行々子く、いと賑やか
2016/9/3
先月お盆の頃より夜はめっきり涼しく、窓は閉めきって寝ている。暑い時期はさすがに開け放っているので、朝採り農家車両の往来で目がさめることしばしば。ま、そこは歳とったせいもあるか(苦笑)。
しばらく前まで、家の周囲にガビチョウが居座って朝は大鳴きして迷惑千万だったのだが、ヒヨドリとモズにいじめられて追い払われたのか、最近は声を聞かなくなって平穏であった。が、それが今朝は閉めきった窓を通してもよく通る声で、隣家からオオヨシキリの鳴き声が盛大に響いてきてビックリ。
オオヨシキリはその名前の由来でもあるヨシ(またはアシ)が大好きで、葦原のあるところなら河口から高地まで割りとどこででも繁殖する夏鳥である。ただ、農地として開墾されてきた赤城高原に葦原はなく、これまでに繁殖例も聞かないので、今朝の個体は渡り途中ではないかと思われる。
一般的に夏鳥が渡去する際は、ひっそりと誰にも気付かれずに移動していくものだが、時々この手の賑やかしがいたりするから面白い。普段なら素通りしていくオオヨシキリも、先日のキビタキではないが、突然歌いたい気分になったのかもしれない。
どこで鳴いているのか探すまでもなく、オープンで目立つ場所にいたオオヨシキリ。窓から望遠レンズを出して向けると、ピタリと鳴き止んで素知らぬ顔を見せる。
この後しばらくして近くの藪に入って見えなくなったが、もう明日の朝にはいないだろう。