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LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 ASPH. POWER O.I.S

春から3ヶ月ほどX-H1を使ってきて、製品コンセプト含め画質・基本性能面には満足するものがあり、今やX-T2に代わってメイン機の立ち位置を任せるに至っている。

が、X-T2から性格付けが変わって、タフなフィールド系カメラとして付き合う以上、特に操作周りに関しては微妙に難があるので、そこは一言言っておかねばなるまい。

こんな場末を通り越した田舎もんのブログなど、天下の富士フイルムが見ているとは思わないが、耳障りの良い褒めネタはそう労せずしてネットで拾えるし、カメラ雑誌の提灯記事ではないので、手放しで褒めるというものでもないしね。

以下、番号に特に事の大小の意味はないので念の為。

Qボタンここじゃない
X-T2は位置的に意図して触れない限り見て見ぬふりできたが、X-H1は割と指が掛かる位置にあるので、突然見慣れない表示が現れてビックリすことがある。そもそもクイックメニューなんて使い方が取説読んでも意味不明(誰か便利な使い方教えてケロ)。ネットでググってもほとんど情報がないところ見ると、誰も使ってねぇんじゃねぇの?と勘ぐりたくなる。ここはせめて「使わない(押しても反応しない)」という設定がほしい。
AF-ONボタンが小さすぎて押し辛い
世界のケン・ワタナベではないが「フジのカメラのボタンは小さすぎて押せなーい!」と叫びたくなるほど小さい。段差を付けて差別をしていると思われるが、隣のAE-Lボタンのほうが突出していて押しやすい点で意味不明。取り敢えずAEロックなどまったく使わないので、こっちにもAF-ONを割り当ててどちらを押してもAF駆動するように設定している。
フォーカスレバーの位置が微妙
X-T2も同様だが、位置が微妙によろしくない。ここは絶対AF-ONボタンの「すぐ下」が正しい。そういう意味でAF-ONボタンの位置ももう少し右に寄るのがベターだろうね。
セレクターボタンが深すぎて押し辛い
お前の指が太いとか言わないでくれ。とにかくボディに埋め込み過ぎで押し辛いことこの上ない。特に冬場に手袋していると操作はなかなか厳しい。それに素手だと右手親指にあかぎれが起きやすいwので痛いのである。ここは明らかにX-T2から退化しているぞ。
視度調節ダイヤルがすぐ回っちまう
カメラバッグから出し入れする際に勝手に動いている時がある。もうホントこれは何とかしろと声を大きくして言いたい。他のダイヤルにはロックが付いているのに、何故視度調節ダイヤルにはないのだ。こんなもの一度調節すれば頻繁に動かすもんでも無かろうに。X-T1からまったく対処されてないのが理解不能。 仕方ないので今回も引き続きパーマセルのお世話になっているぞ。
アイカップ無駄にデカ過ぎ
アイカップだけの問題ではないが、LCDを起こしてローポジションまたはローアングルに構える時、ライブビュー映像が見えにくくなるのがイマイチ。そもそも眼鏡使い..ハ◯キルーペではないぞw..にこんなデカイ遮光は効果ないし、押し付けないと全視野が見えづらい。カメラバッグにしまう時も引っ掛かって邪魔。取り敢えずX-T2のもの(EC-XT M)に交換することで対応しているが、デカイ方をオプションにしてくれやい。
フロントコマンドダイヤルそこじゃないっしょ
EOSとパナに慣れているせいか、この位置だと通常の撮影時に操作するのはほぼ不可能だと思うが、他の人はどうなんだろうか。どうせ配置するならEOSやパナのようにシャッターボタンの手前でしょ。但し、縦位置に構える時にグリップ側を下にした際には操作できるので、リアコマンドダイヤルと同様に露出補正を割り当てると、それはそれで便利ではあるけどね。
フォーカスモード切換レバーもそこじゃねぇし
Xシリーズ共通なのだが、シングルAF(S)とコンティニュアスAF(C)の切り替えレバーがボディ前面の向かって右下にあるのが理解不能だ。モードを切り替えるのにいちいち左手を使わないとならないとはこれ如何に。確かナイコンも同じ位置にあった..写真はF4だが確かに同じであった..と思ったが、撮影中に交互に切り替えるとかそういう操作をまったく想定していないのが不思議だ。モード切り替えはパナのように右手親指で操作できる位置にあるべきだろう。想像だが、フジはデジタルカメラ黎明期にFマウント互換機を造っていたので、その時の名残じゃないかと勘ぐってみたりして。

