空き地に集まる鳥
空き地に虫が集まるとなれば、当然のごとくそれを目当てに集まる鳥たちもいる。それはまさに食物連鎖の縮図であり、粛々と生命のリレーが行われている証でもある。
この中でキジは比較的植物食が強いが、クモや虫など小動物も捕食する。
空き地に虫が集まるとなれば、当然のごとくそれを目当てに集まる鳥たちもいる。それはまさに食物連鎖の縮図であり、粛々と生命のリレーが行われている証でもある。
この中でキジは比較的植物食が強いが、クモや虫など小動物も捕食する。
空き地に集まる虫たちの続き。雨が上がって日が射してくると、小さい連中は途端に活発になる。
3枚目のキアゲハのバトルは、840mm相当で至近距離からAF-C+トラッキングモードで狙ったが、背景に引っ張られることなく終始追うことができた。
絵柄的に一度背景に抜けると復帰は絶望的なシーンで、パナのDFDだとちょっと厳しい状況なのだが、フジの場合は位相差式というのが大きいだろうね。特にX-H1のAF-Cはなかなか優秀だ。
ただ、バトルしながら不規則に飛ぶチョウをフレーミングするのは至難の業だね..
里山の休耕地は小さな生き物たちの憩いの場だ。人にとっては無益であっても、命のつながりの中では無くてはならない空き地と言える。
そんな空き地に咲き乱れる野草の花々には、風まかせにやってくるもの、たまたま通りがかったもの、終日そこで過ごすもの、その甘い蜜を求めて昆虫たちが集まってくる。中でも目立つのはやはりチョウの仲間だろう。
ネジバナに集まっているチョウたち。左がベニシジミ、右がモンシロチョウ。
日本では古くはモジズリと呼ばれていたネジバナ。学名のSpiranthes sinensisはギリシャ語で言うところの「螺旋の花」を意味するらしいので、まさに言い得て妙だ。
ネジバナは、休耕地など日当たりの良い土地の中でもある程度湿り気のある場所を好んで生える。時期的に梅雨時の今が花の盛りなのも、そんな事情があるのだろう。野草だが観賞用に古くから栽培も行われていたようだ。
朝から雨模様で暗かったせいだろうか、子育て中で猫の手も借りたいほど忙しいのだろうか、こんな昼の日中にキツネがうろつく姿を目にするのも珍しい。
しばらく前より、ハルジオンの咲く草むらからこちらの様子を伺っていたのは知っていて、近づいてくることを期待して無視していたのが、我慢比べは15分ほどで終了し、キツネはそそくさと来た道を戻っていった。
それでも最後にもう一回立ち止まるかな?という淡い期待に応えてくれことに感謝。
雨で毛皮が濡れていたが、疥癬の兆候も見られずなかなか男前の個体である。キツネはタヌキと並んで里山には欠かせないけものだ。
昔、稀に「オ」を「ウ」と間違えてホウジロと表記してしまうことがあった。今でもSNS等で流れてくるテキストを読んでいると、時々詳しくない人が間違って投稿し、識者に校正されているのを見かける時がある。
表音では確かに「ホウ」なのだが、ホオジロは頬が白いからその名があり、頬は「ホオ」であって「ホウ」ではかな変換でも変換されないことから、やはりカタカナを耳にしたときの印象が強く残っているのだろうね。
風で枝が少し揺れていて、時々ホオジロにスポットライトが当たる時があったが、この時期の木漏れ日はコントラストが強すぎるため、薄暗い林内であったが、あえて光が当たらないタイミングでシャッターを切った。
ISO3200でも十分イケるが、高感度は得意ではないマイクロフォーサーズなので、闇雲に高いISOは避けたい。なのでここはISO1600に押さえ、G9 PROとパナライカ100-400のDual I.S.に任せた。
昨日は久しぶりにスマホの緊急地震速報が鳴ったのだが、揺れが先行していたもののその時点ではほぼ収まっていたので、警報としての意味はなかったけどねw
まあそれもそのはずで、震源が県内..と言ってもやや東寄りだったようだが..だったせいでP波の到達が早く、群馬にしては珍しく縦揺れだったのもそのせいだ。
隣の渋川辺りでは震度5弱だったので、最近の地震の中では強いほうだが、揺れていた時間そのものは短かったので、うちではまったく被害はなかった。
それにしてもだ。千葉、群馬、それに今朝の大阪と、このところ地震が立て続けに起きている感は否めない。気象庁は関連性を否定しているが、さすがにここまで続くとちょっと気になる。
どうしても電柵の無い畑はシカの通り道になってしまう。何もわざわざマルチの上を歩かなくても..とNさんの嘆きが聞こえてきそうだ。
朝から林道脇の空地で天狗様をのんびり待っていると、ちょっと前から目の前をウロウロしていたノスリが、何を思ったか不意にこちらに向かって降下して来るのが目に入った。
なかなかこちらに向かって飛んでくる鳥を撮る機会はない..普通は逃げていくので後追いが多い..ので、G9 PROをAFCに切り替えると同時にカスタムセットをトビモノ用のC3-1にセット、「カモ~ンカモ~ンw」とつぶやきながら60コマ連写..正確にはロスト時に一回中断しているが..した。
