カテゴリ : 花・植物

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太平洋側の標高300mほどの山中で、南東向きで陽当たりの良い林道脇にエゴノキか咲いていた。エゴノキの実はヤマガラなどが好んで食べることで知られている。

iPhone 13 mini

でそのエゴノキの下に立っていると、風が吹いているわけでもないので時々小さな文が落ちてくる。

調べるとエゴツルクビオトシブミというのがエゴノキに常駐しているらしいのだが、同種は完全には切り落とさずに葉に残したままにするとも聞くので、この文が誰仕業なのかは不明のままだ。

タンポポは一面に花が咲けば黄色い絨毯の如きと称され、綿毛になればファンタジー要素が高まる。

茎の根元に妖精やら小人やらが立つイメージが組み合わされば、そこに如何様にも物語が創作されることだろう。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / PROVIA

が、田舎ではそんなウエルカムな状況になることはまずあり得ず、タンポポが咲く春から初夏は皆憂鬱になるのである。

抜いても抜いても駆逐されることはなく、草刈りで地上茎を刈った途端に残された花は翌日にはすべて綿毛へと変異して、すぐに次世代のタンポポの準備が整うのである。

田舎で無駄に広い土地など買うものではない。この時期は黄色い絨毯を見るたびにそう思うことしきりである。

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雪国は初夏へ

2023/5/18

裏仕事の東北ラウンドから南関東ラウンドへ転戦の後に、人が足らないと雪国へ数日召喚されていた。

件の雪国は一ヶ月ぶりで前回はまだ早春の雰囲気だったが、すっかり初夏の装いへと移り変わっていた。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / Velvia / ヤマフジ
FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / Velvia / タニウツギ

尚、赤城高原では昨日の早朝にホトトギスの初鳴きを確認。例年よりやや早いかな。

みちのくの休耕地の畦でスプリング・エフェメラルたちが我が世の春を謳歌中。

スプリング・エフェメラルとは、春のはかない命とか春の妖精という意味で、植物的には春に花を咲かせて夏以降は地下で翌春まで過ごす春植物のことを指す。

iPhone 13 mini / カタクリ

もう少しあおって撮りたいが、機材満載のザックが重くてこれ以上屈めないw

iPhone 13 mini / キクザキイチゲ

こっちのスプリング・エフェメラルは起き出したばかりでまだ少し眠そう。

iPhone 13 mini

ユキツバキの群落。ツバキの多くは冬に咲く種類が多いので春植物というわけではないが、本種の花期は春。

近縁のヤブツバキは太平洋側だが、ユキツバキは東北の日本海側や北陸の固有種。

今週は裏仕事の東北ラウンドで南東北を徘徊していた。

iPhone 13 mini / フキノトウ

ちょっと前に雪解けしました!って雰囲気がそこかしこに漂っていて、時計の針を一ヶ月巻き戻された感じ。

iPhone 13 mini / ミズバショウ

基本的に人里離れた奥山ではあるが標高はさほど高くないので、林道脇の湧水では見頃の水芭蕉が。

iPhone 13 mini

沢に近い森の林縁の水たまりにトウホクサンショウウオの卵塊が沢山ある。ユキツバキの落花と一緒と言うのはいかにも雪国。

ミツバツツジ

2023/5/12

初夏はツツジの季節。山では名前の通りヤマツツジが赤い花を風に揺らしている。ただGW前の標高の高い山では、ヤマツツジよりアカヤシオのほうがよく目立つ。

そしてよく観るとそのアカヤシオに紛れるように、より赤みの強いミツバツツジがひっそりと咲いているのが見つかる。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / Velvia

ミツバツツジも種類があるが、我が県の山ではトウゴクミツバツツジが多い。

4月後半から断続的にフィールワークで山野をウロウロしていたので、GWの後半戦は家に引きこもってコード書きつつ野良仕事などに従事。

好きなことをして金を稼ぐフリーランス稼業なので、勤め人のようにわざわざ人混みに飛び込むような酔狂な真似はしない。

あと撮り溜めた録画や新作配信など片っ端から観ないとね。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

FUJIFILM X-H2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

春があっという間に通り過ぎてしまったため、近所の桜も今年はあまりウォッチしている暇がなかった。

と言いつつ、とても初夏とは思えない寒さに連日フリース着込んでコタツに入る生活なんだけねw

GWは関東のこんな辺境の地でもにわかに人出があって賑わうので、基本的に山には近づかないようにしているが、昨日はGW前にギリギリ好天に恵まれたので予定変更して県境の山へ足を伸ばした。

今はアカヤシオの季節で例年なら今頃が見頃なのだが、ご多分に漏れずヤシオツツジの類も開花が早かったので、先日の換気で遅霜が降りて少なからず影響が出ている感じ。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / Velvia

それでも標高の高いところまだこれから見頃を迎えるので、探せばそれなりにイイ感じであった。

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桜散り桜咲く

2023/4/23

近所の森や防風林のソメイヨシノが大方散って、ヤマザクラとバトンタッチしている。

FUJIFILM X-H2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

今週に入って夏鳥が続々渡来し始め、サンショウクイ・キビタキ・クロツグミ・ヤブサメの初鳴きを初認している。

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関東平野の平野部を徘徊しているが、それにしても土地柄なのか隠れ?太陽光発電施設の多いことと言ったら。

さすがに谷戸の中は周囲より低地なので立地に不適のようだが、周辺の休耕地は軒並み太陽光パネルが並んでいて、もはや乱立と言って良い。Googleマップの衛星画像でも当該地の様子は分かるので、特に最近の話ということではないようだ。

これでは平野部でオオタカが増えていると言っても、彼らの狩場は続々と失われつつあるという事態だぞ。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

この春は色々が早いのでもう驚くことは無いのだが、うちの近所ではGW明けた頃に咲き始めるウワミズザクラも満開だった。山間地と平野部の気候の差を最も意識するのが春。

にしてもこう花が早いと虫たちが動きについて来れないのではないかとちと心配。特に虫媒花の類などは。