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写真を撮る際、被写体ブレを防ぐにはシャッター速度を早くするのが定石だが、こと動画の場合はむやみにシャッター速度を速くする訳にはいかない。

そこはそれ、1/60秒はフッテージ屋としては譲れない線なのである。なので、パナ機のセールストークである4Kフォトも、フィックスは良いとしても動体に関してはやはり無理がある。どんなにコマを厳選しようとも、そもそもブレて記録されているものはどうにもしようがないのだから。

せめてフレームレートが60pになればとも思うが、1フレーム3840×2160(UHDTVの場合)の解像度を持つデータを処理するには、それ相当のパワーを必要とし、さらにその放熱などに関する技術的なハードルはいまだ高い。NABの各社の様子を見ても、今年中にコンシューマ機で60pは実現されそうにないが、まあ何れ時が解決するであろう。

今の状況だと4K普及に入れ込んでいるパナが一番早く実現する..某C社は間違いなく一番最後だろう(苦笑)..と思われ、実際先日のアナウンスでは、4Kで60p/120pまでのフレームレートのロードマップを提示している。何よりパナやソニーはテレビという出力装置を売る都合もあって、入力装置のカメラにも力を入れなければならない必然があるのだ。

20150523

ひっそりと佇むキジはフィックスなので当然1/60でも止まる。

20150523b

が、ケーン、ケーンとドラミングすれば当然ブレる。しかも盛大に。これはフレームレートが60pであっても解決できる問題ではなく、そもそもピタリと止めるにはやはり一眼で高速シャッターを切らなければならない。

とは言っても絵として理想を言えば、完全に止めるのでなく翼先が少しブレる程度が望ましいけどね。

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