動体撮影時、左右方向に等速で移動する物体の追尾はそう苦もない話なのだが、手前に向かってやや降下気味を追尾する..右に向かって少しずつ振り下ろしイメージ..のはそれなりに技術を必要とする。ただでさえ近距離ほど見掛け上の移動速度が早い上に、ノスリは両翼を畳んだ辺り(写真2枚目)で加速し始めたので、ファインダーからやや顔を離して、両手だけの動きでスクリーン中央にノスリを捕捉し続ける。
ファインダーにぴったり顔を押し当てていると、腰の動きと連動しないと構えたカメラを素早く振り回せないのだが、腰回りに余裕がないwオッサンにはそんな若い頃のような芸当はできないので、このケースではG9 PROのファインダー倍率を0.7倍に下げて、スピードファイダー的に使うのがベター。
以下はそこから抜粋した一連のカット。60コマ中で完全にピンを外したカットは3枚で、やや甘カットが6枚、合焦率は85%といったところだ。さすがに空抜け青バックで被写体のコントラストも高いので、被写体の移動速度が加速度的であっても、コントラストAFにこだわるパナのDFDの面目躍如といったところか。
設定は以下の通り。明るいのにISOが無駄に高いのは、このちょっと前に林内でコジュケイを撮ろうとしていてAUTOに戻し忘れたため。
焦点距離 | 換算800mm |
絞り | F8〜F9 |
ISO | 1600 |
シャッタースピード | 1/2000〜1/2500 |
連写 | メカシャッターで連続9コマ |
オートフォーカス | AFC |
オートフォーカスモード | カスタムマルチ |
AFエリア | 最大 |
AFカスタム設定 | 設定2 |
ちなみに背景が込み入っている場合は、AFカスタム設定は設定2をベースに、AF追随感度を-1にして少し我慢して粘る方向に振るのがイイ感じである。
ところでこのノスリがなんで突然人のいる方に寄ってきたのかだが、車があるのは判っていたので恐らく人もその辺にいるものと思い込み、そこから少し離れた目立つカラマツに留まって探餌しようとした、まあそんなところだろう。
ちょうど拙者が車から離れた位置に立っていた..カメラ持って付近をうろついていたため..のと、奴さんから見てこちらが逆光であったことで、どうも人が立っているという認識が無かったようである。
なのでこちらもそれなりに捕捉し続けられたのだが、途中で「わっ、人だ!」とばかりに気付いて急遽反転し、慌てて遁走に移っていくという流れ..写真11枚目で「おぉ、危ねぇ危ねぇ」とか何とかブツブツ言ってるっぽい..になっている。
突然目の間で反転されたために捕捉しきれなかったのが写真5〜6枚目で、この後一旦1秒ほどロストするのだが、再びキャッチした時点でDFDがすぐに復帰したのが写真7枚目..実際は一つ前に左翼が半分だけ写るカットがある..となる。
そう言えば、最近はトビモノを撮る際にドットサイトをカメラの横に装着するのが流行っているようだが、オッサンは昔ながらの直焦点の方が歩留まりが良くて楽である。
今週半ば、季節外れの換気が流れ込んで北海道の石北峠が雪という話だったが、赤城高原もその頃から気温が上がらず、長袖にフリースを着込む日々が続いている。
ここ2日ほど仕事で上京していたが、流石にお江戸は湿気蒸し蒸しで暑かったけどね。まあちょっと空梅雨っぽい雰囲気もあるので、雨が続いてくれないと水不足の騒ぎが大きくなりそうで怖い。
てっきりアカツメクサかと思っていたが、それは俗称であって正確にはムラサキツメクサなのね。学名を調べていてつい最近知ったぞ..
SLを撮っていて常に気になるのは、規則的に並び立つ電柱と架線の類である。今や鉄道のほとんどが電化されているため、こればかりは仕方ない話だが、本職の鉄ちゃんたちの作品を見ていると、そこは撮り手が色々腐心する部分、つまり腕の見せ所なのだろう。
架線のないSLの原風景を求めるなら、未だディーゼル車が運行している北海道の路線が望ましい。特に道東の沿岸や原生花園を通り抜ける釧網線あたりがベストなんだろうね。
その昔、道東には季節を問わず入り浸っていた時期があったが、その頃はまったく鉄道など撮る気もしなかったので、今思えばヒマな時に撮っておけば良かったと思う。やはり写真は撮れる時に撮るが基本ということだ。
上の画像は冬に釧網線でSL冬の湿原号をビデオ撮影したもので、探してみたがやはり当時撮影したのはこの程度であった。
しろ鉄..鉄ちゃんとは一線を画する意味の拙者の造語..が素人なりに考えてみて、北毛エリアの上越線を走るSLみなかみ号で架線を避ける方法は2つ。
まず一番手っ取り早く簡単なのは、トラス柱..三角形の構造上の柱のこと..のないオープンな鉄橋上だ(2枚目)。それも河川の幅が広ければ広いほど車両全体を収めることができてベターだろう。あいにくこの日は曇天だったが、当然夏の青空が出ていればベストだ。
次に、線路がなるべく直線が長く取れる場所で、車両が走行する側とは反対側のしかもカーブの外側から望遠レンズで撮ること(3枚目)。タイミングは先頭の機関車がやや曲がり始めた頃合いがベスト。これはロケハンが必要になるが、背景が山であれば天候は気にしなくて済むのも良い。
それにしても、SLを撮るのにX-H1のETERNAはイイね。ピーカンの日中でも、車両の漆黒を潰すことなく且つ線路の敷石を飛ばすことなく表現できる。まさにこういうシーンのためにあるようなフィルムシミュレーションと言えるだろう。