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20121215

連夜の忘年会続きで体調が今ひとつ。

天気次第では、新雪ラッセルで某所の林道奥へ入ろうかと目論んでいたのだが、さすがに寄る年波には勝てず、今朝は二度寝の朝寝坊。

そんなこんなで出遅れてしまったので、頭をスッキリさせる意味でも、現在ちょっとホッとなエリアへ足を延ばす。あまり近づくとアレなので、今日はやや離れた林道より双眼スコープでそっと遠望。

体調がすぐれないので、あまり真剣に見ることなく、iPadでつらつらメールなど書いて過ごす。のんびり朝飯兼ねた遅い昼飯を食っていると、こういうときに限ってあっちからわざわざ寄ってきたりするので、意外に侮れない。

久しぶりに持ち出した500mmを頭上に振り上げ、最近手に入れた新型カメラでカシャカシャと連写すれば、ファインダー越しに目が合ったような気がした。

カテゴリ:季節感

トマオキ

2012/12/13

20121213

ネコの耳にようなフォルムが特徴的な谷川岳。ピークが双耳峰であることに、登頂して初めて気付く呑気な人もいるらしい。

写真向かって右がオキノ耳、左がトマノ耳と呼ばれており、1977mの三角点があるのはオキノ耳の方である。息を切らして登っていくと、手前のトマノ耳で力尽きる人も多いが、そのまま下山してしまうと、谷川最高地点に登ったことにならないので要注意だ。

ところで、現在の谷川岳の名前は写真の山体で間違いではない。が、古来より谷川の名前で呼ばれていたのは、その名の通りの谷川上流部にそびえる俎嵓(マナイタグラ)のほうで、現在のピークはトマオキの耳と呼ばれていた。

国土地理院が地図に間違って記載して以降、現在の呼び名が定着してしまったようだ。

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モクモク

2012/12/12

20121212

2004年に噴火して以降、火山性地震を散発的に引き起こしつつも、現在は鎮まっていると言ってもいい浅間山。

それ以前は遡ること21年前、小生が高校生の頃に割と大きな噴火があったと記憶している。

歴史上よく知られた天明3年(1783年)の大噴火では、大量の噴出物が吾妻川をせき止め、それが決壊して下流の利根川流域に至るまでの大惨事を引き起こしている。

流域で押し流された死体の山が江戸に流れ着いた..現在の江戸川は利根川の分流として江戸初期に切り開かれた..とか、大量の火山灰が地球規模で降灰、それにより欧州で大飢饉を引き起こし、フランス革命(1787年〜)の遠因とまで言われている。

北西の風が強いこの季節、山稜を取り巻くように大きく雪煙が巻き上がるが、山頂付近では時折小規模な噴煙が上がり、雪煙と相まって、さながら噴火のように見えることがある。

火山活動は一定の周期で活発化するようで、またいつ大噴火となるとも限らない。

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柿泥棒

2012/12/11

今年は庭の柿が豊作である。

寒冷地であることから当然のごとく渋柿なので、収穫することもなくそのまま放置。熟し始める頃より日中は引きも切らさず鳥たちで賑わっている。常連はヒヨドリとツグミだが、早朝にアオゲラがやって来ることもあって、家人を喜ばせている。

ただ、台風の影響で折れ掛かっていた1本の枝が、重みに耐えきれず結局折れてしまった。10個ほどの実がしばらくそのまま地面に転がっていたのだが、夜な夜なその実を一つずつ失敬に来るやつがいるのに気が付いたのは先月末。

駄犬が夜半過ぎに甘えたような声で鳴くので、2階の仕事場から、ライトセンサスに使っていた大型のマグライトで照らした際には、侵入者の後ろ姿をぼんやり目撃。その時はフォルムからタヌキかと思っていたのだが、先日来の積雪によって足跡が残されたことで、侵入者はハクビシンだと判った次第。