ちなみにもっとふざけた操作を要求するのが天下のプロ機EOS-1Dだ。左手でボタン2つを同時に押して尚且右手でダイヤル操作で選択という「ctrl+shift+option+commandでさらに英字のPを押す」みたいな操作だったはず。もうアホちゃいますかって感じだったねw

バッテリー容量少なすぎ
Xシリーズ系は今に始まった話ではないが、とにかくバッテリーが保たない。X-T1の頃から型番が変わってなくて..多少容量はアップしているが..使い回しができるのはありがたいのだが、1本フル充電でも1日300枚も撮れないのは何とかして欲しい。メーカーのソリューションとしてバッテリーグリップを付ければ3本のバッテリーで運用できるというのがあるが、いやいやそれじゃせっかくのミラーレス機が重くなっちまうでしょ、と声を大きくして言いたい。X-H1でバッテリーの仕様を刷新する良い機会だっただけに、実に惜しい話である。

まあ、すでに慣れてしまって今のままでも現状問題ないものもあるが、少しパナのG9 PROを見習えって感じがしないでもない。G9 PROは..GH3以降のGH系も同様..AF関係の操作系が1ヶ所に集められていて、カメラ構えてファインダー覗きながらでも右手親指で操作できるので使いやすいのだ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

個人的な好みもあるが、パナは昔から業務用カムコーダーを作っているだけあって、フィールド系カメラとしての操作系はいちいち理にかなっている。

デザイン性を優先するのはX-ProとX-Tに任せて、X-Hはフィールド系カメラとしてもっと操作性に重きをおいて設計して欲しいね。フジとしてX-H1にそういう設計思想を込めているのはよく判るので、次機種ではさらなる現場志向を目指して欲しいぞ。

X-H1のセールスポイントの一つは、Xシリーズ初のボディ内手ブレ補正(IBIS)であろう。すでにオリやペンタやソニー、最近ではパナもIBISを搭載したモデルを用意しているため、それ自体に目新しさはなく、むしろ自由度の高いはずのミラーレス機では周回遅れの感漂うフジであった。

ミラーレス一眼のメーカーとしてやや後発であること、当初は画質優先を謳って手ブレ補正に懐疑的な発言をしていること、コンシューマではなくプロシューマを目指すモデルで初めて実装してきた..営業的には写真のビギナーにこそ訴求力が高い..辺りに、フジの自信の程が伺えるというものだ。

撮影時の手ブレの原因はシャッター速度が遅いというのが最も大きい要因だが、それを逆手に取って意図的に撮影結果に織り込む手法もある。で、実際のフィールドでスローシャッターを使う場面と言えば、星景写真のような長時間露光を除けば、水の流れや滝などの流動感を表現するケースだろう。

今までならそんな時はさすがに三脚のお世話にならざるを得なかったのだが、先日来、いくつかの場面でX-H1のIBISの威力を試したところ、広角レンズ使用時にシャッター速度が1秒以下であれば、かなり歩留まりよくIBISだけで対応できることが判った。

FUJIFILM X-H1 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR

FUJIFILM X-H1 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR

まずは1/15秒の例。日中でNDフィルタなしだと、どんなに絞り込んでも1/15秒辺りが下限であるが、この程度だと望遠レンズでもレンズ内手ブレ補正であればさほど問題ではないだろう。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

これらは木漏れ日の差すやや明るい感じの林内で、雪解け水の流れをスローシャッターで狙ったもの。ND8を装着してF22まで絞り込み、1枚目が0.3秒、5枚目が0.5秒、それ以外は1秒で撮影した。

過度な絞り込みによる回折の影響はさておき、さすがに1秒では歩留まりが5割まで下がった..ここは個人差があろう..が、それでも1秒というスローシャッターを手持ち撮影できるというのは強力な武器であろう。

