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ほぼ一年前になるが、C社より超高感度の動画撮影に特化した多目的カメラME20F-SHが発売された。EOSともCINEMA EOSとも付かないので、完全に業務機のカテゴリである。

お値段300万円、外部レコーダー無くして単体では記録すらできないシロモノだが、EFマウントでレンズ交換でき、最大でISO感度400万の1080Pを外部出力できる。

値段と仕様からして必然的に特殊用途であり、一般的ではないので忘却の彼方であったが、仕事仲間からC社のサイト以外でME20F-SHを使って制作されたムービーを見つけたと連絡あったので、早速視聴してみた。

撮影感度はISO40万らしいが、星空をしかも動画でここまで記録できるのは凄いことである。

静止画なら長時間露光して軌跡を写し止めたり、今どきならインターバル撮影の合成によるタイムラプスがあり、画質面では比較にならないが、件の映像は無灯火の暗闇での撮影なのである。

人物が話すシーンでは演出で弱いライトを当てているものの、それとて相当に明るさを抑えているのが判る。何よりその背景にはちゃんと天の川や流れ星が映り込んでおり、フォーカス送りでの演出も効果的に活きている。それに動画なので音声も同時収録できており、これは映像表現として大きい要素だ。

ノイズが多いって?いやいや忘れてはいけない。この映像は漆黒の闇を、それも動画で撮影したものだ。

あまりに地味過ぎあまりに光学、いや高額過ぎると世界中から批判の雨あられの5D4だが、こういった地道な基礎研究の発展を商品化してくるC社の底力は大したものである。あとはこの技術を以下に早くコンシューマに落としてくるか、期待したいものだ。

と少し褒め称えた途端、今日発表されたEOS M5の動画スペックを見てガッカリ。おいおい、今どき4Kも撮れねぇのかよ。一体何週遅れだっつーの..

20160915

今日は15日で十五夜、中秋の名月である。東の空には雲がかかっていたが、少し様子を見ていたら雲間に満月を何とか拝めた。

m4/3だとフルサイズセンサー機の高感度性能には及びもしないが、まあ餅は餅屋ってことで、こういうシーンはX-Transセンサーにお任せ。

シン・ゴジラ

2016/8/16

遅まきながらようやく劇場に足を運び、噂の「シン・ゴジラ」を観てきたが、いや実に面白い作品である。SFでありながらここまで突っ込みどころの少ない作品も珍しい。

フルCGのゴジラは日本の本家では初めてらしいが、逆にお家芸の被り物ではここまでリアリティは出せなかったろう。

いつも思うことだが、大半の邦画はカット割りが今一つの作品が多い。その点、総監督である庵野秀明は漫画も書くアニメータなので、1カット1カットがしっかり作り込まれており、違和感なく安心して見ていられた。

エンドロールを見ていて編集にも庵野の名前があって、その点はやはりねと裏付けられた形である。

その他、ネタバレはご法度なので当り障りのない点だけ言うと、ジャニタレ、AKB、EXILEが一切出ていないのは◎。チャラチャラした家族愛や恋愛絡みが一切無いのも◎。1カット数カットしか登場シーンがないにもかかわらず、チョイ役的に出演していた脇役陣が◎。しかもそれらが友情出演でないのも◎。

事前の情報通り、シン・ゴジラは怪獣映画の類でなく、社会派政治群像劇という出来栄えである。しかし、ネット上にはネタバレ情報が散乱しており、それらに触れないようにするのに苦労した(笑)。

20160816

家の前の電線でツバメが集団で休んでいる。

ちょっと前まで子供が親に餌をねだる姿が見られたが、もうそれも見ることもない。南へ渡る前に下界へ降りるのももうすぐだ。

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リスの仲間は見た目や仕草が愛くるしいので、見るのも撮るのも根強い人気がある。

ただ、欧米の都市公園辺りと異なり、国内で野生の個体を撮影するとなると途端にハードルは高くなり、いやらしい話だが餌付けでもしない限り、簡単には撮らせてはくれない。

実際、北海道のエゾリスやシマリス、本州ならホンドリスでよく知られた場所のそのほとんどでは、連日のようにカメラマンによる餌付けが行われており、プロもアマも挙ってどこかで見たような写真を量産している。

そんな野生動物への餌付けの良し悪しはともかく、人がカメラを構えて狙う限り、どんなに手を尽くそうともこんな自撮りには敵うまい、そう思わずにはいられない映像が公開されていた。

