カテゴリ : 写真・カメラ

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OLYMPUS銘の終焉

2022/10/30

先日発表されたオリンパスからOMDS移行後2台目のOM-5だが、外部接続がUSB-CでなくMicro-USBだったことで話題だ。

いくらか上位機のOM-1..というよりE-M1Mk3だな..の機能が入っている部分もあるが何れもソフトウエアであって、センサーやバッテリーなどキーデバイスはすべて先代のE-M5と同じなので、そういう意味でUSB-Cでないのはまあそんなもんだろう。

それにUSB-CであったとしてもPD対応(モバイル給電)してなければほぼほぼ意味はないしね。

今回のOM-5はなかなか苦しい中途半端さだが、これ以上機能を盛々して何かを刷新しても市場で受け入れられる価格に収められないという判断はあったかも。

それにこれは邪推でしかないが、恐らくOLYMPUSロゴに使用期限があったことと、部材がそれなりにまだ余っているということなんだろうなと。

製品を安く作る上で重要なのは各種パテント料の軽減と、何より製造コストの削減である。特に部材はまとまったロットを仕入れるから安くなるので、そういう意味で先代の2000万画素センサーもまだまだ続くと思われる。

先日弱小メーカーを応援するとは書いたが、マイクロフォーサーズはパナ機と併用と決めているので、OM-5クラスに手を出すことはない。OM-1とバッテリー共用できないし、何よりOM-1でも十分小型軽量だと思っているので。

ま、何れマイクロフォーサーズに用のない人にはさらにどうでも良い話だけどw

FUJIFILM X-H2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Nostalgic Nega.

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Nostalgic Nega.
FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Nostalgic Nega.

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Nostalgic Nega.
FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Nostalgic Nega.

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Nostalgic Nega.

先週末の初霜以来、今週は連日朝霜が降りていたが、昨日は快晴なれど朝から風が吹いていたので霜の連続記録は途絶えた。

見た目では霜が降りているほうが寒そうだが、実際は微風でも風が吹いているほうが体感は寒い。特に日陰では。

カテゴリ:写真・カメラ, 季節感|タグ:,

すでに他メーカーが実現している機能をもって、さも革新的で業界初!みたいな大人げない真似はやめようぜ、大手ガリバー3社とマスゴミよ。

何の話かって?そりゃバリアン+チルトの4軸モニターとかハイレゾズームと言ってるアレね。すでに先行して発表している機種があるじゃん。

逆に言えば、弱小メーカーのマーケティング部隊にも問題ありで、頑張っている開発現場のことを思えば、ガリバーに手柄の横取りみたいな真似を横行させていることの責任の一端が自分たちにもあることを、特に肝に銘じないといかんよ。

ということでこれからも弱小メーカーの応援を続けていく所存なのであるw

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

旧オリ機とOMDS機に搭載されているライブNDは素晴らしく便利な機能である。日の日中にNDフィルタの世話になることもなく流水に動感を与えられるのだから。

しかも強力な手ブレ補正のおかげで三脚を使う必要性もなく、撮影結果もカメラ内でその場で完結する。まさにこれぞコンピューテショナル・フォトグラフィだ。

X-T4は背面右上のコマンドダイヤルに露出補正が割り当てられない。

すぐ上の軍艦部に専用ダイヤルが用意されているからだと思うが、X-T2まではその露出補正ダイヤルを親指の腹で回せたのだが、X-T3以降はダイヤルが奥に引っ込んでしまい、グリップした状態で回すのはほぼ無理なのである。

X-H2ではリアコマンドダイヤルにデフォルトで露出補正が割り当てられており、X-H1からそこは引き継がれたようで良かった。

ちなみにGH6でも同様に右側のモードダイヤルで露出補正が可能なのだが、OM-1はE-M1の頃からリアダイヤルに露出補正を割り当てられない残念仕様である。

この辺り、EOSの頃から染み付いた長年の癖で、露出補正は右手親指でクルクルしたいのである。

FUJIFILM X-H2 / XF50mm F1.0 R WR / PROVIA / F1.0

実が紫色だからムラサキシキブってことらしいが、確かにこの色合の実は山野では少ない。種子を散布する意味で鳥を媒介するのであれば、赤いほうが目立つからね。

ちなみにムラサキシキブとは書いたが、もしかしたらコムラサキかも。

GH6で鹿追い

2022/10/15

GH6の被写体認識..パナでは自動認識という..は、他メーカーのように人物・犬猫・鳥のように明示的に別れていない。それどころか「動物+人」なんてモードまである。

これはいちいち切り替える手間がないので便利そうではあるが、画面内に鳥とネコを同時に捉えると、どっちを優先するのかという問題がある。

実際そんなことは滅多にないとは思う..でもアフリカのサバンナなら哺乳類と鳥類というのはあるかw..が、撮影者の意図に沿わない誤認識を防ぐ意味では、識別する対象は明示的に選べるほうが良いように思わなくもない。

それと拙者は撮らないので気にしてなかったが、パナの被写体認識には鉄道・航空機・自動車といった他のメーカーではトレンドになっている被写体が入ってないので、コントラストAFの件もあってそっち系からは敬遠されそうである。

ではその動体を「動物+人」の自動認識で追い掛けたらどうなるかを試してみた。以下、最初の一枚のみ写真で、他はすべて4K120P映像からのフレーム切り出しである。

LUMIX GH6 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

シカがこちらに向かって駆けてくるというおあつらい向きのシチュエーションで、AF-Cでフォーカスモードはゾーンを使用。

シカが飛び跳ねるので時おりロストするときもあったが、概ね先を行く個体をAFの被写体認識枠が置い続け、手前にススキの穂が入っても後ろのシカにピンが合い続ける結果になった。

動画撮影は基本的にMFで行っており、AFを使うこと自体あまりしてこなかったのだが、このシチュエーションでここまで被写体を補足してくれるのは意外であった。

まああくまで状況次第ではあるが、被写体認識を併用する限り動体撮影でも結構使えるかもと思い直しているところ。

カテゴリ:ほ乳類, 写真・カメラ|タグ:,

電子シャッター使用時に1/180,000秒..18,000じゃないぞw..まで拡張されたX-H2。日中晴天下でF1.0をNDフィルタの世話にならずに余裕で使えるというのはありがたい。

特にフジのX&GFXでは、低速はメカニカルシャッター、高速は電子シャッターというのを意識することなくシームレスで切り替えてくれるので助かる。

正直X-T4の1/32,000秒でも必要十分ではあったけど、この辺りは5世代目の画像処理エンジンの恩恵なのだろう。

FUJIFILM X-H2 / XF50mm F1.0 R WR / Nostalgic Nega. / F1.0
FUJIFILM X-H2 / XF50mm F1.0 R WR / Nostalgic Nega. / F1.0

利根沼田界隈でも下界に降りれればまだコスモスもチラホラ。

GFXだけだったノスタルジックネガが、X-H2のフィルムシミュレーションにも搭載された。

コスモスは漢字表記では秋桜で、そんな秋桜を小春日和にノスタルジックネガで撮れば、我々の世代には山口百恵の名曲のイメージそのまま。

2500mmの世界

2022/10/12

ハンターズムーンは日本で言うところの猟期解禁的な意味合いではなく、北米の先住民がそろそろ狩りを始めるかという頃合いを見定める指標だったことでそう呼ばれる。

日本でも十五夜など特定の満月に別名を付けているが、北米先住民は一年を通して満月を何かしらの区切りにして見分けていた模様。

昔から暦の概念があったとは思えないが、季節の移ろいを十二等分して見極める術はあったということなのだろう。

FUJIFILM X-H2 / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR + XF1.4X / 2倍デジタルテレコン / Velvia

裏山の黒檜山から昇った直後で、手前をややガスが漂っていたこともあって思いの外色付いて見えていた。

そんな大気のゆらぎをくぐり抜け、約2500mm相当の画角を手持ちで切り取る。上の写真はノートリミング。最初はXF2Xをかまして2倍デジタルテレコンで約3600mm相当を試したが、流石に天地が見切れてはみ出してしまった。

普段はコリメート撮影している..5000mmとか8000mmとかはザラw..ので、この程度の焦点距離は特に驚くに値しないが、それでも手持ちで歩留まり良く結果が残せる辺り、さすがに近頃の手ブレ補正能力には舌を巻く。

X-H2の4000万画素は画素ピッチで言えばGFX100Sの1億画素に近い。高密度すぎて高感度ノイズが危惧されていたが、ノイズは高画素の海に紛れてしまい、結果的に高感度性能が従来機より優れている状況である。

それに画素数だけ見れば4000万画素は1億画素の半分以下なのだが、よほどモニター上で部分的に強拡大しない限り見分けは不可能である。

そんなX-H2の4000万画素に期待しているのは、先日も書いたがXF150-600にデジタルテレコンの合せ技のクロップ機能であり、1.4倍時でも2000万画素が担保される点で言えば、個人的にそれだけあれば十分と思っている。

さらにGFXで復権したパノラマ風に65:24でトリミングしても2000万画素以上残るので、これまた必要十分ということになる。ただ、パノラマへのリサイズはあくまでMacやPCに取り込んでからの話なので、ここは画像サイズに65:24をぜひとも追加して欲しい。

しかしこうなるとGFX100Sと巨大なレンズ群の立場が微妙になって来くることになり、間違いなく使用頻度が減るのは必定、さて今後どうしたもんか思案中である。

こちらの言い値で欲しいという人は何人かいるので、売り飛ばしてジムニーでも買うかなw

FUJIFILM X-H2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / CLASSIC CHROME

パノラマに切り出してもOM-1と同等の2000万画素が残る事実。

35mm版では高画素が絶対正義のように語られるが、業務であっても個人的にはそこまで画素数は必要としないことは何度も書いている通り。

ただ、8Kや4Kの映像と同様、情報の多さから得られる自由度を否定するほど頭は固くないので、編集や加工などコンピューテショナルな使いみちはウエルカムだ。

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デジタルテレコンバーターは富士版EXテレコンだった件。

EVFの表示はそれなりに荒くなるがちゃんとクロップされた状態で見える。RAWはしっかり元の4000万画素で、JPEGが相当にクロップされるだけなのは良い。

XF150-600に物理的に2倍テレコン装着で1800mm相当が可能と謳っているが、F16は流石に暗い。

そこで1.4倍テレコンをかませ1260mmF11とした上で、X-H2の1.4倍デジタルテレコンと合わせ技とすれば、約1800mm相当でF11となり、画素数も2000万画素が保証されるという理屈が成立する。

富士フイルムグッジョブ!

FUJIFILM X-H2 / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

10km以上離れた沼田市役所を1800mm相当で。これは2倍デジタルテレコンなのでJPEGは1000万画素相当。

X-H2のIBISは7段分の補正効果があり、X-T4の6.5段より向上しているとのこと。もうX-T4を手放してしまったので比べようがないが、1800mm相当を手持ち1/40でシャッター切ってもブレてない..実質中央部のトリミングなのでブレは拡大される..ので、喧伝するに値する性能がある。

長秒域ではOM-1に一日の長があるが、常用域で撮影する分にはX-H2も相当に優秀である。

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X-H2の4000万画素APS-Cセンサーは高解像度過ぎて、設計の古いレンズの中には推奨されてないものがある。

メーカーが公開しているリストで手元にあったうち赤バッジズームは問題ないが、X-T1の頃から使っている古い単焦点レンズは厳しいとのこと。

正確には絞り込んで撮る分には使えないことはないが、開放だと周辺部でキレがなくなるようだ。明るい単焦点レンズで開放が厳しいとなると意味がなくなるので、古いレンズは早晩入れ替えるか手放すことになりそうだ。

ちなみに単焦点のXF90mmとXF50mmF1.0は開放から使用してもまったく問題ない。

FUJIFILM X-H2 / XF10-24mmF4 R OIS WR / PROVIA / Dレンジ優先

XF10-24mmという古いレンズ..II型なのだがレンズ設計は古いまま..でちょっと試したところ、確かに開放F4の周辺部が怪しい感じなのが拡大するとわかるが、2段程度絞ったところ改善されたので、この点はメーカーの言うとおりである。

XF10-24mmは35mm版換算で15mmスタートの超広角レンズで、使う場面は写真のような風景的なシーンになるので、このレンズに限って言えばとりあえずそのまま使うことになりそう。

FUJIFILM X-H2 / XF10-24mmF4 R OIS WR / Velvia / Dレンジ優先

では開放で使えないのかと言うと必ずしもそうではなく、要は使い方次第だな。ピンが合っている部分以外をぼかすのであれば周辺部は気にならない。

とは言えやはり4000万画素に耐えうる低価格の超広角ズームのラインナップは急務であろう。

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ちょっと勘違いしていたが、X-H2では8K30P含めほぼすべてのフォーマットをSDカード(UHSスピードクラス3以上)に記録可能であった。

CFexpress Type Bが必要なのはProResを選んだ時..と720Mbpsの高ビットレートの時..だけなので、4K60PもSDでOKというのは有り難い。まあそれならSDのダブルスロットでもとは思わなくもないが、これからはCFexpressが標準になっていきそうなので、これも時代と割り切りである。

ああそれにしてもCFexpressカードの大容量は高ェーなw

8K自体は世間で言うほどニーズはないが、4K HQを選ぶと8Kオーバーサンプリングになるので、さらに高品質な4K映像となる。例によって記録時間は外気温に左右される部分ではあるが、某C社の5のように事前にそういった事情を明かさず炎上した同じ轍は踏まずw、専用の冷却ファンを用意しているのはエライ。

X-H2の動画機能は、フジらしくないとかやたら批判されているモードダイヤルから選ぶが、これはX-T4の静止画・動画切換ダイヤル..GFX100Sではスイッチ操作..と同じ動作となっていて、切り替えと同時にシステムが動画専用機に移行するのがわかる。

これはメニューの動画設定で動画モードとメディア記録設定を変更する際にも感じるものなので、スチルカメラをそのままムービーカメラとして使うのではなく、明示的に内部機構が切り替わると思われる。

そもそも動画はシャッタースピードを記録モードに合わせて固定しなければならず、露出の調整はNDフィルタか絞りまたはISO感度で対応することになり、自ずから写真撮影と同じ設定というわけにはいかない。

X-H2がX-T系のダイヤルオペレーションを採用しなかったのは、他社ハイエンドユーザーの取り込みというマーケの都合と同時に、X-T系のデザイン性を優先した意匠での動画撮影の煩雑さの解消を目指しているのは明白である。

余談だが、現在8Kで撮れるカメラは90万のα1に60万ちょっとのZ9、35mm版で一番安いR5でもX-H2の倍の値が付いている。なんて考えるとX-H2のこの価格帯で8Kが撮れるのはまさにバーゲンプライスだ。

8Kをプレミアム設定しているガリバー3社を尻目に、フジはなかなかに戦略的なマーケを打ってきたと言って良いだろう。

FUJIFILM X-H2 / XF50mm F1.0 R WR / Velvia / 8K30Pから切り出し

FUJIFILM X-H2 / XF50mm F1.0 R WR / Velvia / 8K30Pから切り出し

200万画素のFHDから考えれば800万画素の4Kですでに言えることだが、8Kから切り出す3300万画素の画像はもはや写真であり、まさにDSMC(Digital Still and Motion Camera)の世界だ。

が、X-H2で残念なのは再生時にカメラで特定のフレームを静止画として切り出す機能がないこと。パナ機は昔からそれが可能なので非常に便利である。ここは何としてもパナを見習ってフレーム切り出し機能を付けて欲しい。

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