月別アーカイブ : 2022/10

portfolio

X-H2の4000万画素は画素ピッチで言えばGFX100Sの1億画素に近い。高密度すぎて高感度ノイズが危惧されていたが、ノイズは高画素の海に紛れてしまい、結果的に高感度性能が従来機より優れている状況である。

それに画素数だけ見れば4000万画素は1億画素の半分以下なのだが、よほどモニター上で部分的に強拡大しない限り見分けは不可能である。

そんなX-H2の4000万画素に期待しているのは、先日も書いたがXF150-600にデジタルテレコンの合せ技のクロップ機能であり、1.4倍時でも2000万画素が担保される点で言えば、個人的にそれだけあれば十分と思っている。

さらにGFXで復権したパノラマ風に65:24でトリミングしても2000万画素以上残るので、これまた必要十分ということになる。ただ、パノラマへのリサイズはあくまでMacやPCに取り込んでからの話なので、ここは画像サイズに65:24をぜひとも追加して欲しい。

しかしこうなるとGFX100Sと巨大なレンズ群の立場が微妙になって来くることになり、間違いなく使用頻度が減るのは必定、さて今後どうしたもんか思案中である。

こちらの言い値で欲しいという人は何人かいるので、売り飛ばしてジムニーでも買うかなw

FUJIFILM X-H2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / CLASSIC CHROME

パノラマに切り出してもOM-1と同等の2000万画素が残る事実。

35mm版では高画素が絶対正義のように語られるが、業務であっても個人的にはそこまで画素数は必要としないことは何度も書いている通り。

ただ、8Kや4Kの映像と同様、情報の多さから得られる自由度を否定するほど頭は固くないので、編集や加工などコンピューテショナルな使いみちはウエルカムだ。

カテゴリ:写真・カメラ|タグ:, ,

デジタルテレコンバーターは富士版EXテレコンだった件。

EVFの表示はそれなりに荒くなるがちゃんとクロップされた状態で見える。RAWはしっかり元の4000万画素で、JPEGが相当にクロップされるだけなのは良い。

XF150-600に物理的に2倍テレコン装着で1800mm相当が可能と謳っているが、F16は流石に暗い。

そこで1.4倍テレコンをかませ1260mmF11とした上で、X-H2の1.4倍デジタルテレコンと合わせ技とすれば、約1800mm相当でF11となり、画素数も2000万画素が保証されるという理屈が成立する。

富士フイルムグッジョブ!

FUJIFILM X-H2 / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

10km以上離れた沼田市役所を1800mm相当で。これは2倍デジタルテレコンなのでJPEGは1000万画素相当。

X-H2のIBISは7段分の補正効果があり、X-T4の6.5段より向上しているとのこと。もうX-T4を手放してしまったので比べようがないが、1800mm相当を手持ち1/40でシャッター切ってもブレてない..実質中央部のトリミングなのでブレは拡大される..ので、喧伝するに値する性能がある。

長秒域ではOM-1に一日の長があるが、常用域で撮影する分にはX-H2も相当に優秀である。

カテゴリ:写真・カメラ|タグ:,

X-H2の4000万画素APS-Cセンサーは高解像度過ぎて、設計の古いレンズの中には推奨されてないものがある。

メーカーが公開しているリストで手元にあったうち赤バッジズームは問題ないが、X-T1の頃から使っている古い単焦点レンズは厳しいとのこと。

正確には絞り込んで撮る分には使えないことはないが、開放だと周辺部でキレがなくなるようだ。明るい単焦点レンズで開放が厳しいとなると意味がなくなるので、古いレンズは早晩入れ替えるか手放すことになりそうだ。

ちなみに単焦点のXF90mmとXF50mmF1.0は開放から使用してもまったく問題ない。

FUJIFILM X-H2 / XF10-24mmF4 R OIS WR / PROVIA / Dレンジ優先

XF10-24mmという古いレンズ..II型なのだがレンズ設計は古いまま..でちょっと試したところ、確かに開放F4の周辺部が怪しい感じなのが拡大するとわかるが、2段程度絞ったところ改善されたので、この点はメーカーの言うとおりである。

XF10-24mmは35mm版換算で15mmスタートの超広角レンズで、使う場面は写真のような風景的なシーンになるので、このレンズに限って言えばとりあえずそのまま使うことになりそう。

