カテゴリ : 花・植物

portfolio

秋の実り

2016/9/29

連続して襲来する台風と秋雨前線の影響で、近所の農家は皆弱り果てている。畑土は大雨で流されてしまうは、長雨と日照不足で葉物系はみな腐ってしまうはで、弱り目に祟り目のようだ。

赤城高原自体、季節的にもう作付けの面では終盤戦なので、今年はどこの農家も早くに仕事納めとなりそうな話で、この秋以降の野菜高値に拍車が掛かりそうな予感である。

20160929

作物はともかく、夏の日照時間が少なかった割にはクリは例年並みと言って良い。防風林の林床や隣接する農道には、 台風の大風の影響で落ちたいががゴロゴロしており、動物たちの食料となっている。

もちろん人にとっても山グリは秋の実りなので、程度の良い落ちグリは早いうちに拾われてしまう。近所の農業研修生がクリを食べながら歩く姿を目にするのも、例年ちょうど今頃のことである。

カテゴリ:花・植物|タグ:

雷鳴轟く

2016/9/7

未明に屋根の直上で雷鳴が轟き、電気でも流れたかのようにパチっと目が覚めた。と同時に猛烈な雨音も耳に飛び込んできて、家そのものが雷雲の中にいることが判る。

標高が高いため、雷雲が発生するととにかく近いのである。雷もピカッとゴロゴロドーンが同時であり、稲妻を目にすること無く周辺がフラッシュを浴びたように明るくなるのだ。

こうなるとすぐまた寝るというわけにもいかず、しばし窓越しにその稲妻フラッシュ..戦隊ヒーローの必殺技のようだ..を眺めていると、村内の防災無線が土砂災害警戒情報を流し始めた。雨による災害警報など今のところに住み始めて初めてのことだが、朝になって気象情報を確認して納得、1時間に100mmを超えていたとの事で、なるほどねと合点がいった次第。

地震含めいわゆる災害とは縁のない我が村だが、台風絡みのケースはそうも言っていられない。高原台地の地形なので土砂崩れの危険はほとんどない..上棚から村内中心部へ下る河岸段丘は可能性ある..が、雨が強いと一気に畑土が流れ出し、乗用車では走破が難しいほど道という道が泥炭化するので要注意だ。

20160907

激しい雨に叩かれ、コスモスの花が結構散ってしまった。ただでさえ、先月の草刈りで誤って半分ほど刈ってしまっていたので、それに追い打ちをかけられた形で寂しい限りである。

カテゴリ:季節感, 花・植物|タグ:

ビデオ撮影も最近はiPhoneまたはiPadで撮ることが多くなり、すっかりビデオ専用のカムコーダーは防湿庫に埋もれたままだ。ちょっと凝ったものであれば、ミラーレス一眼で十分なクオリティを提供できるので、機材装備は至ってミニマムである。

以前なら、必要もない?のに物々しい装備とスタッフで撮影に挑んだ..そうすることで見積価格を上乗せできるという業界都市伝説があるのは否定しない..ものだが、Web公開前提で低予算且つ短納期である限り、クライアントも納得のことであり、何よりすべてスマホで撮影、みたいなキャッチが話題性になるという判断もある。

実際、iPhoneが便利なのはその大きさである。専用カムコーダーは肩や顔の前で構えないと撮影できないが、iPhoneなら狭い隙間でも片手で保持して撮影出来てしまうのである。自撮り棒ならぬロッドの先端に装着すれば、ミニクレーンなど用いずともハイアングルから労せず撮れる。6sならそれが4Kで撮れるのだから大したものだ。

そんなスマホでの撮影をさらに便利にアップグレードしてくれる撮影冶具が、edelkroneから発表された。自撮り用と言えばそうあるが、撮るのは自分自身ではなく手元または目の前というところか。ま、どんなものかはプロモを観れば一目瞭然。

edelkroneの製品は、まだ日本で知られていない頃に海外サイトで見つけ、いつくか通販で手に入れて実際に今でも使っている。作り込みも精度高く、それでいて米辺りのメーカーに比べてコストパフォーマンスが良いのがお気に入りである。

