仕事柄、スマホ同様にタブレットもiPad、Android新旧合わせて何台か持っているが、普段使っているのはiPadで、それ以外はいわゆるアプリの実機テスト用である。
そのiPadも第3世代とさすがに古く、最近リリースのiOS10からも見放されているので、この春先に倅に払い下げてiPad Proへ切り替えた。
デカイことは良いことだ?とばかり、当初は12.9インチモデルを手に入れるつもりだったのだが、何度か仕事仲間のイラストレーターS氏が持っている実物を触っているうちにあえなく購入意欲を喪失。そう、当初の購入意欲と同じで喪失した理由もそのデカさにというオチである。
あそこまでデカイとまず持ち運び大変そうである。タブレットに求めるものとしてやはりその携行性の高さがあるので、前述のS氏のようにスクリーンサイズ自体がキャンバスな人でないこちらは至って普通の人であること、それに長時間片手で持っていられないこと、等などである。
タブレットPCは一般的には消費デバイスの位置付けである。PCのような生産性を求めるというよりは、インターネットから情報を引き出すことを主としたデジタルガジェットと言える。PCがあればインターネットは閲覧できるので、タブレットPCは必要ないというのはよく聞く話だが、状況を選ばずしてインターネットへアクセスできるという点ではPCとは比較にならないだろう。
実際、ソファーに寝そべって片手で保持するというシチュエーションなどノートPCでは望むべくもないし、寝転んで仰向けでの体制もまた然り。野外で立って持つとなれば尚更で、いやそれならスマホがあるしとなるが、スクリーンの大きさから得られる情報の多さはスマホとは比較にならない。
もっとも、そういったシチュエーションでもiPad Airより前のモデルではさすがに重くて長時間保持するのは厳しかったが、12.9インチを除くAir以降のモデルなら何とか可能なスペックだろう。
PCの前に座っている限り、仕事場はマルチモニター環境なのでiPadを操作する機会は少ないが、最近あちこちのチャットサービスに参加させられているので、そっちのグループからの情報伝達時など、PCから離れることで一旦気持ちの切り替えが付けられる。
また、鉄板ではあるが、居間のソファーで酒を飲みながらゴロゴロしつつ、VimeoやYouTubeの動画を漁ったり、WOWOWでオンデマンド視聴するときはiPadは便利この上ない。
春前まではその役目はXPERIAのZ(Android)で、あれはさすがに軽くて重宝したが、如何せんモデルが古くOSも4.2.2からバージョンアップもできないのはキャリア製Android端末の例外にあらずで、メーカーから見捨てられた存在なのだ。
その点、iPadは高いだけあって、何世代か先までOSのバージョンアップ対象が担保されているので、しばらくは現役で使っていられそうである。