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X-H2SのAFはなかなかイイ感じらしいね。ボチボチ国内のレビュアの情報も流れてきているが、概ね海外のレビューと同じ意見に読めるので、恐らくは正しい評価なのだろう。

物体認識に関して個人的にはOM-1で特に問題ないのだが、X-H2SにはOM-1が時折前触れ無くやらかす認識はしておくけど合焦するかどうか別よ!みたいなクセがないらしいので、その点には強く惹かれる。

もともとフジ機がメインなのでX-H1の後継機であるH2は既定路線だが、8K4000万画素の無印H2を見てからという判断が働いており現時点では静観状態。

それがここに来て無印を見た上でなおかつH2Sにするという迷いも生まれてきてるので、まだ予断を許さない状況だな。

とりあえず運が良かったのは、今の時期はそのAF性能が活かされるシーズンではないので、無印H2もH2Sも両方行っとく?みたいなフジの思惑にハマらなかったことだなw

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

うちの近所ってだけでカモは珍しいのだが、そのまま頭上を通過するかと思いきや突然に方向転換して、元来た方に戻っていったカルガモ。

すぐ目の前を低空で旋回していった..足を突き出しているが地上には降りてはいない..が、C-AFで断続的に20コマ近く連写しても全カット難なくバチピンであった。

ちなみにファームアップしてから問題になるようなシーンで撮ってないので、新ファームの結果は未だ未検証。

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オオジシギの国内の繁殖地の多くは北海道だが、本州の高層湿原でも繁殖する個体群がいる。我が県なら尾瀬ヶ原、隣県の栃木なら奥日光の戦場ヶ原が知られている。

秋になると赤道をまたいで南半球まで移動する渡り鳥だが、越冬地であるオーストラリアの大干ばつの影響で生息数をかなり減らしていて、IUCNの勧告が準絶滅危惧種にまで引き上げられるという話。

大干ばつの直接の原因は2019年に発生した山火事とのことで、越冬中の生息地がかなり消失してしまったことの影響が大きいらしい。

Google Pixel 5

近所の牧草地でも春の渡りの時期に見かけることがあるが、ここ2年ほどは遭遇していない。

数が減っているという話と時期的に一致するのだが、繁殖行動でもしていない限り発見自体が恐ろしく困難なので、軽々にそれが原因とも言えないかな。

鳴き声はズビャークズビャークといった聞きなしというか表現をされ、飛翔中は続けてカミナリシギの別名ともなるザザザーといった激しい音が続く。

いわゆるさえずりは前半のズビャークだが、後半の音は羽がこすれる音であり、急降下と急上昇を繰り返す行動を含めて求愛行動になる。

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X-H2Sはフジの思惑ほどは売れて無さそう。各社恒例となった供給不足アナウンスも一応出ていたようだが、XF150-600共々今はどこも店頭在庫を抱えている様子である。

思うにこの状況の要因は2点あって、そもそもAPS-Cで30万円代に手を出す購買層がフジユーザーには少ない..高い買い物するならGFXと考えているはず..のではないかということと、4000万画素のX-H2を同時に用意していて、それが9月には出ると最初に明かしてしまったことに尽きよう。

個人的にセンサーサイズや画素数でカメラの優劣をつける考えは持っていないが、世間はそうは捉えていないので、フルサイズより小さいAPS-Cに高い金は払わないとか、より高画素のモデルがそう間を空けることなく登場すると知ってしまったら、そりゃ様子見しましょうかとなるに決まっている。

X-H2Sはハイエンド市場をターゲットにしているので、無印H2と合わせてなんぼくらいに考えていると思われるが、フジの場合はかなりの確率でカニバリズムがある..X-ProユーザーはまずX-H系には興味を示さない..のはメーカー側も意識しているはずなので、実施的に他メーカーのハイエンド市場、つまり新規開拓を狙っているのだろう。

ただ、APS-CのR7があの価格帯で出てくるとフジは厳しいだろうね。カメラの基本性能は値段なりにX-H2Sが高いにせよ、世間のAPS-Cに向けられたフルサイズの廉価版的な位置づけをひっくり返すのは並大抵のことではない。

ということでT1以来のXユーザーの拙者でも、今回ばかりは無印H2を見てから判断することにしている。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

