月別アーカイブ : 2022/05

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カワトンボ

2022/5/31

田んぼに水が入ったことで平野部ではトンボの仲間も姿を見せ始めているが、今の時期だとカワトンボやシオヤトンボがよく観られる。

知り合いの虫屋さんの話ではカワトンボなど4月中旬には発生しており、すでに産卵行動も始まっているとのことだ。

赤城高原では盛夏にアキアカネが避暑に上がってくるとトンボのシーズンが始まった感があるが、田んぼの周辺で飛び交う姿を眺めていると、やはりトンボは水辺の生きものだなと実感する。

FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Vevia

一枚目が雄で二枚目は産卵行動中の雌。

飛んでいるところを撮ろうと少し試みたが、慣れないものはやはり難しい。飛翔中に動きが止まる瞬間があるのでそこを狙うのだが、とにかく行動が読めないので歩留まりが悪い。

OM-1で試してみても良かったが、まあ拙者程度の腕ではどんなカメラを持ってしても難しいだろうね..

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またぞろ35mmフルサイズがほしいと思っているが、最近評判のOM-1はどうだろうか?という相談を受けた。

またその話かと思う事案なので、いつものように「1mmでもフルサイズが気になっているならマイクロフォーサーズ(m4/3)は止めておいたほうが良い」「写真が上手く撮れないことをセンサーが小さいせいにして後悔することうけあいだから」と言っている。

何度も書いていることだが、35mmフルサイズだろうがAPS-Cだろうがm4/3だろうが、ブラインドテストしたらどれがどれかなど絶対分かりっこないと断言できるので、結局は撮影者の気持ちの問題ということに他ならない。俺様は35mmフルサイズで撮っているんだ!と悦に浸りたければ素直にそうすれば良いのである。

そもそも我々のような生きもの屋が好んでm4/3を使うのには理由があって、800mmや1200mmなどという超望遠域を含めても機材の携行コストは極めて小さく軽く抑えられるので、35mmフルサイズとは比較にならないのである。

さらに言えば金額的コストも然り。前述の質問者はナイコンZ9で野鳥や風景が撮りたいような話だったが、Z9..納期一年待ちらしいのでそもそも今シーズンは手に入らないだろうがw..に超望遠と大三元ズームの組み合わせでは軽く200万超えコースとなるが、例えばOM-1なら60万もあればそれなりに揃うのである。

Z9が現行ミラーレスカメラで最高性能であることは揺るがない事実であるが、OM-1と比べて値段に見合った差があるかと言えばそれは前述の通りなので、そこに70万払える人はZ9を買えば良いだろうし、目的が明確であればOM-1やGH6で何も問題ないのである。

Google Pixel 5

拙者の場合は天狗様仕様の超望遠システムの都合があってマイクロフォーサーズは手放せない。

昔と違って今は35mm版のボディも使えるアダプタを用意している..実際ちょっと前までS5で使っていたしね..が、GH6のようなm4/3機が存在する限りはまだまだm4/3を優先して使うことになる。

緑濃く

2022/5/29

里山周辺では新緑と呼べるタイミングはとうに過ぎて、麓の木々の緑も濃くなってきた。

早朝、農業用水に雪解け水を供給する小さな谷の奥から、サンコウチョウに紛れるようにようにアカショウビンの鳴き声が聞こえてきて、雪国ではそろそろ梅雨の足音が近づいていると感じる。

FUJIFILM GFX100S / GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR / Velvia

FUJIFILM GFX100S / GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR / Velvia

FUJIFILM GFX100S / GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR / Velvia

この時はフイルムシミュレーションでVelviaを選んだが、緑の発色はPROVIAのほうが適していると感じる。これはフィルム時代にも感じていたことだ。

カテゴリ:季節感

田んぼに集う

2022/5/28

平野部の田んぼなら渡り途中のシギチの類を見ることになろうが、県北ではそれは叶わず。

その代わりに田んぼ周辺で子育てしている鳥たちが入れ替わり田んぼに集まり、同じように春を待ちわびて田んぼに湧いて出てきた水棲生物を捕食、または巣に運んでいる。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20 / ダイサギ

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20 / ハシボソガラス

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20 / ムクドリ

ダイサギとハシボソガラスは4K/60Pからの切り出しカット。4:3で切り出していたら動画とはわからないだろうね。何よりどちらも1200mm相当の手持ち動画撮影である。

