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今年は事前に言われていた通りスギ花粉の飛散量が多い。県南では小生程度の症状でも被膜でガードする系のスプレーで防御しておかないと、終日クシャミに悩まされることに。何しろやまびこの原理で山間でのクシャミは結構響くのである。

特に県南の天狗様観察ポイントは杉林の林縁付近が多いので、この季節の悩みのタネでもある。

と言いつつ早十数年経つのであるが、まあ世間で言うほどの酷い症状にまで進行してないのは助かっているのだが、アレルギーなのでこればかりはどう転ぶのか不透明である。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

杉林の林縁にあるシカ除け柵の付近でジョウビタキが出たり入ったりしていた。

ひと頃のカメラ各社のAI被写体認識によるAF性能には一喜一憂したが、個人的にはここまで追いかけてピンを合わせてくれれば御の字である。

特にOM-1は当初は安定しない場面が目立ったが、Ver.1.3になって以降は実に安心していられる。上の2枚の場面でも、ファインダーに導入後は常にジョウビタキの目を追尾し続け、ピンも追いかけ続けていた。

特に2枚目など、OM-1に限らず以前のカメラのAF-Cなら間違いなく手前の白い看板にピンを持っていかれていたはずだ。

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窓越しエナガ

2023/2/25

先日伐採した玄関脇のクヌギは、枝が大きく張り出して仕事場の窓の視界を塞いでいたのだが、それが取り払われた結果、家を立てた頃の上越国境ビューイングを取り戻した。

上越国境方面は部屋を移動すれば観えてはいたのだが、やはり仕事場の窓から見渡せるのは爽快である。これならちゃんと窓をクリンビューしようかという気にもなるw

ただそのクヌギは鳥たちが姿を隠したり餌を探す..虫の卵など..場所だったので、それが窓辺で至近距離から観られなくなったのはちと残念。

まあ北側にも庭木はあるので目的はそちら方向で果たせるのではあるが..

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / CLASSIC CHROME / エナガ

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / CLASSIC CHROME / エナガ

窓越しなのでペアガラスを挟んでいるが、それでもこの距離感だとレンズ性能にもよるがここまでクリアに写せる。

光線状態の関係で向こうから部屋の中はハッキリと見えてないと思われ、そうなると意外に近くまで寄ってくる。

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セグロセキレイはどこでも観られるいわゆる普通種だが、世界的に見ると実は日本固有種という珍しい種である。

ただ、赤城高原の我が家の周辺では本種よりも世界的に広く分布するハクセキレイばかりで、セグロセキレイは下の段まで降りないと意外に見かけない。

子供の頃、ハクセキレイは夏の北海道で繁殖して県内では冬鳥というイメージだったが、今や東日本を中心に日本国内どこでも観られる普通種となっている。

ではそれによってセグロセキレイが減っているかと言えばそうでもなく、それなりに棲み分けしているという話である。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

昔、風蓮湖で英のバーダーに声掛けられ、明後日帰国するんだけどセグロセキレイはどこで観られる?と聞かれた。

国内ならどこでもと言おうと思ったが前日は羽田周辺にいるというので、なら多摩川なら確実と伝えて別れた。そして数日後に無事観られたと英からお礼のメールが届いてビックリしたことがある。

で、この話のオチはセグロセキレイを観たのは多摩川ではなく、羽田空港の展望デッキだったということ。

本種に限らず遠く日本までやって来る欧州バーダーは、極東固有種の記録にかなり執念を持ってやって来る印象がある。前述の風連でも羅臼でも、昔からオオワシ目当ての人によく遭ったので。

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ジョウビタキは近年国内でも局所的に繁殖例が見られ、そのまま定着している話も聞くが、まだ多くは大陸からの越冬組である。

赤城高原では10月中旬以降に渡ってくるが、雪が降って根雪になる頃には姿を見かけなくなる。

採餌の関係で平野部に降りてしまうのか、その後に雪が解けても戻ってくるのはレアケースで、春先に北帰行の個体がたまたま立ち寄るだけと思われる。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

写真の雄は県南の里山で目の前に現れた個体で、ステンレスの杭に映り込む自身の姿が気に入らないのか盛んにアタックを繰り返し、最後は勝ち誇ったようにトップに留まって周囲を睥睨していた。

渡来したては警戒心が強いのでよくこういった行動が見られるが、立春を過ぎたこの時期には珍しいので、新たに平野部に侵入してくる個体への警戒なのかもしれない。

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鳥は飛んでいるところこそ生態的に面白いのではあるが、その鳥が水面に浮いていられるのだから水鳥こそ鳥類の中では最強と言えようか。

天狗様がいかに強力な鉤爪や空高く帆翔できる大型の翼を持っていようとも、水面や海上に漂うことはできない。河川や湖沼はともかく海は地球上の7割を占めるのだから。

そういう意味で水鳥の仲間は空海陸のいかなる環境でも生活できるのはやはりスゴイ。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA / コガモ

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA / カルガモ

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA / オオバン

水質にも依るのだろうが角度によって水面の色合いが変化するのは面白い。

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午後に仕事で平野部まで降りる用事があったので、朝から昼までクライアント近くの水場へ。

iPad片手に岸辺に腰掛け、カメラを脇に置きテルモスのコーヒーをすすりながら久しぶりに水鳥など観ながら過ごす。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA / カルガモ

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA / コガモ雌

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA / カワウ

普段は遠く空高く飛ぶ天狗様や藪の中のシャイな鳥しか観ていないので、目の前でのんびりしている水鳥たちを眺めるのは新鮮である。

何せ地元県北の少ない湖沼群はこの時期どこも凍りついて鳥がいないのでね。

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先週の大寒の前、冬とは思えない暖かい日が続いたときがあった際、仕事場の窓の外でホオジロが一筆啓上とさえずっていた。