薄暗い森の中ですぐ目の前までやって来たコガラ。ナナカマドの花に集まる虫を食べに来たようで、朝露に羽毛が濡れていた。

この日は晴れて暑くなると予報が出ていたが、新潟県境で雨が強く降っていた影響で結局気温も上がらず終日どんより。

マミジロ

2022/7/14

全身黒色で名前の通り眉斑にワンポイントの白がよく目立つマミジロ。西日本では旅鳥的な扱いだが、本州中部以北の標高の高い地域では夏鳥で、局地的に分布している印象。

絶滅危惧種にまでは分類されてはいないが、国内で繁殖する個体数は減っていると言われており、見たことがないという鳥屋も結構いるある意味珍しい種である。

個人的には標高の高い山域で活動するせいで時々見かけるのだが、出会う時は大抵は行動中でカメラを手に持っていないので、写真は言うほど撮ってない。

食性や行動は同族のツグミのそれとほぼ一緒。人影でサッと逃げていくというよりは、徐々に距離を空けながら少しずつフェードアウトしく感じなのも大型ツグミ類共通の特徴で、それ故手持ちの写真も後ろ姿ばかりw

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

この時は林内の開けた林床で休憩中、森の中から落ち葉をひっくり返しながら現れた。エゾハルゼミがうるさかったが、カサコソと音がしたので気が付いた。

一旦はすぐ目の前まで来たのでZD12-100で動画撮影したが、パナライカ100-400にレンズ交換しているうちにいつものようにシェーンカムバック状態にw

このエリアではさえずりを聞く機会も多いものの、なかなかその姿を拝ませてはくれない。

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静かな尾瀬

2022/7/11

尾瀬も昔に比べるとだいぶ鳥が減ったなぁという印象。

四半世紀前なら夏の尾瀬はそれこそカッコウとオオジシギがうるさいくらい鳴いていたが、この10年ははるかな尾瀬というより静かな尾瀬と言った様相である。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / ホオアカ

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / ノビタキ

以前なら写真のホオアカ、ノビタキ、それにヒバリ、ビンズイも湿原内では至るところで営巣していたが、木道近くで見られるのはわずかである。

尾瀬ヶ原はまだ湿地の印象が強いが、基本的に高層湿原なので徐々に乾燥化が進み、何れは奥日光の戦場ヶ原のように環境が変化していくので、植生の遷移と同時に生きものの種類も変化することになる。

が、そういった自然の摂理よりもやはり鳥の数そのものがこの30年くらいで劇的に減ったな感が強い。

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欧州北部のワッデル海にあるアジサシのコロニーで鳥インフルが発生し、コロニー全体で壊滅的な被害となっているとのこと。

日本で鳥インフルと言えばその多くは冬季で、カモなど水鳥が多く集まる湖沼では同様の集団感染が心配されているが、今のところそこまで大きな被害は報告されていない。

新コロナと違って鳥インフルはてっきり季節性のものだと思っていたが、繁殖期にも発生するとなるとコロニーを形成して集団で営巣する種にとってはかなり危ういということになる。

Nikon F5 / AF-S Zoom-Nikkor 17-35mm f/2.8D / ウトウのコロニー / 北海道

Nikon F5 / AF-S Nikkor ED 600mm F4D + TC-14E / ウミウのコロニー / 北海道

FUJIFILM X-T4 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / カワウのコロニー / 群馬県

コロニーを形成する理由は大きく2つあって、立地の問題で繁殖適地が限られていたり、集団的自衛権ではないが数の力で外敵から身を守るため。

そういったコロニーを形成する多くは水鳥の仲間で、各巣はほどほどの至近距離となるため、個体同士のいざこざも多く、こういった場所で鳥インフル入ってたら一発でパンデミックとなるのは想像に難くない。

新コロナは人の社会生活が引き起こしている点でその活動を抑制すれば抑え込むことも可能..それが機能していないのでパンデミックになっている..だが、自然界の種ではそれを知ることも図ることもできないので、これに関してはなるようにしかならないのが頭の痛いところだ。

