ムクドリの多くは赤城高原では漂鳥である。農家の納屋や空き家で繁殖して秋には里に降りる。
ヒバリ同様に雪解けとともに姿を見せるので、うちの周辺ではちょっと早い渡り鳥よろしくいわゆる春告げ鳥でもある。
リレーレンズの関係で広角端でも換算2700mm相当なので近すぎ。
コリメートシステムは遠くの被写体を狙うための特機なので、至近距離で使うにはまったくの不向きだ。
平野部の田んぼなら渡り途中のシギチの類を見ることになろうが、県北ではそれは叶わず。
その代わりに田んぼ周辺で子育てしている鳥たちが入れ替わり田んぼに集まり、同じように春を待ちわびて田んぼに湧いて出てきた水棲生物を捕食、または巣に運んでいる。
ダイサギとハシボソガラスは4K/60Pからの切り出しカット。4:3で切り出していたら動画とはわからないだろうね。何よりどちらも1200mm相当の手持ち動画撮影である。
ムクドリはプロキャプチャ+SH2による連写。従来機に比べセンサーからの読み出し速度が早くなったとは言え、電子シャッターなのでそれ故の歪みは残るものの、それでもこれが簡単に撮れるのと撮れないのとでは雲泥の差がある。
この冬は豪雪に見舞われた雪国もその後は春一直線の模様。
一時こちらの背の高さまであった積雪もすっかり減って、ぼちぼち田んぼが顔をのぞかせ始めているところもあった。
もちろん大半はまだ雪の下ではあるが、4月に入り桜が花を付ける頃には、代掻きが始まっているだろう。
用水路はほとばしる雪解け水が勢いよく流れ下り、セグロセキレイが早くも動き出している水棲昆虫たちを狙っていた。
冬場見かけないムクドリが姿を見せているのもまさに春近しである。
農閑期のリンゴ畑に結構な数のムクドリが集まっていた。目的は落果したリンゴのようだ。
畑にいた農家の爺様に世間話で聞いたところ、昨年の台風の影響で結構な数の実が落ちているので、それを食いに来ているのだろうとのこと。
我が赤城高原では積雪の関係でムクドリを冬季に見かけることは稀だが、福島のこの辺りの平地では冬には落果目当てでそこそこの数が集まるらしい。
やって来た軽トラックに驚いて木の上に逃げたところ。基本的にムクドリは人の生活圏で暮らしているが、スズメ同様に非常に神経質な連中である。
尚、背景は雪の安達太良山だ。