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梅雨入り

2018/6/7

昨日、関東も平年より2日早く梅雨入りしたらしい。

ここ数日は大して雨が降っているわけではないが、どこかで梅雨入りしたことを言っておかないと、梅雨明けを宣言できないという切実な問題があるようだ。梅雨明け宣言=本格的な夏の到来なので、経済面で夏の商戦にも影響が出てしまうということだろう。

されど週末から週明けにかけて太平洋側でいきなり大雨になるという予報が出ており、内陸部でもその影響は避けられないかも。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

昆虫は基本的に門外漢だが、早朝に暖気中だったのはスジグロシロチョウ(1枚目)とモンキチョウ(2枚目)で、一応それぐらいは判る。

ただ3枚目は何だか判らず、Google先生の画像検索でちょっと調べた限りでは、ヤマキマダラヒカゲがヒットした。サトキマダラヒカゲという類似種がいるらしいが、撮影したのが標高1400mの山の上だったので、ヤマキマダラヒカゲで正しいようだ。

近づくとこちらの影?に反応して飛び立つのだが、すぐにまた同じところに戻ってきて、しきりに山道脇の砂地を舐めていた。付近の砂に含まれるミネラル分でも補給していたのだろうか。

七星天道

2018/6/5

テントウムシという言い方が一般的だが、和名ではナナホシテントウだ。うちの庭ではナミテントウのほうをよく見かけ、家で越冬する個体もほとんどがナミテントウである。

アブラムシなど畑の害虫を駆逐してくれる益虫なので、我が家では春になると窓を開けて家の中を這い回るテントウムシたちは全員外へ出てもらうようにしている。まあ中には冬越しできずに命を落とす個体も多いけどね。

普段、道を歩いていてこのサイズの生きものに目が行くことはなかなかないが、緑の中にポツっと赤い点があるとそれなりに目立つ。これだけ赤いと鳥に狙われそうなもんだが、カメムシほどではないにしても臭い液体を出すので、色と相まって案外警告になっているのだろう。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

パナライカ100-400は35mm換算で0.5倍まではイケるが、このくらいが写せる大きさの限界。やっぱテントウムシは小さいね。

最短撮影距離1.3mで0.5倍..近接で望遠端は400mmないけどね..なので、野外でワーキングディスタンスを短く取れない場所では、望遠マクロレンズ的に使えて便利だ。ズームレンズである点でも、特に木道のような場所から花や小動物を撮るのには良い。

カサカサ

2018/6/4

林道脇の空き地でバックパックを下ろして水分補給などしていると、足元でカサカサと何者かが音を立てた。音の感じからアカネズミ辺りかと思って見下ろして探すが、こちらの気配を察知したのか音がピタッと止んでしまい、しばし膠着状態に。

やがて音の主が枯れ葉の下から姿を見せたので、カメラを構えてゆっくり近づくと、さも周囲に溶け込んでカムフラージュしてるもんねとばかり、再び足を止めて身じろぎもしない。

ゆっくりと顔を近づけてマジマジ観察してみても、私は枯れ枝よと言ったか言わなかったか、漫画ならさながら冷や汗でも流していいそうな顔で横目でこちらをチラリ。カメラを電子シャッターに切り替えて音無しで数枚撮ったところで、ダッシュで再び枯れ葉の下へ姿を消した。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 ASPH. POWER O.I.S

ニホントカゲに比べると地味さ全開のカナヘビだが、こう見えてれっきとした日本固有種である。

人の目だと動かなければなかなか見つけるのも難儀だが、うちの庭では冬前にはやにえ..言わずと知れたモズの仕業..になっているのを見ることがあるので、小さい者同士では案外そんなこともないのだろうね。

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目を疑う

2017/12/26

とても生きものなど望めそうもない標高1400mの氷結した沼地に、何とカエルの姿を認めて思わず我が目を疑い二度見してしまった。種類は不明だが、大きさはヤマアカガエルのそれである。

まあ生きものなどいないというのはやや大袈裟で、実際このちょっと前に隣接する湖ではコガモが数ペア浮いているのは確認しているが、こちらの沼は全面結氷しているのである。しかも気温は氷点下11℃だ。

カエルの生態は詳しくはないが、普通は幼生形態であるオタマジャクシで越冬はないと思うので、成体の状態では本来なら地面の下などで冬眠に入っている時期だろう。

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR
FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR

しばらく眺めていたらゆっくりと飛び跳ねた..正確には体を伸ばして歩いた?..ので、撮影時点ではまだ息があったようだが、どう考えても生き延びるのは難しい状況だろう。

