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メジロの求愛

2022/5/15

メジロはカラ類同様に冬の間は群れで行動しているが、今は繁殖シーズンなのでペアまたは単独でうろついている。

うちの庭先でも毎年ヤマボウシに営巣しているメジロ。写真の個体が同じかどうかは不明だが、この時は雄が雌に求愛給餌を行って成功していた。

LUMIX GH6 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

OM-1ほどではないがGH6の被写体認識もG5やG9PRO同様にちゃんと機能している。

パナの無駄なこだわりでAFがDFDなので、OM-1のようにアグレッシブな性能は期待できないが、OM-1を知らなければこれはこれで十分だ。

コントラストAFというだけでパナ機を敬遠する人はいるが、動きの早いスポーツでも撮らない限り、特に動画ではDFDで十分である。

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連休中はまだ近所の防風林でうろついていたシメだが、ようやく帰省したのかGW明けた途端にパタッと見かけなくなった。

もちろんうちの餌台に来ていたような越冬組はとうの昔に旅立っているので、GWに見かけるのは南からの北上組。

それが証拠に単独行動が身上のシメが小群で行動しており、その数も日替わりで大きく増減しているのが判る。

LUMIX GH6 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

最後のほうは再び単独行動っぽい個体が多くなり、見掛けくなった前日は1羽だけだった。

繁殖地のシベリアへ帰るのが遅い分、日本列島に渡ってくるのも遅いシメだが、来冬も無事に越冬しにやって来て欲しい。

ウクライナに戦争ふっかけたロシアへの制裁の関係で、今は彼の地からの人の出入りが制限されているが、渡り鳥に国境はないのでね。

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耕すそばから

2022/5/12

生きものの痕跡を認めるのも難しい冬越しの田んぼだが、初夏になってひとたびトラクターが田起こしに入ると少しづつ様相が変化する。

掘り起こされる前から時々コロコロと鳴いていたシュレーゲルアオガエルたちが引水を期待し賑やかさを増し、日当たりの良い畦にオケラが這い上がってきて右往左往。

それにどこで見ていたのか、ダイサギやアオサギが飛来してトラクターの後について回り、逃げ惑うミミズを採餌する姿をあちこちで目にする。

同じ人為的な耕地であっても乾燥している畑と違って田んぼは湿地そのものなので、そこに集う生きものを種類はかなり違うものがある。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

OM-1は事前の噂では高感度性能が2段アップしたという触れこみで、確かに前モデルと比べると向上している印象はあるが、さすがに2段は言い過ぎで、控えめに言っても1段少々といったところだろう。

もちろんそれでもGH6よりは高感度性能は高いので、そこは両機を併用する上でありがたいことではある。

それより特筆すべきはダイナミックレンジが広くなった点で、以前ならちょっとした露出オーバーで白飛びしていたシラサギの背面など情報が残っていて結構粘っている。

これなら以前のように明るい光源下で白を写す際、意識的にアンダーにしなくても良さそうだ。

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連休中にコサメビタキも初認。

エゾビタキ同様にどちらかと言うと秋の渡りの時期のほうが遭遇率が高いが、夏季に時々見かけるので、当地でも少数が繁殖していると思われる。

林冠部にいることが多いのでいつもは見上げだが、この時は採餌のためか林縁の低いところで出たり入ったりしていた。

ちなみにコサメビタキの和名は小雨ではなく小鮫と書く。サメビタキより小さいのでコサメだが、鮫肌?の色合いなので両種とものこの名前がついている。

なんとも見た目と和名がまったく相容れない鳥の一つだ。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO / ISO6400

コサメビタキとよく似ているのがキビタキの雌で、林内だと暗いせいでどちらか識別するのが難しい種である。

キビタキの雌は背面がオリーブ色が強く、尾筒の付け根に黄色い羽衣が見えていることがあるが、それを明確に確認するにはやはり光が当たっていないと厳しい。

まあ何よりこの個体はキビタキの雌から追い払いを受けていたw

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今年はなかなか林縁に姿を見せてくれないキビタキだが、GW中にようやく撮影。もう葉が展葉し始めているので、渡来初期のこの期を逃すと撮影は難しくなる。

タイミングが合うと遅咲きの桜で餌をついばむ姿が観られるのだが、今年は残念ながら桜散った後となった。

ということで、タイトルとは異なり写真は黄色い鳥w

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

そう言えばこの連休中に今年も近所でオオルリのさえずりを確認した。場所は昨年と同じ谷筋。

雨でも振らない限りは涸れ谷なので、あまり適地とは思えずその線は期待していなかったのだが、その後も連日鳴いているので、2年続けてとなると繁殖している可能性があるかな。

繁殖確認したいところだが、あの谷は意外に深くてヤブヤブしていてあまり入りたくないのが率直な感想..