今回のPOVIEもそうだが、常にお、これは!と思わせるものが多く、近年注目のアクセサリメーカーの一つである。

SNS流行りの昨今、POVIEはすぐに市場に受け入れられるのは間違いない。仕事でもワンマンでロケをこなす人には色々使い道があると思う。まあすぐに中華圏からパクリが出くるだろうけどね(苦笑)。

20160805

今日は午後遅くに猛烈な夕立があった。晴れていたのでまったく無警戒であったが、スマホのゲリラ豪雨アラートが鳴った途端に一気呵成に降り出し、辺り一帯は真っ白に。でも付近は陽が射しているため明るいので、これは何だ白日夢か?的な雰囲気であった。

かなり勢い強く庭木を叩いてくれたため、ヤマボウシの実も結構落ちてしまったようだ。

サクラサク

2016/8/3

と言っても何もめでたい事があったわけではなく、文字通りサクラが咲いていたのである。

本来ならサクラ(写真はソメイヨシノ)が咲くのは春なのだが、時々このように季節外れに花を付けることがある。ただそれも秋に咲くことが多く、夏場は珍しいことではあるが。

植物が季節外れに花を咲かせることを狂い咲き..気象用語では不時現象だ..と言うが、サクラの場合は先祖返りとも言うらしい。

日本のサクラの原種はネパールだと言われているが、ネパールでは秋に花が咲くので、気温が高い日が続くと昔を思い出すのではないか?ということらしいが、まあ定かではない。

季節を外れて花を付ける理由として、台風などで葉が落ちてしまうことが主な原因と言われている。アメリカシロヒトリなどいわゆる害虫による食害もまた然りだ。

葉がすべて無くなってしまい、尚且つ暖かい日が続くと、擬似的に春が来たと勘違いしてしまうというのがその理屈で、花が早くに咲いたり、紅葉が遅いとかそういったことも含め、本来のサイクルで成長できずにリズムが狂ってしまうのだろう。

20160803

この時期に花が付くと、来春この枝先には花が見られないことになる。

写真で判ると思うが、実はこの木、特に葉が落ちてしまっているとかそういったことはないので、前段の説明の裏が取れてなかったりするから困る(苦笑)。

20160803b

昨日の大雨でヘイズも洗い流され、今日は久々に上越国境の主稜線が拝めた。

カテゴリ:季節感, 花・植物|タグ:,

梅雨明け

2016/7/29

水瓶が回復しないまま梅雨が明けた。平年より一週間遅いが、長引くかと思っていた程ではなかった。生来暑さは苦手なので、個人的には冷夏ぐらいがちょうど良かったりするのだが、湿気の多い梅雨時の涼しさはやはり今ひとつだ。

それにしても、雨が少なく渇水が心配だとちょっと前まで大騒ぎしていたのに、梅雨が開けたらもうそんなことはどこへやらの夏本番報道。いつものことながらこの国のマスゴミ報道には困ったものである。

もっとも、取水制限で困るのは下流の民である。農業用水としての大口利用がないこの時期、水源県の我ら上流民にはあまり関係のない話だったりするのだ。ま、何れまた水が無いとか何とか騒ぐことになるのは目に見えている。

20160729

少し前からマツヨイグサが咲き始めた。

待宵草と言えば黄色だが、白い系統もあってそちらを月見草と呼ぶと聞いたことがある。でも黄色いマツヨイグサを月見草と言っても通名としては通ずるので、どちらがどっちというものでもないようだ。

名前の通り夜に花を開いて昼間は閉じており、花粉を媒介するのは主に夜行性のスズメガの仲間に頼っている。花も急に開いたり閉じたりするわけではないので、昼間から咲いているものもある。

余談だが、月見草と聞いて野村克也を連想するのは世代の記憶だろうか。

カテゴリ:花・植物|タグ:

