カテゴリ : 花・植物

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宵を待つ花

2022/8/28

今の時期に路端に咲く花といえばマツヨイグサだ。漢字では待宵草などと洒落た名になるが、明治初期に移入されたれっきとした帰化植物である。

毎日見ているとさもずーっと咲いているように思えるが、和名の通り夕方から咲き始めて翌朝にはしぼんでしまう一日花なので、隣接する蕾がかわりばんこに咲いているだけである。

夜に咲くということ、本種は蛾の仲間が受粉させる虫媒花の位置づけになる。

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

本種のことを月見草と言う地方もあるようだが、ツキミソウはツキミソウでまた白い花が別に存在するので、方言ということになろうか。

尚、そのツキミソウ自体も本種同様に帰化植物である。

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妖艶の赤

2022/8/22

本種は一般的には花豆と呼ばれているが、正式な種名はベニバナインゲンである。

もともとは中南米の高地原産で、観賞用に江戸時代に持ち込まれ、現在のように農作物として栽培されるようになったのは明治期以降とのことだ。

原産地がメキシコなので県内でも標高の高いエリアで栽培されており、片品村や旧六合村(現在の中之条町)、それに我が赤城高原でも生産している農家がある。

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

つる性植物なのでインゲンマメ同様に栽培時は棚を立ててそこに生やすことになる。夏の赤がなかなか妖艶だ。

Google Pixel 5

特産としている片品村では花豆を使ったソフトクリームやジェラートアイスが知られていて、村内の他、尾瀬の山小屋でも食べられる。

写真は中之条の六合村観光物産センターで食べられる花豆ジェラート。どちらも花豆成分濃厚でズッシリと濃密に甘く甲乙つけがたい。

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一般的にアゲハチョウと言えばナミアゲハとこのキアゲハを指すらしい。

子供の頃はどっちも同じ種だと思っていたが、羽の上部の黒い部分で見分けられ、そもそも幼虫の時点で見ると明確に違いがある。

庭の畑のニンジンが伸びてくると幼虫は結構な数が集っているのだが、成虫のほうは言うほどは見かけないのは不思議だ。

成虫には春型と夏型があるようで、赤城高原で見掛けるのはそういう意味では夏型ということになるだろうか。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

クルマユリの蜜を吸うキアゲハ。この時期さすがに近所でユリはほとんど見かけないが、標高が1800mともなるとまだ見られる。

天気がぱっとせずしばらくジメジメした日が続いていたせいか、こころなしか庭の雑草群に勢いがない。

例年ならこれでもかと言うぐらい庭中に繁茂して刈払機の操作にも難儀するのだが、今夏は草刈りの間隔を空けて1回ぐらいサボれそうな感じである。

例年ならという枕詞を無視するように前線が蛇行して、昨日辺りより梅雨がごとき天候から再び真夏が戻ってきそうではあるが、立秋も過ぎてここ赤城高原はではお盆が明ければ秋風が吹き出す頃合いである。

もちろんそれも「例年なら」という前提ではあるが..

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

庭のブナも必要十分に雨水を蓄えているようで、根回りの腐葉土は常にぶかぶかしており、乾燥しがちな我が家の庭にあって比較的湿潤である。

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ユウスゲ

2022/8/3

山のキスゲシーズンはほぼ終わっているが、近所の空き地には近縁のユウスゲが草刈りを免れてまだ一輪残っていた。が、名前の通り花を開くのは夕方なので、朝イチだとしぼんでしまう。

よく知られているニッコウキスゲはゼンテイカというのが本来の種名であり、ニッコウキスゲとかエゾカンゾウとかは亜種としての呼び名である。その点でユウスゲのほうが別名ではキスゲと呼ばれるのが本当のようだ。

それにマツヨイグサと同じで夜間に花を咲かせる虫媒花..スズメガなど蛾の仲間を誘引する..なので、日中に花開くニッコウキスゲなどとはその点でも異なる。

LUMIX GH6 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

ちょっと夏っぽくL.クラシックネオでハイキー調に。

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真夏の赤

2022/8/1

路傍でラズベリーのような赤い実を付けているのはナワシロイチゴだ。そのまま詰んで食べても問題ないが、子供の頃に食べた記憶ではかなり酸っぱかった印象がある。

砂糖を入れて煮詰めてジャムにすると良いとは聞くが、近所の農道脇はよく農家のオヤジが立ちシ◯ンしているので、さすがにちょっと摘んでジャムに加工という勇気はないなw

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

盛夏にVelviaは緑の表現に難有りであまり好ましくないが、さすがに赤の発色は鮮烈だ。

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赤城高原は言葉通り高原なので、外界に比べると季節の移ろいにタイムラグがある。

特に生きもの発生時期は顕著で、ちょっと前に役場の前でミンミンゼミが鳴き出しているが、うちの近所では昨日からエゾゼミが鳴き始めている。

地域の特性に依存する..そこでしか観られないとか..生きものもいるが、多くの場合はやはり標高や緯度の差による気温の違いということになる。

カナカナは相変わらず毎夕うるさいのだが、日中にエゾゼミが鳴き出すと暑さが本番って感じがするね。

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

アジサイは外界ではとうに花期が過ぎているが、うちの近所ではまだまだ見頃である。

非常識な行動に対し昔はこんなヤツはいなかった的な言説を年寄りが口にするが、それって昔は行状が伝播する範囲が狭く噂どまりだっただけの話で、一般的な概念から外れて奇行をする輩はそれなりにいた。

今はオツムの程度が低いバカがご丁寧に自分の非常識な行いをSNSに写真付きでアップしてしまうため、あっという間に広まって早々に炎上しているので、いかにも増えているかのように見えてしまうだけだぞ。

いつの時代もいわゆる常識的な行動から逸脱する輩は一定数はいるのであって、昔はとか最近はというのは単なる枕詞に過ぎない。

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

今年も庭のサルナシが豊作。

以前はよく草刈りで刈ってしまっていたのだが、さすがにここまで伸びるとうっかりも無くなるなw

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日曜無討論

2022/7/8

選挙期間中なもんで久しぶりに某NHKの日曜討論を観たが、討論にもなっていない相変わらずの無能進行ぶりには呆れる。

進行と言ってもただ順番に原稿通りに意見を言わせているだけで、この時期に朝やっている政見放送とまったく同じ。日曜無討論と名を変えるべきだな。

怒鳴りあって相手の意見に自分の発言を被せるテレ朝の朝生みたいな構成も考えものだが、相手の意見を受けてそれに受けて立つのが討論であって、言いっぱなしや言わせっぱなしは責任放棄も甚だしい。

時間が足らないなど言い訳にもならず、視聴率を気にする必要もないのだから、半日でも使って延々と垂れ流せば良いのである。

某NHKは金額はともかくも受信料を払うだけの価値のある良質なドキュメンタリーや自然科学の番組を多数作っている反面、政治部とそこが主導するニュース報道は本当にク○である。

民法でも、昔はテレ朝のTVタックルのような与野党の論客が向かい合って意見を戦わせる番組がゴールデンにもあったのだが、一度あれで政権がひっくり返ったのに懲りた..与党とメディアそれに経済界だな..のか、今や日本人エライ!みたいなくだらないバラエティばかり。

この週末も投開票が始まってからその手の番組をやりだすのかと思うと、あまりの出来レースぶりにため息は出るね。

iPhone 13 mini

山屋にはおなじみだが、うちの近所ではお目にかかれゴゼンタチバナ。

名前自体はどこかの山名..白山系?..由来らしいが、高い峰よりは高標高地の針葉樹林帯の林床で見られる。場所によっては準絶滅危惧種とのことだ。

午前中に家の南側の谷筋からサンコウチョウの鳴き声が聞こえてきた。

近年、谷の上流域の杉林で繁殖しているのは判っていたが、以前から当たりをつけている林分からはそこそこ離れているし、何より家の中にいながらツキヒーホシホイホイホイを聞けるとは思わなんだ。

そしてさらに驚いたのはエゾゼミが鳴き始めたこと。例年だと7月後半の梅雨明けしてからなので、梅雨が開けた途端という意味では例年通りではあるが、それでも6月に鳴き出すのは非常に珍しい。

それにその前にまずはヒグラシが先なんだけど、カナカナはまだ音無し。でもこっちもそろそろカナ..

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

路傍ではホタルブクロが見頃。今年はアヤメをあまり見かけなかったが、草刈りし過ぎるのも問題だな。