月別アーカイブ : 2022/10

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初霜

2022/10/21

昨日初霜が降りた赤城高原。

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / PROVIA

夏以降は雨に泣かされ続けてきたが、これから冬将軍襲来までしばしの間、秋らしく気候が安定して欲しいと切に願う。

どうにも晴れの日が少ないと仕事の隙間と都合を合わせるのが難しくて弱るのよ。

FUJIFILM X-H2 / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

これは先週末に撮ったものだが、霜が降りるようになるとこういう景色もまた来年だ。あらゆる水分が氷る季節は、植物ものんびり蒸散などしている余裕はなくなる。

カテゴリ:気象・天体|タグ:

ちょっと前にSNSに健気なツバメ夫婦的な話が流れてきたのを見たが、雌が交通事故死に遭ったところに雄が餌を運んでおり、雌が死んだ後に体を動かそうとしていて感動って感じだったかな。

いやいや、写真を見る限りどう見ても雄は死んだ雌に対し交尾をしているので、前述のようなさも人間的な状況ではなく、求愛給餌の後に交尾に持ち込んでいたってだけ..結果的に屍姦ってことになる..だぞ、アレは。

そこで「鳥にも感情はある」みたいな書き方もしていたが、生きものなんだからそりゃ感情があるに決まっている。

ただ、脳が発達してコミュニケーション手段として感情表現が豊かになった人と、それ以外の生きものとでは感情が現す意味合いに大きく差があるって話。

そもそも野生の生きものに人と同じ感情論を当てはめるのが間違いの始まり。そんなものは人のエゴであり思い上がりと言っても言い過ぎではあるまい。

野生の生きものを大切に思うことは良いことだが、必要以上に自分たちと同じであるという傲慢な感覚は捨てたほうが、最終的にはお互いのためだ。

FUJIFILM X-H2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

この日は今秋一番の冷え込みで、夜明け前の東の空がよく焼けた。

これから放射冷却となる日が増えてくるので、一番の冷え込みも続々更新されていくことになる。

カテゴリ:独り言

こんな事を言うと知り合いには驚かれるが、今は酒はほとんど飲んでいない。というかほぼやめたと言っても良いかも。

家系的にかなり強い体質なので、それを良いことに若いときはかなり飲んだほうだが、このコロナ禍で飲み会の類いはすべて断り、そんなこんなでしばらく飲まずにいたら呑まなくても気にならなくなったというのが実際のところ。

アルコールには常習性があるので、何だかんだと毎日飲まないといられない人はそういうことなのだろう。

なので我が家にはこの3年ほどビールすら備蓄ゼロ。資源ゴミが減って良かったと家人は喜んでいるけどねw

FUJIFILM X-H2 / XF50mm F1.0 R WR / Nostalgic Nega.

FUJIFILM X-H2 / XF50mm F1.0 R WR / Nostalgic Nega.

では完全に絶ったのかと言えばそういうわけでもないので、その分時々飲むと少量で酔っ払うので安上がり。

ま、昼も夜もやることが多すぎて酒呑んでゴロゴロしている余裕がないというもの否定はしないがw

カテゴリ:独り言|タグ:

X-T4は背面右上のコマンドダイヤルに露出補正が割り当てられない。

すぐ上の軍艦部に専用ダイヤルが用意されているからだと思うが、X-T2まではその露出補正ダイヤルを親指の腹で回せたのだが、X-T3以降はダイヤルが奥に引っ込んでしまい、グリップした状態で回すのはほぼ無理なのである。

X-H2ではリアコマンドダイヤルにデフォルトで露出補正が割り当てられており、X-H1からそこは引き継がれたようで良かった。

ちなみにGH6でも同様に右側のモードダイヤルで露出補正が可能なのだが、OM-1はE-M1の頃からリアダイヤルに露出補正を割り当てられない残念仕様である。

この辺り、EOSの頃から染み付いた長年の癖で、露出補正は右手親指でクルクルしたいのである。

FUJIFILM X-H2 / XF50mm F1.0 R WR / PROVIA / F1.0

実が紫色だからムラサキシキブってことらしいが、確かにこの色合の実は山野では少ない。種子を散布する意味で鳥を媒介するのであれば、赤いほうが目立つからね。

ちなみにムラサキシキブとは書いたが、もしかしたらコムラサキかも。

秋のキチョウ

2022/10/17

XF150-600mmの最短撮影距離は2.4mで、最近のタムロンの同レンジに比べて寄れない印象があるが、離れたところから近寄らずに大きく写すという目的で言えばそう大差ない。

