水芭蕉とシカ問題
先週、片品に仕事で出掛ける用事があったので、久しぶりに大清水まで足を延ばしてみたが、近年の噂通り休憩所脇のミズバショウ群落は全滅で見る影もなかった。
犯人は尾瀬ヶ原を荒らしている同一犯のシカたち。まあ本人たちも生き延びるために必死で、ひたすら目の前の餌を食っているだけで、こちらが思っているほど悪気はないのだが、連中が増えた原因が間接的に人の生産活動にある限り、野生動物管理の観点からも適切に対処すべき。
いくら柵で囲っても増えるものは増え、広大な空間すべての侵入を阻むのには無理がある。増えるシカとは反対に捕食者たるハンターは減っているので、ここはやはり北海道で実績のある誘き出して一網打尽に捕まえて食う、キャッチアンドストマックがベターな策ではなかろうか。
そんなことを考えつつ、帰りがけに越本の水芭蕉の森に立ち寄ったが、こちらはまだシカの食害の被害はないとのこと。ただ、さすがにまだ一分咲き程度の状況で、それらしい株を探して歩く必要があった。
ちなみに前述の大清水の惨状だが、地元の尾瀬高校がミズバショウ復活を目指して植栽していると先日のニュースで流れていた。そういった子供らの努力が徒労に終わらないようまずは肝心のシカを減らさないと、尾瀬全体が養鹿場になりかねないぞ。
FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR(5枚目)
PROVIA
一連の写真は木道上からの撮影だが、水芭蕉がまだ小さいこともあってすべてローポジションを強いられている。
ただ、X-H1もX-T2同様のフレキシブルな背面液晶モニタを装備しているため、木道よりさらに低い位置へカメラを構えても、容易に上から覗き込んで撮影ができるのはありがたい。
ピクリとも背面液晶モニタが動かない某C社のEOSでは、どう逆立ちしてもできない芸当だw
水芭蕉の森からは日光白根山を望める。上越国境と同様、やはりこの時期としては残雪が少ない。
近所の雑木林にキビタキがやって来て、朝からサンショウクイやクロツグミに混ざってピッコロピッコロ鳴いている。まだ明日も引き続き暖かいらしいので、このまま一気に初夏へと季節が進むのではないだろか。