今回のケースで言えば何れも三脚が使えないシチュエーションではないので、普通に考えれば三脚に固定するのが望ましいのだが、フィールドの状況や撮影アングルによってはそう上手くいかないこともあり得るので、やはりIBISの恩恵は計り知れない。

ちなみに小中大滝..表記がややこしいのだが、小中という場所にある大滝のことねw..の写真も手持ちスローシャッターによるもので、この時もND8で0.3〜1/8で撮影している。当日は時折風が吹く状況だったので、手ブレよりは被写体ブレでアウトになるケースが多かった。

それこそ長玉..いわゆる超望遠レンズのこと..を使っていた頃は三脚の使用が大前提であったが、ミラーレス一眼と高性能な手ブレ補正の登場でそれももはや過去の話だ。

動画や物撮り、それに待機を余儀なくされるようなケース..ワイルドライフ撮影でのブラインド利用とか..を除けば、デイライトでは三脚は使う機会は少ない。

風景写真を撮るなら三脚は必須ではないか?ということになるのだろうが、拙者の撮影ジャンルは風景スナップ..勝手にカテゴライズしているだけだけど..なので、三脚にカメラを載せじっくり構えてレリーズでパシャ、なんてことは基本的にやらない。あくまで速写性重視なのである。

同時に動画を撮ることがあるのも理由の一つではあるが、そもそも三脚を使う必要がない場面でいちいち脚を広げてセッティングをすること自体をナンセンスと考えているのが大きい。そのためにもレンズ内であれIBISであれ、手ブレ補正は必須なのである。

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先日X-T2のファームがV4にアップされた。事前に告知のあった通りフォーカスブラケット機能が追加されたので、いつもならファームアップはしばらく様子見を決め込む拙者でも、早速これには飛びついた。

フォーカスブラケットは連写機能を利用して画面内のピント位置を少しずつづらしながら一度に撮影する機能で、オリンパスやパナではすでに同様の機能が実装されている便利な機能である。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / ホトケノザ

フォーカスブラケットについてはまた後日に譲るとして、フジのXシリーズではX-H1にも同機能の追加が事前告知されているが、まずは先行してX-T2から来たわけだ。が、早々にその該当ファームに不具合があったとして公開を中止、一旦V3相当に戻した新ファームであるV4.01を新たに公開した。

拙者は案内された不具合に遭遇したわけではないので、本件はトラブルに当たるまで放置とするが、問題が判っている時点で対応にそう時間がかかることも無かろうとの判断である。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PRO Neg. Std / クロフネツツジ

ファームアップで新機能を追加して既存ユーザーにも手厚いサポートをすることは、今どきの企業戦略としては正しい姿勢であろう。最初からすべて実装して出せという意見もあるようだが、ファームアップは何も新機能のためだけにあるわけではない。その時点で判っている細かいバグ取りまで含めてのことなので、可能な限り早期にファームを済ませるのが良い。

トラブルはけしからんとの意見もあろうが、写真機たるデジタルカメラは、今や巨大なソフトウエアの塊に制御されるキャプチャーデバイスである。現役のシステム屋としてソフトウエアプロダクツのコードも書いている身としては、そこはまあ致し方なしと思っている。

そう、人の手による限りソフトウエアのバグは必然なのだ。問題はその後のフォローを以下に迅速に対応できるかに掛かっているのである。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA / アマドコロ

某CとN、それに最近ではSを含めた3大カメラメーカー辺りは、ファームアップで新機能追加などどこ吹く風で、釣った魚に餌などやってなるものかとばかり、既存ユーザーへのサポートは放置プレイ状態..Cが7Dで大きく機能追加した例があるくらいだ..であるが、これは裏を返せばそれだけ完成された製品を造っているという見方もできる。

さらに深読み..穿った見方とも言うw..すれば、ファームアップで機能追加などせずともユーザーは離れないという自負の現れとも受け取れるが、裏の裏、いやまっとうな読みをすれば、3大メーカー以外の弱小メーカーは、そこまでしないとユーザーを繋ぎ止められないとも言えるかもしれない。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / PROVIA / ブルーベリー

