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動画というくらいなので、そこはやはり動くものを撮りたい。ただ、手持ち撮影で動体を追うことが許されるのは、一般的には運動会などファミリー用途に限られると思うが、そこは手軽さと天秤にかける必要があるようだ。

P900は事実上AFでしか撮影できないため、動体撮影はそもそも期待もしていなかったが、中央のAFフレームで主対象を捕捉し続けられる限り、比較的AFの追随性は悪くない。もちろんAFフレームから外れている時間が長いと、その時点で背景や手前の障害物に引っ張られるのは想定の範囲内か。

一応、画面の揺れと手ブレ補正の揺り戻しは起きているのだが、動体であるためそこは無視できるレベルに収まっている。

先日のヒバリに続いて鳥を2000mmで撮影。

ホトトギスのシーンは、鳴き声を頼りに樹間からその姿を探し出したが、立ち位置が斜面であることと、爪先立ちというスチル撮影でも悪条件であったため、正視するには厳しい結果になった。

カッコウのシーンは、農作業中に庭先の電線に留まっているところを撮影。先日のヒバリよりは安定して撮れているが、時々手ブレ補正の揺り戻しが起きるため、小刻みに左右に振れることがある。これはP900の手ブレ補正の挙動が原因のようである。

2000mmなどという超の付く焦点距離で安定して動画を撮影するのは、やはり相当無理があるというものだ。

ちなみに撮影者自身が動き回るケースでは、比較的な緩やかなカメラブレに対応するACTIVEモードというのがあるようだが、今のところその機能を使うシチュエーションはない。

コンデジの動画撮影機能は、割りと黎明期の頃から標準装備であったが、それこそオマケ機能の粋を出ておらず、お世辞にも積極的に使おうというレベルのものではなかった。それが何時頃からか、フルHDの解像度(1920×1080)を記録できるようになって、WebやYouTube的にはまったく気にならないレベルになってきているカメラもある。

コンシューマ向けのハイビジョンカメラの歴史は2004年にHDVから始まったが、その頃のビデオカメラに比べれば、今どきのコンデジ動画もそんなに悪いものではない。専用機でないため、音声収録やスチルカメラ然とした操作性による問題はあるものの、メモ代わりに記録すると考えれば必要十分だったりする。

で、ご多分に漏れずP900でも動画の撮影は可能である。センサーはスチルカメラであるため3板ではないが、サイズは1/2.3型なので少し前のコンシューマ向け専用機と同じである。フレームレートも今どきフルHDは当然としても、生意気にも1080/60pで記録できる辺りは、運動会やアクティブな撮影領域もターゲットにしているのだろう。特に本機の特徴である24-2000mmという83倍ズームは、趣味性の高い分野では強力なセールスポイントになっている。

そんなとんがった異端児P900で、フッテージ屋としてはあるまじき行為..意図的に狙わない限り映像素材は三脚が必須..である手持ち撮影を試してみた。特に2000mmを手持ちで撮影するという禁断の行為が、どの程度視聴に耐えるうるか、という点がサンプル映像の主旨である。

まずは畑でさえずるヒバリを2000mmで撮影。犬連れで歩行途中という条件であったが、やはり2000mmの画角を安定的に保持するのは難しい。中央に位置するAFフレームで捉え続けないと、すぐに背景にAFが引っ張られてしまうので、撮影中の意識はどうしてもそこに集中してしまい、かえって画面が小刻みに動くという結果である。

写真を撮る際、被写体ブレを防ぐにはシャッター速度を早くするのが定石だが、こと動画の場合はむやみにシャッター速度を速くする訳にはいかない。

そこはそれ、1/60秒はフッテージ屋としては譲れない線なのである。なので、パナ機のセールストークである4Kフォトも、フィックスは良いとしても動体に関してはやはり無理がある。どんなにコマを厳選しようとも、そもそもブレて記録されているものはどうにもしようがないのだから。

せめてフレームレートが60pになればとも思うが、1フレーム3840×2160(UHDTVの場合)の解像度を持つデータを処理するには、それ相当のパワーを必要とし、さらにその放熱などに関する技術的なハードルはいまだ高い。NABの各社の様子を見ても、今年中にコンシューマ機で60pは実現されそうにないが、まあ何れ時が解決するであろう。

