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OM-1

2022/3/20

OM-1のデザインはそれまでのE-M1系に見られるごちゃっとした意匠から離れ、E-M1Xに寄せてきた感じでどこかあか抜けた印象がある。実際、バッテリーパックを装着するとグリップ部の造形変更もあってまんまE-M1Xのそれである。

iPhone 13 mini

E-M1Xはマイクロフォーサーズの優位性である小型軽量..重量は言うほど重くはなかったが..を真っ向から拒否してきて、ビジネス的に見事に玉砕wした感が強いわけだが、個人的には業務で使うには素晴らしくよく出来たカメラだと思っている。

ただ、業務の枠を離れると途端にその大きさがネックになったので、普段使い用にE-M1Mk3に手を出すことになったのだが、OM-1ではバッテリーパックの付け替えでその両機の良いとこ取りとも言えるかな。

独立したAFボタンが用意されるなどボタンレイアウトが若干変わり、特に評判の悪かったメニューデザインも改善されているが、全体的な使い勝手はE-M1系を踏襲しているので、乗り換えてもさほど違和感なく使える。

強いて言えばEVFが時代遅れの236万ドットから576万ドットのOLEDにアップしたことで、そのクリアなファインダーを覗いた感覚はまったく別物と言ってよく、大変二重丸である。

トップカバーにはまだOLYMPUSのブランド名も残されているが、それもOM-1が最後となるような話である。ブランド名にこだわりがある人は一言あろうが、名前は性能とはなんら関係ないので個人的にはどっちでも良い話だ。製品名もOM-Dが取れて単純にOM-1だけになったようで、意匠同様に随分とスッキリした。

余談だが、付属のバッテリーは型番も変わって撮影可能枚数も増加しているのだが、いきなり残量がゼロだった。新製品とは言え大抵は最初の設定ぐらいは開封後にすぐできる程度は充電されていることが多い中でこれは珍しいと思い、バッテリーを確認したら製造日が2021年9月1日だったので、どうやら製品としてはかなり早くから仕上がっていたようである。

そう考えると、前述のOLYMPUSのブランド名が残されている点も、事業移管に伴う大人の事情的なものがありそうだ。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

まだザッと試し撮りしただけなので評価も何もないが、絵作りの傾向は従来通りと考えて良さそうだ。

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先頃相次いで発表されたマイクロフォーサーズ陣営の新型機であるOM-1とGH6。

SNS界隈ではどっちが性能が高いかみたいな論争になっていて、ネットメディアも無駄なPV稼ぎのためにやたら煽っているが、マウントがマイクロフォーサーズというだけでコンセプトがまったく異なる両機を比較してもせんなきことだ。

強いて言えばGH6がより動画向けに振り切ってきているので、動画主体ならGH6を選択する方が幸せに慣れそうな雰囲気が強いが、OM-1もGH5並の動画性能なので、シネマカメラ的な要素を求めないのであればOM-1でも良いだろう。

GH6が1億画素の手持ちハイレゾに対応してきたので、写真が主体ならOM-1がとも言えない状況だが、連写機能ではOM-1の圧勝なので、動物認識AF含め写真でも生きものやスポーツ対象ならOM-1ということになろうか。

ま、両方買っても35mmフルサイズのフラッグシップと比べればまだ御釣りが来るので、両機を手に入れて使い分けるのがベストだなw

iPhone 13 mini

コロコロと斜面伝いに何かが転がってきたので、これは落石か表層雪崩の前兆では?!と身構えていたら、足元に落ちてきたのはノウサギの糞だったw

歩いていたのは林道の支線で、確かに周辺にはノウサギの足跡が多い。この陽気で雪面が緩んで、どこかに引っ掛かっていた糞がたまたま落ちきたと言ったところだろう。

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OM-1のスペックを眺めていて気付いたのだが、OM-1はAF/AE固定となるが秒間120コマで連写できるので、被写界深度が深いマイクロフォーサーズの利点を活かすと、5K/120P相当のハイスピード動画が作れることになる。

ポイントは「撮れる」のではなくあくまで「作れる」という点で、撮影後に編集作業が必要になるので、ただ撮るだけの撮りっぱなしカメラマンには無理な話だが、今どきのマルチな映像クリエーター的にはショートムービーであれば映像制作の幅が広がるというものだ。

