葉月も終わる
早くも8月が終わる。そう今日は月末、色々多忙なのである..
先日のノコギリクワガタは結局4日ほど玄関前のクヌギに滞在していた。
早くも8月が終わる。そう今日は月末、色々多忙なのである..
先日のノコギリクワガタは結局4日ほど玄関前のクヌギに滞在していた。
一般的にはカタツムリとかデンデンムシとか呼ばれるが、マイマイというのが種として正式な呼称とのこと。
亜種が多くて定義が難しいらしく、陸生の貝の仲間を総称してカタツムリと呼ぶようになったらしい。童謡でデンデンムシと歌われるので幼児にはデンデンムシのほうが通りが良いが、今どきだと電伝虫と書くと想像上の生きものになるかw
多くのカタツムリの仲間は右巻きだが、本種はヒダリマキマイマイの名前の通り数少ない左巻き派である。
カタツムリは雌雄同体なので単独でも繁殖できるが、別個体と遭遇した際には交尾をして繁殖するので、やはり自分だけで頑張るよりは他人の血が入ったほうが命をつなぐ可能性が高いのだろう。
路上をのんびり移動するヒダリマキマイマイを超ローアングルで正面からパチリ。写真の個体は関東の山間地に分布する亜種チャイロヒダリマキマイマイのようだ。
先日のヤマナメクジ同様に動きはスローモーなのだが、頻繁に触覚を動かすのと背中に背負った殻が動くせいかヤマナメクジよりは動ている感がある。
日中はまだアブラゼミやミンミンゼミが鳴いているが、それでも朝晩はめっきり涼しくなって秋の虫が主役である。
ススキも穂が出ているので開花するのも時間の問題ではあるが、標本木としていた株をつい最近自主的な道路清掃..畑の畦なんでその時々の借り主が草刈りする..で刈られてしまったので、目ぼしい株が少ない。
ススキなんて生えている時は気にもしないが、いざ探すと時期によっては田舎の農村と言えど意外に見つからないものである。
それにしても相変わらず大気がもやもやして湿気っぽく、天気が安定しない。雨が降るのか降らないか天気予報も当てにならず、結果的に今日も雨だったな的な日々である。
もう盆も明けて秋雨前線の前に半月くらいは安定した秋の気候が来るはずだが、列島に停滞する前線はすでにその秋雨前線がごとき振る舞いである。
ボチボチ秋の渡りの時期なので山の稜線に上がりたいのだが、こう天気が安定しないと予定もままならずである。
今の時期に路端に咲く花といえばマツヨイグサだ。漢字では待宵草などと洒落た名になるが、明治初期に移入されたれっきとした帰化植物である。
毎日見ているとさもずーっと咲いているように思えるが、和名の通り夕方から咲き始めて翌朝にはしぼんでしまう一日花なので、隣接する蕾がかわりばんこに咲いているだけである。
夜に咲くということ、本種は蛾の仲間が受粉させる虫媒花の位置づけになる。
本種のことを月見草と言う地方もあるようだが、ツキミソウはツキミソウでまた白い花が別に存在するので、方言ということになろうか。
尚、そのツキミソウ自体も本種同様に帰化植物である。
高原に住んでいてツバメと並んで季節の移ろいを感じる生きものと言えば、下界から避暑にやって来るアキアカネなど赤とんぼだ。
夏の間の短い期間ではあるが、セミと並んで盛夏を感じさせる生きものである。
昆虫なので気温が下がればあっという間に姿を消すのだが、山道の石の上や木道で下界に戻ること無く命尽き果てている個体を見掛けることもある。
電柵に留まるアキアカネはいつもの夏の風景。赤城高原ではまだもう少し彼らの姿は見られそう。
この後下界に降りれば体色が赤く変化して、黄金の稲穂の上を産卵のために飛び交うことだろう。
今年は春の渡来が遅れたツバメ。周辺の農家の納屋での繁殖活動も無事済んで、巣立った若鳥たちが音符のように電線に止まっている姿が見られたが、今週に入ってその姿ももう見られくなった。
