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E-M1Mk2の頃から山行のお供はOMDS(旧オリンパス)と決まっていた。

理由はマイクロフォーサーズゆえの機動性と軽さ、他社を寄せ付けない防塵防滴性能とゴミ除去性能、そしてZD12-100mmというキラーレンズの存在である。

iPhone 11 Pro

同組合せをPeakDesignのCapture Camera Clipで携行するというのがスタンダードな使い方だったが、それを最近はX-H2の置き換えて試用中である。

ただ、フジのXFレンズにはZD12-100に相当する適当な高倍率ズームが存在しなこともあって、レンズ交換を前提の運用が必要となる。

以前はXF18-135mm..27-200mm相当..を使っていたこともあるが現在は持っておらず、肝心のX-H2の4000万画素センサーに対応できないようなので、今となっては候補にはならない。そこでXF16-55mmとXF70-300mmのセットで使ってみているところ。

X-H2をキャプチャでザックの左肩で携行することも可能だが、レンズ交換前提だとショルダータイプのバッグが便利..交換レンズを一時的に退避したりできる..なので、PaaGo WorksのFocusを使っている。

上記組み合わせの場合レンズはどちらが装着されていても収納可能で、但しフードまでは無理なのでプロテクトフィルタでレンズ前面を保護している。

iPhone 13 mini

ちなみにFocusには純正のショルダーベルトではなく、PeakDesignのリーシュを装着している。

岩場に取り付いて三点支持の状態になったとき、一時的にFocusを体の脇にズラしたりすることになるが、シートベルト素材のリーシュは着衣に引っかかること無くスルスルと動かせるのが良い。

それにFocusをザックにしまった場合は、取り外してそのままカメラに装着することも可能になる。

iPhone 11 Pro

ただ、山行目的が明確に決まっている場合は自動的に天狗様仕様となるので、パナライカ100-400を持つ都合上マイクロフォーサーズになるけどね。

ShimodaのトップローダーにはOM-1..写真はE-M1Mk2..にZD12-100とパナライカ100-400を収納可能。

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ちょっと前にカメラメーカー各社の半期決算の発表があったが、ナイコンは好調だったZ9の売上がそのまま結果に現れており、売上高で1145億円と前年同期比で約28%増で好調の模様。

富士フイルムの同期間のイメージング事業..同社は基本的に医療・ケミカル関係の企業..の売上高は1834億円で、見方によっては企業規模が富士フイルムの1/4しかないナイコンにしては頑張っている!となるが、フジの数値をナイコンに合わせてカメラやレンズに限ると640億円となるので、やはりカメラ関連だとナイコン頑張ったは間違ってはいない。

但し、フジのイメージング事業の残り1191億円の正体はチェキと関連するフィルム製品となるので、実はナイコンの売上高はチェキ..いわゆるインスタントカメラね..には到底及ばないという何とも衝撃的な事実も浮き彫りとなる。

オッサンには理解できないことだが、若い世代でもとりわけ低年齢層にとってスマホ写真と同時にインスタントカメラで撮影してその場で写真に印刷できることに大いに意味があるようで、チェキはそのマーケットで絶大なる人気がある。

フィルムや印画紙の生産技術を持つ富士フイルムのイメージング事業にとって、チェキはGFXやXシリーズのミラーレスカメラ以上に金の卵を産むドル箱市場ということになるわけだ。

ここで重要なことは、チェキは初代モデル発売からすでに四半世紀近く経つ..しかもその時代推移の間に写真文化が大きくデジタルへの移行も果たしている..にも関わらず、市場が今なお継続し成長している点にある。

デジタルカメラ市場がもはや縮小に向かっているのは誰の目にも明らかであり、そこにしか注力できない企業の未来は控えに見ても楽観視は出来ないという話である。

Z9の市場流通も安定してきて店頭在庫もあるようだが、逆にそれは必要な人の手には概ね行き渡ったことを意味するわけでもあり、ナイコンが上期の好調さを下期も維持できるかは不透明だろう。

高いカメラは利益率も高いが、購買力のない若い世代には到底手は出せない..頑張ったら買えるかもの域ではない..し、チェキを必要とする市場の担い手にとって、高画素も高速連写も4Kも8Kも必要ないのである。

この辺り、裾野が広く安定した市場を持つ富士フイルムのイメージング事業とは異なり、ある意味一過性になる可能性が高いナイコンにとって次の一手の意味がかなり異なるなとは、素人目にも容易に想像できる。