ハクビシンは基本的に蹠行性なので、普通は後足のほうが長くプリントされるのだが、雪の上ではやはり冷たいと見えて、踵までしっかり付けない場合があるようだ。

ハクビシンはご多分にもれずご近所では害獣なので、あっちで獲った、こっちで捕まえたなどと話題には事欠かないが、ストック写真にコレと言ったものがないので、そのうちしっかり狙いたいと考えている。

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こたつノマド

2012/12/10

昨日午後遅くからチラチラ降り始めた雪は、

赤城高原の庭先で15cm程積もり、今シーズン初の本格的な積雪となった。

週始めでもありデスクワークがたまっていたのをこれ幸いと、

居間のこたつに資料の山とMacBook Proを用意、

容量の大きな画像ファイルをやり取りする都合上、

ギガビットイーサの有線LAN..我が家は家中に配線してある..に接続、

保温マグの熱いコーヒーをすすりつつ、

シンシンと降り積もる雪を眺めながらMBPのキーボードを叩いた。

オフィスのデスクから離れ、

MBA抱えてスタバ辺りに陣取る輩をノマドワーカーとか呼ぶらしいが、

こちらは差し詰めこたつノマドだ(笑)。

カテゴリ:季節感

天候急変

2012/12/8

先日の記事で空模様が大事と書いた。

が、朝晴れているからと言ってそれが持続するとは限らない。

冬の太陽高度は低くて南向きだと眩しいなぁ、などと呑気にしていたら、

お昼には横殴りの吹雪となってしまい、敢えなく撤退。

ま、チラッとでも飛影が見られただけでも良しとしようか。

しかし今日も風が強かったなぁ..

カテゴリ:季節感

やまなみ

2012/12/7

考え事をしていて道を間違えた。

そんなに歩くつもりはなかったのだが、戻るのも面倒だったので、そのまま40分ほど急登を上り詰めて山頂へ。本来なら南東側だけ視界が得られるはずだったのだが、360℃の大展望になってしまった。

山頂の岩場に立ってみると、昨日ほどではないが今日も風が強い。ただ、ここまで登ってくる予定ではなかったので、三脚が車脇用の大型であった..担いで登ったので非常に疲れた(苦笑)..ため、揺れはそこそこ抑えられた。

しかし、こうして延々と遠くまで続くやまなみを眺めてみると、地べたはつながっているものだと、当たり前のことにあらためて思い当たる。周囲から独立した単独ペアなどと勝手に人間様が考えていても、結構お隣さんの動静は見えているのだろうなと、ついぞ考えてしまう。

今のところ判っている隣接ペアは30km以上離れてるため、間違っても見えることはないが、それでもついつい遠くの稜線まで目で追ってしまうのは悲しい性だな(笑)。

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大風

2012/12/6

ビュービューと大風が吹き荒れた。

林道を走っていると、時々折れた木の枝が落ちてきて、ボンネットや屋根に当たる。カーン!とひときわ甲高い音がすぐ頭の上でして、思わず首を引っ込める。バックミラーに大きな枯れ枝が転がって落ちるのが見えた。車を止めて屋根を確認すると、また一つ勲章が増えているのが判った(苦笑)。

車に戻ろうと運転席に近づくと、すぐ近くからヤマドリの雄がいきなり飛び立って再び驚く。意外に近くに降り立ったので、カメラを持って近づくが、さすがに2匹目のドジョウはいなかった。

いくつかの支線が通行止めで、仕方なく大回りで麓の集落へ戻る。途中思い立って久しぶりに某峠へ上がってみると、ここも反対側が通行止めであった。この峠にはなぜかブナの大木が1本だけ立っている。周囲はカラマツと杉、それに檜の人工林の見本市。その昔はブナ林が広がっていたのか、それとも自然の気まぐれか。

峠とはいっても今は閑道。行き交う人影の気配もなく、古の往来を忍ばせるものは小さな道祖神ぐらいだ。ゴーゴーと唸りを上げ、足を止めるものを拒絶するかのように、峠の寒空を強風が吹き抜ける。

