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どちらかと言えば動画機に寄せているGH6の背面モニターは一応バリアングル型..パナではフリーアングルと称している..という位置づけになるが、チルト式としても使用できるスグレモノで、評判の良いS1Hのものを継承している。

可動式の背面モニターがバリアングル式かチルト式かという話は、好みがまっぷたつに分かれるある種の宗教じみた論争になるが、おおよそムービー派は前者でスチル派が後者という分かれ方になるようだ。

最初に使ったチルト式はX-T1だったが、3方向チルトで縦構図にも対応したのはX-T2からで、その頃はチルト派だった。

チルト派はモニターがレンズと同軸にないと不便という意見らしいが、拙者はハイビジョン以前からビデオカメラを使用してきているので、同軸とならないバリアングル式でもそう気にならず、今はその辺はどちらでも良いと思っている。

余談だが、自他共に認めるキヤノン使いだったが拙者がC社に見切りをつけた理由の一つにこの可動式モニターの存在がある。

今でこそEOSも可動式を採用しているが、当時は世界が滅んでも絶対に可動式は採用しないもんねと言わんばかりに、頑なに背面モニターを固定していたC社に嫌気が差したというのがあった。

昔からC社は殿様商売なので、自分たちの考えを使う側に押し付けてくるところがって、それが鼻に付くのである。言い方を変えればC社のカメラはどこか使わされている感があるのだ。

iPhone 13 mini

GH6のチルト式は天狗様仕様の超望遠システムの時にプチ便利。待っている間、楽な姿勢で少し離れて見ていられる。これが以前使っていたGH5やG9のバリアングルだと、横に載せている双眼鏡と干渉して上手く開けないのである。

GH6はバリアングル式に横開きにした場合はEVFと背面モニターは動的に切り替わる..同時表示も可能..が、チルトした場合はEVFは表示されない。どのみちモニター起こしたらEVFは覗きづらくなるので、節電の意味でもそれが合理的である。

ちなみにモニターに映し出されているのは巣立ちした小天狗様。2km少々離れたN谷を見下ろすピーク付近で親天狗を探しているところ。

今週に入ってようやく県内生息ペアのすべての繁殖確認が済んだので、これでしばらく山通いから開放される。

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甘い果実

2022/6/24

政府の言う「燃料高騰はロシアのせい」はそれはその通りで大筋では間違ってないが、聞くだけで何もしない昼行灯が国のトップなんで半分くらいはそいつのせいでもあるな。

一時は下がりかけたガソリンの小売単価もまたぞろ上がり始めており、いつも給油している渋川の国道端のGSでもいよいよレギュラー170円代が視野に入ってきた。

さらに多くの原発を停止しているので必然的に化石燃料を燃やす火力発電に頼ることになり、老朽化した発電施設を修繕してだましだまし稼働させ始めているが、それでもいつまた計画停電するかしないかという状況に変わりはない。

そこで思いついたのがポイント給付。何でもかんでもポイントを付けると言えばしっぽを振って飛びつくと足元を見られている国民性につけ込んで、一ヶ月節電したら相当のポイントをくれるらしいが、それがどう計算しても数十円にもならないのだからお話にならない。

節電と選挙前の国民へのやってる感アピールの一挙両得とか何とか、取り巻きの経産官僚にでも入れ知恵されたいかにも聞くだけソーリらしいが、新たなポイント制度の創設はあらたなコスト増や中抜きを生むだけで一向に国民には恩恵がないぞ。

それにしてもマイナンバーカードも然り、ポイントなどと言えば我々が喜ぶなどと思われているようで何ともナメられたものだ。

カメクラ界隈ならヨドバシやビックに慣れきっているので、最低でも基準額の10%のポイントがないといかん。1ポイントとか2ポイントとかそんな程度はポイントとは呼ばんw

LUMIX GH6 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

ポイントでもなんでも世の中そうそう甘い果実は転がってはいないが、農村の路傍ではヤマザクラの実が熟し始めており、こちらは野生の生きものたちには十分な甘い果実である。