撮影倍率で言えば0.24倍なので、実はXF100-400mmより近接能力は高いということになる。

さらにX-H2との合わせ技前提になるが、デジタルテレコンを併用すれば、2.4m離れてハーフマクロ的な使い方も可能だ。

最近羽化したキチョウ..成虫で2cm程度でこのまま越冬もする..が活発に飛び回っていて、なかなか落ち着くことがなく、最新のX-H2と言えどとてもAFで追えるレベルではなかったが、それでも待っていれば休むことがあるのでそこを狙う。

シャッター速度は1/100だったが、1800mm相当を手持ちでイケるのは感動モノだな。

FUJIFILM X-H2 / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR + XF1.4X / 2倍デジタルテレコン / Velvia

今日は朝から良い天気だったが、地区の用事で朝から道路愛護に従事、その後に今シーズン最後の庭の草刈りを敢行。

今月は総じて天気が悪かったせいで、例年に比べて秋の雑草群の勢いもだいぶ削がれていたが、手を抜いても小一時間は掛かった。

キチョウが飛び交うには絶好の気温だったが、それもどうやら今週までのようで、週明けにはそれらしい寒波がやって来るようだ。

カテゴリ:小動物|タグ:, ,

ちょっと前に県内のドングリが不作というニュースがあったが、確かに近所のコナラのドングリが少ない印象がある。

庭のクヌギなどはそこまでではないが、県北のフィールドでもコナラ同様にミズナラは少ないかも。

こうなるとニュース記事にあったようにクマの出没騒動が起きそうなもんだが、今のところそこまでの騒ぎは耳にしないな。

iPhone 13 mini

山栗は例年並みか多い印象(写真左)。写真は先月の台風一過後の近所の雑木林の様子。

コナラのドングリは足元の周囲で20秒も探せばこのくらいは集まる(写真右)が、例年ならこの倍以上は軽く集められるので、やはり不作なんだろうね。

カテゴリ:季節感|タグ:,

GH6で鹿追い

2022/10/15

GH6の被写体認識..パナでは自動認識という..は、他メーカーのように人物・犬猫・鳥のように明示的に別れていない。それどころか「動物+人」なんてモードまである。

これはいちいち切り替える手間がないので便利そうではあるが、画面内に鳥とネコを同時に捉えると、どっちを優先するのかという問題がある。

実際そんなことは滅多にないとは思う..でもアフリカのサバンナなら哺乳類と鳥類というのはあるかw..が、撮影者の意図に沿わない誤認識を防ぐ意味では、識別する対象は明示的に選べるほうが良いように思わなくもない。

それと拙者は撮らないので気にしてなかったが、パナの被写体認識には鉄道・航空機・自動車といった他のメーカーではトレンドになっている被写体が入ってないので、コントラストAFの件もあってそっち系からは敬遠されそうである。

ではその動体を「動物+人」の自動認識で追い掛けたらどうなるかを試してみた。以下、最初の一枚のみ写真で、他はすべて4K120P映像からのフレーム切り出しである。

LUMIX GH6 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

シカがこちらに向かって駆けてくるというおあつらい向きのシチュエーションで、AF-Cでフォーカスモードはゾーンを使用。

シカが飛び跳ねるので時おりロストするときもあったが、概ね先を行く個体をAFの被写体認識枠が置い続け、手前にススキの穂が入っても後ろのシカにピンが合い続ける結果になった。

