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先週X-H2Sの新ファームが公開された。

AIによる被写体認識精度とAF-Cの動体予測アルゴリズムが向上しているとのことで、Ver.2.10→3.00とメジャーバージョンも上がってメーカー側の自身のほどがうかがえる。

PVを観る限り確かにイイ感じに仕上がっているようで、特に対逆光性能は期待できそう。

それに自動認識される被写体に昆虫とドローンが加わったのも特筆。特に昆虫はOMDSに先駆けてであり、PVでは蝶を認識していたが、どの程度の種類が有効になるのか気になるところ。

ま、この点は当地では春を待たねば検証できないけど。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

画面内に占める割合が小さい物体でも認識率が上がったのことで、かなり遠くを飛ぶ鳥(ハシブトガラス)にも小さい認識枠が現れ捕捉し続け、拡大して見てもバチピンである。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

ピンの合ってないぼやけたアウトフォーカス状態でAFオンで、枝被り状態の鳥を認識、こちらも拡大して見てツグミの目にバチピンである。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

150m以上離れた先をゆっくり歩くキツネをAF-Cで狙ったが、これも終始キツネを捕捉し続ける認識枠が表示され、ピンもしっかり来ていた。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / ETERNA / 4K120Pから切り出し

4K120Pの動画に切り替えたのがこちら。更に180mほど離れキツネと背景に距離差がないのでピンは許容範囲ということになるが、動画でも写真と変わりなく終始キツネを捕捉し続ける認識枠が表示されていた。

この距離感で背景があってもキツネを捕捉し続けるのは素直にスゴイ。

PVでは激しく動き回るバスケットプレーヤーなども難なく捕捉していたので、OM-1の新ファーム同様に当方が使う程度の状況なら特に不満のない性能ではないだろうか。

今月は業務で平野部に出張る機会があるので、その際に時間があればもう少し動体を狙ってみたい。

この日は取り立てて鳥を撮ることを目的とはしてなかったが、山で休憩中に人を恐れずすぐ目の前までやって来られると、さすがにシャッターを切らずにはおけまい。

OM-1の新ファームVer.1.3を試す機会がなかったのでちょうど良かった。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

動画も試したが、例の「認識はしているがピンは来ない」的な変なクセはかなり改善していると言って良い。

特に3枚目は手前に枝かぶりした状態からの飛び出しで、カメラを左に振りつつAF-CでSH2連射した途中のカットだが、50コマ以上撮ってほとんどピンが来ており、4枚目がその最後のほうのカット。

もともとOM-1の被写体認識は定評があったので、ここまでピンが来れば特に文句もない。まあ最初からこれで出していれば良かった話ではあるのだが。

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X-H2とX-H2Sそっくり問題の続き。

ファインダーアイピースをGFX100Sの丸型に変更してみた。よくできたものでアイピースはXとGFXで共通である。

これなら背面から見た時かEVF覗く時に気がつくかも?という期待を込めてw

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / CLASSIC CHROME

いっそ専用のバッテリーグリップを装着して見た目からして別物にする手も考えたが、どうにもあのぼったくり価格のアクセサリーを買う気にならない。

何か性能が上がるなら納得もするが、バッテリーを複数で運用できるというだけなので、仮にその必要性に駆られたらモバイルバッテリーから給電するれば済む話なので。

フジに限った話ではないが、この手のアクセサリー類の価格が異様に高いのが気になる。

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新年早々にパナがS5の後継機を発表したが、米でCESやってるのでそこで先行発表したようだ。

弱小マイナーメーカー推しの小生としては35mm版ならパナのSシリーズをとは思うが、コリメートで使う限りマイクロフォーサーズのGH6であることに意味があるので、Sのほうはまあ様子見。

GH6の前に中継ぎで高感度性能を求めて先代のS5を使っていたことがあって、実際GH5比で2段分は高感度性能が高く、パナ機全体に言えることだが操作性もよく考えられた良いモデルだった。何よりコストパフォーマンスが良く、S5IIもしっかりその路線で来ている。

S5IIの目玉は何と言っても像面位相差AFの採用だろう。これまで頑なにDFDにこだわって来たが、セールス的にどうにも商品の企画力で他メーカーに太刀打ちできないので、路線を変更してきたということだ。

もともとパナの被写体認識は定評があるので、新しいAFがどの程度の仕上がりなのか気になるところ。この後にS1系もリニューアルされるのは既定路線であるし、噂のあるG9の後継機が本当に出てくるなら同じシステムが搭載されるはず。

S5IIも動画の仕様はGH6同様に相変わらずエグいwのだが、さすがに35mm版のスタンダード機なので4K120Pはない。一度ハイスピード使ってしまうとそれなしではいられないので、望遠ファクターともどもその点でもGH6のほうが小生の使い方には適している。

