フォトキナ2016から流れてくる情報が久しぶりに色々興味深い。
今年は現地に直接出向いている知人もいて、ネット情報と合わせてをあれこれ類っているが、実機が登場する来春まで近年まれに見る面白さ..自分にとっての話だけどね..と言ってもいい。
まず、AFプアだったオリが満を持して投入するのがOM-D E-M1 Mark IIだ。素晴らしくキレの良い神レンズ群を用意しているのに、その性能を活かせるAFがなかったのがこれで解消されると期待したい。AF追随でRAWを18コマ/秒は、C・Nの一眼ミラー機にはどう逆立ちしても実現できないだろう。
動画も4K..それもなんとDCI4Kだ..となり、お家芸の5軸手ぶれ補正はその動画にも対応、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROと合わせれば6.5段分の補正可となって、もはやギンバルやスタビライザーの類は必要ないかも。
シャッター半押しで全押し前の14コマから記録できるプリキャプチャーなど、業務用ビデオカムコーダー顔負けの機能もあり、これは結構実戦的な感じ。
パナからはいよいよGH5がお目見えする。こちらは開発発表という段階で4K/60P以外の話題はあまり聞こえてこないが、オリ同様にボディ内5軸手ぶれ補正が新機軸だろう。今どき40万もの大金ふんだくっておいて4K/30Pしか撮れないどこぞの5D4など、早くも周回遅れでどうでも良い感じ。
ただ、懸念される点もあって、先行して発表されたG8がまんまGH4と同等なところから、GH5の価格が結構高くなるのではないかと勘ぐっている。導入コストを安く抑えられる点が魅力の一つであるm4/3なのだから、先のE-M1Mk2ともどもなるべくリーズナブルな価格帯に抑えて欲しいぞ。
そして一番興味津々なのは、噂の絶えなかった富士の中判ミラーレスGFXだ。APS-CのX-T2の画質からしても非の打ち所がないというのに、それがフルサイズセンサーの1.7倍で5000万画素とくれば、これまた他所のフルサイズ機など蚊帳の外って感じ。
中判カメラと言ってもミラーが無いのでサイズは実にコンパクトで、デザインもXシリーズを継承していて秀逸。予想されるお値段もおハッセル様のようなとんでも価格ということもなく、メーカーサイドでもレンズ付きで100万を切ると言っているので、コマーシャル系の商業カメラマンなら十分元が取れる線ではなかろうか。
仕事の関係もあって、4K動画の撮れないカメラを使うことはないと決めているのだが、正直GFXにはクラクラしてしまう。実機に触ったらちょっとヤバイかも(苦笑)。
そしてGFXの次に興味をそそるのは、業界筋ではオワコンの呼び声高い..一時、資金調達面で危うい話があったしね..アクションカムの元祖GoProから登場する全部入り低価格4KドローンKarmaだ。
業務用ドローンではほぼDJIが独占している市場に、恐ろしいほどの低価格で投入される戦略商品がKarmaで、一昨年辺りから出る出る詐欺状態が続いていたのがようやくお目見え&即発売と来ているから驚きである。
いつものGoProプロモを見る限りホビー用途っぽい打ち出しをしているが、しっかりギンバル付きで4Kも記録でき、別途タブレットPCを用意すれば操縦と撮影を切り離せるので、十分業務でも使えると想像している。
と色々有りすぎて、あとは情報が入り次第個別にはまた後日記事にしようかと。え?ソニーのαはどうしたって?ああ、SO社は取り敢えずどうでも良いです(笑)。
相変わらずのスッキリしないグズグズ天気で、山の稜線までガスの中。何か止まっていたような気がしたが、ガスの晴れ間に確認したけどやっぱり何も止まっていない。