動画撮影は基本的にMFで行っており、AFを使うこと自体あまりしてこなかったのだが、このシチュエーションでここまで被写体を補足してくれるのは意外であった。

まああくまで状況次第ではあるが、被写体認識を併用する限り動体撮影でも結構使えるかもと思い直しているところ。

カテゴリ:ほ乳類, 写真・カメラ|タグ:,

電子シャッター使用時に1/180,000秒..18,000じゃないぞw..まで拡張されたX-H2。日中晴天下でF1.0をNDフィルタの世話にならずに余裕で使えるというのはありがたい。

特にフジのX&GFXでは、低速はメカニカルシャッター、高速は電子シャッターというのを意識することなくシームレスで切り替えてくれるので助かる。

正直X-T4の1/32,000秒でも必要十分ではあったけど、この辺りは5世代目の画像処理エンジンの恩恵なのだろう。

FUJIFILM X-H2 / XF50mm F1.0 R WR / Nostalgic Nega. / F1.0
FUJIFILM X-H2 / XF50mm F1.0 R WR / Nostalgic Nega. / F1.0

利根沼田界隈でも下界に降りれればまだコスモスもチラホラ。

GFXだけだったノスタルジックネガが、X-H2のフィルムシミュレーションにも搭載された。

コスモスは漢字表記では秋桜で、そんな秋桜を小春日和にノスタルジックネガで撮れば、我々の世代には山口百恵の名曲のイメージそのまま。

黒檜

2022/10/13

群馬は地理的に関東平野北部に位置し、実際人口密集地のほとんどはその平野部..標高で5m〜130mぐらい..に集まっているが、グンマーの異名は伊達ではなくw、県の面積の3分の2近くが山間地である。

気候区分で見れば、日本海側と隔てる上越国境を北に背負っているため、その多くは太平洋側に属するが、赤城・榛名・妙義のいわゆる上毛三山から北側について言えば、冬季は特に日本海側の気候の影響を強く受ける。

そのため植生も日本海側に多く見られる種が分布しており、上州武尊山の山麓から奥利根に広がるブナ林は日本海側と多くの点で共通点が見られる。

iPhone 13 mini / 新潟県

Google Pixel 6a / 群馬県

このヒノキによく似た赤褐色の樹皮が特徴のクロベ。別名でネズコと呼ばれ、耐久性が高いため建築用に適しており、ヒノキ・サワラ・アスナロ・コウヤマキと並んで木曽五木の一つに数えられる。

東北など日本海側の多雪地域に多く見られる種だが、前述の通り日本海側の気候の影響を受けて、県内でも有数の多雪地帯である上越国境沿いの深い谷や、奥利根の源流部でも見ることができる。

よくもまあこんな狭い急峻な地形でここまで巨木になるもんだと感心するほど大きなものを目にすることがある。

長い年月をかけて成長しその後に倒木更新を図るわけだが、親木を糧として再び根付くのもまたクロベというあたりは、気候的な条件の厳しさゆえの成長戦略の当たりということになろうか。

カテゴリ:花・植物|タグ:

2500mmの世界

2022/10/12

ハンターズムーンは日本で言うところの猟期解禁的な意味合いではなく、北米の先住民がそろそろ狩りを始めるかという頃合いを見定める指標だったことでそう呼ばれる。

日本でも十五夜など特定の満月に別名を付けているが、北米先住民は一年を通して満月を何かしらの区切りにして見分けていた模様。

昔から暦の概念があったとは思えないが、季節の移ろいを十二等分して見極める術はあったということなのだろう。

FUJIFILM X-H2 / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR + XF1.4X / 2倍デジタルテレコン / Velvia

裏山の黒檜山から昇った直後で、手前をややガスが漂っていたこともあって思いの外色付いて見えていた。

そんな大気のゆらぎをくぐり抜け、約2500mm相当の画角を手持ちで切り取る。上の写真はノートリミング。最初はXF2Xをかまして2倍デジタルテレコンで約3600mm相当を試したが、流石に天地が見切れてはみ出してしまった。

普段はコリメート撮影している..5000mmとか8000mmとかはザラw..ので、この程度の焦点距離は特に驚くに値しないが、それでも手持ちで歩留まり良く結果が残せる辺り、さすがに近頃の手ブレ補正能力には舌を巻く。