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米ゴジラ寸評

2014/8/20

ちょっと前にハリウッド版ゴジラを観てきたが、前評判ほどの面白さもなく今ひとつな出来栄えで、大金掛けたCGの凄さだけが目立つシロモノであった。

相変わらずのチャイニーズ風ジャパンの扱いはまあ仕方ないにしても、やたら宣伝マンよろしくあちこち露出していた世界のケン・ワタナベのアレは何だったんだろうか。何をするわけでもなく、常に画面から一歩引いた位置で、眉間にシワを寄せているだけなので、単なる説明要員と化していたのには参った(苦笑)。オリジナル版で世界を救った芹沢博士はどこ行った!

ハリウッド映画の常で、米軍全面協力だからその活躍場面はある程度仕方ないにしても、冗長的且つ中途半端な家族愛..そして吹き替え版の声優のヘタレ加減は半端ない..など蛇足以外何ものでもない。しかも半世紀以上前のオリジナル版に込められた反核のメッセージを真逆に盛り込むっていうのは、アレはありなんだろうか。日本人として脳天気にゴジラ、ゴジラと騒げない複雑な気持ちになったのが正直な感想であった。

まあそれでも前作?で魚食ってた巨大なイグアナのバケモノに比べれば、いわゆる正しい怪獣映画であったのは確か。米軍の活躍とか書いたものの、その攻撃はまったく刃が立たない設定は日本の怪獣映画の王道でもある。やはり怪獣映画はその圧倒的な強さで人間の無力さ、愚かさを表現するぐらいでないと面白くない。そしてそれを倒す力もまた人智を超えたものでないとね。

人智を超えたもの、そう、同レベルの生きものや強大な自然の力、それに宇宙人だね。前者ならモスラやキングギドラ、後者は言わずと知れたM78星雲からやって来た光の巨人とかかな(笑)。とまあ冗談はさておき、すでに続編らしきものも決まったらしいので、次回は是非とも怪獣大決戦的なカタストロフィでお願いしたい。

20140820

とにかく蒸し暑い。気温はそんなでもないのだが、湿度が高いのがいただけない。思考能力が平時の50%を切っているようで、人としてのパフォーマンスすら落ちてきている。

と、今日は午後遅くに久しぶりに夕立がやって来た。まるで台風並みに横殴りの風雨であったが、止んだ後はすこぶる過ごしやすくなった。夏はやっぱ夜仕事するほうが効率がいいね。

カテゴリ:映画・映像