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コリメート装備を出すまでもないちょっとした観察に使用しているスワロの旧STS65。

なるべく軽量コンパクトで運用したいので、脚周りはPeak DesignのTravel Tripodに従来はLeofotoのBV-10を組み合わせて使っていたが、この夏からSmallRigの小型のビデオ雲台で運用している。

BV-10より固定力やカウンターバランスは劣るが、サイズが一回り小さくてさらにコンパクトであり、強風の中でもない限りはまあそれなりに使用可能。

一番気に入っているのはパン棒の長さを調節できること。ビデオ雲台はどれも無駄にパン棒が長く、フィールドスコープを覗く際は右手が体より後ろに回ってしまい、どうにも使い勝手が悪い。人によってはパン棒を前側に回している人もいるぐらいだし。

その点、SmallRigの雲台はパン棒を140〜330mmの範囲に伸縮できるため、体の前面でパン棒を操作できて便利である。

iPhone 13 mini

耐荷重は約5kgあるので、ミラーレスカメラに標準ズームレンズ程度なら動画撮影も可能である。スチル撮影で使う際は、例のごとく雲台をそっくり外して使えばOK。

天狗様フィールドへは調査とは別に観察用の地点探しに出向くことがある。

国土地理院の地図とGoogle先生謹製の衛星写真から、この辺からなら視界がありそうと目星をつけるのであるが、衛星写真がそもそも期待した季節のものでなかったり、撮影時期によっては植林や崩落で地勢が変わっている可能性もあるので、事前に下見に行くのである。

その時クソ重い観察機材一式を担いで汗かいて登るほど若くはないので、必然的にフィールドスコープだけの軽装備になる。

そんなフィールドスコープを載せるのに使っているのがPeak DesignのTravel Tripodである。

iPhone 13 mini

手元にあるのはカーボン製で、4年位前に同社がクラウドファンディングで製品化の募集をかけた時に乗っかったものなので、現在の市場価格の半分程度で手に入れたもの。

製品自体の評価は世のレビュー記事を読んだほうが参考になると思うが、剛性が低いとか評価している人はそもそもこの三脚のターゲットではないので、その辺は話半分に聞いておいたほうが良い。

名前の通りトラベル三脚としてなら必要十分だし、若い人にはスタイリッシュな仕上がりだろう。

iPhone 13 mini

ただ、同三脚は写真用を想定しているので、標準のギミック満載のコンパクトな自由雲台はフィールドスコープの操作には適さない。

そこで同じ用に軽量コンパクトなビデオ雲台(Leofoto製)と合わせることで、スコープを載せて観察行為ができるように独自にカスタムしている。

と言っても大したことではなく、ビデオ雲台側にクイックプレートを装着して、標準雲台にカメラのように載せているだけである。この辺りはPeak Designが自社製品をアルカスタイルで統一していることの恩恵と言って良いだろう。

iPhone 13 mini

実はこのセットはフィールドスコープだけでなく、一般の動画撮影用途としても使用している。

動画の撮影で必要になるのは水平出しなので、標準装備の自由雲台のギミックを利用して、三脚から雲台を浮かせる..単純にセンターポールを伸ばすだけ..ことで、雲台の可動部分をレベラー代わりとして使っている。

今や手ブレ補正が実用的なので、写真を撮る時に三脚を使うことはめったに無いが、ビデオ雲台自体はクイックリリースに載っているだけなので、必要とあればワンタッチをこれを外すことで、通常の写真撮影にも使える。

さらにこれは傾斜地でフィールドスコープで使う際にも有効となる一石二鳥の仕掛けでもある。

iPhone 13 mini

ちなみに使用しているフィールドスコープはスワロの初代65mmストレートで、ズームアイピースは後継に換装。国内販売と同時に手に入れているので早20年を越える代物である。

一度林道脇の法面に不注意で倒した際、アイピースが外れなくなってメーカー送りになり、3ヶ月ほどオーストリアの旅をしてきたことがあった。

もちろん30年保証のスワロ品質で外装含めピカピカになって返ってきて、それ以来光学製品はすべてスワロフスキーで統一している。

そう言えば、尾瀬の記事を見て歩いている時はカメラは仕舞っているのか?という質問を受けたが、尾瀬に限らず山中では雨でも振らない限りカメラは常にザックから出して携行している。