何かの手違いで地上に出てきてしまったのか、はたまたこれから冬眠に入るのか、氷上のカエルとは何とも不思議な光景であった。

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ツユムシ

2017/11/11

ん?キリギリス?と思ったが、どうやらツユムシらしい。こんな寒いのにまだいるのかと思ったが、年に2回発生するとのことで、この秋に成虫になった個体かもしれない。

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS
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6Kフォト

2017/9/6

GH5はほぼ動画専用機として使っているので写真はあまり撮らないのだが、GH4の時から6Kフォト..GH4では4Kフォトのみ..はたまに使っている。

飛び道具的な機能ではあるが、撮影仕事で瞬間を撮るときなどには便利なのである。例えば某社のケースでは、社員の皆さんが社屋の前に立って、せーのでジャンプした瞬間を切り取る、などだ。

高級一眼レフが連写枚数を競うように自慢しているが、動画として記録されてそこから自由に静止画を切り出せる6Kフォトや4Kフォトの前では、連写枚数の多さなど無意味な話である。

LUMIX GH5 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

ブルーベーリーに留まっていたモンシロチョウスジグロチョウ。上か後ろに飛び出すと予測してしばし待って6Kフォトで撮影。

ただ昆虫は動きが素早いので、6Kフォトの秒間30コマでは止まらなかった。ここは4Kフォトの秒間60コマで撮るべきだろう。

例年なら7月頭に姿を見せる高原避暑トンボだが、今年は遅れに遅れて今朝ようやく初認である。ここまで遅いのは記録的だが、やはり5月までの低温が影響しているのだろうか。

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR x1.4

例のごとく畑の電柵に留まるアキアカネ。まだ数は圧倒的に少なく、避暑トンボ軍団と化すにはもう1日2日掛かるだろう。

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急に夏が来た

2017/7/10

何かそんな感じ。つい二週間くらい前まで居間にコタツも出てたし、今年はもしかして冷夏なんじゃねぇの、なんて会話を隣近所としていたのが懐かしい。

LUMIX GH5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

暑くて林内に逃げ込む。日が当たらなければ涼しいかと思いきや、湿っぽくて不快指数高し。目の前でクモが空中ダンスするし、それに何よりヤブ蚊が多くて大変だ。

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雨のウェブ

2017/6/30

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR

家主の居なくなったクモの巣。

つい先日、ヒヨドリが窓辺でホバリングしているなと眺めていたら、器用にクモだけくわえて飛び去っていった。近くのヤマボウシの中からピーピーとヒヨ子の声が聞こえていたので、子供の餌となったのかもしれない。

家の周囲にクモの巣が張っていると街の中ではヤバそうに思うかもしれないが、家の中への小さな虫の侵入をある程度は抑えてくれているので、我が家ではクモの仲間は益虫として扱われている。

でもヒヨドリもそれ以上に畑で虫を食っているので、まあこのケースはどっちもどっちだけどね。

ところで、インターネットURLに見られるWWW。異なる場所に存在するテキストを相互に関連付けるハイパーテキストの仕組みのことを指す..某掲示板のスラングではないぞ..のだが、これはWorld Wide Webの頭文字を取ったもの。

つまり、世界に張り巡らされたウェブ、つまりクモの巣をイメージして付けらたものだ。

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渡りの意味

2016/10/1

生きものの渡りという行為は季節移動を現すが、一般的な鳥類では繁殖活動のために移動するケースがほとんどである。

繁殖行為には親も子も相当なエネルギーを必要とするため、高タンパク質な餌を大量に確保できる時期に合わせて移動するのが常である。逆に言えば、自分たちが必要とする餌が、移動先のその時期にそこに大量にあるということでもある。

冬になって寒くなったからという、気候的な理由で移動しているのでは無い。極端な話、冬でも餌が確保できるなら、わざわざ危険を犯してまで長距離を移動するリスクなど負うはずはないのだ。

過酷な3000m級の高山に、通年を通して留まるライチョウの生活史を見れば判る通り、自分の生活圏において、季節に合わせて餌を確保するすべを持つ生きものは季節移動などしなくても済むのである。

20161001

渡りをする蝶として知られているアサギマダラ。我が家周辺だと例年は9月中旬頃に姿を見せるが、今年はやや遅れて到着した。

水鳥のように季節移動する鳥類は、長時間長距離を移動することに長けた種類が多い。しかし、どうにも風まかせでしか飛べないであろう蝶が、一体どうやって方向を定めて飛行するのか不思議なものである。

また、前述の鳥類の例では一年間の移動は必ず春秋で往復するのだが、アサギマダラは移動中に繁殖稼働を行いつつ、冷涼な季節になればその時点で越冬に入り、温暖な季節に羽化を果たして再び戻ってくるという行動を繰り返すのである。

全国的に愛好家も多く各地でマーキングされているので、その不思議な生活史は徐々に解き明かされてきているが、季節移動フェチの視点では尚まだ摩訶不思議な生きものに映る。

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