今の状況だと4K普及に入れ込んでいるパナが一番早く実現する..某C社は間違いなく一番最後だろう(苦笑)..と思われ、実際先日のアナウンスでは、4Kで60p/120pまでのフレームレートのロードマップを提示している。何よりパナやソニーはテレビという出力装置を売る都合もあって、入力装置のカメラにも力を入れなければならない必然があるのだ。

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ひっそりと佇むキジはフィックスなので当然1/60でも止まる。

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が、ケーン、ケーンとドラミングすれば当然ブレる。しかも盛大に。これはフレームレートが60pであっても解決できる問題ではなく、そもそもピタリと止めるにはやはり一眼で高速シャッターを切らなければならない。

とは言っても絵として理想を言えば、完全に止めるのでなく翼先が少しブレる程度が望ましいけどね。

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一ヶ月ちょい前に手に入れた謎のデジカメとはナイコン COOLPIX P900である。COOLPIXはE4300、E5000、P6000に続いてこれで4代目で、コンデジ、いわゆるコンパクトデジカメとしてはもっとも使っているブランドでもある。

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見よこの堂々たる異形、いや威風な出で立ち(笑)。大きさはEOS Kissクラスの一眼デジに標準ズームを付けたものと同等だが、重さはそれよりはかなり重く(1kg近い)、コンパクトデジカメとは言っては見たものの実は全然コンパクトではない。前からのぞき込むとさながらレンズの塊のようだ。

そんなコンデジもスマホに押されて今や風前の灯であり、市場に生き残るためには何か一芸に秀でている必要がある。ではP900の一芸とは何か?それはズバリ2000mmの焦点距離に他ならない。正確には24-2000mmのズームレンズなのだが、光学83倍の望遠端のズームレンズなど過去に聞いたことがない。

そもそも高倍率ズームの望遠端など、「どうだここまでやりました!」的なオマケのようなスペックであり、過去に実用的できだったことなどないのだ。が、サンプルを見てもらえれば判るが、このP900の2000mmは決して伊達ではなく、時と場所を選び、条件が揃えばそれなりにその性能を発揮してくれるのである。

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まずは24mm広角端。ここから2000mmの望遠端までズームしていくと..
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こちらが2000mm望遠端。この83倍のズーム差はかなりインパクトが強い。

広角側ではそもそもファインダー中央にモズがいることなどまったく判らない。オモチャとしてみればさらにデジタルズームで8000mmまで伸ばせる..フィールドスコープによるコリメート撮影を凌駕しているぞ(笑)..が、デジタルズームするならあとでトリミングしても結果は同じなので、ここではそこは割愛する。

揃えるべき条件とはこれはもう今どきの1/2.3型センサーの宿命なのだが、光が十分に回っていること、被写体との距離が至近であり且つ激しく動き回っていないこと、などが挙げられる。とにかく高感度にめっぽう弱く、使えるのはせいぜいISO400止まり。リニアなMFができず..置きピンなら一応MFも可能..AFだよりであるため、動体への追随は苦行の域となる。

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2000mmの最短撮影距離5mギリギリくらい。
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こちらはもう少し離れて10mぐらい?
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動き回る被写体でも止まる一瞬を狙えればOK。
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背景が地面の場合は主体との距離感に左右される。

動き回る被写体では、上手くAFで捉え続けられれば何とかなるが、少しでもAFがロストするとすぐに背景に引っ張られてしまう。空抜けだと一応AFが戻ってくるが、地面や込み入った絵柄ではほぼ絶望的だ..

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ブレているがピンは一応きている。中央一点ならAF性能はわりと良く、運よく?ヒットすれば飛びものもイケるかも。
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これも2000mm。20m以上離れると陽炎の影響大だが、早朝などで要因を極力排除できればまあまあ見られる。
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雨模様で光量が足らない状況なのだが、ISO800で2000mmだとほとんど溶けている(笑)。
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最もマクロっぽく寄ってこんな感じかな。

マクロAF時はレンズ前1cmまで寄れるとなっているが、24mmでレンズ直前などほぼマクロの意味はなく、P900に限った話ではないが、ハッキリ言ってインチキ表現だ。インナーフォーカス故に結果的にそうなっているに過ぎず、実際に実用的になるのは100mm辺りで、それより長い焦点距離では寄ることが難しくなる。MFが苦行であることもあって、昆虫撮影などには不向きだろう。

その他、連写はまずダメ。連写したら最後10秒近く書き込みのため固まってしまう。そして操作性に関してはもはや言わずもがな。間違いなくこのカメラを企画・設計したヤツは自分で撮影したことがないに違いない。カメラのコンセプトをスポイルするインターフェイスは逆の意味で素晴らしい発想だ(苦笑)。ここまで使う側のことを考えていないカメラも珍しい。この辺りはまた追々..

とまあ文句のキリがないのでは、どうしても普段使っている一眼デジと比較してしまうからであって、24-2000mmを持ち運び可能なサイズに収めて尚且つそれが実用的な結果を生むとなれば、価格を考えてもコストパフォーマンスは抜群だろう。ロケハンカメラとしては間違いなく史上最強であるし、散歩や踏査の時の記録カメラとしても..高感度性能を除けば..申し分ない。

何よりこの手の製品は一年もすればモデルチェンジするし、他のメーカーから似たようなものも出るだろうから、発売直後が一番旬で遊び道具としては面白い。いつまで手元にあるか判らないが、しばらくは遊び道具として使わせもらうつもりだ。

PS.サンプル写真はすべてプログラムオートで手持ち撮影。

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実はこのP900は自分で購入したものではない。20年来取引してもらっている某社H社長より入手した物である。生来の新しきもの好きであるH社長は、この手のガジェットが発売されると片っ端から手に入れる性分であり、しかもその賞味期限は恐ろしく短い。このP900に至っては、全然まともに撮れない..2000mmでバッチリ撮れると思っていたようだ..ので要らんということで、恐らく一週間しか手元に無かったはずだ。

過去にも色々譲り受けたものがあるのだが、一応、今回は正確には仕事の代金という位置付けで、いわゆる現物支給になる。ちょっとした頼まれ仕事でHTMLコード修正をその場でサクッと対応したが、10K以下の少額の見積・請求はお互い面倒なのでこれで良い?みたいなノリで、我が手元にやって来た次第である。

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ドローン騒動

2015/4/23

首相官邸に不審なドローンが落ちていたとのことで、にわかに法規制云々の方向へ動き出したようだ。昔からラジコンで飛ばすエアプレーンやヘリコはあったが、搭載するカメラで動画撮影までできる昨今のドローンは、その手軽さから一気に普及して、今や撮影アイテムとしては特機の類から外れてスライダー並みの扱いとなっている。

さすがに山や森の中まで規制されることはないだろうが、霞ヶ関や原発など中枢は無論のこと、人混みや都市部での飛行は今後は難しくなるだろう。件のファントムクラスだとGoProサイズが関の山だが、大型のマルチコプターの中にはREDクラスのカムコーダーを吊るせるものまであるので、物騒なものを運ぶなどと考えるのは、何もテロリストだけとは限らないのだから。

かくいうドローン騒動の余波はうちのような田舎の映像ライブラリにも及んでおり、今日の時点で在京キー局3社から問い合わせがあった。あいにくうちは空撮映像は扱ってないのだが、ついでにということで少し意見を求められたりもして、それっぽいことを話しておいた。使われるかどうかはわからないけどね。

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まだまだ続く桜の宴。先日はクロツグミ、今日はキビタキを初認。

初氷

2014/11/14

昨日より赤丸急上昇中のDJIの新型クワッドコプターInspire 1。

先日はうっかり情報を見逃していたのだが、上位機同様にコントローラを2台接続でき、操縦と撮影を分離できるらしい。つまりオペレータが2人いれば、スムーズな飛行とカメラワークを分業できるわけだ。1人で操作するとどうしても進行方向に注視してしまうので、カメラアングルはかなり制限されてしまう。

ドローンによる撮影は特機としての位置付けなので、チームで取り扱う前提であれば、かなり重宝する機能である。先日も書いたが、ドローンだからと高い空の上から撮ることだけに使うのではもったいない。三次元を自由に移動可能なドーリーのように運用するのが面白いと思う。

20141114

赤城高原の今朝の外気温は0℃まで下がり、今シーズン最低を更新し初氷となった。この辺りでは一応平年並みなのだが、北日本はなんだかエライ事になってるようで。北海道といえど11月中旬に40cmの積雪はかなり珍しいのではないだろうか。

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庭から見える谷川岳も雪化粧が定着し始めたので、こりゃそろそろジムニーだけでも先行してスタッドレスに換装しておく必要があるかな。

4K3軸クアッド

2014/11/13

なんかスゴイのが出てきた感あり。

B&Hからいつもの売り込みメールかと開いてビックリ、なんと4Kの3軸ジンバル..発音的には本当はギンバルだよね..搭載のクアッドマルチコプターじゃないですか!発売元はPhantomなどお手軽空撮ドローンでお馴染みのDJI。

センサーは1/2.3CMOSで、4K UHD 30pの他、24pながらDCI 4Kでもイケるらしい。当然1080なら60pもオッケー!動画もさることながら、1200万画素の静止画も同時にキャプチャでき、フル充電で18分程度、約2kmまで飛ばせるのは素晴らしい。

それと面白いのはLightbridgeによる中継機能だろうか。フルHDで空撮映像を生中継できるというのは、個人的な用途では用はないものの、その筋の業界で流行りそうな予感アリアリである。

プロモーションを観れば判るけど、ギミックの何がスゴイって、俯瞰撮影時にローターと脚を兼ねたアームが上下動して、自身の映り込みを回避している点だろうね。Phantomなどはカメラの角度によっては自身のローターが映り込むことがあったが、Inspire 1はそれを見事に解決している。360℃マルっとパン可能なのだ。

プロモーションは大御所Philip Bloom大先生なのだが、4Kの空撮映像のインパクトはスゴイ。屋内でクレーンの代わりに使うのもさすが。それだけ安定した飛行が可能なのだろう。何よりその動きがうっとりするほどカッコイイのだ(笑)。

7D2やらEF100-400の新型やらと、機材の更新を色々考えていたところだが、正直そんなものはすべてどっかにすっ飛んでしまった。$2,899というのも撮れる映像を考えたら破格..円安なんで30万超えちゃうけど..に安い。4K iMacも視野に入れていたのだが、うーん正直こりゃ困ったぞ(笑)。

20141113

朝はめっきり初冬の様相。日中も谷川連峰方面から冷たい北風が吹き付けて、すっかり冬型の勢力下に入っている。遠くに望む上越国境は雪雲の中で、県境付近は雪が降っているようだ。

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鷲瞰図

2014/10/6

GoPro HERO4はとうとう4K30Pまで到達してしまった。4Kで30Pはいわゆるナンチャッテ4Kに他ならないが、あの大きさであっさり実現されると、肩を並べられたm4/3一族最大サイズのGH4の立場は何処へ(笑)。

アクションカムの名の通り、1080/60PがGoProの本来の立ち位置だろう。さらに720ながら120Pがイケるので、地上波ならハイスピード撮影もバッチリOKだ。というか業界的には待ちに待ったスペックだろうね。やはり激しく動く状態..GoProは動くものを撮るカメラではない..で撮影するなら最低でも60Pは必要だから。

しかもSilver Editionには背面にタッチ操作可能な液晶モニターまで搭載。スマホがあればWi-Fiで飛ばせるとはいえ、この辺りはバッテリーの持続時間との兼ね合いもだろうが、ある無いでは雲泥の差がある撮影分野もあるので、その恩恵はいかばかりか。

そして、いつも楽しませてくれるGoPro映像だが、とうとう天狗様にも背負わせたくれた。

小型のハヤブサなどでは激しく羽ばたくせいもあってバタバタする映像も、大型のワシになるとさすがにビタっと安定して映るのはさすが。流行りのドローン映像もさることながら、やはり鳥自身に背負わせて撮ってもらうのには敵わないね。これこそまさに鳥瞰ならぬ鷲瞰図だ。

さらに天狗様ではないがオマケを2つ。

風切り音がイイね!