FUJIFILM X-H2S / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia / 子持山

先週はまだそこそこ暖かい日が続いたが、今週中頃から季節らしい気候になりそうだ。

X-T5はX-H2と同じX-Tran CMOS 5 HR(4000万画素センサー)を積んできたのは実はちょっと意外だと感じていた。

4000万画素に対応したレンズ群もラインナップされ始めているが、まだユーザーの多くが資産として抱えている旧XFレンズのことを考えると、現行の2600万画素が適当だからである。

なのでセンサーを変えたX-T5S的なモデルの登場を期待する向きもあるようだが、X-H2SのSはX-Tran CMOS 5 HS(積層型センサー)を使ったスピードを意味しているので、逆に高コストになってしまうと容易に想像できる。

恐らくは現行の2600万画素センサーに映像エンジンをX-Processor5に置き換えた、X-T二桁モデルが来年あたり出てくるだろうね。

とにかくXシリーズ10周年ということで今年の富士フイルムが怒涛の新製品ラッシュをしきてたが、これでX-Pro系は容赦なくX-T5以上に写真に特化した変態カメラとして出てきそうなことが予感できるなw

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Nostalgic Nega.

冬を前につかの間の小春日和には春と秋が同居する。

なんてこった!

X-H2SもX-H2も動画撮影中に背面モニターに赤枠が表示されない。すっかりLUMIXに慣れていたのでひたすら残念でしかない。

LUMIX S5の録画中の赤枠はタリーランプ代わりとなる

こんなのファームアップでどうとでもなるのだから対応して欲しいって思っていたら、なんと写真ファーストを謳うX-T5は録画中に赤枠が表示されるではないか!

どうしてこうなった富士フイルム、X-T5は写真機として原点回帰してX-H2系をハイブリッド機に定めたんじゃないのか!?

まあ冷静に考えればこの後どこかでファームアップで機能追加されるだろうが、どうも特にUIに関してソフトウエアの作り込みが甘い感じが否めないのぉ富士フイルムは..

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Velvia

紅葉もだいぶ山を降りてきて、今は村内の500m付近が見頃といったところか。

写真は先々週くらいの庭のモミジ。

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X-H2のピクセルマルチシフトショットは、同じX-Tran CMOS 5 HRのX-T5にも実装されている機能だが、恐らく滅多のことでは使うことはないだろう。

使ってみればすぐわかるが、撮影対象が完全な静物でないと上手く合成できないので、野外でネイチャー相手では実用性がほとんどない。

そもそも1億6000万画素なんていうそこまで高画素を必要としていないというのがあるが、業務上どうしてもそこまで画素数を必要とする撮影を要求されたら、素直にGFX100Sの同機能で4億画素を使う。

せめて合成までカメラ内で完結するならとは思うが、合成するには別途PCが必要なので、この辺りは気軽に手持ちハイレゾショットを打てるOM-1の足元にも及ばない。OM-1ほど歩留まりは良くないが、GH6ですら1億画素の手持ちハイレゾモードをカメラ内で完結できるぞ。

フジのソフトウエア部隊はOMDSの爪の垢を煎じて飲むべきだな。今のままだと折角のハードウエアの性能が宝の持ち腐れだ。

FUJIFILM X-H2 / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / Classic Nega.

手ブレ補正はX-T4から比べて素直に性能向上が体感できる。XF150-600mmは従来はなかった焦点域だが、ラフにサクッと超望遠撮影しても手ブレに対する歩留まりは良い。

低速シャッターでもOM-1と遜色ない感じだが、長秒域はさすがにOM-1には敵わない。何しろOM-1は先代のE-M1時代から秒単位のスローシャッターを止めることができるからね。

X-T5はX-H2をベースにしているので、動画も市場に出回っているミラーレス機の中でも平均以上の性能だが、放熱の問題を理由に8K搭載を見送るなどX-H2とは差別化している。

放熱問題へ対応しない代わりに、意匠はT4そのままに小型化してきたのはスゴイ。バッテリーはNP-W235で手ブレ補正も搭載しているのに、サイズ感は初代X-T1に近いのは驚きである。ファインダー周りのデザインもやや野暮ったい印象が強かったT4からスッキリしているのも良い。