ふと、誰かに見られているような気配に視線を泳がせると、笹を揺らしながらキツネが去って行くのが見えた。

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赤浅間

2012/12/5

いよいよ本格的な冬の到来だ。

今朝の赤城高原は氷点下5℃。駄犬の水バケツも凍り、車のフロントガラスには霜がビッシリと付いた。

冬型の気圧配置が強まると、沼田盆地から北は雪模様の天気が多くなるが、ワシの観察に出向く際、北か南かどこに出掛けるかは自ずから天気次第になる。何しろ相手は空を飛ぶ生きもの。視界が得られなければ仕事にならないからだ。

朝一で駄犬の散歩コースの最高地点に登り、今日も周囲をグルリと見回す。風もなく穏やかに全県下良い天気のようだ。寒さに浅間のモルゲンロートが美しい。

今日はどこに出向いても空は大丈夫。だが、上越国境が晴れている日は、可能な限り北部フィールドを中心に足を運ぶのが鉄則。これから春まで、数少ない晴れ間は大切にしなければ..

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忘れた頃に

2012/12/4

久々に新規にカメラサポートを手に入れた。

現在、動画はDSLRでの撮影がほとんどなのだが、カメラサポート周りはヘッドと脚がデカイか小さいかの両極端の状況が永らく続いていた。今回はそれにようやく終止符を打った形だ。

EOS xDでもGHxでも、従来のカムコーダーに比べると大きさも重さも小さく軽いため、どうにもバランスが悪かったのだが、DSLRムービーは何れもここ2・3年で登場してきたカテゴリーのため、なかなか適当なカメラサポートが無かったのである。

カメラ単体にレンズ1本なら、マンフロットの701HDVがまあまあ良い仕事をしてくれていたが、トップハンドル付きのリグに載せ、外部モニターに外部マイク、フォローフォーカスを組み合わせると、途端に役立たずになってしまう。手持ちの中ではサクラーのDV6がバランス的には良いのだが、脚をジッツォのカーボンに換装しても、歩いて動き回るにはやや重すぎるのである。

調べると、今はDSLRムービーにフィックスした製品が色々出ているのが判った。DSLR撮影では用途に応じてアクセサリーを組み合わせるため、ポイントはドラッグスピードとカウンターバランスの調整が何段階かでできる点と、DV6とジッツォ3型カーボンの組み合わせより軽いこと、などが挙げられる。実際は直接触ってみたいのだが、田舎故に目星を付けた製品を現物として見るのは至難の業。ところが便利なもので、世界にはVimeoやYouTubeにインプレを動画でアップしてくれている奇特な方々がおり、今回は色々参考にさせてもらった。

実は注文したのは8月のことである。人気があるのかどこも在庫不足になっていて、いつもOut of stockだったのだが、クリスマス商戦たけなわのこの時期になって、ようやく出荷されてきた次第である。国内には在庫しているショップもあったが、何せこの円高、海外通販のほうが圧倒的に安いのだから仕方が無い。ただ、本来は秋の紅葉撮影から導入したかったのだが、注文したことすらほとんど忘れていたのを、先日の夕方ヤマト便のいつもの兄ちゃんが、UPS伝票持って思い出させてくれた(笑)。

さて、今日は天気も悪く外出できなかったので、室内で色々載せて試してみたところ、概ね予想通りでまあまあと言ったところ。何よりコストパフォーマンスが抜群で、来週にもすぐに元が取れるだろう。え?どこの製品を買ったのかって?まあ、それはまた追々(笑)。

そう言えば某所のクマタカは今年繁殖していたらしい。うかつだったが、先日、目の前で幼鳥が鳴いているのを見て初めて気が付いた。フラフラ飛んでいるKなど普段は眼中にないので、気にすることもないのだが、このペアの巣の位置は判っているので、いやホントにうかつ、灯台下暗しだった..

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