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誰が呼んだか四万ブルー。昔はそんな呼び名はなかったが、近年どこぞの旅行会社が宣伝のためにキャッチで使いだしたのが始まりらしい。

上信越国境を源流とし、奥四万湖から四万湖を経由して吾妻川まで流れ下る四万川では、ところどころ川の淀みや深い淵の青味がかった色合いが特徴的である。特に奥四万湖は光の加減で様々な見え方をするので、近頃は観光客に人気がある。

そもそもなぜ独特の青さなのか。難しい話はよくわからないが、火山性の土壌に含まれるアロフェン..鉱物の結晶は確かに青い..という鉱物の微粒子に日光が反射するとか何とか言われているが、ネットでそうまことしやかに言われているだけで、今のところ詳しくはよく判ってないようだ。

四万周辺に火山があるわけではないが、天然温泉としてはなかなか極上の湯が湧き出す地なので、周辺土壌にそんなものが含まれていると言われれば誰も疑うまい。が、今のところは神秘の四万ブルーで押し通したいという本音も、関係者の間には見え隠れしているかも。

ちなみにネットで散見する写真の水の青さは、インスタばえの影響でかなり盛ってあるので要注意。

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / Velvia
DJI Mavic Pro(6枚目)

グンマーとしては、上毛かるたの読み札中で最凶の呼び声高いババ札、「よ:世のちり洗う四万温泉」のほうがしっくり来るんだけどねw

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と聞いても、カシオのデジカメを使ったことがないので、まあフーンの話である。ハイスピード撮影できるなど一風変わったカメラを商品化していたのは知っていたが、レンズ交換式のデジカメには最後まで手を出さなかったようだ。

カシオは日本のこの手のメーカーに例外なくいわゆる製造業なので、利益の出ない不採算事業で工場を可動させるのは体力的に厳しかったようだが、市場をコンシューマからBtoBへ切り替えれば、そこで培った技術はそのまま利用できるはずなので、ビジネスの軸足を他へ移すという判断なのだろう。

さて話は全然違うが、カシオと聞いて必ず思い出すのが小学生の時の笑い話。

当時、カシオからカシオミニという商品名の卓上電卓が発売され、世間的には話題になっていた。まだパーソナル・コンピュータなど影も形もない時代なので、そろばん塾に通っていた子供らには結構インパクトがあったものだ。

そのテレビCMのキャッチが、軽快なBGMと相まって「答え一発カシオミニ♪」というのもので、子供らの間で「xx一発xx」というフレーズが流行したのは言うまでもない。

そんな中、理科が得意だったTM少年には、テストで連続100点記録がかかっていた。その時も完璧に100点が取れる内容で、結果は当然100点の答案が返され、クラスの皆から祝福され束の間ヒーロー気分であった。が、答え合わせさせてと拙者の答案を見たY君の「先生、TM君の答えが間違ってます」の一言にクラスはシーン。

そう、正しくはカシオペアと書くべき星座の設問に対し、あろうことか「カシオミニ」と堂々と書いてあったのだ。そして先生も気が付かなかったというオチ。で、残念ながら連続100点記録はあえなく途絶え、理科の神童?と言われた拙者はその後没落の一途を辿ったのであったw

よく印象的なCMのキャッチフレーズが頭の中でグルグルすることがあるが、当時TM少年の頭の中に「答え一発カシオミニ♪」が巡っていたのは想像に難くない。そしてこの話のオチはもう一つあって、同様に「カシオミニ」と書いたヤツが他にも数名居たのであった。

というのが、拙者が持つカシオネタの一コマであるw

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

前線が通り抜けて以降、急激に気温が下がって寒いのなんの。短パン半袖の生活からまたフリースの世界に逆戻りである。それに風が強くて、凧揚げ(空撮)ができないのが厄介だ。

ヒバリも空に飛び立つのがはばかられるのか、畑で風を正面から受けながら地面で直接鳴いていた。

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飛行機雲

2018/5/19

先日仕事で上京した際、ヒコーキ写真家であるルーク・オザワ氏の写真展「JETLINER ZERO GLORIOUS -神業-」を、品川のキヤノンギャラリーSで鑑賞してきた。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 ASPH. POWER O.I.S / L.モノクロームD