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農家も始動

2022/5/8

GW前半は天気が悪く庭に遅霜が降りるほど寒い日が続いたが、後半は好天が続いた。久しぶりに遠望できた浅間山はその前半の降雪で少し白くなっている。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.
LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

その遅霜を恐れて農家も天気予報とはにらめっこの様相だが、それでもぼちぼち活動が活発化しており、ヒバリやホオジロが日々トラクターに追われて右往左往している。

おらが村は基本的に農業主体だが、作物が育つには自然の日光と雨、それに日中の気温の高さが重要なので、冬の間は農家は南のほうに畑を借りているうちが多く、自分ちの周囲を耕し始めるのはGW明け頃からである。

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ツバメは4月27日になってようやく毎年営巣している建屋近くで確認。下界では3月下旬には観測しているが、当地ではこれが初認となる。

平野部に比べて渡来が遅いのはいつものことではあるが、年々遅くなっている印象がある。繁殖ペア数も減っている感じはあるので、ちょっと不安なデータであることは否めない..

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

空抜けならかなり遠くてもそこそこの被写体検出率を誇るOM-1。

ピンもそれなりにいい感じに合わせてくれるが、ツバメは動きがトリッキーなので、そもそも1200mmともなるとファインダーに捉えるのが至難の業だ。

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新緑とともに虫が出始め、それを待ち構えていた鳥たちが一斉に営巣を始めている。まさに季節が一気に動き出した感がある。

そんな中で毎年の恒例行事となっているのが、巣から落ちた雛を拾って保護した、いやそれ拾わないで放置しておいて騒動である。

結論から言えば後者の放置が正しい行いなのだが、「見て見て私良いことしたのよいいね頂戴」写真がSNSに流れ出すことを止められないのが現実である。

止められない理由は、そもそも雛を拾った側は人としての善行をやっていると考えているので、野生では誰かの命が次の誰かの生命を支えているという自然の摂理など意識することがないからである。強いて言えば自己満足による衝動でしかないのだ。

ヘビやカラスに食べられちゃうからかわいそう、という感覚は一見すると優しい人を演出するのには最適だが、ではそれを食べて育つはずだったヘビやカラスの子はかわいそうではないのか?

その落ちた雛が親からもらっていたのは間違いなく虫やその幼虫だが、ではその口に押し込められていた虫たちはかわいそうではないのか?という話になるのである。

ヘビや虫と違って雛はカワイイという弁明が聞こえてきそうだが、それこそカワイイ生きものだけが絶対正義と信じ、そのカワイイ命を守るといういかにもSNS映えしそうで安っぽい自己満足に支配される筋書きに陥っているのである。

一昔前ならアザラシの幼獣..赤ちゃんと書かないと文句言われそうw..に、近頃ならモモンガやリス、街なかのノラネコ、シマエナガなど見た目受けする生きもの写真だけがもてはやされているが、一連の安っぽい正義感を量産している原因であることは否定できないだろう。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

とかく忌み嫌われるカラスだが、カラスも自然界で生きる鳥である。巣から落ちた雛はカラスにとっては自然からの贈り物。落ちたことも含め人は手を出さずに放置するのが肝要である。

コゲラの穴

2022/5/3

GWとは思えないこの気温の低さの影響もあって、ブナこそまだ固い芽を開いてないが、コシアブラとタラの芽は採り頃となり、コナラやクヌギは展葉し始めている。

ただ近所でもうちよりさらに100mちょっと標高が上がると、まだヤマザクラが散り始めたくらいで、木々が芽吹くにはもう少し時間がかかりそうだ。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

写真はGW前のものだが、展葉前なので林内の見通しが効き鳥たちの動きを目で追える。今年もほぼ同じ場所でコゲラが営巣を始めていた。

もちろんキツツキの仲間は毎年巣穴を新しく掘るので、ここは昨年と同じ木ではないが、時々同じ木の上下に穴を穿つこともある。年によっては産卵前にスズメやムクドリに乗っ取られることもあるが、この巣穴はまだ連中に見つかってないようだ。

下の写真では手前に枝が被っているので、OM-1の被写体認識がコゲラを追ってはいるがピンは手前に来ると思っていたら、この時はコゲラの目にバチピンであった。

どうも今ひとつこのパターンでの挙動のクセがよくわからないな。

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今年は近所のクロツグミの初認が遅れていて少々ヤキモキしていたが、GW直前になってようやくさえずりが聞こえるようになった。

ただ、今日現在でも例年とは異なる林分で鳴いているのと、平年比で1週間から10日ほど遅いので、これくらい誤差があると個体が入れ替わった可能性もあるかな。

クロツグミの平均寿命がどの程度かは知る由もないが、少なくてもここ6年はほぼ同じ時期に渡来し、同じ木をソングポストに使っていたので、雄については同じ個体だったろうとは推察できる。

研究者ではないので厳密な意味でのデータとはならないが、こういった民間アマチュアの地域性の高い地道な観察記録は、統計を取る意味でも後世のために残していくべきだと常々考えている。

今年もあの鳥..に限らず生きもの全般..が帰ってきとか初認したかだけでなく、その個体の行動パターンなども可能な範囲でつぶさに記録しておくことが肝要であろう。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

もう何処も新緑に染まる山野にあって、落葉樹の枯れ木でそこだけぽっかり空間が空いており、このクロツグミは終日ここでさえずっていた。

今は取り立てて生態写真だけ狙っているわけではないので、生きものなら何でも大きく撮れば良いというスタンスではない。ズームレンズなのだからワイド側に引いて撮るのもアリである。

拙者は昔から「生きもののいる風景」というのを割と深い根底のテーマにしている。

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