GoProのこの手の自撮り映像は他にもいくつか知られているが、偶然とは言え、あたかも本人の意志でカメラを構えて撮ったかのような視点、アングルであるのが面白い。

自動撮影装置同様、この手の映像はカメラマン自身の手によるものではないので批判があるのも事実だが、ここに至るまでの準備には相当な仕込みと失敗があり、逆にそこは餌付けてダラダラ撮影しているのとは一線を画す。

ま、そもそも狙って撮れるものでもないので、相当気が長くないと、経験的に撮影そのものを続けるのは難しいだろうね。

20160813

お盆を前に今日は庭と畑の草刈りに従事。本来の予定では先週末だったのだが、仕事が立て込んで思うように時間が取れなかった。

夏草は正直で、庭木が繁茂するこの時期は木陰にはほとんど生えていない。が、その分日の当たるオープンな場所での成長力は強力である。

追っ付け刈払機のスロットも開き気味となり、燃費がかなり悪くなるが、ビール同様夏場の経済効果に少しは貢献していると言ってもいいかな?

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わずかドライヤー3台分程度の電力で飛ぶ飛行機をご存知だろうか。

米Facebook社が「世界の残りの数十億人にインターネットを届ける」という大義の元、多額の研究予算をつぎ込んでテストフライトにこの度こぎつけたのである。

全福はボーイング737よりも広いと聞けば、実物はどんなにデカイ飛行機かと思うかもしれないが、重さは軽自動車よりも軽い程度のブーメランのような機体である。

“Facebook

Copyright(c) Facebook

翼上面の鳥で言えば雨覆に当たる部位に、所狭しと太陽電池パネルを取り付け、最終的には数週間とか数ヶ月のレベルで飛び続けることを目的としているらしい。

では何が目的なのか。ドローン?そうドローンであるのはその通りで、真の目的は飛ぶことでなく、その飛んでいる間、世界の情報通信網から隔絶された地域にWi-Fiを中継して送り届けることにある。

これだけ世の中にインターネットが普及しているのに、何が「世界の残りの数十億人」なのかと言えば、それは言葉の通りインターネットを享受しているのは、実はこの地球上では半分にも見たないという現実がある。

貧困とかそういう経済レベルの問題で、それこそスマホやPCなど持ち得ない状況では、インターネットどころではないのだが、そもそも通信インフラが存在しない場所ではそれ以前の話である。電波が通じない場所、電線の通っていな場所では、逆に通信機器を持っていても意味が無いということだ。

Facebookはご存知FacebookというSNSサービスの運営会社で、インターネットに接続できない環境の人たちは同社のマーケットから漏れていることになる。

資金を豊富に持っているIT関連会社が、将来への投資目的で研究費を費やしている例は今に始まった話ではない。GoogleやAppleが自動運転車の実現に並々ならぬ意欲を見せているのもその一つの例だ。

Faceboook社の場合、インターネットという世界的規模のインフラ財産を誰もが使えるようにしたいという思惑と、同社の商売上の利害が一致したことから、件のプロジェクト始めたと見るのが正しいだろう。

金儲けなど向かう先はどうであれ、実現された結果が世の中に貢献できる話というのは、過程を抜きにすればそう悪い話ではない。

ところで何故このブログでこれを記事にしたのか。その真の意味は、このプロジェクトで飛ばす機体名が「Aquila」であるからさ(笑)。

Aquilaはラテン語で鷲を意味するが、我らが天狗様ことイヌワシの学名は「Aquila chrysaetos」と言い、これは金の鷲、つまりGolden Eagleのことなのである。

ということで、お後がよろしいようで..

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少し古い話で恐縮だが、春先に映画「エヴェレスト 神々の山嶺(原作:夢枕獏)」を観た。

主人公が懐かしきCanon New F-1を使っていたのは、1980年代という時代背景からして当然だろうか。当時の実際の山岳シーンなら、Nikon F2とかだろうけどね。

20160514

フィルム時代のマニュアルカメラを用意したのは良いが、残念な点というかあと一歩というか、そこまで小道具にこだわったのなら、是非ともクランクノブは回して欲しかった。主人公が一生懸命巻き上げレバーを操作するのだが、軍艦部のクランクが回らないため、フィルム入ってねぇじゃんって、ついつい突っ込んでしまうのである(苦笑)。

まあ今どきのデジタルカメラしか知らない若い人には何の話か判らないかもしれないが。

それとこれはまあ昔から映画やドラマではお約束というか、単焦点レンズを使っているのにファインダー像がズームアップしたりね(苦笑)。山行取材で望遠レンズにレフレックスミラーの500mmを交換するまでは良いんだけど。

余談だが、劇中アベちゃんがエヴェレストの山頂に立つシーンあり、思わず「8850mになったぞ」とつぶやいてしまった。主人公の俳優はちっちゃい人だったが、阿部寛はデカイよね(笑)。

