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天気ぐずぐず

2016/9/13

来週、いや今週末辺りか、またぞろ台風がやって来そうである。すでにその影響で今週は雨続きの予報であり、なかなか思うように撮影その他がはかどらない。

半期末の9月は納期が目白押しで、そうそう外にばかり出てられないのが本音だが、そもそも8月が天候不順だったのが元凶なのである。

20160913

ジメジメぐずぐず鬱陶しいので、先週の台風一過でスカッと晴れた上越国境を一枚。でもこの日は終日デスクワークで外出ならず。

そろそろタカが飛び始める時期であり、仕事場から上越国境がスッキリ見通せるようだと、心ここにあらず気もそぞろといったところだ。

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キリンはアフリカ大陸のサハラ砂漠以南に分布する奇蹄類..馬やバクと同じ蹄が奇数ある..の仲間だ。

従来、キリンは地域によって亜種に分化しているが、基本的に種としては一種として扱われてきた。色味と模様に若干の違いあれど、見た目も形態的には違いが見られないからだ。

それが遺伝子解析の技術が進歩したことで、実はミナミ、キタ、アミメ、マサイの異なる4種に分かれるという新説がこのほどドイツの研究チームより発表された。

どうやら遺伝子レベルではヒグマとホッキョクグマの同程度の違いがあるらしく、全体の総数では数が多く見えても、種ごとになれば一気に数が少ないという判断になるため、従来とは異なるアプローチで保護政策を考える必要に迫られるとのことだ。

20160911

ケニヤのマサイマラNPで撮影したマサイキリン。夕景にその特徴的なシルエットが美しい。

アフリカのサバンナを旅していると、平らであるがゆえに広く遠くまで見通すことができる。平原にはたくさんの草食獣を絶えず見ることができるが、とりわけキリンはその首の長い体軀で、どこにいてもよく目立つ。

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タイトルとは全く関係のない話。

うちの業務内容は写真・映像・自然・ITの4品目である。一見すると関連性のなさそうな分野に思えるが、これがまた意外に密接な関係があるから面白い。

あれやこれや好きなことに手を出しているうち..一つことで安定して飯が食えないので色々やらざるを得ないという側面も否定しない..に、少々手広くなってしまったというのが実際のところだが、そもそも今どき写真もデジタル、動画もデジタル、しかも後処理はすべてPCによるノンリニアな世界であるし、自然もその写真や映像でインタープリターするわけだし、調査分野ならデータのサンプリングや解析は必須である。

手前味噌ではあるが、もともとシステム屋育ちであったが故にすべての業務をITで串刺しできるのがうちの強みということになる。カメラで写真や映像を記録し、PCでそれらをまとめ上げ、その分野に興味のある人達の目に触れる場を設け、また表現者には発表の機会を提供する。

自分自身も表現者たる道を探求することを止めたわけではないが、 この世界に長く生きムダに歳にとってくると、不思議と自分自身の関係してきた世界に役に立ちたいなどと、分不相応でらしくない世界観のために尽力したくなるようだ。

ま、まだまだ道半ばではあるが、もう少し人生悪あがきをしてみても良いだろう。

20160910

アキアカネたちが茜色に衣替えして、ようやくそれらしくなってきた。折しも赤ヘル軍団25年振りのリーグ優勝ときて、今年は赤がラッキーカラーかな。

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先日通り過ぎていった台風13号だが、赤城高原でも風の影響がそこそこあったようで、トウモロコシが倒れただの秋そばがやられただのと、隣近所の農家の泣きが聞こえてきている。

被害が大きかったのは県北で、渋川や利根町では土砂崩れが発生し、県道とJR線に被害が出た。JRのほうはすでに普及しているようだが、県道の土砂崩れは復旧にはまだ時間が掛かりそうで、しばらくは県北の天狗様詣でもお預けである。

20160909

風にあおられて落ちてきたどんぐり。今年も出来はまあまあのようだ。

夏うちは村内あちこちでクマ出没騒動が勃発していたが、8月以降は沈静化している。駆除されて数が減ったとかそういうことではないのでまだまだ油断ならないが、山に入る際は無駄な争いとならぬよう気をつけねばなるまい。

