カテゴリ : 写真・カメラ

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そろそろか

2014/6/19

月初に営巣始めたキジバト。窓の一番東端まで寄ると、ヤマボウシの花と一緒にフレームに収めることができた。

20140619

抱卵期間は2週間ぐらいのはずなので、そろそろ頃合いかと思いつつ、時々様子見。四六時中ビデオを回しているわけではないのだが、抱卵交代をしているシーンが一度も映らないのが不思議。日中もう1羽は近くの電線でデデッポーポーと鳴いているのだが、朝早くとか夕方とかそいうタイミングなのかな。

20140619b

転卵のために夜も起きる必要があるので、抱卵中は昼も夜もないのだろう。あとで動画を見返すと、案外うたた寝していることが多い。

GH4以降、物撮りなど仕事でも電子シャッターをよく使うのだが、確かによく写る。動画も4Kデータということを割り引いも、切り出し静止画でここまで羽毛が見分けられるのは驚異的だ。これから、いやすでに写真の世界での仕事の有り様は、急激にそしてドラスティックに変化していくのだろう。

(上の画像は4K動画からの静止画/下は電子シャッター使用)

やたら見づらいEVFに、何をするにもモッサリした感のあるGH3ではあるが、正直2K(フルHD)映像なら必要十分である。が、一度GH4を触ってしまうと、GH3は2世代くらい前のモデルではないかと錯覚するほどイライラする。一年少々使ってきてだいぶ稼がせてもらったが、GH3を使うことはもはや苦行以外何者でもない(苦笑)。

4K映像云々以前に、GH4はそれほど基本性能が向上していると言っても良い。EVFは下手な光学式より見やすくなり、スチルカメラとして見ても動作は実に軽快だ。あくまでEOSがメインなので、仕事のスチル撮影をGH4でこなそうとは思わないが、新しい空間認識AFとやらは、案外と動体撮影に使えるかもしれない。

一昨年、GH3は満を持してGH2の後継機として登場したわけだが、GHシリーズの四代目であるGH4を見ていると、GH3はGH4の踏み台的なモデルなんだろうなと思えてくる。変な言い方だが、GH4のために市場でのストレステスト的に世に送り出された感が見て取れるのだ。もっと穿った見方をすれば、4Kの「4」に引っ掛けてGH4とするために、その前に3を使っておく必要があったのでは?などと考えてしまう(笑)。あくまで営業的な側面が大きいが、マーケティングなんて案外そんな他愛もない要素が大きく作用するものだ。

ということで、EOS5D MarkIIIの後継機は、4K撮影を可能とするMarkⅣ(Mark4)となるとここで予言してみよう。今年は7D後継機の発売があるのでどうかとも思うが、ビデオカメラメーカーでコンシューマ市場の4K撮影機がないのはキヤノンだけになってしまっているので、発表だけは案外早いかもしれない。

20140604

4K動画から800万画素の静止画を切り出す。16:9のアスペクト比でなければ、もはや動画の1コマと看破するのは難しいだろう。

ひこうき雲

2014/1/9

FDR-AX100は1280×720ながら、120Pのハイスピードが記録できるらしい。これから4Kという時代に1Kか?という話ではあるが、現状ではまだ使い道のない4K映像..それどころか当分はHDDの肥やしもいいところだ..よりも、ハイスピードや編集時の自在クロップなど、その余裕から生まれる恩恵に進行形で預かるのが知恵というものだ。

CESではパナの4Kカメラも発表された。意外にも業務用の前に民生機レベルで出してくるらしい。それも春前には発売との報もあって、ソニーとコンシューマでも対抗となりうるか気になるところだ。ただ、スペックなど詳細が伏せられていて、写真も見る限りモックアップはまんまGH3で、4Kってシールが貼ってあるだけでいかにも疑わしいシロモノだ(笑)。おそらく実際の製品は違う形のものだと想像する。

20140109

冬の寒い日はひこうき雲がよく目に付く。県北でも特に利根は旅客機の飛行ルートになっており、空を見上げるのが癖になっている身としては、嫌が応でも目に入る。週末には今冬最大の寒波が降りてくるらしいから、また空に幾筋もの白線が引かれることだろう。

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ラスベガスで開催中のCESで、噂のあったソニーの民生用4Kハンディカムの発表があった。ハンディカムの名前の通り、FDR-AX100はすでに発売されているFDR-AX1よりも一回り以上小型で、4Kテレビの購入者、または購入を検討中の客層への訴求を狙ったものだろう。

ざっと情報をさらってみると、4KとはいってもDCI 4Kの4096×2160ではなく、放送規格であるUHDTVを見越しての3840×2160で、センサーサイズはAX1が1/2.3型800万画素であるのに対し、AX100は1.0型1420万画素だという。記録メディアは不明だが、4K30P(または24p)をXAVC Sで記録でき、フルHDへのダウンコンや、同MP4を同時記録もできるらしい。気になったのは4Kから指定範囲を2Kに切り出せる点だ。カメラ単体で実現できるとすれば、画質劣化のない2倍テレコンのようで面白い機能かもしれない。

しかし、業務用途で考えた場合、単純にカメラが小さければ良いというものでもなく、使い勝手など含めて評価されるべきだが、価格が2000ドル前後と聞けば、AX1に飛びついたユーザーの心中は穏やかではあるまい(笑)。

さて、メーカーがいくら4K、ヨンケーと騒いだとて、現状ではコンテンツが揃っていない上に、肝心の放送に関してはほとんど目処が立っていない状況にある。このままでは2020年の東京五輪を待たずして、3Dテレビと同じ憂き目に合うのは必定なのだ。試聴するコンテンツがない、それなら顧客自身に撮ってもらえば良い。可愛い我が子の運動会やお遊戯会など、従来のHD映像の置き換えを考えているのであろう。肝心の撮影後の保管方法などまだまだクリアすべき課題は多いが、4K元年を見据えたソニーの意地も垣間見える。


20140108

近所の畑に残されたノウサギの新旧足跡。以前にトラップカメラを仕掛けた際にはめったに写ることはなかったのだが、雪が降るとこうしてその存在を知ることができる。

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ビデオチームの仕事仲間がソニーのα7Rを買ったので早々に使ってみた。あの小ささでフルサイズ、しかもEマウントのみならずMETABONESのアダプタをかませばEFレンズも使えると興味津々だったのだが、レリーズ一発目で一気に気持ちが萎えた(苦笑)。

ミラー無いのに何だあの手に伝わるレリーズショックは!キヤノンやニコンに半周は遅れたようなあの前時代的..そう言えばフォルムはAEファインダーを装備したNew F-1そっくりだよね(笑)..な感触、ハッキリ言って写真を撮る気にはならない。ま、どのみち動画用途なんで良いっちゃぁ良いんだけど、やっぱソニーだよねぇ..

で、さらに堂々と前時代的な容姿を前面に打ち出してきたのがニコン様のDf。その懐かしきFEの如きカメラカメラした趣は、恐らくニコ爺たちのハートをガッチリ掴んだに違いない。かくいう私もニッコールを沢山持っていた今世紀初頭なら間違いなく買っていただろうが(笑)、今どき完全エレキカメラで動画も撮れないなんてまったく眼中になし。

それでも今朝の新聞広告に、その工業的文化遺産の如き郷愁の漂う立派な軍艦部が写っていたのでしげしげと眺めたが、そこじゃねぇだろう露出補正ダイアル!と思わず紙面にツッコミを入れてしまった。どう考えてもモードダイアルと位置逆。形から入った入ったカメラはやはり形で終わったか..

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赤城高原から約100km離れた八ヶ岳や南アルプスが見通せる季節がやって来た。空気が乾燥してヘイズもなく澄んでいる証拠。遠くまで見えるというのは天狗様観察には最適なのだ。

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微妙なm4/3

2013/10/27

このところレンズマウントの話を続けているが、m4/3(マイクロフォーサーズ)という規格があったのを思い出した。と言いつつ思い出すも何も、動画撮影ではほぼ毎回お世話になっているので、それはもう何とも白々しい話だが(笑)。

余談だが、元々はオリンパスの4/3規格というのあって、後から参入したパナソニックがミラーレスに最適化した互換規格としてm4/3を提唱、軒を貸したら母屋を乗っ取られた的な状況にあるのが現在である。オリンパスがm4/3に集中すると先日発表したことからもそれは明白だろう。

センサーサイズの関係で、いわゆるフルサイズの2倍の焦点距離が稼げるm4/3。例えば300mmの望遠レンズがそのまま600mm相当になるので、望遠系に振りたいという事情があって、そういう意味合いで現時点でベストな規格..ワイルドライフ撮影という実にニッチな世界の話だが..であるが、では未来があるのかといえばそれは微妙かな、という気がしている。

そう、それはこれから4Kの世界が待っているという映像市場の都合に他ならない。解像度が高くなればセンサーがより大きいほうが有利であることは言うまでもなく、フルサイズ>スーパー35>APS-C>m4/3>1インチ>2/3インチ>1/3インチという関係が無条件に成立する。何よりパナは4Kビデオカメラにm4/3を採用することを明言しておらず、実際にはスーパー35..これはほぼAPS-Hに相当する..を採用した試作機を展示しているのだ。つまりm4/3は今のところ2K(フルHD)止まりであり、先行きは不透明なのである。

今のところ、と書いたのには理由がある。ソニーが発売を予定しているFDR-AX1は民生機初の4Kビデオカメラだが、そのセンサーサイズは何と2/3インチなのである。2/3インチでも4Kの情報を取り出せる..しかも聞くところによれば4K(800万画素)はさらに小さいエリアというではないか..のであれば、それより面積比で4倍大きいm4/3でも十分可能だと言える。

何れにせよパナの動向については、ソニーほど事前リークが活発でない..GH3の上位機がm4/3で4Kという噂が最近出てはいるが..ため、まあそれ故先行き不透明という意味なのだが、期待して投資するほど懐に余裕はないので、何となくソニーのEマウント機に傾きつつある昨今なのである。まあGH2を使い始めた時からそう思っていたので、m4/3レンズは3本しか持ってないしね(笑)。

20131027b

台風一過で快晴かと思いきや、今日の赤城高原は冬型の空模様で終日北風ピューピュー。

先日の記事の続き。

先日はニコンを持ち上げたが、実はそんなニコンであっても、ニコン1なるミラーレス機になった途端、キヤノンのEF・EF-Sマウントと同じ状況に陥るというミスを犯している。

ニコンはミラーレス機のセンサーサイズを極端に小さくしたため、ニコン1の専用レンズはFマウントには装着できないのだ。これはニコン・キヤノン両者ともセンサーサイズによる製品の差別化を行って、マーケットを意図的に分けようとしていることに他ならない。

ソニーもαだのNEXだのとブランド分けを進めている段階では同じようなものであったが、ここにきてフルサイズのミラーレス機α7・α7Rを出してきたことで状況は一変。センサーサイズに依らず、Eマウントであればフルサイズ..正確にはFEマウントという呼称らしい..でもAPS-Cでもレンズは相互に装着できて、必要に応じて自動でクロップされる。しかもそれはNEX系のビデオカメラでも同様なので、事実上、写真でも動画でも同じレンズを有効に使い回せることを意味するのだ。

もちろんソニーも以前の一眼レフブランドであるαだと事情はN・Cと変わらず、Eマウントレンズを旧αボディには装着できない。今回の話はあくまでこれから市場に出てくる製品を前提とした話であることを断っておきたい。

しかし、NEXのEマウントが最初に登場した時、誰がフルサイズでも使えると予想しただろうか。NEX-VG900というマーケティング的に成功したかどうか何とも微妙なビデオカメラがあるが、その登場で初めて今の状況を予見できたというものだ。

さて、過去はどうであれ、これからどう使うかという視点に立って見れば、ソニーのE・FEマウント製品群を選択するというのは大いにありだろう。キヤノンのEFレンズ、はたまたニッコールレンズを沢山持っていると嘆くこともない。何しろ市場には両者のレンズ群をEマウントに変換する..しかも電気的に連動する..アダプターが溢れているのだから。

20131024

紅葉撮影に出掛けたいのだが、台風が2つも近づいているとなれば、天候の回復など望むべくもない。さらにこれで大風でも吹いた日には、軒並み葉っぱが落ちてしまうのは必定。今年は県北での撮影は難しいようだ..