ただ、ストラップで体から下げるカメラマンスタイルだと、藪こぎ時や樹間を通る際に引っ掛けるし、岩場で前かがみになるとぶつけることになるので、ストラップを外してザックのショルダーハーネスに装着している。

iPhone 11 Pro

取り付けにはその筋でお馴染みのPeakDesignのCapture Camera Clipを使用。これは素晴らしく便利過ぎて一度使ったら手放せないアイテムだ。

ボタン操作のワンアクションで取り外せるのだが、カメラ側のClipされるプレートがアルカスタイルなので、そのまま三脚に載せられるのも秀逸。

写真ではE-M1Mk3とED12-100だが、G9PROにパナライカ100-400辺りでも問題なくぶら下げられる。

iPhone 11 Pro

Captureは山用のザックの他、カメラバッグ毎にすべて用意してあって、通常の撮影時でも使えるようにしてある。

ちなみにGFX100SとGF45-100の組み合わせで試したことがあるが、さすがにこの組み合わせは後で肩が凝って仕方なかったなw やはりアクティビティなシーンでは軽量コンパクトなマイクロフォーサーズが一番である。

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スリング式

2021/1/23

近年は純粋なショルダーバッグではなくスリング式なるタイプを好んで使っており、特に単焦点レンズ数本の組み合わせで持ち出す際はPeakDesignの10Lのバッグが多い。

ただ、ボディ2台の運用で広角から望遠ズームまでとなるとPeakDesignの件のモデルでは容量不足になるため、バックパックでも世話になっているMindShiftGEARの大きめのスリングバッグを使うことになる。

このモデルは13L程度の容量があって、特に高さ(というか横幅か?)が稼げるので、ボディ付きの望遠ズームをそのまま収納できるのが良い。

iPhone 11 Pro

写真の例では、X-T4+XF10-24mm F4とE-M1Mk3+ED100-400mm F5-6.3..ここはX-T4+XF100-400mm F4.5-5.6でもOK..の組み合わせと、中央にXF16-55mm F2.8とXF55-200mm F3.5-4.8が上下に重ねて収納されており、2台のボディと35mm版換算で15mmから840mmまでを間断なく携行できることになる。

ちなみにE-M1Xやバッテリーグリップ付きのボディだとちょっと厳しい感じになるので、その場合は素直に普通にショルダー式のカメラバッグを使うことになる。

先日の続き。実はPeakDesignのアンカーにはこの春まで3種類あって、拙者が使っているのはV3と呼ばれるリーダー部が最も細いものだ。

V1から順に徐々に細くなってきているのは、ストラップ用の三角環を通す金具の穴が、カメラの種類によっては細すぎて通らない場合があるからのようだ。実際、X-T2とX-H1にはV2以前のアンカーは使えない。

そこでメーカーも公式で言っている通り、三角環を使えば問題ない話なのだが、個人的にはその三角環を使わずに直付けしたいので、V3の最も細いタイプを使っている次第。

ところが、 先日メーカーからV3のアンカーが想定より早くに摩耗して切れる可能性があるとアナウンスがあって驚いた。どうやら三角環を通す金具の穴の形状..仕上げがそれなりで角ばっているなど..によって、その想定外の摩耗が引き起こされるらしい。

100万個出荷した中で7個にそういう報告があった..7個しか無かったという話ではない..ということで、確率的には微々たるものだが、その微々たるうちには入りたくないのでw、メーカーの公式サイトから直接交換を申し込んだところ、3週間ほどですんなり新しい対策品が送られてきた。

FUJIFILM X-H1 / XF35mm F1.4 R

右がV3で左がV4(対策品)。対策品は現在出荷されているV4で、見た限りではV3の連結部にV2のリーダーを付けたもののようだ。おかげでX-T2、X-H1、GH5、G9 PROには金具を介さないと付けられなくなってしまったが、万が一切れてカメラが落ちるよりはマシと判断すべきななのか悩ましいところ。

それにしても、PeakDesign社は新興ベンチャー故か今回への対策が素早く且つ手厚いのには感心する。交換申し込みした人がそもそも同社の製品を持っているかということを証明する必要がない..正確には術がないだが..ため、性善説に基づいての対応となっているのだ。

もちろんアンカーだけ持っていても使いみちはなく、どのみち同社のストラップを買わなければならないので、潜在的なユーザーに無料配布しているという考え方に立てば、プロモーションの一環とも言えなくもないだろう。

合わせて今回の潔い対応もマーケットには好意的に受け止められているようなので、図らずも雨降って地固まれりといった様相である。

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR / PROVIA

今日は久しぶりに南関東の某所で仕事。朝のうちチラッと富士山が見えたこともあったが、基本的に終日ガスの中であった。

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カメラのストラップは文字通りカメラを携行するために身体に引っ掛けるものだが、無機質なカメラの造作にあって、カメラバッグと並んで個性を主張する小道具の役割も担っている。デザインや色、造作に凝って特にカメラ女子を意識した製品は百花繚乱と言えよう。

C社メインの頃はプロサービスがタダでくれたストラップを使っていたが、その後動画を撮るようになってからはストラップを自由に脱着できるOP/TECH(オプテック)の製品を使うようになった。

フィックスで動画撮影する場合、可能な限り振動を発生する要素を除去する必要があるため、ストラップをブラブラさせておくのは避けたいところ。その点、OP/TECHは独自のコネクターシステムを採用していて、必要ない時はリーダー部を残したままショルダー部だけ取り外せるため、非常に重宝していた。

OP/TECHはC社時代も含め20年近く愛用してきた..実際は間にナイコンのストラップを好んで使っていた時期がある..のだが、カメラがミラーレス化してシステム全体が小型になってくると、サイズ感が少々取り回しづらく感じるようになっていた。そこで色々調べた結果、新興のPeakDesign(ピークデザイン)が良さそうだと試験的に導入、結果すべてをPeakDesignに切り替えた。

FUJIFILM X-H1 / XF35mm F1.4 R

PeakDesign独特のアンカーと呼ばれるパーツとストラップ。ストラップ部は幅の違いで何種類か用意されているが、そもそもの目的からして一番細いタイプをチョイス。

先にPeakDesignを新興と書いたが、同社の生い立ちがクラウドファンディング(米Kickstarter 2010年)でスタートし、実際の製品のヒットで成功したことでもその意味は判るだろう。

FUJIFILM X-H1 / XF35mm F1.4 R

素材は車のシートベルトに使われているようなしなやかさと強靭さを感じさせるもので、使わない時はクルクルと丸めて収納しておける。何より同時にカメラを肩から下げるのは最大2台なので、ストラップ自体は2本あれば済むというのは経済的だろう。

右の小型クランプにアンカーが付いているのが、後述するレンズフットにアンカーを装着するためのアクセサリで、これは拙者独自のアイデア。

FUJIFILM X-H1 / XF35mm F1.4 R

ストラップを外すとカメラボディ側にアンカーが残る(写真左)。動画撮影含め三脚に載せた時、カメラバッグに収納する時にはストラップは外している。また、このまま残ったアンカーごとボディを握っても、アンカーはほとんど気にならない。

アンカーのリーダー部が思いのほか細くて不安の意見を耳にするが、メーカーのプロモーション動画を見る限りそんなこともなく、実際に使ってみて逆に人の力で引きちぎるのは無理だとすぐ判る。耐荷重90kg以上とくればそれはそうだろう。摩耗してくると赤いインジケータが表に出てくるので、そこで換え時と判断できるようだ。

ちなみにフジのXシリーズ、パナのGx系には何れもストラップ用の三角環が付属しているが、アンカーの装着には必要ないのですべて外している。

前述のアンカー付属の小型クランプ改を望遠ズームの三脚座に装着した例(写真右)。小型クランプはアルカスイス互換なので、アルカスタイルのプレート類すべてで使用できる。

ボディ右側(グリップ側)のストラップをレンズフットに装着することで、肩から掛けた際にレンズが身体から出っ張ったりして、歩行中にぶつけることを防ぐことができ、これは結構便利である。

それにカメラを構える際、グリップ側のストラップが握りの邪魔にならないのは二重丸。撮影中にカメラを持ち替える時、意外にグリップ側のストラップは邪魔になるんだよね。

iPhone 6

撮影時はショルダーのカメラバッグに交換レンズだけ収納し、望遠ズームと標準ズーム(写真は広角ズーム)を装着した2台のカメラを両肩からたすき掛けにしている。

前述の通り一番細いストラップにはショルダー部に滑り止めが付いていないので、滑りやすい素材であることも相まって、たすき掛けにしたカメラをスルスルとスムーズに入替えられて使い勝手が良い。

ストラップの長さ調節も簡単。調節部のループを引っ張ればワンアクションで完了だ。写真のようにたすき掛けにする際は、それぞれの長さをずらしておけば、万が一双方が体の前や後ろに同時に回っても、ぶつかることを裂けることができる。

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