 

20141006

今日は午前中は雨模様であったが、台風18号はあっという間に通り過ぎて行ってしまって、お昼には晴れて暑さがぶり返してきた。明日からは秋晴れに戻るようだが、すぐまた19号がやって来るようで外ロケは頭が痛い。

発想の逆転

2014/10/4

先日、デジタルカメラになってから有限であることを意識しなくなったと書いたが、正確には、決められた容量の記憶メディア..今どきはSDカードやコンパクトフラッシュなどフラッシュメモリー..を使う限り、そこにはやはり上限はある。

ただその記憶メディアも、一杯になったら古いデータや必要ないデータを消せば、その分の再利用は可能である。この点もデータ領域を自由に上書きできるデジタルならではの恩恵であろう。もちろん間違って消してしまうというトラブルも耳にするが、それはあくまで使う側の問題である。

瞬間を捉える写真と異なり、動画は一定の時間軸を記録し続けることになるため、写真より多くのデータ量を必要とする。それが4Kであれば尚更であり、写真よりはさらに上限が低くなることを意味する。

その動画である瞬間を捉えたいのであれば、そこを狙ってピンポイントで記録すれば良いが、必ずその事象が発生する確約がない場合は、その前後の状況から撮影者が判断するしか無い。ただ、瞬間を狙うのでなく状況を記録するだけならば、ある時点で古いデータを消去していけば、理論的にも物理的にもある一定時間だけをほぼ永遠に記録していくことができる。そしてその典型的な例が監視カメラだろうか。

刑事ドラマなどで、犯人を割り出すのに監視カメラの映像から人物を特定するシーンがあるが、あれは現実世界でも日常的な方法である。もちろん、徐々にズームアップしていって、最終的に鮮明な画像になるなどという都合のいいことはあり得ない(笑)..最初からありもしない画素を作り出すことなで不可能..のだが、動画から静止画を切り出して使うという一つの例ではある。

その発想をそのままGH4に組み込んだ..かどうかはパナに聞いたわけではないので判らんが(笑)..のが、先日のバージョンアップで追加されたループ記録機能である。これはバッテリーが続く限り、常に最新の12分間を記録することができるので、捉えたい瞬間を撮影者が選んで記録するのではなく、記録したあとから選択できる機能..それは動画としても静止画としても..ということになる。そんなものは動画または写真でないとこれまた原理主義者から怒られそうな話だが、昨日の記事同様に、撮ること記録することに大きな意味がある分野であれば、これは大いに利用価値がある機能なのである。

例えば、岩場や樹上に止まる天狗様の飛び立つシーンを撮る場合、常であれば目を離すことなくその姿を目視して、状況を判断して録画スタート・ストップを繰り返す必要がある..しかも不要なデータは消す必要がある..が、外部バッテリーを使った上でループ記録機能を利用すれば、そのすべての手間から開放される上、チャンスをものにする角度が格段に向上するのだ。一部の業務用カムコーダーには、録画開始時点の数秒前から記録できるPre Recなる機能があるが、GH4のループ記録機能はそれよりもさらに現実的な機能といえる。

今回のパナのバージョンアップは、これから起きることを撮るのではなく、起きたことを記録していた、そんな発想の逆転だろうか。どんなにミラーの動作を早くして、秒間の撮影可能コマ数を多くしても、時間軸をまるごと記録することには敵わないのだ。


20141004

村の用事で村内を走っていると、100mほど離れていたが、先に気づいたシカが小走りに走って行くのが見えた。双眼鏡で見て1尖のまだ若い雄ジカと判ったが、珍しく1頭だったようだ。そろそろラッティングコールの響くシカの季節である。

余談だが、上の写真を見てシカがどちらに向かって走っていったか判るだろうか。それが判るようにわざと写しているのだが、結構昔に記事にしているので、古くからうちのブログを見ている人なら判断つくかもしれない。動物を美しく撮るカメラマンはいるが、こういった生態行動についてはまったく知らない、判らない人が結構多いものだ。