毒矯み

2016/7/1

昨日から猛烈に湿度高く、まだ夏の暑さに体が慣れていないので、ちょっとこの蒸し暑さには体がついて行かない感じ。

一昨日辺りは逆に涼しくて、長袖のシャツなど羽織っていたのだから、昨今の株価のような気温の乱高下に対応するのはなかなか大変だ。

しかも今日は夕方近くになってから、ヒグラシが鳴き始めてちょっとビックリ。少々早い気がしないでもないが、ヒグラシの声を聞くと気分的に少し気温が下がった感じがするから不思議なものだ。

20160701

近所の杉林ではドクダミの花が盛り。薄暗い林床に足を踏み入れると、その独特の匂いが辺りに漂い、いかにも薬草って感じである。

ドクダミは山菜として天ぷらにすると旨いとか、ハーブティーにすると香りが良いとか聞くが、近所のお爺お婆の話では「毒矯み」の名の通り昔は解毒に使ったらしい。

動脈硬化に効果があるという話も受け売りなのだが、そういう家には大抵ドクダミ茶があったりして、ハーブティーの話もまんざら冗談でもないのだろう。

カテゴリ:花・植物|タグ:,

駐車場の片隅に芽を出して以来10年。徐々に株分けと移植を繰り返して勢力を拡大した結果、毎年この時期はイチゴの収穫ラッシュとなっいる。

どうして駐車場の砂利の間で芽を出したのかは今だ不明だが、品種は群馬名産のやよいひめ。近所にイチゴ農家があってその時期に家人が手伝いに行っていたのは事実なので、その関係かとは思うがどうやってかという部分は謎のままである。

素性は確かなれど、ろくに手入れもしない完全露地物のワイルドベリー状態なので、形も色もよろしくないが、味は紛れも無くやよいひめそのものである。

20160606

どうしてどうして立派に赤いではないかと言うなかれ。撮って出しjpegがビビッドカラーに設定されているだけなのさ(笑)。

カテゴリ:花・植物|タグ:

春咲山芥子

2016/5/16

菜の花というのはアブラナ科の仲間を総称する言葉で、アブラナの他、水菜や小松菜、ブロッコリーやケール、それにキャベツ辺りも遠縁である。ちなみによく勘違いされるが、レタスはキク科だ。

菜の花の仲間は、春から夏にかけて小さな黄色い花を咲かせ、休耕田や草地、河原などでよく見かけるが、人為的な生産物でない限り、多くは外来移入種として勢力を拡大しているハルザキヤマガラシであることが多い。

ハルザキヤマガラシは群馬の神津牧場が最初の定着地と聞いたことがあるが、原産は欧州だそうだ。うちの近所では食用にしており、名前の通り辛味が強くてクレソンによく似た食感である。

20160516

近所の牧草地に群生するハルザキヤマガラシに、蜜吸目的でベニシジミなど蝶が集まっていた。

繁殖に勢いのある種というのにはそれなりに理由があるものだ。ハルザキヤマガラシに限った話ではないが、植物の多くは昆虫が集まりやすい何らかの物質を発散するなどして、花粉を媒介してもらうという他人任せの戦略をとっている。

モンシロチョウがキャベツなどアブラナ科を好むのも同じ理由である。

甘野老

2016/5/11

アマドコロはユリ科の多年草。雨処ではなく甘野老と漢字を当てる。東北では山菜として食べるらしく、根?にサトイモのような甘みがあることからその名前が付いたようだ。

写真は実ではなく花のつぼみで、花は長細いが実は梅のように丸い。先日のマムシグサ同様に、この季節になると雑木林の林縁部でよく見掛ける。

20160511

今日は甘野老でなく雨処というくらい終日の雨模様であった。水不足が騒がれる春なので、山には雨が降ったほう良い。

カテゴリ:花・植物|タグ:

蝮草

2016/5/9
20160509

林縁部の路傍にニョッキと立つのはマムシグサ。多年草なので毎年同じ場所に顔を出すが、その風変わりな見た目に誘われ、ついついレンズを向けてしまうフォトジェニック?な草本だ。

20160509b

見たことのないピンクの花だと思って近づけば、ヤエザクラの一房に飾られたマムシグサだった。秋にはド派手な実をつけ衣替えするが、さすがにこの季節は他の草本同様に地味である。

カテゴリ:花・植物|タグ: