カテゴリ : 写真・カメラ

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悩ましい

2015/11/16

似たようなものがあってその二者からの選択を迫られている場合、決定的な材料がないとなかなかこれと決めかねるものだ。ではどっちも、というほどフトコロに余裕があればいいが、特にそれが高価な機材だったりすれば余計に悩むことになる。

何の話かといえば、それ現在検討中のα化計画である。どうにも煮え切らないC社をいよいよ見限って、業務用途の機材周りを一気にS社..おっとこの伏せ時に意味はねぇか(笑)..に変えてしまおうというムーブメントがあるのだ。一見するとドラスティックな変更に思えるかもしれないが、レンズはアダプター経由ですべて手持ちのEFレンズがそのまま使えるので、変更と言っても実はボディだけの話だったりする。

で何が悩ましいのかという話だが、それはα7RIIとα7SIIのことに他ならない。最初に似たようなものと書いたが、実際には静止画記録の仕様で明確な違いがあり、Rの方が圧倒的に画質が良いので当初はすんなりRで決定の流れだったのだが、暗所での動画撮影という目的に限って言えばやはりSのほうが上だ、という揺り戻しが起きているのである。

価格的に違いがあれば悩むこともないのだが、事もあろうにS社はどちらの先代モデルからも倍近い値付けをしてきているため、どちらか一方だよね、という予算面での悩ましさなのだ。

デイライトでの動画撮影では、P社のカメラが最もハンドリングし易いのでこれは不動なのだが、薄暮でちょっとシネマっぽくなんて凝ったシチュエーションではやはりα7SIIが捨てがたい。P社がもっと高感度に強ければそれで済む話だが、m4/3と35mmフルサイズではセンサーの大きさによる違いが明白で、今後もP社のカメラがα7SIIを超えることはないだろう。特に4Kともなれば尚更である。

ただ、静止画も動画もといったこれ1台的な使い方では文句なくα7RIIであり、いくらレンズは共用できるとは言っても、C社5DとP社ミラーレスカメラを2台持ち歩くことを考えると、機動性ではα7RIIがもっとも適している。

さて、この悩ましさに唯一の救いがあるとすれば、現時点ではまだモノが容易に手に入らないという点だろうか(笑)。結論は、もう少し市場の流通量が増え、価格が下る頃合いまで持ち越しとなるのかな。

20151116

悩ましいと言えば我が家の大根のお姿も悩ましい。家人いわく、よく均さずに適当に種まいたのが原因だろうとのこと。ちょっとした石でも、根の張り方には結構影響があるということだ。ま、味が変わることはないので、そこは悩ましいことではないのが救いか(笑)。

いよいよおでんが旨い季節になったねぇ..

先日開幕したCanon EXPOで、噂の2億5,000万画素CMOSセンサーのコンセプトカメラ..と言えるような形をしていないが..が展示されていたらしい。

話によれば、一部海上を挟んだ20km先を撮影して、そこに書かれた文字が読めるというから驚きだ。遠距離を望遠レンズで撮影するので、そこは大気との戦いであることは避けようもないが、揺らぎや霞を除去する技術も同時に開発し、その組み合わせで実現したのだという。

さらに電子ズームとの併用でも十分な画素数を維持するため、拡大耐性にも優れているらしい。そりゃ2億も画素があれば後処理で何でもござれであろう。ちょっと前にそんなもん作っているヒマがあったらと揶揄したばかりだが、基礎技術の面で考えれば凄い技術なのは異論を挟む余地はない。

フィルム時代なら撮影時にほぼすべての作業が完了していることが当たり前であり、それを実現するのがプロフェッショナルな仕事であった。が、デジタル時代になって以降、記録された画像・映像は撮影後に後処理を加え、さらに完成度の高い結果に仕上げるのが当たり前になった。撮影時の敷居が下がった分、撮影後の仕事が増えたわけで、面倒といえば面倒なのだが、それが出来ると出来ないでは飯の種に差がつくのも事実だ。

すでに撮影後にピントの位置をずらす技術も存在する。先の膨大な画素数を難なくハンドリングできる時代も、数年先にはやって来るであろう。そうなるとカメラには高精細なレンズ1本だけがあれば済んでしまうわけで、いずれレンズ交換式のカメラなど過去の遺物になるのかもしれない。

20151105

大気の揺らぎの影響を受けないで撮れるのは早朝だ。たとえ厳冬期でも日中は地面が暖められヘイズが浮いてくるので、多少なりともその影響を受ける。特にこれからの季節は空気が済んでくるので、山など遠景を望遠レンズで撮影するのは朝が一番である。

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HDVの終焉

2015/9/14

ソニーのα7RIIとPXW-FS5の情報収集の過程で、同社のプレスリリースに「業務用HDVレコーダーおよびHDVカムコーダー生産完了予定のお知らせ」というのを発見。今後はファイルベース製品に注力するので、HDV関連の製品群は年内で生産を終了するとのことだ。

HDVはDVカセットテープに無理やりハイビジョンフォーマットを詰め込んだ規格であり、それが故に1080iを名乗りつつも横方向の解像度が1440しかなく、出力時に不足分を補完するというかなり強引なフォーマットであった。そんな出自があったため、その後に策定されたAVCHDが1980の解像度を実現し、差別化のためにフルハイビジョンなどといういい加減なキャッチを生む..今後のHDフォーマットはフルじゃねぇのか?という誤解を招く..原因ともなった。

そんなHDVも思えば最初に関わったハイビジョンフォーマットであり、ネイチャー・イメージング..当初はHDビデオ映像ライブラリと言った..を始めるきっかけとなったものだ。では愛着があるか?と問われれば、実はそんなものは微塵もなく、フッテージ屋としてはむしろファイルベースに早く変わってほしいと思っていたので、HDV機器が生産完了と聞いてもフーンといったところである。

ただ、HDVは3年位前まではうちのワークフローでもまだ現役だったのも事実で、収録後に専用レコーダーでテープからキャプチャして取り込んでいたわけだ。その後はビデオチームがXL H1からC100に変わったのを機に、すべてのワークフローをファイルベースに切り替えたのである。収録後に待ち時間なく即編集に入れるファイルベースに慣れてしまった今、実時間かけてのんびりとキャプチャを待っていたのは今となっては懐かしい。

20150914

ネイチャー・イメージングの取扱素材にもまだHDVフォーマットが多いのだが、今後は徐々にH.264系のFHDに切り替わっていく予定。

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GY-LS300

2015/8/5

なかなか世の中に手頃な4Kカムコーダーが出てこないと、どこで誰と話しても必ず業界で話題になる昨今、少々気になっているカメラがある。それはこの春JVCケンウッドがリリースした業務用カムコーダーGY-LS300である。

GY-LS300はこのクラスでは珍しいレンズ交換式..でないと私が触手を動かすことはないが..で、マウントはm4/3互換、センサーはスーパー35mmという仕様である。と、ここでそれはおかしいと感じた貴方、そうそれは正しい認識なのでご安心を。

m4/3とスーパー35mmでは後者のほうがマウント径が大きいため、そのままでは実はケラれてしまう。そこでJVCケンウッドがとった策は、バリアブルスキャンマッピングというセンサー内の有効範囲を動的に可変とする方法なのである。つまりm4/3マウントならばm4/3の、EFマウントならEFレンズのイメージサークルを、マルチアスペクト宜しく自由にクロップすることが出来るのである。

しかもそれはパナのGH系が採用するEXテレコンのように、FHDの場合なら最大2.3倍までズームのように機能させる事が出来るという優れもの。センサーサイズから言ってもクロップ時のノイズ対策はm4/3よりは優位なので、画質的には期待できると思われる。

惜しむらくはフレームレートが30pである点だが、バージョンアップで4096×2160のシネマ4K(GH4はUHDTVの3840×2160)に対応し且つダイナミックレンジ800%のLog記録も可能とするのは、価格を考えても稀有な存在といえよう。

それとGY-LS300のビデオカメラ然としたボディ形状も良い。GH4は良くも悪くもスチルカメラとしての運用を前提としているため、長いレンズを装着してビデオカメラ的に使うには、その操作性はかなり無理がある。そもそもスチルカメラはボディを握った状態で操作することが前提..基本的にビデオカメラは撮影中は触ってはいけない..なのだから。

ということで、GY-LS300の価格がこなれてくるか、しつこいようだが4K60pを記録できる安価なカムコーダーが登場するか、どちらが先かという今日この頃である。

20150805

気が付いたら月見草(マツヨイグサ)の季節であった。昼間にはしぼんでしまうため、花の写真は早朝に狙うべし。

P900は一応ハイスピード撮影が可能である。ただし、メーカーの製品ページでもそこにはまったく触れていないので、特筆すべき機能ではないし、そもそも仕様を見ればああそうね的なものに過ぎないのはすぐ判る。先日記事に書いたソニーのサイバーショットRX10 IIとそこは一線を画していると言ってよい。

フレームレートは480で4倍、720で2倍となり、ハイスピード感を期待できるのは当然480のほうだが、4Kの影がチラチラしているこの時代に、今更480はねぇよな、というのが普通の感覚であろう。

出掛けに10分程度、軒下のツバメの巣でちょこっと試してみたが、それでも手持ちで超望遠領域のハイスピード撮影ができるのは大したものだ。Web等で資料映像として使うには、まあこんなもんだろうといった感じである。

20150623

恐らく2回めの繁殖であろうか。そろそろ巣立ちも近いだろう。

コンデジの世界はスマホに駆逐されつつあり、何か一芸に秀でていないと売れないというのはP900の記事で書いた通り。ニコン以外のメーカーもその辺りは当然判っていて、先ごろ発表されたパナとソニー、キヤノンのブランニューを見ていると、徐々に製品ラインを淘汰しつつ新機軸に移行してきているのが判る。

まずパナのG7はもうほとんど予想通りのスペックで、新機軸という点では目新しさはない。GH4の機能を一年後に下のモデルに入れ込んでみた的な製品である。それでもほとんどの製品ラインに、30p止まりとはいえ4Kを入れているのはパナだけなので、この点では他社より先んじていると言ってよい。

次にソニーのサイバーショットRX10 II(海外発表)だが、パナに先行されていたコンシューマ機での4Kにようやく対応してきたなと思いつつスペックを眺めていたら、驚いたことに960fpsのハイスピード撮影(40倍速)できると書いてあるではないか。まあよくよく見れば解像度はフルHDではないという、ある意味想像通りのオチではあったものの、コストパフォーマンスを考えれば1136×384で記録できるのは頑張ったほうではないかな。

この画質を使えると見るかまだまだと見るか、それは用途次第といったところか。それと、専用機を除けば4KをXAVC Sでカメラ単体で記録できるのもソニー初なのかな?60pで撮れたらビックリであったが、そこはさすがに..ね(笑)。

キヤノンから発表されたのはPowerShot G3Xである。1インチセンサーに24-600mm..P900の後ではインパクトはないけどね..ズーム、防塵防滴仕様とは驚いたが、写真も60p動画もイケるそのスペックを見る限り、もはやコンシューマのビデオカメラなど必要ないだろうと思わせる。P900もオモチャとしてみればこれ1台カメラとして十分だが、写真も動画もそこそこキレイに撮りたい層にはG3Xのほうが良いだろう。

対P900として特にG3Xが一押しなところは、動画撮影中に露出変更ができること、マニュアルフォーカスが可能なこと、ヘッドホンと外部マイクの入力端子がある..一応リモコン端子もあるが恐らくレリーズ..こと、ISO1600が実用的なところなどが挙げられる。

サンプル動画を米サイトから見つけてきた。そぐわない生息環境に天狗様が映っているのはワシ屋として抗議したいところだが(苦笑)、まあそれはともかく、センサーサイズの違い以前にP900とは明らかに異なる絵作りは好印象だ。

それにしても、はじめから期待もしていないが、4Kなど何の話だと言わんばかりの堂々とした無視は、ある意味さすが出し惜しみ番長のC社ならでは(苦笑)。昔のキヤノンはアグレッシブで尖ったところがあったが、現在は実につまらん企業に成り下がってしまった。安定しているという意味では王道なのだが、あと一歩という部分をわざと外してくる辺りは商売としてあざといと感じてしまう。

その点ソニーは事業部間のパワーバランスも関係しているが、依然としてチャレンジャー精神は旺盛だ。コンシューマ分野での4Kに関してはパナの後塵を拝しているものの、製品ラインナップの縦横展開に関してはフットワークが軽いので、ここまで来るとそこは時間の問題だろう。ただ、パイオニア故の立ち位置に起因するのだろうが、どれひとつとっても微妙に一番でないところが、いかにももう少し頑張りましょう的で惜しい。

20150620

関東でもようやく雨降りが始まって、梅雨を思わせる陽気といえばそうなのだが、本来のシトシト降る梅雨の雨と違って、ザーザードシャドシャと降ってくる点でやはり違和感がある。昨日などは雨はそこそこだったものの風が恐ろしく強く、あまりの寒さにフリース帽に手袋まではめてしまった。

カテゴリ:写真・カメラ

このニホンザルの映像も、撮影状況は先日のカモシカ動画にほぼ類似する。基本的に動体撮影となっているが、ゆっくりした動きであるため、手ブレ補正の恩恵を十分に受けている。さらに撮影距離が近いことと、木陰で陽炎の影響を受けていないので、この手の高倍率ズーム機にしてはなかなかの解像感である。

P900は望遠端2000mmの83倍ズームであるが、被写体との距離が遠いと大気のゆらぎの影響を受けるため、センサーサイズが1/2.3型であるということもあるが、期待した結果を得るのは難しい。超望遠レンズのご多分に漏れず、遠くのものを手前に引き寄せて撮すという使い方よりも、近距離の被写体を大きく撮すという使い方が理にかなっている。

これは林道脇で不意に遭遇したカモシカを撮影した映像サンプルだが、個人的なP900の使用用途はまさにこういったシチュエーションである。機材を準備している間もない状況では、とっさに撮影体制に入れるコンパクトでハンドヘルドな機材は非常に有効だ。

さらに言えば、撮影対象は大型の野生動物であり、相手がその気になればすぐに向かって来られる距離にあるため、次の動きを常に警戒して撮影する必要がある。こんなシチュエーションで大砲のようなレンズを三脚に据えて撮影していては、不意の状況変化に対応できない可能性がある。

もちろん、状況を見極め、大砲レンズを準備する余裕があればそちらを使うのは言うまでもないが、まあこんな局面でスチルも動画も手持ちで取り敢えず狙えるというのは、良い時代になったものである。

P900は個人的には生きものをメモ代わりに記録する使い方がメインだが、一般的には旅行などにこれ1台といった使われ方が多いと想像できるため、風景のようなフィックスも試してみた。

風景では広角から標準域の利用が多いが、P900の手ブレ補正は結構効きが良いので、このくらい手ブレが補正されればファミリー用途では十分なものと思える。

例えスチル撮影であっても、P900で翔んでいるトンボや蝶の撮影など望むべくもないが、サンプルのようにゆっくり徘徊する昆虫であれば、それなりに撮ることは可能である。もちろん、AFしか使えないため、常に主題を中央に配置する必要があるのは、歩く鳥編と同様である。

サンプル映像は、焦点距離135mm付近にてレンズ前30cmで撮影している。P900としては精一杯のマクロ撮影となって至近距離であるため、画角を変えるべくズームで引いた途端に焦点移動?が発生してしまっている。一旦このような込み入った背景にピンを持っていかれると、再びズームで寄ってもピンが戻ることはほぼ絶望的である。