先日のノジコがよく留まっていた枯れ木は他の種も使っていて、ホオジロの他に時々ニュウナイスズメもやって来てはチュンチュンと鳴いていた。

写真だけでなく動画でも撮らせてもらったが、如何せん機材が天狗様仕様の超望遠システムなので、ワイド側に引いてもどうにもドアップになってしまうのが難点であった。

立っている地形というかシチュエーションの都合で、多少は前後できなくはなかったがこれくらい超望遠だと焼け石に水。

LUMIX GH6 / Super Telephoto System / ノジコ

LUMIX GH6 / Super Telephoto System / ニュウナイスズメ

それぞれ4K/120Pからの切り出し。この時の合成焦点距離は約3600mm相当。ただ、先日の日の丸構図が一番の記事でも書いたが、ここまでアップだとどうにも使いみちがない映像である。

もっとも最初からこっちが目的ならリレーレンズに短い焦点距離を選ぶけどね。

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野路子

2022/6/8

目の前の枯れ木にノジコがやって来ては盛んにさえずっていた。朝から午前中いっぱい一時間おきぐらいに姿を見せていたので、なわばりの巡回だったようである。

ノジコとよく似た種にアオジがいるが、見た目の識別は明確なアイリングがあるほうがノジコで、アオジの雄は顔が黒いので明るいところでの識別は容易だが、暗い林内や藪の中だと色合いが同じなので難しいかな。

夏に日本で繁殖し、冬は漂鳥的に越冬する個体もいるが、多くは大陸で冬を越すホオジロと近縁の夏鳥である。県内だと比較的標高の高いブナ帯に見られるが、数は多くなくレッドリストで準絶滅危惧に指定されている。

一見地味ではあるが、アオジやビンズイなどと一緒に高原の夏を代表する種で、そのさえずり含め個人的には好きな鳥である。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

余談だが、漫画ワンピースには鳥の名前もしくは名前に由来キャラが結構登場する。

今覚えている範囲ではクイナ、タシギ、アイサとか、一味の一人であるニコ・ロビンも然り。七武海ならドフラミンゴ、鷹の目のミホーク、海軍ならな青キジ、つる、ヒナなんてのもいたな。

なのでナミの縁者にノジコが登場した時は、さすがに作者は鳥好きなんだろうなと思ったものである。実際のところは知らんけどw

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風景写真のようにそれ一枚で完成された作品を目指すのとは異なり、生きものの写真の多くはレイアウトするエディタ目線で言わせてもらうと日の丸構図が一番である。

写真集でもない限り、生きもの写真の利用目的の多くは図鑑や雑誌の特集記事の素材として使われることが圧倒的に多いはずなので、ピンが正確にきている点と、大きく露出を飛ばさないことに気を使えば、日の丸構図がベストなのだ。

この写真の善し悪しは別にしてw、一枚目は横位置のままページ見開き前提のトリミングで、二枚目はページ片面使用なので縦位置にトリミングしている。

ちなみに余白的な空間があると文字入れがし易くなる。横位置なら主題の逆側、縦位置なら上側など。縦構図で下を空けるのはデザイン上は狭苦しい感じが出るのであまりないかな。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

そしてオリジナルがこちら。

これがドアップであったり、被写体が最初から上下左右のどこかの辺に寄せられていたりしたのでは、どうにも煮ても焼いても食えない写真となってしまうのである。

何が言いたいのかというと、なまじこだわりのあるフレーミングなどムダの極みであって、極論すれば横位置の日の丸構図が何より使い勝手が良いのである。

もちろん完成された一枚の写真としてフレーミングするのも自由ではあるが、これから生きもの写真で生計を立てていきたいと考えている懸命なる若手カメラマン諸氏なら、その写真がどこでどういうふうに使われるかをよく考えて撮ったほう良い、という余計なお世話的なお話。

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田んぼに集う

2022/5/28

平野部の田んぼなら渡り途中のシギチの類を見ることになろうが、県北ではそれは叶わず。

その代わりに田んぼ周辺で子育てしている鳥たちが入れ替わり田んぼに集まり、同じように春を待ちわびて田んぼに湧いて出てきた水棲生物を捕食、または巣に運んでいる。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20 / ダイサギ

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20 / ハシボソガラス

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20 / ムクドリ

ダイサギとハシボソガラスは4K/60Pからの切り出しカット。4:3で切り出していたら動画とはわからないだろうね。何よりどちらも1200mm相当の手持ち動画撮影である。

ムクドリはプロキャプチャ+SH2による連写。従来機に比べセンサーからの読み出し速度が早くなったとは言え、電子シャッターなのでそれ故の歪みは残るものの、それでもこれが簡単に撮れるのと撮れないのとでは雲泥の差がある。