ムクドリはプロキャプチャ+SH2による連写。従来機に比べセンサーからの読み出し速度が早くなったとは言え、電子シャッターなのでそれ故の歪みは残るものの、それでもこれが簡単に撮れるのと撮れないのとでは雲泥の差がある。

田植えの季節

2022/5/27

我が件の平野部の田んぼは二毛作なので、今はまだ大麦の季節。刈り入れ前なら金色の稲穂が風で揺れている頃。田植えは早くても来月中旬以降となる。

だが同じ県内でも冬季に積雪がある県北では田起こしも終わり、早いところではすでに田植えも終わっている。

FUJIFILM GFX100S / GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR / Classic Nega.

田んぼを渡る乾いた風が、こころなしか嬉しそうなシュレーゲルアオガエルの声を運んでくる。

カテゴリ:季節感|タグ:

新緑の渓流

2022/5/26

ミョーキンミョーキンとエゾハルゼミの鳴き声が響く奥山の渓流沿い。それに負けじとミソサザイとカジカガエルも恋の歌を奏でる。

高い梢ではオオルリが文字に置き換えるのは難しい美しく長い調子の歌を歌い上げ、初夏の渓流を盛り上げてくれる。

今シーズン初めて入る林道の途中に倒木があって仕方なくそこで車を降り、観察機材を背負ってさらに奥へと足を進める。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

折しも気温が上がって暑くなり、しばしの休憩中に流れに掛かる古い橋から見下ろして、新緑の水の流れをライブNDで手持ちスロー撮影。

どんなに高価な35mmフルサイズのフラッグシップ機を持ってしても、こんな芸当ができるのはm4/3のOM-1しか存在しない。

カテゴリ:写真・カメラ, 季節感|タグ:

葉が展葉すると森の中の生きものを探すには不適だが、その逆はまた真なりで、身を隠すのにあまり気を使わずに済むのは助かる。

冬季に落広林主体の尾根筋に立っていると目立ってしょうがないが、これから秋までは空間を上手く利用しての観察が可能だ。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / イヌワシ

だがうっかり気を緩めていると、見透かされたように頭の上を飛ぶ天狗様に新緑の木々の隙間から観られていたりする..

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カッコウ初認

2022/5/24

今年も赤城高原にカッコウがやって来た(20日)が、例年より5日程度遅い渡来である。

ツバメを始め夏鳥全般の動きが遅いので、まあそんなもんかという感じではあるが、季節の便りとしてはまずまず。

残るはホトトギスを残すのみだが、カッコウから4〜5日遅いのが通例なので、今週には特許許可局の声を聞くことになるだろう。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

だいぶ葉が展葉してしまって小鳥を見つけのも難儀する季節だが、時々声を頼りに探せば隙間から姿を垣間見ることも..

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この日は早朝からブナ林を伝って谷の奥へ。と言っても道があるわけではないので笹薮の中を進むことになる。

林床の笹を見ていれば判るが、多雪地帯なので基本的にシカは少ないものの、ダニにたかられるのは嫌なので雨具を着ての行動に。

折しも気温が低かったので汗まみれになることは避けられたが、さすがにクマとの出会い頭も御免こうむりたかったので、時折「ヘイ、ベアー!」の掛け声とともに手を叩くことを忘れなかった。

ちなみにこういう場面で昔から拙者が使うこの掛け声は、まあ某所に行ったことある人ぞ知るってところだな。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

行くときは角度的に気が付かなかったが、谷の入口の山陰にヤマザクラが。もうさすがに散り際感あったが、県北では探せば未だにヤマザクラが咲いているのを見つけられる。

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ブナの海

2022/5/22

ちょっと前まで春まだ浅い印象だった県北のブナ帯もすっかり葉が展葉している。

さらに標高の高い尾根筋まで大汗かいて登りつめ、残雪のある天狗谷を見下ろせば、ブナ林特有の森の景観が海のうねりのように広がっている。

観察場所に到着してさっそくの森の上を飛ぶ大型の猛禽を発見するが..

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

眼下の谷筋から一声ヒキョロロローという声が聞こえたような気がしたが、その後は風にかき消されて有耶無耶に。

まあもう来ていてもおかしくない時期ではあるよね。

カテゴリ:花・植物|タグ: