月別アーカイブ : 2022/04

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南の平野部の方から、かなり高空を何者かの一群が飛来してくるのに気がついた。

肉眼ならまずわからなかったかもだが、たまたま近所で繁殖しているハヤブサが飛んでいたのを双眼鏡で眺めていて、その視野の背後に入ってきたからだ。

最初は渡りで北上中のガンの群れかと思ったが、さすがにこの時期でこのまとまった数は考えにくく、手ブレをこらえて目を凝らしているとカワウだと分かった。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

上空は風が強いのか、鈎になり竿になりという言葉通りの動きで、順次先頭グループが入れ替わっての飛行である。

そう言えばこの連中もこんな飛び方をするなと思いつつ時折行方を追っていると、赤城高原を通り過ぎてさらに北上して見えなくなった。どこから飛来してきたのか不明だが、カワウは1日に100km以上は軽く移動するらしいので、県境を超えて行く可能性もあるかな。

フレーミングで見切れているが、実際は写っている数の3倍程度の数はいて、昨今のカワウの漁業被害を考えると、あれがすべてどこかの水面に降り立つのかと思うとなかなか厳しいなぁと思ったり..

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新コロナ禍以降の半導体不足の影響で諸々の電子機器類が品不足の上に、輸入頼みの食料品さながらにさらに値上がりまで始まっている。

デジタルカメラなどはその最たるもので、発売日の告知と同時に予約を入れておかないと、初回出荷分を手に入れるのは難しい。

うちのGH6などはその良い例で、当初はその気はなかったが下馬評の高さでやっぱりGH6行っとくか!と思った時点で注文入れていたら、未だ手元には届いていなかったらろう。

ちなみに初期ロットは不具合が起きるので手を出さないほうが良いという話を時々耳にするが、実はキーパーツを除く細かい部品は初期ロットのものが一番良い部材だったりする。セカンドロット以降からコストダウンが図られるので、部品単位なら初期ロットが一番良いのである。

さらに言えば、製品の製造過程ではプロトタイプと呼ばれるいわゆる試作品が最も優れており、ガンダムも主人公の登場した試作機であるRX-78が最も性能が高いという設定で、量産型のジム(RGM-79系)はザク同様にザコキャラ扱いだったw

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

ということで、近年よく使っているProGradeのメモリーカード類もこの5月から最大25%値上げになると聞きつけたので、同社の128GBを何枚か買い足しておくことにした。

現在は動画の撮影業務を表立っては受けておらず、長時間収録することがないので1枚あたりの容量は64GBもあれば十分..その分枚数だけは用意している..だが、高まるビットレートの要求で書き込み速度は早いほうが良いので、SDXC UHS-IIでV90は譲れない。

今後動画用途ではCFexpressが主流になりそうだが、所有機材ではGH6だけ対応なので今のところ様子見である。太っ腹なパナがType B 128GBを1枚オマケしてくれたしね。

ただ、来月発表されるであろうフジのX-H2の8K機がCFexpress..予想では恐らくそうなる..だったら、今回安いうちにCFexpressも手に入れておくべきだったと後悔することにw

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雨ヒヨ

2022/4/28

小雨の降る森の中、何かが幹の陰にいるのが分かっていたのでOM-1を構えて待っていると、それが顔を出すと同時に被写体認識が反応した。

なんだヒヨドリかなどとは頭で思っても口に出すような野暮なことはしないwが、実際狙っていたのは別の鳥だったのは事実。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

この直前に幹を伝ってアオゲラが後ずさって降りてきていたのだが、どこでヒヨと入れ替わったのやら。

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キジの雄は派手な色合いからしていかにも目立ちそうに思うかもしれないが、それは偶然見つけられたからそう思い込んでいるだけであって、緑深き野においては保護色と言って良いほど案外目立たないものである。

そもそも「雉も鳴かずば撃たれまい」の言葉通り、ケーン・ケーンという鳴き声とともに派手に母衣打ちをするからその存在が分かるのであって、枯野にでもいなければ見つけ出すのは至難の業である。

ということで、OM-1の被写体認識を持ってすれば、その枯野にうずくまるキジのおとっつぁんなら格好の対象だ。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

ではキジの雌のほうはどうか。こちらはもう完璧に保護色であって、近くの雄を見つけるか動いてでもいなければ、なかなかその存在を見つけるのは難しい。

雄とは逆に緑の野ではいかにも目立ちそうなのだが、その頃は子育てモードでステルス行動となって、雛が孵化して一緒に歩き回るようにならないとその姿を見ることはほとんどない。

ちなみにOM-1はそのキジの奥様方が枯野にあってもちゃんと被写体認識をして、しっかり目にバチピンであった。

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一週間ほど遠征している間に赤城高原の春も進行中。ヤマザクラはソメイヨシノのように一度に咲かないので、もうしばらく楽しめる。

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

キビタキとサンショウクイの初鳴きを確認。両種ともに昨年より2日早い到来だが、まあ平年並みってところだ。

春の環境調査ウィークの後半は、春まだ浅い東北から新緑が展葉する南関東へと転戦。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

季節は打って変わって一気に春真っ盛りで、夏鳥たちはすでに子育てモード全開。

しかしヤマビルまで活性化していて、定宿の風呂場の脱衣所でウネウネしていたのにはさすがに閉口。誰よ連れてきたのw

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クマ出没中注意の立て看板を横目に林道から逸れて林内へ。

周辺で対象の繁殖兆候があればすぐに引き返す算段でいたので、パナライカ100-400+OM-1とGPS代わりのスマホ、それに熊よけスプレーだけの軽装備。ダニを警戒して一応雨具のズボンだけ履く。