結論から言うとスゴイの一言。とにかく圧巻の作品群であった。一度会場を出てから頭を冷やし、再度見直したほどだが、過去に写真展を同じ日に二度見したのは初めてのことである。

航空機自体に言うほど興味があるわけではないが、同じ空を飛ぶ鳥には強く惹かれるので、そこはインスパイアされるものがある。何より同氏の作風というかテーマが「情景的ヒコーキ写真」とあり、これは航空機そのものというより、航空機が飛ぶ姿を含めた風景そのものであることに興味を惹かれる。

Canon EOS 5D Mark III / Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM

航空機という本来ならメカメカしい乗り物が、美しい風景の一部となってフレームに切り取られている姿は圧倒される。光の捉え方、色の使い方、構図のバランス等々、どれを取っても航空機写真というカテゴリを超越して、恐らくどんなジャンルにも応用できそして参考になるはずだ。

写真展に関しては、特にジャンルは拘らずに観るようにしている。そのテーマに興味がなくとも、作品の選択基準や展示順、照明などは色々参考になるためだ。撮影者本人がいる時はラッキーで、その場合は可能な限り話を聞くようにしている。まあなかなかメジャー級の写真家だと取り巻きが多いので難しいけどね。

ちなみにルーク・オザワ氏は、この分野の第一人者とは思えないほどフランクな方で、見た目からしてダンディでいわゆる格好いいカメラマンである。

FUJIFILM X-H1 / XF10-24mmF4 R OIS / Velvia

普段、飛行機を直接撮る機会はほとんどないが、上州の空は北回りの欧州航路の下に当たるようで、飛行機雲なら時々良いアクセントとして撮るようにしている。

この日もブナ林から見上げる抜けるように青い空に、一筋の飛行機雲が伸びていた。エゾハルゼミの合唱が一際大きく響く。

先日X-T2のファームがV4にアップされた。事前に告知のあった通りフォーカスブラケット機能が追加されたので、いつもならファームアップはしばらく様子見を決め込む拙者でも、早速これには飛びついた。

フォーカスブラケットは連写機能を利用して画面内のピント位置を少しずつづらしながら一度に撮影する機能で、オリンパスやパナではすでに同様の機能が実装されている便利な機能である。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / ホトケノザ

フォーカスブラケットについてはまた後日に譲るとして、フジのXシリーズではX-H1にも同機能の追加が事前告知されているが、まずは先行してX-T2から来たわけだ。が、早々にその該当ファームに不具合があったとして公開を中止、一旦V3相当に戻した新ファームであるV4.01を新たに公開した。

拙者は案内された不具合に遭遇したわけではないので、本件はトラブルに当たるまで放置とするが、問題が判っている時点で対応にそう時間がかかることも無かろうとの判断である。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PRO Neg. Std / クロフネツツジ

ファームアップで新機能を追加して既存ユーザーにも手厚いサポートをすることは、今どきの企業戦略としては正しい姿勢であろう。最初からすべて実装して出せという意見もあるようだが、ファームアップは何も新機能のためだけにあるわけではない。その時点で判っている細かいバグ取りまで含めてのことなので、可能な限り早期にファームを済ませるのが良い。

トラブルはけしからんとの意見もあろうが、写真機たるデジタルカメラは、今や巨大なソフトウエアの塊に制御されるキャプチャーデバイスである。現役のシステム屋としてソフトウエアプロダクツのコードも書いている身としては、そこはまあ致し方なしと思っている。

そう、人の手による限りソフトウエアのバグは必然なのだ。問題はその後のフォローを以下に迅速に対応できるかに掛かっているのである。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA / アマドコロ

某CとN、それに最近ではSを含めた3大カメラメーカー辺りは、ファームアップで新機能追加などどこ吹く風で、釣った魚に餌などやってなるものかとばかり、既存ユーザーへのサポートは放置プレイ状態..Cが7Dで大きく機能追加した例があるくらいだ..であるが、これは裏を返せばそれだけ完成された製品を造っているという見方もできる。

さらに深読み..穿った見方とも言うw..すれば、ファームアップで機能追加などせずともユーザーは離れないという自負の現れとも受け取れるが、裏の裏、いやまっとうな読みをすれば、3大メーカー以外の弱小メーカーは、そこまでしないとユーザーを繋ぎ止められないとも言えるかもしれない。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / PROVIA / ブルーベリー

ということで、本日の記事と写真には何の関係もないのであしからず。

今日も昨日同様に終日暑い一日であった。家の周囲ではエゾハルゼミも鳴き始め、いよいよ初夏の雰囲気を盛り上げている。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

人の前を行くやつ。彼はこの後脱兎のごとく走って逃げたのは言うまでもない。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

そして前からやって来るやつ。彼(彼女?)はこの後踵を返して戻って行ったのは言うまでもない。

 

空模様は案外悪くはないのだが、今週は仕事で昔の写真を整理しているため、ちょっと外出をはばかられている。昔の写真と言ってもまずはデジタル以降なのだが、チェックしていて感じるのは結構ゴミだらけだなぁというのと、露出の詰めが甘い点。

まず前者は、デジタル黎明期は某C社のEOSデジタルユーザーだったので、まだセンサーゴミを除去する機能など無かったのが理由だ。撮影現場が野外なのでどうしも埃は避けられない..さすがに商品物撮り用のカメラは50mmマクロを付けっぱなしだが..し、それでも時々CPSにセンサークリーニングを依頼していたが、田舎なのでそうそう手間を掛けてはいられなかったからね。

後者は、RAWで撮っておけば現像時にレタッチと合わせ技で何とかなる、という甘い考えによるところが大きいかな。これは当時デジタル移行期にありがちな話であろうか。

画像処理を生業の一つとしているので、レタッチ自体は造作も無いことなのだが、今回のように後日まとめて大量にバッチ作業をするとなると、これはなかなか大変な手間である。フジ・パナがメインとなってからは逆にRAWは保険であり、基本的にデータはJPEG撮って出しをそのまま使うことにしているので、今はこの問題はないけどね。

やはりデジタルと言えど写真は撮影時にできる限り適切に対処しておくのが吉だ。撮影後に対応するにしても、最低でも当日中にかたをつけておくのに限る。後で現像とかレタッチとかゴミ取りとか、もうそりゃ言葉どおり後の祭りとなるのは請け合いだ。

カテゴリ:季節感, 独り言|タグ:

朝も早からカッコー、カッコーの連呼に叩き起こされた。やたら音源が近いので眠い目を擦りつつ窓辺から探すと、隣家の長老宅のヒノキのてっぺんで鳴いているようだ。

というのもこの時点では暗くてよく見えていない。それもそのはず、まだ朝4時の日の出前..東に赤城山を背負った赤城高原の日の出は平野部より1時間遅い..であった。そのまま寝ようと思ったものの、三拍子の調子にすっかり覚醒してしまったので、仕方なく朝のデスクワークへと向かった。

窓を開けていると、カッコウの大きな声が仕事場に流れ込んでくるが、しばしその初夏を告げる三拍子に聞き入る。程なく、今度はそれに負けじと近くの雑木林からホトトギスの声も聞こえてきた。どうやら赤城高原にも渡ってきたようである。

という事で、赤城高原でのカッコウとホトトギスの今シーズン初認は家の中でコンプリートw

ちなみにカッコウは例年より2〜4日程度、ホトトギスに至っては一週間近く早い渡来だ。ツバメやサンショウクイ、キビタキなどはそう変わりはなかったが、トケン類に関しては動きが早いようだ。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

カッコウは一旦去ってしばらく遠くで鳴いていたが、5時頃に戻ってきて再びヒノキで目覚まし時計を始めた。

ホトトギスを除く他のトケン類同様、カッコウは鳴く時にあまり長い間嘴を開かない。なかなかそこを狙って撮影するのは人の反応速度では難しいが、連写番長のG9 PROで20コマを連写すれば、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる式に撮ることが可能だ。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

例によって手持ち動画も押さえておく。結構見上げだったが、窓辺を利用できたので800mm相当でもそこそこ揺れを抑えることができた。

G9 PROの動画のノイズ処理はGH5と同等だ。逆光なのでプラス3補正を加えているが、静止画の場合ほどノイズは目立たない。

棚下鉄橋

2018/5/15

蒸気機関車と鉄橋という言葉の響きに郷愁を感じるせいか、蒸気機関車が鉄橋を渡る姿は絵になると思う。動画的には鉄橋を通過する時の音と警笛の組合せも良い。

まあだからというわけではないが、赤城高原から下ってすぐに手間なく撮れるのと、特別列車なので運行が週末というのが良い。フィールドに出掛けるのは昔から平日と決めているので、仕事場にこもる週末のほうが時間を合わせやすいのでね。行って撮って帰って40分もあれば十分だ。

