ジェイソン・ボーン
2016/10/17
今年は仕事の都合で新作を観るのが尽く後手に回っていたが、ここに来て何とか追いついてきた。
ということで、前3部作は当然観ているファンとしては、ジェイソン・ボーンは外せない。大ヒット御礼中のチャラチャラしたアニメなどどうでもよく、やはり男は硬派にサスペンス・アクションを観ないとね。
テイストはまったくそのままに、10歳年季を重ねたマットのアクションシーンは健在。スタビライザー無しの独特のカメラワークと、これまたジェイソン・ボーンならではのカット割りは素晴らしい。
前作ボーン・アルティメイタムは2007年公開で、同年に初代iPhoneが発売されたこともあって、時代背景的にスマホがなかったのだが、本作品では情報端末としてiPhoneも登場している。
さらに、Facebookをモデルにしていると思われるSNSサービスの登場や、エドワード・スノーデンによるリーク事件を示唆するような会話もあり、派手な格闘シーン..と言っても決してオーバーアクションでない実戦的なものだ..やカーチェイスに埋没すること無く、スパイ映画としてのハッキングシーンも秀逸だ。
このシリーズはもともとはロバート・ラドラム著なのだが、同氏が2001年に無くなってからは、エリック・ヴァン・ラストベーダーが筆を引き継いでいる。原作自体は歳を重ねたジェイソン・ボーンで舞台が続いているので、是非ともマットにはこのまま続編を続けてほしいと思う。