食され何れ種子が糞となって周辺に拡散されるのは、植物にとってはポイント高いと言って良い。

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円安の影響で景気浮揚などますます遠のくビンボージャパンだが、原材料費の高騰でもろもろ物価が上がり、物によっては輸入品のほうが高いという逆転現象が置き始めている。

景気対策なんて自公政権が与党である限り期待できないのは今のこのザマを見ていれば分かることだが、さりとてまとまりのない野党が烏合の衆を作っても国の舵取りなど上手く行くとも思えないのもまた事実である。

目下喫緊の課題であるその景気対策だが、誰が考えても即効性のある策は出てこないわけで、それであれば野党が唯一同じ内容で掲げる消費税率の引き下げというのがもっとも現実的であろう。それなら消費活動に直結するので、すぐにでも効果が期待できる。

消費税分の減収どうするんだという意見があるが、この先の不景気が見通せるタイミングで防衛費をGDP比2%まで上げるなんて大風呂敷を広げられるのだから、消費税率の引き下げができないわけがない。それに使途不明となっているコロナ対策予備費はどこ行った?

聞くだけソーリ曰く、消費税率を下げると「中小企業がシステムの変更や値札の付け替えで大変になる」などと国会で苦し紛れの答弁をしていたが、まあ寝言は寝てから言えって感じ。

まず、システム屋に言わせれば消費税率なんて管理マスタの税率を変更するだけなので、コンピュータシステムに改変の必要などは一切ない。少なくても拙者のような田舎のエンジニアでさえ、過去30年以上関わってきたシステム開発でそんなやわな設計は見たことはないぞ。え?軽減税率?そんなの同じ値にすれば良いだけじゃんw

値札の付け替えについては確かに手間が発生するが、どのみち時限的な措置に過ぎないので、売り場やレジ前に「税率引き下げ分を値引きする」と一言書いておけば済む話だ。これが逆だと大いにモメるが、レジで支払う料金が下がって文句を言う客などいるわけがない。値札の付け替えなどヒマ見てゆっくりやれば良いのである。

それに「中小企業がシステムの変更や値札の付け替えで大変になる」というのであれば、税率上げる時にも同じ問題が生じるわけで、下がるときにだけこの理屈を持ち出すのは国民を愚弄する政治レトリックに過ぎないぞ。

その消費税に関して、現与党と大蔵官僚は下げるどころか税率アップを目指しているのは間違いなく、それどころか新コロナ対策で使った分..一律給付金や医療補填分、それにアベノマスク代wなど..を名目付けて別途徴収を目論んでいるのは間違いないので、何も変わらないからみたいな理由で無投票で済ますと、自分たちにその結果が重くのしかかってくることが覚悟する必要がある。

現在の政治の潮流ではとても二大政党制など期待すべくもないが、さりとて与党に票が集まって調子に乗られても良いことないのはこの30年間の結果が物語っているので、ねじれとは言わないまでも野党の数を増やして与党が緊張感を持つようになるのが望ましい。

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

夏至が過ぎてこれから日照時間は徐々に減っていくことになるが、庭のブルーベリーが色づく暑さが本格的になるのはまだもう少し先。

でも予報だと今週から暑さが増すという話で、晴れ間に山に出かける際は要注意だな。

カテゴリ:独り言|タグ:

昨日から100g未満のトイドローンを除き、飛行させるドローンは事実上すべて事前登録が必要となる。

昨今の事故の多さ、犯罪に使われるケースなど見ていればこの日が来るのは必然だったと言えるだろうし、ユーザーサイドの自業自得で、個人的にもこうなることは予想していた。

もうドローン撮影の業務は請け負っていないので本件は放置しようかと思っていたが、個人的に飛ばす機会もあるだろうということで春先に一応登録を済ませてある。事前登録すると余計な金がかからないというのもあったしね。

以前から業務で飛ばす限り業者は然るべき手続きを取って行っている..うちもそこは徹底していた..ので、機体の事前登録が必須になったからと言って困ることはなく、むしろ今回のターゲットは個人の私的利用への規制ということになる。

