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7.5段

2020/1/21

E-M1Xの手ブレ補正の基本はボディ内手ブレ補正だが、レンズ内手ぶれ補正機構を搭載するED12-200PROとの併用なら、5軸シンクロ手ぶれ補正が機能する最大7.5段というのが「公式」スペックで、これはもはや異次元の世界である。

フィルムカメラで育った身としては、そもそも手持ちでスローシャッターが切れるというのが驚愕なのだが、1/4とか1/2なんて全然楽勝であり、同レンズの広角側ならスタンディングでも10秒、場合によっては20秒とかの長時間露光の領域が手持ちで撮れてしまうのである。

5000万画素のハイレゾショットが手持ち撮影可能であるというのも、このオリンパス自慢の手ブレ補正が為せる技だろう。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / 20秒露光

車のヘッドライトの動きが、長時間露光することで軌跡として写し込まれる。これが手持ちで撮れてしまうのだから、参りましたという他ない。

iPhone 11 Pro

異次元の7.5段を実現するのがこの組み合わせだ。そしてこのレンズの存在こそE-M1Xを業務用カメラと位置付ける最たる理由でもある。

いわゆる便利ズームとは一線を画す高画質と、24mmから200mmまでをこの1本でカバーしてしまうズームレンジの広さ。35mmフルサイズで言うところの、あの大きく重い24-70mmと70-200mmの2本がこの一本で済んでしまう。

加えて近接能力も高く、広角側で0.6倍、望遠側で0.4倍の撮影倍率はちょっとしたマクロ撮影も可能だ。

35mmフルサイズではまず実現不可能なこのレンズのパフォーマンスは、まさにマイクロフォーサーズ様様といった感がある。

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