FUJIFILM X-H2 / XF10-24mmF4 R OIS WR / Velvia / Dレンジ優先

では開放で使えないのかと言うと必ずしもそうではなく、要は使い方次第だな。ピンが合っている部分以外をぼかすのであれば周辺部は気にならない。

とは言えやはり4000万画素に耐えうる低価格の超広角ズームのラインナップは急務であろう。

カテゴリ:写真・カメラ|タグ:

ちょっと勘違いしていたが、X-H2では8K30P含めほぼすべてのフォーマットをSDカード(UHSスピードクラス3以上)に記録可能であった。

CFexpress Type Bが必要なのはProResを選んだ時..と720Mbpsの高ビットレートの時..だけなので、4K60PもSDでOKというのは有り難い。まあそれならSDのダブルスロットでもとは思わなくもないが、これからはCFexpressが標準になっていきそうなので、これも時代と割り切りである。

ああそれにしてもCFexpressカードの大容量は高ェーなw

8K自体は世間で言うほどニーズはないが、4K HQを選ぶと8Kオーバーサンプリングになるので、さらに高品質な4K映像となる。例によって記録時間は外気温に左右される部分ではあるが、某C社の5のように事前にそういった事情を明かさず炎上した同じ轍は踏まずw、専用の冷却ファンを用意しているのはエライ。

X-H2の動画機能は、フジらしくないとかやたら批判されているモードダイヤルから選ぶが、これはX-T4の静止画・動画切換ダイヤル..GFX100Sではスイッチ操作..と同じ動作となっていて、切り替えと同時にシステムが動画専用機に移行するのがわかる。

これはメニューの動画設定で動画モードとメディア記録設定を変更する際にも感じるものなので、スチルカメラをそのままムービーカメラとして使うのではなく、明示的に内部機構が切り替わると思われる。

そもそも動画はシャッタースピードを記録モードに合わせて固定しなければならず、露出の調整はNDフィルタか絞りまたはISO感度で対応することになり、自ずから写真撮影と同じ設定というわけにはいかない。

X-H2がX-T系のダイヤルオペレーションを採用しなかったのは、他社ハイエンドユーザーの取り込みというマーケの都合と同時に、X-T系のデザイン性を優先した意匠での動画撮影の煩雑さの解消を目指しているのは明白である。

余談だが、現在8Kで撮れるカメラは90万のα1に60万ちょっとのZ9、35mm版で一番安いR5でもX-H2の倍の値が付いている。なんて考えるとX-H2のこの価格帯で8Kが撮れるのはまさにバーゲンプライスだ。

8Kをプレミアム設定しているガリバー3社を尻目に、フジはなかなかに戦略的なマーケを打ってきたと言って良いだろう。

FUJIFILM X-H2 / XF50mm F1.0 R WR / Velvia / 8K30Pから切り出し

FUJIFILM X-H2 / XF50mm F1.0 R WR / Velvia / 8K30Pから切り出し

200万画素のFHDから考えれば800万画素の4Kですでに言えることだが、8Kから切り出す3300万画素の画像はもはや写真であり、まさにDSMC(Digital Still and Motion Camera)の世界だ。

が、X-H2で残念なのは再生時にカメラで特定のフレームを静止画として切り出す機能がないこと。パナ機は昔からそれが可能なので非常に便利である。ここは何としてもパナを見習ってフレーム切り出し機能を付けて欲しい。

カテゴリ:写真・カメラ|タグ:, ,

前線の南下に伴い寒気が降りてきて、列島を北から順に降雪の頼りが届き始めている。富士山も例年よりは遅いもののすでに初冠雪したので、内地の標高の高い稜線部でもそろそろ同様に初冠雪となるかもなった模様。

と言いつつ先週天気の良い日に出掛けた湯檜曽谷左岸からの眺めなど。

それにしても距離にすれば片道3km程度なれど、直登で一気に標高差1100mを詰める白毛門への登山道は、噂通りなかなかエグい登りであった..