剣道はそこそこ心得があるが、空手や柔術の経験はないので、嬬恋の某空手家のように取っ組み合って追い払えるかどうかは未知数だしね(笑)。

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雷鳴轟く

2016/9/7

未明に屋根の直上で雷鳴が轟き、電気でも流れたかのようにパチっと目が覚めた。と同時に猛烈な雨音も耳に飛び込んできて、家そのものが雷雲の中にいることが判る。

標高が高いため、雷雲が発生するととにかく近いのである。雷もピカッとゴロゴロドーンが同時であり、稲妻を目にすること無く周辺がフラッシュを浴びたように明るくなるのだ。

こうなるとすぐまた寝るというわけにもいかず、しばし窓越しにその稲妻フラッシュ..戦隊ヒーローの必殺技のようだ..を眺めていると、村内の防災無線が土砂災害警戒情報を流し始めた。雨による災害警報など今のところに住み始めて初めてのことだが、朝になって気象情報を確認して納得、1時間に100mmを超えていたとの事で、なるほどねと合点がいった次第。

地震含めいわゆる災害とは縁のない我が村だが、台風絡みのケースはそうも言っていられない。高原台地の地形なので土砂崩れの危険はほとんどない..上棚から村内中心部へ下る河岸段丘は可能性ある..が、雨が強いと一気に畑土が流れ出し、乗用車では走破が難しいほど道という道が泥炭化するので要注意だ。

20160907

激しい雨に叩かれ、コスモスの花が結構散ってしまった。ただでさえ、先月の草刈りで誤って半分ほど刈ってしまっていたので、それに追い打ちをかけられた形で寂しい限りである。

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先週、昆虫写真家の海野和男先生の作品鑑賞に小諸高原美術館を訪れたが、一緒に開催されていた「生きもの写真リトルリーグ」も観覧してきた。

いわゆるフォトコン的な催しなのだが、テーマは生きもの、参加者は小中学生ということで、実はさほどは期待はしていなかったのだが、それがどうしてどうして、見てビックリの作品群に驚きであった。まあさながら子供版アニマ賞といった風情である。

最優秀作品賞は長野在住の中学三年生で、家の近くに生息するハヤブサをテーマにした作品であったが、まあこれが実によく写っているのである。写りに関してはカメラの性能に大きく依存する部分もあるだろうが、テーマの据え方もよく判っているようで、末恐ろしい限りである。

20160904

自分の同じ頃を思い浮かべてみると、アニマなどは読んでいたが、生きものを写真に写そうなどとは思ってもいなかったし、そもそも家にあった写真機はピッカリコニカだったので、スタートラインからして格差がある(苦笑)。

写真は高校生になってからで、当時はフィルムなのでまず「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」方式などは到底考えられない。フィルム1本36枚、実に貴重なものであった。撮るときは脇をしめて1枚1枚息を潜めてシャッターを切り、その度に大急ぎで巻き上げレバーでフィルムを送らなければならなかった。

山にイヌワシを狙いに行ったり、近所の川原にカワセミを撮りに行っても、シャッター切ったのはたった3枚とか、そんなことはザラだったしね。

海野先生の話では、今どきこの手の写真を撮る子の親からしてカメラマンとのことで、一連のカットを見る限り最新一眼デジカメで連写した中の1枚といったものが多く見受けられた。機材に関して言えば今はもうそういう時代なのでそこは問題ではなく、組み写真としてどう魅せるかに重きをおいていることが驚きである。

その昔、超望遠やマクロ、モータードライブによる連続撮影などは特殊なものであり、その道のプロなど限られた人にのみ許された行為だった。それがデジタルカメラの登場とその後の急速な進化により、道具として誰にでも手の届く範囲にまで降りてきた。

そしてSNS台頭により、生息地含め生きものの情報が誰にでもインターネットを通じて手に入れられる情報化時代を迎え、生きもの写真の市場に将来性があるかについては正直なかなか厳しいものがある。

が、それでも「生きものを見る視点」は他の被写体にも必ず活きてくるので、くれぐれも「何で撮ったか」ではなく、「何を撮ったか」そして「何を表現したいか」を鍛錬していって欲しいものである。

先月お盆の頃より夜はめっきり涼しく、窓は閉めきって寝ている。暑い時期はさすがに開け放っているので、朝採り農家車両の往来で目がさめることしばしば。ま、そこは歳とったせいもあるか(苦笑)。

しばらく前まで、家の周囲にガビチョウが居座って朝は大鳴きして迷惑千万だったのだが、ヒヨドリとモズにいじめられて追い払われたのか、最近は声を聞かなくなって平穏であった。が、それが今朝は閉めきった窓を通してもよく通る声で、隣家からオオヨシキリの鳴き声が盛大に響いてきてビックリ。

オオヨシキリはその名前の由来でもあるヨシ(またはアシ)が大好きで、葦原のあるところなら河口から高地まで割りとどこででも繁殖する夏鳥である。ただ、農地として開墾されてきた赤城高原に葦原はなく、これまでに繁殖例も聞かないので、今朝の個体は渡り途中ではないかと思われる。

一般的に夏鳥が渡去する際は、ひっそりと誰にも気付かれずに移動していくものだが、時々この手の賑やかしがいたりするから面白い。普段なら素通りしていくオオヨシキリも、先日のキビタキではないが、突然歌いたい気分になったのかもしれない。

20160903

どこで鳴いているのか探すまでもなく、オープンで目立つ場所にいたオオヨシキリ。窓から望遠レンズを出して向けると、ピタリと鳴き止んで素知らぬ顔を見せる。

この後しばらくして近くの藪に入って見えなくなったが、もう明日の朝にはいないだろう。

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4Kで撮影できるカメラが増えるに連れ、現場で問題となっているのがローリングシャッターによるコンニャク現象だ。ビデオ撮影中にカメラを揺らしてみるとわかるが、左右に像が乱れるのがモニターでもすぐ判る。

これはセンサーが大型化することで特に顕著となり、ローリングシャッターによる画素の読み出しが上から下へと追いついていないために起こる現象である。

GH4で超望遠撮影の際、風の強い日に悩まされるのがまさにそのコンニャク現象。どんなに三脚に対策を施しても一切無駄である。

その点、一度に全画素を読みして一括で処理できるグローバルシャッターであれば、そのコンニャク現象ともおさらばできるのだが、なかなか技術的に克服しなければならないことが多いようで、今のところ普及機では当分先を見ないとならないだろう。

そんな中、本日発表されたC社のEOS C700(いわゆるCINEMA EOS)はローリングシャッター搭載モデルも用意され、しかもローリングシャッターとも交換できる意欲作だ。グローバルシャッター機は高感度に弱い、AFが使えないなど制限もあるので、どちらか選択できるようにしているのは評価できる。

それにしても、C社はローリングシャッターのユニット自体は先行して発表していたので、遅かれ早かれ実機が登場すると思っていたが、意外に早いお目見えだった。

何せ後出しジャンケンの帝王として業界に君臨しているC社が、何故かCINEMA EOSだけは映像機器の雄、糞ニー厚木より早いのだから不思議。スチルカメラのEOSもこれくらい早くに手を打ってくれれば良いのにといつも思う。

当座、グローバルシャッター&4K60Pは動体撮影に最強である。ARRI辺りが目下のライバルと見え、お値段300万以上というのも最凶だが(苦笑)。

20160902

今朝、近所の森でキビタキがピッコロ、ピッコロとさえずっていて驚いた。

木陰で姿は撮影はできなかったが、若い個体ではなく成鳥だったように思う。キビタキがいつどこで鳴こうが本人の勝手ではあるが、歌いたい気分の時もあるのだろう。

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先日、ノルウェー南部の国立公園で野生のトナカイ323頭が死んでいるのが発見された。

台風とまではいかないまでも、一体を暴風雨が吹き荒れた直後の出来事らしい。死因は落雷とのことで、身を寄せあって荒天をしのいでいたところを雷に打たれたようである。

恐らく当人たちは何が起きたかも判らずに一瞬で絶命したと思われるが、事態を発見した狩猟監視員..この時期はトナカイの狩猟シーズンだそうだ..によれば、まだ数頭は息があってそれらを安楽死させたとのことだ。

このところ連続して台風が日本列島を縦断し、各地に甚大な被害をもたらしているが、人智を超えた自然の力の前では人も生きものもおおよそ無力である。

20160901

デナリ(旧マッキンリー)をバックにカリブーの角をパシャッ。

和名のトナカイはアイヌ語が語源と言われている。英名は「レインディア(Reindeer)」だが、北米の個体群はフランス語源のカリブー(Caribou)と呼ばれている。

北米なのにフランス語とは不思議な気もするが、北極圏を擁するカナダは英語とフランス語が公用語なので、その辺りも関係するのだろう。

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