と言っても開花は一週間ほど前のこと。遅咲きのヤエザクラも季節の動きには正直だ。

20160503

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Golden Weekはデスクワークが目白押し。長時間収録された4K UHDの動画を、画質劣化なく適当な長さにカットする作業を延々と行うはめに。

そもそもH.264のデータを劣化なくカット(トリミング)するのに、Macでは適当なアプリがない。ま、こんな時のためにMac内にWin環境も飼っているので、スマートレンダリングに対応したカット編集専用のエンコーダの出番である。

そう言えば、昨今うちの業界はAppleがWindowsでのQuickTimeのサポートを終了するという話題で持ちきりである。脆弱性を残したまま終了するということで、WindowsユーザーはQuickTimeプレーヤーのアンインストールを余儀なくされることになる。

今どきQuickTimeプレーヤーなど使っている人もいないだろうが、問題は中間コーディックとしてProResが読めなくなるという点だ。業界は長らくAppleのFinal Cut Proに支配され、コーディックといえばProResだったので、そこに替わる新たなコーディックが必要になる。

業界御用達であったFinal Cut Proも、Xになってかなりユーザーが離れていて、今はAdobe Premiere Proが取って代わろうとしている。そのAdobeがここに来て押しているのが、GoPro CineForm..GoProと名が付くがGoPro製ではなく、CineFormを買収したのだ..という汎用コーディックなので、Appleの次の一手次第では、業界汎用はGoPro CineFormがその座に収まることになるのだろう。

しばらくはMacでは問題もなく特に何も変わらないのだが、クライアントがWinの場合にMOVでデータを渡すという訳にはいかないケースが今後は出てくるだろう。ああ、なんかとっても面倒だなぁ。

と言うことで、今年も相変わらず色々Golden “Weak”なGWである。

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林道脇が伐開された見晴らしの良い場所から周囲の景色を眺めていたところ、目の前の斜面下から草をかき分けて上がってくるけものの気配を感じた。

まだ周囲の草丈が低いことと、ガサゴソとしたわりと忙しない動きから、大型獣でないのは想像がついたが、ここで停車中の車に戻る動作をすると目立つので、ポケットからiPhoneと取り出してしばし待つ。

当然、少し離れたところに飛び出してくるものと考えていたが、ガサゴソの主は目の前の縁まで上がってきて、そこでようやくこちらに気付いたとばかりに足を止めた。ここでチラッと主の顔が見え、それがイタチであることはすぐに判った。

この後どういう行動に出るのか興味があったが、まさか以前のアナグマのようにこちらの足元を通り過ぎることはないだろうとは思いつつ様子を見ていると、フフンと鼻を鳴らして1mばかり迂回の後、一気に飛び出して反対側の斜面へと消えていった。

「野外では常にカメラを携行すべし」を信条とはしているものの、さすがに小用の時まではね(笑)。仕方なくスマホで撮った次第だが、現行のiPhoneは1080/60Pで記録される..4Kでも撮れるがさすがにそれはメモリーの無駄だ..ので、地上波レベルなら十分視聴に耐えられる。便利な時代になったもんだ。

イタチは在来種であるニホンイタチと、一回り大きい大陸産のチョウセンイタチといるが、西日本だと勢力的に後者が強く、関東でも平野部ではやはりチョウセンイタチが多いようで、在来種は山間部に追いやられている。

チョウセンイタチは言わずと知れた侵略的外来移入種であるが、それを広めたのは人の欲深さ..毛皮目的で養殖したものが逃げ出し自然繁殖している..が原因なので、大陸産に罪はない。が、在来種の生息域を脅かす厄介ものであることには違いない。

20160428

映像の個体は大きさからしてニホンイタチの雄のようだ。さらに言えば大陸産は体と尾の率が50%近いので、その辺りも野外での識別ポイントになる。

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某国営放送はこともあろうに、生きもの系の看板番組であるワイルドライフでもやらかしてくれた。

今週はイギリス北部のスペイ川の話で、ストーリーはサケを中心としたものであった。スコットランドが舞台ということもあって、天狗様が出るのではないか期待していたところ、ユキウサギの場面で空からの捕食者として登場した。

が、確かにユキウサギのシーンの前後に繋いだ個体は若いイヌワシであったが、最後に飛び去るシーンでは思いっきりオジロワシの若鳥であった。オイオイそれはちゃうやんけとツッコミの後、さすがにこれは許せんとばかりに前橋放送局..何故前橋だ(笑)..に文句を言おうとしたが、そこは大人げないので止めておいた。

イギリスの話だったのでいつものようにBBC辺りから買ったのかと思ったが、エンドロールを見る限りBBCではなかった。天狗様本家のお膝元であるBBCでそんなミスはないだろうから、日本語訳の段階で間違えたか、そもそもメタデータが間違っていたか。何やってんだかねぇ..