FUJIFILM X-H1 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / Velvia

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / PROVIA

FUJIFILM X-H1 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / PROVIA

DJI Mavic Pro / 4Kから静止画切り出し

GW中の棚下と綾戸渓谷の周辺は結構な数の鉄ちゃんで賑わっていて驚いた。やはりそれだけ蒸気機関車と鉄橋は人気があるのだろう。

ただ、鉄のトーシロが鉄ちゃんの一群に近づくのはちょっと怖いのでw、こちらは人が立っていない場所から撮影。棚下の滝を撮るついでにドローンを飛ばす都合もあったので、人が集まっているところは安全確保の意味でもアウトというものあるしね。

桜も園芸種になるともはや名前も判らないが、本家たちがとうに花を散らせて葉が青々と茂る中で、近所の別荘地に植わって最後に花を付けた木が、GW明けにようやく花をちらし始めた。

例年この桜が遅い印象はないのだが、今年は皆と逆に走った感じで、植物の世界にも空気の読めないやつがいるもんだと思った次第。で、これが今シーズン最後の桜ネタかなw

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

スズメがその桜の花の蜜を食べにやってきていた。メジロやヒヨドリと違ってスズメは花を落としてそこから蜜を吸うので、満開の時分は厄介者扱いだ。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

その別荘地近くの雑木林で新築していたコゲラも穴掘りが終わって、先週から抱卵に入ったようだ。まだ一回目の繁殖だろうから、抱卵期間は2週間は掛かるだろう。

FUJIFILM X-H1 / XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR / ACROSS

キジのおとっつぁんのご近所パトロールに余念がない。あっちでケーンケーンこっちでケーンケーンと、日がな一日賑やかである。今朝もいつもの畑脇でドラミングをしていたが、完全逆光だったのでモノクロでパシャ。

そう言えば先週末に隣村でホトトギスの鳴き声を聞いたが、その後に続かないのでまだ北上途中の個体だったかもしれない。我が赤城高原でもそろそろ頃合いかな。

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手続きはWebで

2018/5/13

この春から国交省へのドローンの飛行許可申請が、オンラインでWeb上から手続きできるようになった。

昨年までは面倒な書類とメールによるやり取りが必要だったが、さすがにお役所も手間が馬鹿にならず、入力に不備がない限りある程度自動で済ませるように考えたようだ。まあお役所側の処理は言うほど自動ではないことは、現役システム屋として十分想像できるところだが、過去に書面で申請して受理されていれば要領は同じなので、申請側にとっては便利な話である。

但し、Webと言っても恐らくe-Taxなどと同様にWindowsサーバー上でのASPだろうから、MacでSafariは上手く動作しないと思われる。素直にWindows PCから申し込むのが吉だが、もしWindows PCがなければ書面で申請するしかないだろう。

ちなみに昨年まで申込先は国交省直だったが、昨春以降は全国が飛行対象であっても、申請は東京航空局..住所が関東圏なので..の受付けに変わっている。西の方の人は大阪航空局ということだ。

DJI Mavic Pro

上記は連休前の空撮の一部から。標高約700mの新緑の湖沼、約1200mの湿地、約1500mの芽吹き前の尾根筋など。ピンクの花はアカヤシオだ。

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上溝桜

2018/5/12

ヤマザクラが終わる頃に咲きだすのがウワミズザクラだ。近くで見ると沢山の花を付けているのが判るが、花自体は白くて小さいためか、遠目には咲いていることに案外気が付きにくい。

実はヤマザクラ同様にクマの好物でもあるので、熟すちょっと前くらいは案外クマに出くわすかもしれない。もちろん人が食してもOK。塩漬けにしたり果実酒に漬け込んでも良いと聞くが、うちの近所では手を出す人はいないようだ。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / PROVIA, Velvia(4枚目)
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