実際、なんでこんなところ..国立公園内や民有の管理施設など..でドローン飛ばしてんの?って感じる例はいくつもあって、操縦者にカメラを向けた途端にコソコソと逃げ出す輩を何度も目撃している。

最悪なのは周辺に操縦者の姿はなく、明らかに見えないところから遠距離で操作してる..つまり手元のモニターだけ見て操縦している..のが見て取れる動きだ。そんなのが風の強い日に頭上を飛んでいた日にはもうヒヤヒヤもんでしかない。

ドローンは紛争地域ではそれ自体が爆発物を搭載した低コストな攻撃機なりうるため、現在進行系であるウクライナ・ロシア戦争では特にその有用性が高まっており、火力の強い軍事用ドローンは当然のこととして、相当数の民生ドローンが双方の攻撃に使われている。

規制されることで国内の技術的な停滞を危惧する声もあるが、すでにこの分野はDJIの一人勝ちで国内メーカーの太刀打ちできる分野ではなくなっていた。唯一ソニーが後発ながら参入しているがそれはあくまで産業用なので、今回の話とは趣旨が異なる。

何事もそれまで自由だった行為にお役所が規制を始めると反発する声は出てくるが、昨今のユーチューバー的な輩に多く見られる承認欲求がやたら強い構ってちゃん的なバカが増えてきて目に余るので、本件に関しては拙者は積極的賛成派である。

オレを観て観てウェ~イ!的な他人に迷惑振りまくアホは駆逐されるべし。

LUMIX GH6 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

いつ見ても悪魔の実のようなホオノキの実。どことなくヤァーって感じがしないでもないw

この実が全体的に赤くなって熟すまでまだもう少し先の話。さらに言えば正確には写真のものは実ではなく袋果の集まりで、この中に小さい実が個別包装されているイメージ。秋になってここから赤い小さい実が落ちてくる。

実は薬用で利用されることがあるようだが、食用には適さない。

ようやく待ちに待ったスプリガンがNetflixで公開された。

何しろスプリガンを最新技術でアニメーション化するというから、3年前にNetflixにサブスク払って登録したのに、いやまあここまで実に長かったなw

ただNetflix自体はそれを上回る膨大な新作と過去作品をいつでも観られるので、こんなことならもっと早く登録すればよかったなと思い直しているけど。

さてそのスプリガンだが、30年以上前のバブル時代に原作..少年サンデーで連載..をリアルで読んで、歴史好き・考古学好き・SF好き・ミリタリー好き、そして格闘好きの拙者にはドンピシャハマってしまった冒険活劇である。

今回のアニメ化に当たって時代考証を現代に置き換えているので、当時はまだ存在しなかったスマホやタブレット、ドローンなどが登場する他、アーカムと対立する組織の一つがソ連でなくロシア..連載初期はまだソ連だった..だったり、同じくライバルの米軍が使用するアサルトライフルがM16ではなく最新のH&KのXM8だったりと、ミリタリーオタクの心もくすぐる仕掛けとなっている。

今回6話ということで当初はちょっと少なくね?と思ったが、とりあえずシーズン1ということらしいので、しばらくシリーズが続くようである。実際その関係と思われるが、シーズン1は原作の連載順ではなく、物語に登場する主要キャラをすべて登場させる並びになっている。

とにかく、そんなスプリガンを最新のアニメーション技術で観られるなんて、まさにありがたやありがたやであるぞw

FUJIFILM GFX100S / GF63mmF2.8 R WR / PROVIA / アヤメ

話はやや逸れるが、スプリガンの連載当時..1989年~1996年..の時代背景だとジャパンバッシングの後期に当たるため、経済面では当時の双方への印象は良くなかった。

それ故かどうか、スプリガンの主人公が属する民間組織であるアーカム考古学研究所が対立する主要な敵キャラは、ソ連よりも米..というか米軍だな..という設定で、そこは現代の関係性からは意外に映るかもしれない。

米が日本を経済面でバッシングしていた時代、逆に日本はジャパン・アズ・ナンバーワンとして絶頂期だったと言えるが、そんな時代背景があったなど最近の若い人には想像もつかないだろうね。

そしてそれが先日のビンボージャパンのネタにつながるのである..

カテゴリ:映画・映像|タグ:

すき間尾瀬

2022/6/20

近年恒例となっているこの時期の尾瀬歩きへ今年も。

ミズバショウの見頃も終わり、次のニッコウキスゲまでの梅雨時一ヶ月程度は尾瀬にとっては端境期。この日は平日ということもあって往路は行き交うハイカーも少なく快適な木道歩きだった。

花の時期が良いというのはその通りではあるが、ミズバショウとか過去に散々見てきているので、仕事でもない限りわざわざ混雑する時に出張っていくほどのものでもない。

ただ平日は尾瀬学校で小中高生が多く、それを知っていたので早朝から行動して昼前には引き上げる算段をしていたのだが、うっかり見晴らし十字路まで足を延ばして復路が遅くなり、山ノ鼻の手間で渋滞に巻き込まれたのには難儀したw

iPhone SE / 牛首と至仏山
OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / ミズバショウの残り物

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / ワタスゲと燧ヶ岳
OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / ミツガシワ

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / 燧ヶ岳

湿原中央ではワタスゲが花をつけていたが、早いところではボチボチ綿毛に移行しつつある。

それと昨年は結構見かけたミツガシワだが、今回は木道脇くらいにしか残ってなかったのが気になった。湿原内のヌタ場を見る限りシカの食害の影響だと思うが、やはりそう簡単に復活ってわけにもいかないな。

OM-1の鳥認識は使えば使うほど便利過ぎてなくてはならない存在になっている。

が、やはり例の「認識はするがそこにピンが来ない時がある」という独特のクセというか挙動..個人的には仕様バグだと思っている..に難があるのは事実なので、アレは何とかならんものかと。

認識枠が一つである限りAF-Cならまずそこにピンが来るべきなので、安易に修正すると不具合みたいに受け取られるのが嫌なら、ユーザー側でカスタム設定で選択させろって感じ。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

カメラを振って流し撮りで鳥を追いかけるたびに画面内にこれが入ると鳥認識されるヤツw

AIの気持ちはわからないでもないが、それ鳥じゃねぇんだけど。OM-1のAIに学習させたいわ..

カテゴリ:写真・カメラ|タグ:

欧州北部のワッデル海にあるアジサシのコロニーで鳥インフルが発生し、コロニー全体で壊滅的な被害となっているとのこと。

日本で鳥インフルと言えばその多くは冬季で、カモなど水鳥が多く集まる湖沼では同様の集団感染が心配されているが、今のところそこまで大きな被害は報告されていない。

新コロナと違って鳥インフルはてっきり季節性のものだと思っていたが、繁殖期にも発生するとなるとコロニーを形成して集団で営巣する種にとってはかなり危ういということになる。

Nikon F5 / AF-S Zoom-Nikkor 17-35mm f/2.8D / ウトウのコロニー / 北海道

Nikon F5 / AF-S Nikkor ED 600mm F4D + TC-14E / ウミウのコロニー / 北海道

FUJIFILM X-T4 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / カワウのコロニー / 群馬県

コロニーを形成する理由は大きく2つあって、立地の問題で繁殖適地が限られていたり、集団的自衛権ではないが数の力で外敵から身を守るため。

そういったコロニーを形成する多くは水鳥の仲間で、各巣はほどほどの至近距離となるため、個体同士のいざこざも多く、こういった場所で鳥インフル入ってたら一発でパンデミックとなるのは想像に難くない。

新コロナは人の社会生活が引き起こしている点でその活動を抑制すれば抑え込むことも可能..それが機能していないのでパンデミックになっている..だが、自然界の種ではそれを知ることも図ることもできないので、これに関してはなるようにしかならないのが頭の痛いところだ。

