月別アーカイブ : 2022/05

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連休中にコサメビタキも初認。

エゾビタキ同様にどちらかと言うと秋の渡りの時期のほうが遭遇率が高いが、夏季に時々見かけるので、当地でも少数が繁殖していると思われる。

林冠部にいることが多いのでいつもは見上げだが、この時は採餌のためか林縁の低いところで出たり入ったりしていた。

ちなみにコサメビタキの和名は小雨ではなく小鮫と書く。サメビタキより小さいのでコサメだが、鮫肌?の色合いなので両種とものこの名前がついている。

なんとも見た目と和名がまったく相容れない鳥の一つだ。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO / ISO6400

コサメビタキとよく似ているのがキビタキの雌で、林内だと暗いせいでどちらか識別するのが難しい種である。

キビタキの雌は背面がオリーブ色が強く、尾筒の付け根に黄色い羽衣が見えていることがあるが、それを明確に確認するにはやはり光が当たっていないと厳しい。

まあ何よりこの個体はキビタキの雌から追い払いを受けていたw

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人によっては10連休のところもあったようだが、その連休もようやく明けGWの喧騒も収まったので、今週から県内の天狗谷めぐりを再開しないとならない。

と思っているのだが、企業さんが活動し始めると当然のようにこちらにもそのツケという名の影響が回ってくるwので、先日の農家の話ではないが、週間天気予報とにらめっこっしつつのスケジュール調整との戦いである。

大体雨の日に予定が自由になったりするアルアルなんだよねぇ..

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

桃源郷のような高原農家の風景。Hさんちは年子で孫がいるので毎年鯉のぼりが上がっていて良い眺めだ。

カテゴリ:独り言

今年はなかなか林縁に姿を見せてくれないキビタキだが、GW中にようやく撮影。もう葉が展葉し始めているので、渡来初期のこの期を逃すと撮影は難しくなる。

タイミングが合うと遅咲きの桜で餌をついばむ姿が観られるのだが、今年は残念ながら桜散った後となった。

ということで、タイトルとは異なり写真は黄色い鳥w

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

そう言えばこの連休中に今年も近所でオオルリのさえずりを確認した。場所は昨年と同じ谷筋。

雨でも振らない限りは涸れ谷なので、あまり適地とは思えずその線は期待していなかったのだが、その後も連日鳴いているので、2年続けてとなると繁殖している可能性があるかな。

繁殖確認したいところだが、あの谷は意外に深くてヤブヤブしていてあまり入りたくないのが率直な感想..

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農家も始動

2022/5/8

GW前半は天気が悪く庭に遅霜が降りるほど寒い日が続いたが、後半は好天が続いた。久しぶりに遠望できた浅間山はその前半の降雪で少し白くなっている。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.
LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

その遅霜を恐れて農家も天気予報とはにらめっこの様相だが、それでもぼちぼち活動が活発化しており、ヒバリやホオジロが日々トラクターに追われて右往左往している。

おらが村は基本的に農業主体だが、作物が育つには自然の日光と雨、それに日中の気温の高さが重要なので、冬の間は農家は南のほうに畑を借りているうちが多く、自分ちの周囲を耕し始めるのはGW明け頃からである。

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ツバメは4月27日になってようやく毎年営巣している建屋近くで確認。下界では3月下旬には観測しているが、当地ではこれが初認となる。

平野部に比べて渡来が遅いのはいつものことではあるが、年々遅くなっている印象がある。繁殖ペア数も減っている感じはあるので、ちょっと不安なデータであることは否めない..

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

空抜けならかなり遠くてもそこそこの被写体検出率を誇るOM-1。

ピンもそれなりにいい感じに合わせてくれるが、ツバメは動きがトリッキーなので、そもそも1200mmともなるとファインダーに捉えるのが至難の業だ。

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GWはGone week

2022/5/6

こちら勤め人ではないので、制約はあるものの基本的に平日に自由が効くことから、週末同様に世間が大きく動く連休中にどこかに出掛けることない。当然GWなどその最たるものだ。

これは別に新コロナ禍にあってそうしているわけではなく、昔から意図的にそういう行動パターンをしているということ。逆に言えばそれを狙ってフリーランスを選択しているというのが正解である。

とにかくGW中は県内どこも観光客と帰省客でごった返しているので、繁殖状況の確認で県内の天狗谷を見に行きたいタイミングなれど、山菜採りやら川遊びなど厄介な人出に閉口するのである。

ここ2年は前述の新コロナで静かなものであったが、今年は一気に元に戻ったようだ。世の中経済的には喜ばしいことだが、素直に喜べないのは元来のひねくれ者の性ということになろうか。

ということでGWはせっせと家周りの用事とデスクワークに勤しむのがレギュラー行為。ああ早く終わんねぇかなGW..