FUJIFILM X-H2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / CLASSIC CHROME

世の中には色々な嗜好の人がいるようで、鉄塔に興味があって鉄塔写真ばかり撮っているという人がいるようだ。

そりゃ字面で鉄塔を鉄道や鳥に置き換えれば似たようなものではあるが、そっちに興味がないと不思議には思うよね。

年の瀬に求められる人の世の雑事は一通り終わり、年内の天狗納めも取り敢えず済ませたので、今日はNレコのアップデート作業を粛々と進める。ブログで確認したら昨年の大晦日もNレコ開発をしていた模様。

まあアプリのコード書くのは趣味みたいなところもあって、その趣味を仕事にしてしまったので、世の中で言うところの公私の区別が曖昧なのである。

それにこの歳になると若い頃のように年越しにイベント的な意味合いを見出だせないので、少し長い連休が挟まっているって感じ。

そもそも長期間のんびりするという感覚が基本無理な性分なので、手足を動かすか脳みそ回すかしてないと落ち着かないw

iPhone 13 mini

さて、今年はGFXを除き手持ちのカメラがほぼ総取っ替えになった珍しい年だった。中でも富士フイルムのXシリーズは第5世代になったことでガラリと変わった。

パナ・オリ・フジというあくまでマイナー路線を引き続き堅持する予定なので、来年はさすがにここまでドラスティックなこともないだろうと思うが、この手の話は鬼が笑いそうw

何はなくとも取り敢えずメインで使う全機種に被写体認識が搭載されたのは良かった。もうオッサンには昔のように瞬時に動体にピンを合わせるという生きの良さはないのでw

ということで当ブログをご覧の皆さま良いお年をお迎えくだされ..

昨日は仕事場の大掃除で、今日はチョロチョロと伝票整理など。締めは毎月のことなので大してやることはないが、不要な書類のシュレッダー送りはこの時期恒例。

以前に比べてかなり紙の資料は減ったので楽になったが、申告するまで必要な書類は分けておかないと来年面倒なことになる。

インボイスの資料が結構あったが、うちはもともと課税業者なので影響は軽微でまだ様子見、と言いたいところだが仕事を手伝ってもらっている関係者のことを考えるとそうも言ってられないので、悩ましい話である。

ビンボー国家がミサイル買う金をビンボーなフリーランスからも税でむしり取るイメージが強いので、果たしてどうなることやら。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

今年もっとも使ったカメラはOM-1と言いたいところだが、稼働時間という意味ではGH6が最長である。ひとたび天狗様がご登場となればその間GH6はRECオン状態になるので、動画機として使う以上は時間でみれば必然の結果であろう。

尚、今に始まったわけではないがLUMIXのGH系で写真はほとんど撮らない。特にそれはオリのE-M1系を使いだしてから顕著であり、今年OM-1が鳥認識を搭載したことが決定的なことでもあった。

パナの物体認識が悪いという話ではなく、餅は餅屋としてGH6には安定した動画収録という重要な役割があって、今年はその辺りがより明確になったということだ。

OMの動画性能がGHに追いつけばとも思わなくもないが、動画撮影の使い勝手の面でパナ機を超えるのは経験値で言っても難しいだろうね。

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よく「写真ばかり撮ってないで記憶に焼き付ける」という言い回しを耳にする。一見もっともらしく拝聴できる言葉ではあるが、先日も書いた通り人は忘れる生きものである。

忘れるだけならまだしも場合によっては都合の良いことばかり憶えていて、都合の悪いことは記憶を改ざんしたり、うろ覚えなことについては適当に別の記憶で書き換えたりと、誰しも身に覚えがある通り実に適当でいい加減なものである。

ファンタジーのような楽しい思い出ならそれでも差し支えないが、事実をありのままにとどめておきたい場合にはそれでは支障があるので、できる限り記憶を裏付けるような証拠があったほう良い。

という点でも、やはり写真または映像は記録のために撮るのである。

さらに言い換えれば、記憶をさかのぼって過去の事実を再発見するための補完行為であり、記憶のアーカイブということになろうか。

FUJIFILM X-H2S / XF30mmF2.8 R LM WR Macro / CLASSIC CHROME

つい先日まで秋だったような気がするが、畳み掛けるように連日寒波がやってくると秋はすでに忘却の中だ。

でもスマホやタブレットの写真アプリをちょっとスクロールするだけで、半月前にはまだ秋の色が薄っすらとあったことを想い出す。

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こむらが返る

2022/12/18

昨日突然夜中に足がつって声にならない痛みで目が覚めたw そう、いわゆるこむら返りというやつ。

記憶では相当昔にあったようななかったようなそんなレベルで、少なくてもこの20年スパンでは初めてである。

理由は冷えや脱水症状みたいな話で、家人には運動不足だと一蹴されミネラルが不足しているからバナナを食えと朝からバナナを食わされた。

久しぶりに脚に湿布を貼る事態になって、取り敢えず夕方には筋肉痛のような痛みは引いたが、家人には追い打ちをかけるように歳とった証拠とも言われてまあそうだよなと合点している次第w

FUJIFILM X-H2S / XF18-120mmF4 LM PZ WR / Velvia

XF18-120PZは電動ズームということで動画撮影用に手に入れた。当然メーカーも動画推しなのかと思ったら、製品紹介にはトラベラーズームってあってああそうなのって感じではあるが、確かに普段使いにも悪くない。

インナーズームなのでズーム操作で全長が変わらず不変である。その代わり広角端にしても小さくはならず、概ねXF70-300の収納時と同程度の大きさになろうか。

そのズーム操作が電動なのでクイックに操作できないという文句を耳にするが、そりゃ使い方が合ってないって話であってXF18-120PZが悪いわけではない。あと思ったところで停止しないっていう意見もあったがそんなことはまったくなく、普通にズーム回して希望の位置でピタリと止まる。

とは言え写真撮影で電動がまどろっこしいのは確かにそうなので、動画用と理解した上で使うべきレンズだろう。

光学系がF4通しでコンパクトなのでその分重量は軽く、同じ標準ズームのXF16-55に比べてX-H2兄弟とのバランスは圧倒的に良い。

普段山行で使っているOM-1+ZD12-100PROに代えて何回か山で使ってみたが、望遠端が35mm版換算で180mmあるので十分代替え可能な仕様である。

尚、本来は動画目的なのでそっちの使い勝手はまた後日にでも。

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基本的に写真や映像は記録のために撮っているので、絶景と呼ばれるような眺めを特段狙うことはない。

人は忘れる生きもの。あくまで記憶を補完するために記録として撮る。

その季節その場所にどんな生きものがいたか。あの花はいつ咲いてあの木はいつ色づき散ったか等々。その時どんな景色を眺めていたか。景色なら季節感、生きものなら状況と行動を記録するため。

ほぼ日常のメモ代わりと言って良い。

そういう意味でスマホは最適。そういう意味で小さいカメラは絶対正義。ワイルドライフを撮るので望遠レンズがコンパクトなマイクロフォーサーズは最強。

観る行為のじゃまにならず、観に行く行動をスポイルせず、観た結果調べた結果をビジュアルで記録する。写真または映像は記録のために撮るのである。

FUJIFILM X-H2S / XF18-120mmF4 LM PZ WR / ETERNA BLEACH BYPASS

写真を始めた頃は作品づくり的なニュアンスも含んでいたことは否定しないが、仕事で撮影に関わるようになってからはその方向性はかなり薄まった。

なので業務では依頼されれば絶景でも何でも撮るのは言うまでもない。そりゃ仕事なんで基本的に被写体を選ぶ立場にはないということだ。

また、写真と映像の素材屋でもあるので、品揃えのために見栄えのする絵柄を撮ることは当然あるが、それはあくまで商品としてである。

個人的な写真と映像はあくまで記録のためということだ。

H2兄弟機

2022/12/15

X-H2とX-H2Sは兄弟機なので見た目の違いがない。グリップ感も同じメニューも一部を除いて同じで操作性にも違いがまったくない。

こんなにそっくりなのに方や高画素、方やスピード重視と性格が異なるカメラも近年珍しい。強いて言えば20年前のナイコンのD2H・D2Xと同じだ。

似た者同士というか一卵性双生児のような両機。統一性があると言えばそうだが、製品コンセプトは真逆なのでうっかり撮影目的と異なるボディを持っても気が付かないケースがあるのも事実。

X-H2Sはボディ前面にSの銘板があるがこれは撮影者には見えない。背面左肩に製品名が打刻されているがどちらもX-H2が目立つので小文字のsは目に止まらない。

そこでホットシューカバーに目立つようにSを貼って上から分かるように自衛。

が、難点はX-H2Sは動画機として使うので、シューに外部マイクを載せるため外したカバーをよく見失う点。で逆にX-H2に無印の意味で「無」を貼ってみたがこれは美しくないwのさすがに却下。

で結局はカバーが付いてなければSと見分けるオチw

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

何となくX-H2SにはX-H1の時のような、フジやっちまった感..セールス的な面でタイミングが悪かったのは否めない..というか不遇感が漂うがw、個人的にどっちを取るかという二択なら迷うこと無くSのほう。

AFレスポンスの良さに、4K120Pの威力と何と言ってもローリングシャッターの少なさは圧倒的。

無印H2は8Kが撮れるとは言うが、Sの6.2Kをアップコンしても遜色なくほとんどの人は見分けがつかないしね。

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