動画モンスターのGH6の陰に隠れて動画性能ではあまり語られないOM-1だが、C4K/60Pを10bitで無制限記録できるなど現行機の中でもトップクラスなので、写真も動画もというカメラマンには良いと思われる。

OM-D E-M1 MarkIII / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

山の上の景色はまだまだ寒々としているが、日当たりのよい斜面の梢ではシジュウカラやコガラが春の歌を歌っている。

三寒四温で一進一退を繰り返しつつも、季節は確実に春へ向かっているのを感じる。

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「高倍率ズームを使うと写真が雑駁になるのでダメ」みたいな話がSNSで流れてきたが、未だにそんなカビ臭いことを言っている年寄りが評論家界隈の御意見番には散見される。

高倍率ズームと断ってはいるが、ズームレンズに倍率が高いも低いもないので、明らかに言説はズームレンズを貶めていると思われ、あの手の評論家がよく口にする「単焦点レンズを使って足で撮れ」みたいな論であり、言葉は悪いが言ってしまえばまあ生きた化石見たいなカメラ爺ということ。

まあ言わせて貰えば笑止千万、単焦点レンズだろうがズームレンズだろうが取り立ててその撮影結果に違いなどなく、どっちが良いとか悪いとかみたなネタにするべき問題ではない。

何かを切りたかったらナイフを、ワインのコルクを抜きたかったらコルク抜きを、ネジを回したかったらドライバーを、それぞれ目的に応じて使えば良い話である。常に工具箱を持ち歩けないのであれば、アーミーナイフのようなマルチツールを使えば良いのである。

同様にカメラもレンズも道具に過ぎない。焦点距離とそれが結果に影響するパース、それにレンズの明るさぐらいしか直接的な影響はないので、ズームレンズの50mmで撮ろうが単焦点の50mmで撮ろうが、そこには撮影者以外には情報として何の意味もないのである。

もちろん、精密ネジを回すのにガーバーのマルチツールでは無理があるので、専用の精密ドライバーセットを使うことになろう。同じように至近距離で背景をボカすためにF1.4の明るさが必要であれば、最初から50mmF1.4の単焦点レンズを使う選択肢になるわけで、マルチツールか精密ドライバーセットかという論にはそもそもなりようがないのは自明の理だ。

先の評論家も雑駁などという一見それらしい言葉で己の言説を高尚っぽく取り繕ってはいるが、弘法は筆を選ばずという言葉のもう一つの意味を知っておいた方が良いぞ。

FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR + XF1.4X / Vevia

望遠ズームレンズにテレコンバーターなどという、界隈の年寄りカメラマンが聞いたら卒倒しそうな組み合わせwで、モルゲンロートに映えるマナイタグラを30km離れた赤城高原から狙う。

XF70-300mmは今時のレンズなので、テレコン使っても画質劣化を感じさせない優秀さである。「テレコン=画質が落ちる」も「ズームレンズ=手抜き」同様、カビ臭い論で一刀両断だ。

223+1

2022/2/24

剛性感が高まって頑強さが増し増ししたGH6だが、ボディ底部にボス穴が開けられているところを見ると、リグに載せて使ってくれとメーカーが言っているのと同義だな。

ボス穴はフネに乗せることが前提のビオカムコーダーに多く見られるものなので、深読みせずとも意味合いとしてはそういうことになろう。

実際使っている知り合いに聞いたらLUMIXではS1Hにも付いているらしいので、GH6はGH5の後継機というより、S1Hのマイクロフォーサーズ版という見立ては間違ってない感じ。

それにアクセサリーにバッテリーグリップ..というかバッテリーパックだが..が用意されていないこともその辺の解釈を裏付けることになる。

リグに載せる限り、USB-CでPDに対応しているので外部給電で困ることはないだろう。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ネコの日に続いて昨日は223で富士山の日だったそうで、とりあえず富士山の写真をアップしておこうか。って本来なら昨日アップすべき内容だが、すっかり失念していた..

写真は裏山の小沼越しに望む富士山。裏山も平成の大合併以降は1/3は前橋市だが、それ以前は富士見村だった。

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OM-1に続いてマイクロフォーサーズ陣営からパナのGH6の噂が流れてきたが、どうやら来週辺りに正式発表があるらしいので、噂ではなくホンモノの情報っぽい。

事前の噂通り5.7K/60Pやら4K/120Pが行け、ダイナミックブーストなる聞きなれない機能があるなど、GH5Sの後継機つまり完全に動画機にコンセプトを振ってきったようである。外観上も背面の液晶モニター側に空冷のファンらしきものが見て取れるので、S1HのGマウント版的なモデルなのだろう。

それにしても、まだ噂なれどボディ単体で740gもある点には驚きを禁じ得ない。よもや35mmフルサイズのR5より重いとはなんともいやはやである。

マウント部がネジの本数が2本増えている点から見ても、相当に剛性を高めつつ放熱効果の為に強制空冷のファン含めそういった部分に力を入れきたのがよく分かるのだが、それにしても小型軽量に利があるべきマイクロフォーサーズ機でそれはどうなのかと思ったり。

GH2以来歴代のGHシリーズは手に入れてきたが、ちょっと今回は見送る公算が高いかな。そこまで今は動画撮影に入れ込んでいないのもあるが、秋頃にG9PROの後継機が出るのではないか?という希望的観測があるのでね。

G9PROは一代限りというのは以前から言われてきたし、今のパナにそこまで体力があるか微妙なところだが、GH6をムービーカメラとしてここまで振り切ってきたことを考えると、スチル用のモデルが必要になるのではないかと思うわけである。

などと言いつつも、マイクロフォーサーズ愛から手を出す可能性もゼロではなかったり..w

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

昨日と同じ場所から撮影した谷川連峰。うちから眺めた時との決定的な違いは手前に三峰山が重なるかどうかということ。三峰でブラインドになっている名前の由来でもある谷川の谷地形がよく分かる。

今日は夜半から降雪模様だったが、30cm弱と予想より意外に積もったかな。そのせいで朝から餌台が賑やかである。

オリンパスのブランドやカメラに特別な思い入れがあるわけではないが、それでも世代の関係でさすがにOM-1という名称には「アッと驚く」だったなw

それにOLYMPUS名がペンタ部..正確にはペンタプリズムは入ってないけど..に刻まれているのもちょっと驚いた。てっきりここはOM-Dとか入るのかと思っていたので。

ちょうど開発時期と会社の移行期が重なっていたので、今回のOM-1からきっちり新会社でってことにならなかったと思われる。まあブランド名は性能に影響しないのでどっちでも構わないけどね。

R3とZ9が発表された後なので仕様だけ眺めて「アッと驚く」ほどのことはないが、それでもE-M1XとE-M1Mk3から比べるとかなりの底上げというか、相当の性能向上があるように思える。

細いところは追々ウォッチしていきたいが、まずはEVFが236万ドットの液晶から576万ドットのOLEDに変わったのは嬉しい限り。とにかく現行機のEVFのショボさはお話にならないのでね。これで山で偏光グラスのサングラスをしていても覗けるようになるかな。

それと常用ISOが25600、最大102400というのは多いに期待できる。マイクロフォーサーズ機でISO10万など夢のような仕様で、ようやく35mmフルサイズとの比較で「高感度が」という但し書きの呪縛から解き放たれるかも。

あとは実売で20万前半と意外に価格を抑えてきて、さすがにE-M1Xの轍を踏まないようにしたのがわかる。R3やZ9に比べればバーゲンプラスみたいなもんだろう。

ただ、もしかしてE-M1Xに相当するフラッグシップの隠し球があるのではないか?という邪推もしなくもないが、OM-Dにそこまでの体力があるかは未知数だな。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ちょっと前に登った県西部の尾根付近ではまだ霧氷が見られた。もう季節は早春の域に入っているので、こんな景色ももう見納めだろう。

北京五輪の真っ只中であるが、北京自体がさほど積雪の多いところではないので、スキー・スノボ関連の会場が人工雪で固めてあることは想像に難くない。

聞けば滑走面はコンクリのごとくカチカチで、スマホのようなある程度硬度があるものを落とせば壊れてしまうという話だ。

そんな中でカメクラ界隈で話題になっていたのが、カメラマンがソニーα1を謝って斜面に転がしてしまい、結構な距離を転がりつつ滑り落ちたが、すぐにソニーのサービスデポに持ち込んで修理してもらった..背面モニターが外れたっぽい..ところ、翌日には無事に使用可能となったとのことで、αの頑丈さが証明されたというような話だった。

ソニーのαは低温にめっぽう弱い..これは藤原の大先輩が実証済み..とか、雨中で逆さに吊っていると底部から浸水する..これも仕事仲間が実証済み..とか、いわゆるプロ機としてはいささか耐久性や耐候性に疑問符のつく話が多い。

そんな中での滑走事故復活事案だったので、αユーザーは溜飲が下がる思いだったろうが、そもそもニコンやキヤノンのプロ機だったら修理送りにすらならなかったのではないかと思うのは拙者だけかのぅw

ソニーがどんなにセンサーに力入れて画質やAFの性能向上に精を出しても、それを包む外骨格の耐衝撃性や防塵防滴性能など歴史的に見てもまだまだニコン・キヤノンとは勝負にならないと思われる。

いや、オレのαは壊れたことはないと声高に叫んだところで、それ恐らく運が良かっただけとか、本当の修羅場を潜ったことがないってだけの話だろう。

LUMIX G9 PRO / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

この日はハクセキレイが入れ替わり立ち替わりやってきては、すぐ目の前で採餌していて、一番近い時は1mぐらいまで近寄ってきていた。

最初は理由が不明だったが、この日は朝から大風が吹き荒れており、どうもその風除けに拙者の車を利用していたのではとの結論に至る。

実際、アオサギなどは水平に横方向へ飛んでいたしw

にしても市場が縮小しているから仕方ない側面もあるが、カメラボディと特にレンズの価格が全体的に高くなっているのは間違いない。

例えば車が若い人に売れなくなったという嘆きをメーカーが公然と口にするが、デフレ貧乏のニッポンで今の車両価格は高すぎる。

バブル当時のハイソカーは300万も出せば高級車だったが、今や倍の600万クラスとなり、普通車でもちょっと上を見るとすぐに300万が見えてくる。

主要先進国の中で30年間平均給与がまったく上がっていないニッポンで、車を買おうなどという若い人がいなくなるのは当たり前だ。

という結果的に自分達で自分達の首を絞めるかのような現象が、何れカメラ業界のそう遠くない未来と被るよなぁというのを、最近のカメラ、特に高級機の価格帯を見ているとヒシヒシと感じる昨今である。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

マスゴミが騒ぐと意外に大して降らないと言われているが、都内はその通り事前の予想程は積もらなかったようだ。

我が家の周辺は30cm強と言ったところで、雪かきするほどの積雪量ではなく、お天道様の日光パワーにお任せである。南岸低気圧が降らせた水分量の多い雪なので、もうこの時期は解けるのも早い。

Z9が注文殺到で品不足!とカメクラ界隈にニュースが流れ、ナイコン復活の狼煙か!とそれに続くことに、どこかニッポン凄い!という気持ちの悪いあの妙なアゲアゲ感を感じるぞw

Zヨンニッパもそうだが、そもそも生産台数が少なすぎるだけで、予想を超えた注文が!というのはミスリードも甚だしく、単に販売予測と生産計画の誤りを美化して上塗りしているだけだろう。

ミラーレス市場に本格的に参入してから3年も経ってようやくここまで来た..言っちゃ悪いが7も6も価格の割に手抜きし過ぎ..というのが実際のところなのに、界隈のナイコンへの忖度っぷりは見ていてやや気味が悪い。

ただ、Z9のあの性能で意外に価格を抑えて出してきたのはよく頑張った..見誤っただけかもだけどなw..なとは思う。某C社やソニーなら間違いなく100万越えになっていたに違いない。同程度の金払うならどう贔屓目に見てもR3よりZ9のほうが満足感高いし、α1の80万と比べるとZ9のお買い得感はかなり高いぞ。

これでZ9の登場でαに流れていた相当数のナイコンユーザーに揺り戻しが起きるのは間違いない。この後、F5時代に登場したF100のような普及価格帯にZ9譲りの性能を盛ってこられたら、某C社はともかくソニーにとってはかなり脅威だろう。

もちろん、当のナイコンの生産能力にそんな余裕があればの話だが..

FUJIFILM GFX100S / GF30mmF3.5 R WR / Velvia

今日は予報通り終日雪っぽい。赤城高原ではちょうど朝の7時頃から降り始めた。

北海道や日本海側の大雪そっちのけで、ニュースは今日明日予想される首都圏の混乱ぶりを報じるのに忙しい。