20160308

今日は日中は暖かかった、いや、暑かったというべきか。この季節はまだ手放せないアンダーウエアも、今日はさすがに必要なかった。

朝のニュースで東京は朝霧に包まれていたが、それは利根沼田も同じ。赤城高原から下は雲海の底に沈んでいた。

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真田丸は戦国時代を舞台とした大河ドラマであるため、鷹狩目的と思われるオオタカがよく登場する。ドラマではさすがに日本産を使うわけにはいかないだろうから、大陸系の白っぽい大きな個体であることが多い。さしずめどこかの鷹匠か、動物プロダクションの所属なのだろう。

今宵も小道具の一つとして場面場面によく映っていたが、場面転換で飛んでいるシーンではノスリに変わったり、事もあろうに今宵はトビになったりして、動物番組を抱えているNHKとは到底思えない、いい加減な扱われ方であった。

オオタカの飛翔シーンなど得意のアーカイブスにいくらでも収蔵されているであろうに、いかに制作現場の横のつながりが無いかがよく判るというものだ。時代考証も然り、セリフ回しは方言指導など専門的な分野の人が付いているのだから、生きものの扱いもそれなりに考証してほしい限りである。

そう言えば、何回か前の真田の里のシーンでは、主人公の背後でガビチョウが鳴いていたことがあった。今はアフレコより現場で同録が多いので、さすがに籠抜け飼鳥が鳴いたからといってNGを出すわけにもいかないだろうが、それ以前にそもそも環境音としてそのまま使っている辺りは、単に知らないだけなのだろう。

あ、そうそう、ついでに言うと、ミンミンゼミが鳴いているような季節に、フクロウがゴロスケホーコーと鳴くのもおかしいぞ(笑)。

20160306

啓蟄も過ぎ、こんな景色が見られるのももう最後だろう。そう言えば今年はほとんどダウンを着ることがなかったなぁ。

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今どきの若い人は、皇居が徳川家の居城であった江戸城の跡地であるということ知らないらしい。

昨年の暮れだったか、20代の若いエンジニアと話をしていた驚いた。まあ何れは日本が太平洋戦争をおっ始めたことすら忘れてしまう時が来るのだろう。歴史が繰り返されるというのは、古い記憶が薄れていくことに他ならないからね。

そしてその江戸城であるが、本丸天守閣は家光の時代に築かれた寛永のものが最後であって、それが明暦3年(1657年)のいわゆる明暦の大火で焼失して以来、350年以上再建されていない、ということも意外に知られていない。

よく時代劇の舞台になるのは元禄以降の江戸中期が多いのだが、例えば暴れん坊将軍こと吉宗が、池の鯉に餌を撒きながら家来と話をしているようなシーンで、背景に白い天守閣..姫路城を代役として映していることが多いが、そもそも江戸城は黒壁だしね..が映っているのは明らかな間違いなのだ。幕末もので江戸城無血開城のシンボルとして、勝海舟と西郷隆盛が天守閣で向き合うシーン、あれもあり得ない話である。まあ作り話にそう目くじら立てることもないのだが、歴史好きとしてはやはり史実にある程度は沿って欲しいと思うのである。

正月に、江戸の初期の天文暦学者であった渋川春海を描いた映画、天地明察(制作は角川、原作は冲方丁)を観た。観測により古い暦を廃して新しい暦を作ったという話で、そこには上毛かるたに「わ:和算の大家関孝和」と読まれている藤岡出身の数学者、関孝和も登場するなど興味を引くところがあったが、一番惹かれたのは江戸城のシーン。インサートカットとしてほんのチラッとしか映らないのだが、史実に忠実に天守閣は描かれず、焦げ跡残る天守台のみが表現されていた。話の舞台は明暦の大火の後なので当然といえば当然なのだが、角川もよく判っているではないかと思った次第だ。

そう言えば、2020年の東京五輪までに江戸城天守閣を再建しようという動きがあるらしい。総工費約350億円というから相当な費用が必要となるが、例のドタバタ競技場に比べればかわいいものである。観光シンボルとしては言うに及ばず、再建には国産の木材を使うという話なので、不振を極める国内林業への特需も期待できよう。何より、日本伝統の木材建築技術を世界に知らしめる、いい機会ではないだろうか。

20160106

まるで火事でもあったのかというほどの朝焼け。三が日は荒れもせずによく晴れたが、今週末辺りから冬型に戻るようだ。