親はお盆頃には先に移動してしまっていたので、集まった子供らだけで後をうように下界に降りたのだろう。
南へ移動する前に河川敷の葦原などに一度集まる習性があるので、今頃は夕方に大群が塒入りする姿が見られるはずだ。
今シーズンのレタスの収穫が終わった畑の上を、ツバメのペアが飛び交って羽虫の類を捕食していた。近所のツバメはもう移動してしまっているので、今こうして時々見掛けるのはさらに北から移動してきた南下中の個体であろう。
OM-1の鳥認識でツバメが飛んでいるところを適当に狙ってみるが、このくらいのサイズ感でも問題なく追い掛けてくれる。
ちなみにこの前日に同じシチュエーションでGH6でもチャレンジしたが、飛んでいる鳥は少々荷が重かったようで、歩留まりは良くない。やはり動体は位相差式AFのOM-1に分がある。
今年は庭にカブトムシが来なかったな。正確には来たかもしれないが見かけなかったという感じかもだけど。
例年ならクヌギとコナラの樹液目当てでやって来て、時々家の灯りに釣られて網戸にぶつかるのだが、朝晩に樹液酒場を見て回っても姿がない。カナブンやチョウの仲間、それにキイロスズメバチは毎日のように集まっているので、たまたまなのかもしれないが。
レタス屋が言うには、朝採りの収穫時にライトに集まってきたのがそのまま収穫用のコンテナや箱に入るらしく、それは例年通りとのことで、手伝いに行っている家人も同じようなことは言っている。
玄関前のクヌギにしばらく滞在していたノコギリクワガタ。メスは食事中なのだが、その上に陣取って近づく他のオスやキイロスズメバチなどを追い払っていた。
まあ追い払うのは結構なのだが、家を出るタイミングでそのいざこざにぶつかると、突然目の前にスズメバチが飛んできてビックリするので勘弁してほしいけどw
ナメクジはカタツムリ同様に陸生巻き貝の仲間で、見た目は殻がないカタツムリなのにカタツムリほどは市民権を得ておらず、見た目で忌み嫌われる生きものである。
まあその見た目もさることながら、農産物や花壇を荒らすので害虫扱いされるという側面もあるしね。
うちでも時々玄関周りに姿を現すことがあるが、そうするとどこからともなく天敵のコウガイビルも出てくるので、放置しておけば数日でどちらも姿を消す。
ちなみにナメクジとカタツムリは近縁ではあるが完全に別種であり、ナメクジにカタツムリの殻を載せてもそこに入ることはない。逆にカタツムリから殻を取ったらカタツムリは死んでしまう、そういう関係である。
路上をのんびり移動するヤマナメクジを超ローアングルで正面からパチリ。
ヤマナメクジは日本最大のナメクジの仲間で、写真の個体もそうだが10cm以上もある大型種だ。こんなに巨大でも通常は森の中に生息するので人目に触れることほとんどないのだが、朝の涼しい時間帯に時々こうして路上を移動しているの見掛ける。
で、そうなると残念ながら朝採りトラックに轢かれてしまうことも多いのである。
本種は一般的には花豆と呼ばれているが、正式な種名はベニバナインゲンである。
もともとは中南米の高地原産で、観賞用に江戸時代に持ち込まれ、現在のように農作物として栽培されるようになったのは明治期以降とのことだ。
原産地がメキシコなので県内でも標高の高いエリアで栽培されており、片品村や旧六合村(現在の中之条町)、それに我が赤城高原でも生産している農家がある。
つる性植物なのでインゲンマメ同様に栽培時は棚を立ててそこに生やすことになる。夏の赤がなかなか妖艶だ。
特産としている片品村では花豆を使ったソフトクリームやジェラートアイスが知られていて、村内の他、尾瀬の山小屋でも食べられる。
写真は中之条の六合村観光物産センターで食べられる花豆ジェラート。どちらも花豆成分濃厚でズッシリと濃密に甘く甲乙つけがたい。