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

初夏の花であるツツジが咲きだすそのちょっと前、春の桜の最終ランナーが八重桜だ。

本種は野生種ではない鑑賞用だが、新緑に映えるこの花が咲くと当地ではGWの頃って感じなのである。

カテゴリ:独り言, 花・植物|タグ:

今どきのカメラは上位モデルであれば独自のカスタム設定を複数登録できるもの多いが、OM-1もその辺りはご多分に漏れず。

前モデルのE-M1同様にC1〜4まで4パターン登録できるので、動体用に高速連写設定でSH2とプロキャプチャ+SH2をC1とC2に登録している。普段はほとんど連写しないので、必要に応じて切り替えるので十分である。

そのカスタム設定で一度に必要な設定に切り替わるのは非常にありがたいのだが、右手にしろ左手にしろ、いざという時に軍艦部のダイヤルを回すのは意外に手間だったりするので、さらにボタン設定にそのカスタム設定を登録したりしている。

iPhone 13 mini

カメラ前面のマウント脇のボタンにそれぞれ先のC1とC2を割り当てているので、カメラ構えてファインダーを覗き、人差し指はレリーズボタンに置いたままで右手の中指または薬指で操作でき、一瞬で高速連写設定に切り替えられる。

E-M1Xの頃は中指AF仕様だったが、OM-1は独立したAF-ONボタンが装備されたのと、グリップ形状の関係で自然と親指がAF-ONボタンに当たるようになったので、本機では前面のボタンはカスタム切り替えとしている次第。

さらに言うと、Fnレバー1にS-AF(AFエリアはsmall)、同2にC-AF(AFエリアはall)をそれぞれ割り当て、AEロックボタンに被写体認識のON・OFF切り替えを充てて、AF-ONボタンと併せて右手親指だけで主たるAF機能の変更が済むようにしている。

ちなみにC3と4には動画設定を登録しているが、その辺りはまた後日。

カテゴリ:写真・カメラ|タグ:

新緑とともに虫が出始め、それを待ち構えていた鳥たちが一斉に営巣を始めている。まさに季節が一気に動き出した感がある。

そんな中で毎年の恒例行事となっているのが、巣から落ちた雛を拾って保護した、いやそれ拾わないで放置しておいて騒動である。

結論から言えば後者の放置が正しい行いなのだが、「見て見て私良いことしたのよいいね頂戴」写真がSNSに流れ出すことを止められないのが現実である。

止められない理由は、そもそも雛を拾った側は人としての善行をやっていると考えているので、野生では誰かの命が次の誰かの生命を支えているという自然の摂理など意識することがないからである。強いて言えば自己満足による衝動でしかないのだ。

ヘビやカラスに食べられちゃうからかわいそう、という感覚は一見すると優しい人を演出するのには最適だが、ではそれを食べて育つはずだったヘビやカラスの子はかわいそうではないのか?

その落ちた雛が親からもらっていたのは間違いなく虫やその幼虫だが、ではその口に押し込められていた虫たちはかわいそうではないのか?という話になるのである。

ヘビや虫と違って雛はカワイイという弁明が聞こえてきそうだが、それこそカワイイ生きものだけが絶対正義と信じ、そのカワイイ命を守るといういかにもSNS映えしそうで安っぽい自己満足に支配される筋書きに陥っているのである。

一昔前ならアザラシの幼獣..赤ちゃんと書かないと文句言われそうw..に、近頃ならモモンガやリス、街なかのノラネコ、シマエナガなど見た目受けする生きもの写真だけがもてはやされているが、一連の安っぽい正義感を量産している原因であることは否定できないだろう。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

とかく忌み嫌われるカラスだが、カラスも自然界で生きる鳥である。巣から落ちた雛はカラスにとっては自然からの贈り物。落ちたことも含め人は手を出さずに放置するのが肝要である。

コゲラの穴

2022/5/3

GWとは思えないこの気温の低さの影響もあって、ブナこそまだ固い芽を開いてないが、コシアブラとタラの芽は採り頃となり、コナラやクヌギは展葉し始めている。

ただ近所でもうちよりさらに100mちょっと標高が上がると、まだヤマザクラが散り始めたくらいで、木々が芽吹くにはもう少し時間がかかりそうだ。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

写真はGW前のものだが、展葉前なので林内の見通しが効き鳥たちの動きを目で追える。今年もほぼ同じ場所でコゲラが営巣を始めていた。

もちろんキツツキの仲間は毎年巣穴を新しく掘るので、ここは昨年と同じ木ではないが、時々同じ木の上下に穴を穿つこともある。年によっては産卵前にスズメやムクドリに乗っ取られることもあるが、この巣穴はまだ連中に見つかってないようだ。

下の写真では手前に枝が被っているので、OM-1の被写体認識がコゲラを追ってはいるがピンは手前に来ると思っていたら、この時はコゲラの目にバチピンであった。

どうも今ひとつこのパターンでの挙動のクセがよくわからないな。

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今年は近所のクロツグミの初認が遅れていて少々ヤキモキしていたが、GW直前になってようやくさえずりが聞こえるようになった。

ただ、今日現在でも例年とは異なる林分で鳴いているのと、平年比で1週間から10日ほど遅いので、これくらい誤差があると個体が入れ替わった可能性もあるかな。

クロツグミの平均寿命がどの程度かは知る由もないが、少なくてもここ6年はほぼ同じ時期に渡来し、同じ木をソングポストに使っていたので、雄については同じ個体だったろうとは推察できる。

研究者ではないので厳密な意味でのデータとはならないが、こういった民間アマチュアの地域性の高い地道な観察記録は、統計を取る意味でも後世のために残していくべきだと常々考えている。

今年もあの鳥..に限らず生きもの全般..が帰ってきとか初認したかだけでなく、その個体の行動パターンなども可能な範囲でつぶさに記録しておくことが肝要であろう。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

もう何処も新緑に染まる山野にあって、落葉樹の枯れ木でそこだけぽっかり空間が空いており、このクロツグミは終日ここでさえずっていた。

今は取り立てて生態写真だけ狙っているわけではないので、生きものなら何でも大きく撮れば良いというスタンスではない。ズームレンズなのだからワイド側に引いて撮るのもアリである。

拙者は昔から「生きもののいる風景」というのを割と深い根底のテーマにしている。

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