さらに動画はやらんぞ写真だけっていうフジが抱えているであろう多くのユーザーの意向を汲んで、3軸チルトに回帰してきたのも喜ばしいことだ。

動画市場に打って出るかのようにX-H1を出しておきながら、その後はX-T系をハイブリッドカメラの如き扱いをしてきたことが、拙者のようなH1ラブの映像作家系からこぞって謎認定されて久しい。

今回のX-T5は、X-H2・H2Sを当初想定していたH1の目指す市場向けに投入できたことで、フジもようやく吹っ切れた感を見せてきたというのが感想になろうか。

X-H2Sはともかくw、H2はそこそこ売れたようだが、X-T5はそれを上回るなかなかのセールスになると想像。35mmフルサイズにこだわらない限り、同時期に発表されたソニーα7R5の56万、キヤノンR6Mk2の40万に比べたら、24万などプライスレスに等しい破格の値ごろ感であろう。

尚、4000万画素に対応していないことを理由に単焦点系のXFレンズの多くを手放しているので、今のところX-T5は静観である。

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Velvia

初代X-T1から数えて5代目か。フジを使うようになったのはX-T1からで、一応歴代はすべて使ってきたが、手元に残してあるのはT1だけ。

そのT1も久しぶりに動かそうと思ったらバッテリー切れで文鎮状態だった。まあもう実戦で使うことはないので、XF35mmF1.4ともども引き続き防湿庫に留め置くことになるだろう。

X-H2Sは高速連写モデルで、X-H2は高解像モデルである。

よく無印H2のほうを「高画質モデル」的に書いてあるのを見かけるが、画質が良いか悪いかは多分に主観が入るのでw、表現として間違ってはないが正しくはなく、メーカー的には高解像または高画素モデルであろう。

ということでその高解像モデルに続いて、高速連写モデルのH2Sのほうも手に入れることに。後発のH2の登場で日に日に市場価格が下がったおかげで、H2Sも今や無印と遜色ない値頃感となっているのはありがたい。

今やカメラ市場は高画素が絶対正義的なところがあるので、見た目からして兄弟機であるX-H2とH2Sならそりゃ4000万画素機のほうが売れるのは素人でも分かることであり、なぜにSが付くほうが世に先に出てきたかと言えば、そりゃ大人の事情ということになろうw

8Kが撮れるのでH2のほうが動画機として上位と思われているフシがあるが、動画屋として見ればH2Sのほうが動画機としては優秀であることは、ローリングシャッター..いわゆるコンニャク現象ね..への対応を見れば明らかである。H2の8Kもフィックス画なら気にならないが、ジンバルに乗せて手持ちで撮るとなかなか厳しいところがある。

H2Sも30Pながら6.2Kが撮れるので、アップコンすれば8Kとそう遜色なく仕上げられるし、何より4K120Pの威力は動体撮影では絶大なので、動画屋の立場なら8K30Pより4K120Pを選択するのは必定だ。

だが、高解像度の写真が必要なら4000万画素機のH2を選ぶほうが懸命なのは言うまでもない..実際のセールス結果がそれを物語っている..ので、必要に応じてどちらかを選択すれば良い話である。

でそれはつまり、動体動画も撮るし高解像度の撮影も必要なのであれば、X-H2とX-H2S両方を手に入れる事態となり、それはもう富士フイルムの思う壺という話だw

iPhone 13 mini

もともとX-T4を2台使っていたのだが、GFX100Sを併用するようになって1台手放しており、何れXの追加は必要だとは思っていたので、この状況はまあ必然ってことに。

意匠だけならX-T系も嫌いではないが、ダイヤルインターフェイスのX-T4とGFXの併用は今一つだったことと、動画用のGH6をコリメート撮影に固定してしまっているので、フリーで使える4K120P..1.29xクロップは望遠野郎的には歓迎w..の動画機が必要になったというのが実際のところだ。

まあ当初はX-H2Sを先に手に入れていた可能性のほうが高かったのが、順番が変わっただけという見方もあるのでこれはやはり必然だなw

ナイコンZ9がまたまたファームアップしたらしく、仕事仲間でZ9..手に入れるのに苦節8ヶ月待ったらしいw..使い曰く登場時のアナウンス内容とは別物となりつつあるとのこと。

ハードウエア的にまだ余裕があるとメーカーも公式でアナウンスしていたので、エレキカメラがソフトウエアの改修で性能アップしていくさまはまさにイマドキ感ある。

個人的には単に発売日に間に合わなかっただけじゃねぇーの?と勘ぐってみていたが、さすがに度重なるファームアップでここまで機能を追加を盛り込んでくるのは、逆に最初からそのつもりで世に送り出したのは間違いないなと思い直しているところ。

正直なところ一眼レフ時代のナイコンには殿様商売のイメージしかなかった。釣った魚には決して餌をやらんとばかりに、バグフィクス程度しかファームアップしていた印象がなかったので、Z9のこの動きは意外である。

前述の通りデジタルカメラはソフトウエアの塊..Z9に関して言えばミラー機構さえ無いしね..なので、後で機能追加できるように仕様を定義してあれば、ファームアップで更新されていくのはPCのOSと考え方は同じである。

デジタルカメラの場合はPCほどの汎用性はないので何れ限界は来るが、Z9はその伸びしろの部分に相当に余裕がある感じ。

ソニーのように大量にセンサーが売れないと困る企業はともかく、次から次へと新型を定期に発売していくビジネスモデルは徐々に終焉を迎え、一つのモデルを一定期間ファームアップ熟成・進化させていくビジネスモデルが出てきても良い頃合いだろう。

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Classic Nega.

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / ETERNA BLEACH BYPASS

このところ明け方は連日のようにシカのラッティングコールが聞こえてくる。

近いときは家の前の畑に出てきているようで、収穫が済んだこんにゃく畑に足跡が多数残っていることからそれが分かる。

少しずつ下がっている日中の気温もさることながら、シカの動きでも秋が深まってゆくのを感じる。

ソニーの新型α7Rの被写体認識に昆虫ってあってちょっとビックリ。

人や犬猫と違ってその形状にこそ昆虫の進化の極みがあって、それこそ千差万別な多様性が昆虫の魅力だけど、果たしてどこまで認識するのか気になる。

それよりOMDSは中の人にトンボ写真で名を馳せる写真家もいるし、昔から昆虫写真の分野では圧倒的なシェア持っているのだから、昆虫認識こそOMDSが率先してやるべきじゃなかろうかと思ったり。

でもそれこそ中途半端な認識だったりすると、アレは認識できないのか、コレは認識が誤っているだのツッコミどころ多そうで、それはそれで大変かw

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA / ルリタテハ

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA / 羽を閉じたところ

昆虫には擬態する種が多くいて、果たしてAIでそれをカバーする認識ができているのか興味ある。ナナフシの仲間も然り、コノハチョウやタテハチョウの仲間なんて羽を閉じてジッとしていたら、肉眼ですら見つけるのは至難の業である。

ちなみに写真のルリタテハ、羽を広げるとX-H2Sの鳥認識は一応反応して、個体を囲むように認識枠が表示された。OM-1もそうだが、AI認識は形状で物体を判断するので、ソニーと言えど昆虫の場合は種類が限られると思われる。

鳥類は世界で約1万種前後が確認されているが、その多くは頭に嘴、両翼と尾羽、2本の脚という特徴的な部位で構成さているので、AIで判定するのはそう難しい話ではない。

が、昆虫は知られているだけでも約160万種以上いて、前述の通り特定の種に限らないと形状自体を分類するのはかなり厳しいのではないだろうかと推察できるので、果たしてソニー機の性能やいかに。

今日は月末なれど日頃の行いが良かったせい?で、珍しく事務仕事だけで時間に追われることがない。ま、たまたま納期がなかっただけとも言うがw

そんな10月も終わると季節はいよいよ冬感が出てくるので、夏と秋の名残っぽい写真を出しておこう。

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / PROVIA / マツヨイグサ
FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Velvia / マユミ

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Velvia / コスモス
FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Nostalgic Nega. / ノアザミ

XF70-300mmはなかなか良きレンズ。35mm版換算で105-450mmとなるが、いわゆるフルサイズの同レンズに比べて超絶コンパクトで軽い。

登場して時間が経ってないこともあって、X-H2の4000万画素センサーでも問題なく使える。

全域で80cm程度まで寄れるので、最大倍率35mm版換算で0.5倍と望遠マクロ的にも使えて素晴らしく便利。

その上テレコンも装着可能で、1.4倍に関して言えば装着すると150-630mmとなるが、まったく画質劣化が生じない驚きのスグレモノ。実際、このレンズのせいでXF100-400mmの出番が激減したくらいだ。

通常撮影はもちろんの事、最近では山行のお供にも欠かせないレンズとなっている。