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マウント互換

2013/10/23

先日の記事の続き。

で、何を言っているのかといえば、交換レンズの要であるレンズマウントの互換性の話だ。キヤノンのEFマウントはフィルム時代から続く35mmフルサイズであるが、デジタル時代になって登場したEF-Sレンズは使えない。当然のように最近登場したEF-Mレンズも然りだ。何れも装着すらできない..フルサイズレンズの下位互換は可能..という情け無用の仕様なのである。

これがニコンだともう少し融通が効いて、マウントはいわゆる伝統のFマウントに統一されていて、APS-CサイズのDXマウントであってもフルサイズのFXマウントに装着可能で、有効範囲に自動的にクロップされて撮影も可能である。

EFマウントは新旧のレンズとボディの何れの組み合わせでも使用可能であったり、逆にFマウントは装着こそできるが実用上使えない組み合わせがあったりと、それぞれで良い悪いは存在しているのだが、そういった過去のしがらみを捨てて、デジタル時代の未来を見据えて眺めてみると、キヤノンとニコンの関係一つとってもどちらがユーザーにとって利益があるかは、容易い想像のうちである。

少なくても、結果を見越しての使用に制限を加えず、メーカーお仕着せでなくユーザーにその選択権を与えている時点で、これはもうニコンの勝ちと言ってもいいだろう。最初から使えないというのと、エクスキューズは付くがそれなりでも使うことが出来るというのでは、ユーティリティ性は雲泥の差がある。

ちなみにセンサーサイズで自動クロップする点について、キヤノンが実装しないことでニコンの特許を穿つ見方もあったが、後述するソニーのEマウント・FEマウントの関係でも自動クロップは実現されているので、これはもう企業のユーザーに対する姿勢の問題だと考えられる。

と、今日もまた明日に続く..

20131023

雲の中に住んでいるので、終日ガスの中だと思っていると、下界に下りてはじめて下は晴れている、なんて判ることがある。なので仕事仲間にLINEでそっちはどう?とか、配達に来た宅配便の兄ちゃんに下の天気を聞いたりして、随時情報を得るようにしている。

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ソニーの元気

2013/10/22

デジタルガジェットの市場が活況している昨今、日本のモノづくり代表メーカーとも言えるソニーが元気だ。

先般話題にしたDSC-QX100/10のような奇抜なアイデアを製品化してしまう辺りは、いかにも先駆者ソニーらしい企業風土で、率先して市場形成を担おうとする姿勢はさすが世界のリーダーカンパニーである。もっとも、その分売れないと見切るや撤退も早いけど(苦笑)。

このタイミングでこの話題は、当然のことながら先日発表されたフルサイズミラーレス、α7/α7Rがきっかけに他ならず。

以前ミノルタのカメラ部門を買い取った際、ソニーが欲しいのはレンズ製造とレンズ交換式カメラに関する技術であって、決してミノルタユーザーではなかったはずだ。なのでαブランドは、ミラーレス普及に伴い、早晩NEXに統合されるものと思っていたが実際はその逆で、NEX..こっちはビデオカメラブランドになるのかな..がαに統一されてしまって少々驚いた。

まあそんな名称のことより大事なのは中身なのだが、ソニー好きでないことを公言してはばからない私にも、昨今のソニーの動向は無視できない状況にある。というもの、仕事で使うものとはいえ正直何本ものレンズを揃えるのは経済的に辛い。プロアマ問わず、1本のレンズが写真でも動画でも使えるというのはありがたい話なのである。

と、この話題の続きはまた後日..

20131022

今週は台風連発で身動き取れず。スタジオと違って野外撮影はお天道様次第なんで大変..

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写真にしろ映像にしろ、これは一体どうやって撮ったのだろうか、そう観る側に思わせたなら、それは一流のエンタテインメントと言っていいだろう。

VFXのような編集上の技術ではなく、アングルも含めたカメラワークでそれが実現できれば、それがドキュメンタリーというカテゴリであっても、そう異論はないだろう。

クレーンで釣ったりヘリで空撮してみたりと、昔から様々な撮影技術が考え出されてきたが、それら特機のような大げさなものでなくても、小型で高性能なカメラが出現したことで、コストをかけずに大胆なアングルでシーン演出することが可能となった。

GoPro HEROシリーズなどはその先鞭をつけた代表的なカメラだが、PVとはいえ率先してメーカー自身そのソリューション的な映像を配信しているあたりは、さすがだといつも感心している。

これは先日発表された新型モデルHERO3+のプロモーション映像で、既視感もあってどう撮っているかなど手の内はすでに判り切ってはいるが、それを差し引いてもエンタテイメントとしては尚秀逸だと思う。

カットのつなぎも素晴らしく、観ていて良い勉強になるしね。

20131003

今日は昼頃から風が強くなって予定していた外ロケは中断。

その帰りに村内で道を横切るカモシカに遭遇したが、親子だったせいか珍しく撮影前に足早に逃げられてしまった。