気温が高いと鳴き出すことがあるのはシジュウカラなどと同様で、恋の歌という風情ではなく、何となく春めいてそういう気分が盛り上がるのだろう。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / CLASSIC CHROME

X-H2SはVer.3.00の新ファーム。

手前にナツツバキの枝が被っているが、アウトフォーカスから難なくホオジロを認識して一発でフォーカスを合わせ、そのまま安定してピント位置を維持している。

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小生にとってタンチョウは特別に思い入れのある鳥である。

そもそも鳥に興味を持ったきっかけが池中玄太80kgという、西田敏行が主人公の通信社のカメラマンを演じるテレビのホームドラマであった。

その劇中で主人公が北海道にツルを撮影に出かけるシーンがあり、そこで登場するタンチョウに心惹かれたからに他ならない。

そこから鳥に興味を持ち、色々調べるうちに近所に巨大なワシが生息していることを知ってツルから天狗様へと至って現在に至る。

話をドラマに戻すが、劇中で主人公の死に別れた妻が鶴子といって、それ故にタンチョウを特別視している設定だったのだが、位牌と一緒に飾られていた雪原で求愛ダンスをするタンチョウの写真が、その道では先駆者として知られていた林田恒夫氏撮影のものであったのは知る人ぞ知るである。

旧千円札の裏面のデザインに使用された写真も氏の撮影したものである。

その林田先生が先日亡くなられたということで、感傷的に昔のことをちょっと思い出していた次第。林田先生は阿寒で何度かお見かけしたことがあるが、何よりご冥福をお祈りしたい。

カメラ不明 / PROVIA100

これは使用機材からしておそらく1990年代始めの頃。憧れのタンチョウを撮影するために阿寒に足を運んだときのものだ。当然時代はフィルムカメラである。

Canon New F-1 / New FD800mm F5.6L / Velvia

デジタルカメラしか知らない、一日で何百枚何千枚と撮る今の時代の若い人には想像もできないだろうが、秒間5コマ程度しか連写できないカメラで、良いタイミングで36枚撮りきらないように大事に慎重にシャッターを切っていた古き良き?時代だ。

今となっては自分でも信じられないがラックピニオン式のMFでピンを合わせていたのだから、自分で言うのも何だが神業だなw

ただノスタルジーとしては良い思い出の範疇であるが、この時代に戻りたいかと言われると機材的にはまあ微妙ではある。

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生きものの名前というのは奥が深く、昔から人の生活に馴染みがあると粋で風流な名前が付いていたりする。鳥のオオルリ(大瑠璃)なんて如何にもって感じで。

だが多くの場合は近代になって分類や識別が進んだことで付いた種が多く、昆虫や鳥類のシギ・チドリや海鳥の仲間などには少々味気ない名前の生きものも多い。

例えばカラフトアオアシシギのように場所と特徴が列挙されているだけみたいにね。

小さい昆虫や、人知れず遠い海原で生活していたり、遠くに集団でいて識別困難などまさにこのケースである。顕微鏡もなければ双眼鏡もなく、遠い大洋など出かけるすべもないのだから当然だ。

さて、ちょっと前にふとゴジュウカラの名前の由来が気になって調べたら、「昔は40歳で初老、50歳で老人と言われてゴジュウカラの青い羽毛が老人のようだから」という説が広まっていて、マジっ?てなってしまった。

そもそも青い羽毛がなんで老人なのか意味不明だしw

シジュウカラは地鳴きの聞きなし「チジゥ」「シジゥ」から付いた説がそれっぽく、そのシジュウカラに似ているのでゴジュウカラって言うのが一番しっくり来るけどね

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

意外に人懐こいゴジュウカラ。フイフイフイという調子のさえずりが聞こえたらそこは早春の森だ。

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先週X-H2Sの新ファームが公開された。

AIによる被写体認識精度とAF-Cの動体予測アルゴリズムが向上しているとのことで、Ver.2.10→3.00とメジャーバージョンも上がってメーカー側の自身のほどがうかがえる。

PVを観る限り確かにイイ感じに仕上がっているようで、特に対逆光性能は期待できそう。

それに自動認識される被写体に昆虫とドローンが加わったのも特筆。特に昆虫はOMDSに先駆けてであり、PVでは蝶を認識していたが、どの程度の種類が有効になるのか気になるところ。

ま、この点は当地では春を待たねば検証できないけど。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

画面内に占める割合が小さい物体でも認識率が上がったのことで、かなり遠くを飛ぶ鳥(ハシブトガラス)にも小さい認識枠が現れ捕捉し続け、拡大して見てもバチピンである。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

ピンの合ってないぼやけたアウトフォーカス状態でAFオンで、枝被り状態の鳥を認識、こちらも拡大して見てツグミの目にバチピンである。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

150m以上離れた先をゆっくり歩くキツネをAF-Cで狙ったが、これも終始キツネを捕捉し続ける認識枠が表示され、ピンもしっかり来ていた。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / ETERNA / 4K120Pから切り出し

4K120Pの動画に切り替えたのがこちら。更に180mほど離れキツネと背景に距離差がないのでピンは許容範囲ということになるが、動画でも写真と変わりなく終始キツネを捕捉し続ける認識枠が表示されていた。

この距離感で背景があってもキツネを捕捉し続けるのは素直にスゴイ。

PVでは激しく動き回るバスケットプレーヤーなども難なく捕捉していたので、OM-1の新ファーム同様に当方が使う程度の状況なら特に不満のない性能ではないだろうか。

今月は業務で平野部に出張る機会があるので、その際に時間があればもう少し動体を狙ってみたい。