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / 朝日岳

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / 至仏山と燧ヶ岳

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / 我が赤城山

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / オキトマと湯檜曽谷右岸
OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / 一ノ倉沢の残雪

谷川ピークのオキトマと湯檜曽谷右岸のマチガ沢・一ノ倉沢・幽ノ沢の3本の沢筋が見渡せるのは、県境トレイルの白毛門から朝日岳ルートである。

久しぶりにこの角度から谷川岳を眺めたが、前冬の積雪量が多かったせいか一ノ倉沢の残雪もこの時期としては多いようだ。

カテゴリ:|タグ:, ,

何やら長渕剛が「北海道の土地を外国人に売らないでくれ」とかヘイトまがいの排外主義かまして拍手喝采みたいな動画を観てしまったが、その理由が「開拓民たちが一生懸命開拓した土地だから」的な話で、まあ何というか呆れ返ったとしか言いようがないな。

その開拓民とやらと開拓使がアイヌの土地を勝手に収奪した歴史を知らないわけもなく、何を勝手なこと言ってやがるというという感想しか無い。

北海道の土地が外国人に売られているという事実があるのは知っているが、右でも左でもこの手の身勝手な自己主張で拳あげられても、それを利用して聴衆の愛国心に付け入るような人気取りにはまったく迎合できないな。

それに当の外国人もまさか煮ても焼いても食えないような原野を買わされたとは思わなかったろうから、最初に攻めるは原野売買ブローカー的な連中だろう。

待ちに待ってた金カム第4期がスタートしたこのタイミングでこの話題とは、やれやれだぜ。

FUJIFILM X-H2 / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

蝦夷ネタ絡みというわけではないが、一週間ほど途切れていた移動途上のエゾビタキが久しぶりに姿を見せた。例年の感じだともう少し続くかも。

それにしても高い。900mm相当でもこの大きさ。そして暗い。でもX-H2の被写体認識はこの暗さを物ともせず、苦もなく目の位置にAF枠を合わせてくるな。

カテゴリ:|タグ:,

プロ野球は松井が大リーグに行って以降はほとんどウォッチしておらず、最近の選手はまったく浦島太郎だ。それこそ王・長島のON時代は巨人贔屓だったが、今はそんな球団もない。

それでもヤクルトの村上が最終戦最終打席で56号を打って、王の55号記録を抜いたのは大したものだとは思うが、プロ野球の年間最多本塁打は同じヤクルトのバレンティンの60本だったはず。なんで「日本人」最多で大騒ぎするのか意味不明だ。

こういう何かに付けて「日本人エライ」「日本人スゴイ」的な島国根性が何というか実に気分が良くない。助っ人で活躍したバレンティンに失礼極まりない。同じことを大リーグで大谷やイチローにされたらどうだって話だぞ。

確かに村上は22歳の若さで56本もホームランを打ったのはスゴイと思うが、あくまで記録上は年間第二位で終わったということは1mmも変わらん。

むしろ村上が褒められるべきは三冠王だ。平成ならダイエー(現ソフトバンク)の松中一人しかいない貴重で偉大な記録で、それを22歳という若さでやってのけたことはもっと絶賛されるべき。

ニッポン人よ、褒めるべきは三冠王であって本塁打数にあらず、だ。

FUJIFILM X-H2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

明け方に東の空に雲が残っているとイイ感じ焼けてくれるが、これは夏の名残であって本来の秋の景色ではない。

先週末辺りはこのまま一気に秋に突入かと思っていたが、明日から再び前線が本州付近に南下してくるようなので、またしばらくスッキリしない天候に逆戻りのようである。

但し気温は下がり気味なので、そこだけは秋ということだな。

カテゴリ:季節感, 独り言

そう言えば、最近になってようやくXマウントのサードパーティ製が増えてきたな。このまま鎖国を続けていくのかと気になっていたので、選択肢の幅が広がるのは良い。

とは言っても個人的に切望していたのは超望遠のカテゴリで、シグマの150-600辺りをXマウント版で期待していたのだが、それもXF150-600の登場でもうどうでも良くなったけどw

それでも今後期待するなら超広角レンズかな。X-H2の4000万画素を開放からフルに活かすにはXF8-16が必要らしく、確かに12mmという画角は魅力的なれど、NDフィルタを装着できない時点で候補にはなりえない。何よりそう滅多に使わないレンジに、あのコストを払う気にはならんし。

ここは一つシグマでもタムロンでもフィルタ装着可能な16mm始まりくらいの4000万画素対応のやつを出して欲しい。

FUJIFILM X-H2 / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / CLASSIC CHROME

タムロンと言えば、知らない内にXマウントの150-500mmなんて出してたのね。

一見するとXF150-600と競合しそうな雰囲気を醸し出しているが、APS-Cで望遠端の100mmの差は結構大きいので、絶対的な超望遠を欲する向きには競合しないだろう。このケースで悩むのは価格差..実売で10万くらいある..と大きさだろうね。

画質はMTF見る限りズームとは思えない感じなので、値段を考えれば、100-400と150-600の間での万能感では良い選択になるか。最短撮影距離も広角端で60cmというのも良いし。