円安ジャパン、ビンボーまっしぐらだな。

30年間の景気低迷から依然として抜け出せず、アホノミクスだかなんだか知らんが所得倍増だの何だのぶち上げておいて、一時的に上がったのは株価だけで、新コロナに続いて円安となった途端にそれも水泡。

そもそも先進国でこの30年間所得が横ばいなのは、そのアホが美しい国wと宣うこのジャパンだけらしいではないか。何だねこのマヌケの国は。

為替レートなんてドルが強いので日本だけでどうこうできる問題ではないが、聞きはするが何もできない、聞いているだけで何もしない昼行灯みたいなのが国のトップなんで、どうにも明るい話がないなこのジャパンは。

国内自給率が高かった時代なら円安は優位な面もあったが、資源を輸入に頼っている上に軒並み生産拠点が海外に移ってしまった現在において、どうにもインバウンド目当てぐらいしかない。

ただそのインバウンドも文字通り流行病ともなれば立ち行かなくなるのはこの3年間が証明しているので、国内自給率を高めて内需拡大を図るという国家として基本的な方向性に戻るべきだろう。

FUJIFILM GFX100S / GF45-100mmF4 R LM OIS WR / CLASSIC CHROME

先だってAppleが新型Macを発表したが、このまま円安が進むともはや気軽にApple製品を買うのも憚られるね。秋に出るであろうiPhone14なんて、最上位モデルは下手すりゃ20万超えるんじゃねぇの。昨年のうちにMacBookをM1Proに更新しておいて良かったよ。今は同じ構成だと5万も高いぞ。

値上げと言えばOMDSもレンズの値上げを告知してたな。定価ベースとは言えZD12-100PROが税込みで20万、ZD300PROに至っては50万を超えてきた。

マイクロフォーサーズでさえ「高い」という印象を持ってしまうのは拙者がビンボーになったからなのか、それともやはりニッポン経済の凋落ぶりを現しているのか。

などなど、消費税を払ってサイフが軽くなったところに住民税の通知が届いて追い打ち爆死中。来月は予定納税、その次は事業税も待っているので、やはり拙者がビンボーなんだろうなw

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山サシバ

2022/6/16

サシバはオオタカと並んで里山の猛禽のように扱われることが多く、実際関東近郊では谷地のような小規模な水田地帯に分布する傾向がある。

餌動物として湿地に棲むカエルやトンボ、畑のネズミのような小動物を好むので、あながち間違ってはいないのだが、天狗様の棲むような田んぼのない奥山の谷筋でも繁殖しているので、里のタカという分類だと一面しか見ていないことになるので注意が必要だ。

繁殖地には4月中旬には渡ってきて、ペア形成が為されればすぐに繁殖行動に入るが、昨年生まれの若い個体が侵入してきたりすると終日その防衛行動でにぎやかになる。

猛禽類の仲間は小型になるほど気性が荒く喧嘩っ早くなる傾向があってそれはサシバも同じ。同種同士のいざこざもさることながら、前述のように天狗様の棲むような谷になわばりを持った個体だと、相手がイヌワシだろうとクマタカだろうとお構いなしに攻撃していく..モビングと呼ばれる行動..から大した度胸である。

多くの場合クマタカは迷惑そうにすぐに林内に逃げ込んで遁走するが、イヌワシは高空に上昇して振り切る場面が多い。それでも果敢に食らいついてく個体も時々いて、20分近く延々とペアで天狗様を追いかけ回して、最後は一緒になって雲の中に消えたことがあった。

LUMIX GH6 / Super Telephoto System / 雄成鳥

LUMIX GH6 / Super Telephoto System / 若鳥

4K/120P 5000mm相当の動画から切り出し。この日は気温が低く曇天だったため、あまり陽炎の影響がなかった。

先日のノジコと同様、この日も天狗様仕様の超望遠システムだったので、すぐ目の前でいざこざしているサシバにはちと近すぎたな。

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