それにしても「クマ生息地注意」ならまだわかるが、この手の「〜中」的な看板は一体いつ立てたのかという話になる。日付書き込むと立て替える手間が増えるのと、入会林が隣接しているので山菜採りへの警告的な意味合いなのだろう。

ただ、案山子と同じでいつもそこに立っていると慣れてしまって警告の意味をほとんど為さなくなるので、適度に間引くなりしたほうが良いのにとは毎度思うことである。

iPhone 13 mini

iPhoneのHDRでもぱっと見はここまで撮れる。

それにGPS精度も以前と比べると格段にアップしていて、林内でも結構な精度でログを残せるのだから、今のスマホの進化はすごい。

iPhone 13 mini

Google先生の衛星写真で植生を確かめつつ、行きは一旦標高を上げてから谷筋に沿って降りた..途中3mほど滑落?して雨具のズボンが泥だらけにw..が、帰りは登り返しが面倒になって等高線に沿って戻る。

が、距離は短くなったが、ユキツバキとシャクナゲに行く手を阻まれ藪こぎを強いられ、結局掛かった時間はほとんど同じだったというオチw

写真はその途中の日当たりの良いギャップで見掛けたキクザキイチゲ。

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春の奔流

2022/4/23

雪解け水がほとばしる春の瀬をしゃがみこんで撮っていたら、目の前をカワセミ2羽が追いつ追われつ春のチェイスで上流方向へ。

そしてその直後には頭上をキャラキャラ鳴きながら下流方向へ飛び去るヤマセミが。

来月には対岸の沢沿いの棚田にアカショウビンも渡ってくるので、ここはカワセミ3種を同時に観ることができる貴重な場所だ。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

OM-1でライブNDに新たに追加されたND64モードで撮影。従来機はND32までだったが、OM-1から6EV相当の減光が可能となっている。

ピーカンの日中にNDフィルタも三脚も必要とせず、こういったシーンを手持ちで狙えるのはE-M系など旧オリンパス機とOM-1のみである。

時間を遡って記録するプリキャプチャなど、この手のコンピューテショナル・フォトグラフィをインチキなどと揶揄する了見の狭い輩を時々見かけるが、デジタルカメラで撮影している時点ですでに加工されたデータを見ていることに気がつないア○な情弱としか言いようがない。

ナイコンがファームアップでZ9に同様の機能を追加するようだが、そうなったらそのア○連中は手のひらを返すように「これからはカメラが何でもできないとイカン」とか言い出すに決まってるぞw

カテゴリ:写真・カメラ, 季節感, |タグ:

今週は春の環境調査ウィーク..あくまで個人的な話..なのでその現場手伝いで野外活動に集中。前半は東北の端っこの雪国の山間地へ。

オオルリ、クロツグミ、サンショウクイ、センダイムシクイなど夏鳥たちがそわそわしているまだ芽吹き前の農村部にも、ようやく遅い春がやって来ていた。

田起こし前の田んぼの畦ではツクシが伸び始めていたが、里ではソメイヨシノが満開をピークをやや過ぎた当たりといったところか。

FUJIFILM GFX100S / GF45-100mmF4 R LM OIS WR / PROVIA
FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Vevia

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

夏鳥たちの合唱を聞きつつも、目の前の畦にはまだツグミやタヒバリの姿もチラホラ。夏鳥たちに押し出されるように北へ向かう途上だろう。

ツグミのカットはノートリだが、鳥がこのサイズ感でもガチで目にピンが来ているので、OM-1は被写体認識以前にクロス測距のAFポイントの増加..1053点オールクロス像面位相差クアッドピクセルAFって長ぇーなw..による精度の向上が、結果的に解像感のアップにつながっていると思われる。

カテゴリ:季節感

金カムこと「ゴールデンカムイ」が映画で実写化されると聞いて、金カムファンとしては微妙に歓喜している。

原作の漫画は今月で完結を見るが、引き続きアニメーション版は新たなシーズンが制作されているので、実写化するとなると色々制約の多い演出もあるので、その辺はアニメーション版にお任せだ。

そもそもストーリーの根本にアイヌ文化の生々しい描写があって、今の時代だとセンシティブな問題もはらんでいるので、その辺りをどうクリアしてくるのか興味ある。

何しろ今どきカワイイだけの安売り状態となっているシマエナガやエゾリスの皮を剥いで食うシーンとかあって、そういう「生きものは他の生きものを食って命をつなぐ」という当たり前の真理を、頭の中がお花畑の連中が理解できるのか。

それに原作を読めばわかるが、なかなかエログロで下ネタ満載でもあるので、映倫に引っかかるのではと危惧してみたりw

とにかく幕末から日露戦争までの亡霊たちと、極東から蝦夷地の大自然とアイヌ文化を舞台にした金塊争奪の冒険活劇と聞いただけで、そりゃ心躍らないわけはないではないか。

ちなみに最初に微妙と書いたのは、漫画原作の実写化は外すか当たるかが両極端なものが多く、例えば進撃の巨人やジョジョの奇妙な冒険などは前者であり、デスノートやるろうに剣心は後者と言えよう。

ともかく、実写版あるあるの俳優ありきのキャスティングで、原作の人物設定を変えたりしないようお願いしたところだ。金カムこそその原作の世界観を絶対に崩してほしくないぞ。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

東の空が夜明け前のゴールデンタイムに染まる。こんな感じに色づく季節もそろそろお終いだ。

カテゴリ:映画・映像