何れシグマも似たような焦点域を揃えてくると思われるが、個人的にはちょっと遅きに失するって感じがしないでもない。もう何年かこのムーブメントが早ければ、オリのE-M1系やOMDSのOM-1には手を出してなかっただろう。

今年はクリは豊作だが、コナラのドングリが少ないなぁと思いつつしゃがみ込んでドングリを集めていたところ、目の前1mほどの距離をよく目立つ黄色い物体がゆっくり横切っていくのが目に入る。

姿勢を変えずに視線だけで物体を追いかけると、数匹のスズメバチが行ったり来たりしてるのが分かった。

さらにスズメバチが行く先を追っていくと、農道脇の倒木の下の空間に入っていき、そこから入れ替わるように別の個体が出てくるので、その暗い空間の奥に巣があるのは明白である。

巣のある状況と言いその大きさから日本最強..というか世界最強だ..のハチであるオオスズメバチだというのはすぐ分かり、こりゃヤバいなと静かに後付さりして距離を取った。

FUJIFILM X-H2 / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

しばらく離れて観察していると、奥から次々に黒い何か..恐らく土の塊..を運び出しており、今まさに巣作りの拡張中のようである。

こりゃしばらくここは通らないほうが良いなと思案していると、背後2mほどの距離に二匹の見張りが飛んでいるのに気が付き、冷や汗かきつつソロリソロリとその場を離れた。

場所は先日のクマの目撃現場にほど近いが、クマやイノシシよりも野外で最も怖いのはこのオオスズメバチであろう。

カテゴリ:小動物|タグ:

X-H2

2022/10/2

X-H系二代目となるH2は、4000万画素というAPS-Cではもっとも高画素モデルで登場した。ちょうど3ヶ月前に登場した同H2Sが裏面照射積層型センサーの高速読み出しによるスピード重視型とは性格を異にする。

細かいスペックはニュースで流れているので割愛して、個人的に少し使ってみた感想など少々。

意匠と操作性を最近のGFXに寄せてきて、X-T系と異なることを嘆く声を聞くが、そういう嗜好の人は素直にX-T5を待てばよろしいわけで、実用的な道具としての観点で見ればモードダイヤルとメニュー操作が正解である。

若干だがX-H1より小さく軽くなったものの、堅牢な装甲で覆われたかのような剛性感と凝縮感は健在で、軍艦部にダイヤルが配置されているX-T系に対するヘビーデューティさはX-H系のウリとも言えるだろう。

細かいことは追々インプレするとして、最初におっ!と思ったのがストラップの取り付け部が三角環でなく某C社のEOSと同じ形式になったこと。そこかよって!ってツッコミはさて置きだw

三角環はストラップを外しているとカチャカチャと音がするので動画系のカメラマンから嫌われており、ボディと擦れないようにと付属していた合皮のカバーも意味不明だった。Z9も未だに昔ながらの三角環なのだが、ナイコンは近年動画に力を入れ始めたので仕方ないにしても、昔から動画押しのパナが三角環なのも理解できないぞ。

背面モニターがH1のチルト式ではなく横開きのバリアングル型なのは賛否両論か。個人的にはどっちでも対応できるので構わないのだが、GFX100Sがチルト式なので併用時に気にならないわけではない。

ただ、動画機として推している兄弟機のH2Sと同じ筐体であるので、モニターを開いた空き地に4K・8K連続撮影時専用の冷却ファンを取り付ける都合上、横開き式にするほかはないだろうね。ま、この背面モニター問題の解はパナのGH6が最強なのは言うまでもない。

尚、H1から4年以上も経っているので、以前「X-H1のここを何とかしてくれ」で書いた気にいらん点がほぼ解消されているのは良かったw

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

FUJIFILM X-H2 / XF50mm F1.0 R WR / Velvia / F1.0 1/20000秒

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Velvia

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Velvia

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Velvia
FUJIFILM X-H2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-H2 / XF50mm F1.0 R WR / Velvia / F1.0 1/20000秒

仕事で出かけた通りがかりの田んぼで黄金の秋を撮影。県北でもさすがにヒガンバナはもう盛りを過ぎていたが、刈入れはこれからというところが多い。

X-H2Sは電子シャッターが最速1/180000秒まで拡張されており、そんな高速シャッター何に使うのか?という意見があるが、XF50mmF1.0で日中晴天下で開放F1.0をNDフィルタの世話にならずに使えるというのは大きい。