ということで、本日の記事と写真には何の関係もないのであしからず。

連休明けてから連日雨模様で、先週末は夏日だったのが嘘のように気温もグッと下がって朝は特に寒い。さすがにこの季節に10℃を下回ると、ストーブとフリースの出番復活である。

近所のヤエザクラも連休前に満開になっていたため、ここ数日の雨のせいもあってほとんど散ってしまった。写真はまだ勢いがある時のものだ。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia

G9 PROやX-H1は、従来機に比べて大きくなったとの評..良くも悪くもね..を耳にするが、撮影はカメラボディだけで完結するものではない。交換レンズあっての写真なのである。

よく比較対象になるソニーα7シリーズがいくら小型..驚くことにフルサイズなんだよね..と言っても、その性能を引き出すためのレンズはどれもこれも巨大なものばかり。結局レンズを含めた撮影時の総量で比べれば、αはかなりガサのある巨大なシステムなのである。

昔のウォークマンなど見ていれば判るが、ソニーはデバイスメーカーの側面もあって、小さいスペースに可能な限りメカやエレキを詰め込むことに妙な使命感とも自負とも判らない挟持があるようだが、人が手で操作する道具には下限があるということを判ってない。

それに4K/60Pが求められるこの時代において、α7はスペースをすべて潰してしまったことで放熱問題をクリアできていない。しかも設計に余裕が無いのかシーリングも中途半端で、雨天の使用時に雨の侵入を許すという、カタログに踊る防塵防滴性能が何とも虚しい看板倒れ状態だ。

ちなみに某C社の場合、最初のミラーレス機であるEOS Mを出した時、何を勘違いしたかフルサイズレンズが装着できることを、あろうことかTVCMで喧伝して失笑を買っていた。そりゃそうだ、小型化が求められているミラーレス機に、何が悲しくて巨大なレンズを装着しなければならないのかw

道具は必要以上に小型化すれば必然的に使いづらくなるのは自明の理。ミラーレス機を牽引してきたパナやAPS-Cが主力のフジだが、どちらもいつか来た道とばかり、G9 PROとX-H1で路線を正しく戻してきた。もちろん小型ボディをそれぞれラインナップした上でね。

小さくすべきは小さくあるべきだが、意味のない小型化はユーザーに恩恵はないに等しい。何が何でも小さければ良いってもんじゃないって話だ。

フリーランスにGWは関係ないと書いたが、そうは言っても世間様から仕事を頂いている身であることに変わりはないので、連休が明けると同時に業務開始になるのはこれ世の定め。

性急な季節の進み具合からしても、ようやく静けさの戻ったフィールドに出たいのは山々だが、今日は我慢の一日である。まあ天候優れず雨模様であることがせめてもの救いかな。

ということで、連休前に撮影した新緑の景色をまとめてアップしておこう。

FUJIFILM X-H1 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / Velvia

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / Velvia
FUJIFILM X-H1 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR(左)/ XF16-55mm F2.8 R LM WR(右) / Velvia

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / Velvia

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / Velvia

各カメラメーカーにはそのメーカーのブランドを背負った銘レンズが存在するものだが、中でも絞りF2.8通しで16mm〜200mmをカバーする広角・標準・望遠ズームの3つを合わせて大三元と呼ばれている。

フジのXFレンズの場合は広角ズームにF2.8がないものの、赤バッジの付いたXF16-55XF50-140がそれに該当し、この2本にXF10-24..これはF4通しで赤バッジではない..を加えれば大抵の場面に対して網羅できることになる。

XF16-55とXF50-140は、それぞれがフルサイズ換算で24-82と75-210に該当するが、絞り開放からすでに実用的になる非常に優秀なレンズで、この2本だけでもXシリーズを使う動機づけとなるに値する。これはフルサイズのレンズでは考えられないことで、以前メインで使っていた某C社の大三元でも、2段程度は絞り込まないと周辺部は見られたものではなかった。

特にXF16-55に関して、X-H1になってIBISが付いたため..XF16-55には手ブレ補正が付いていない..に大いに手持ち撮影の領域が広がって、その性能と相まってXフォトグラファーたちには重ねて評価が高まっている。

単焦点レンズの評価が高いXFレンズだが、実はズームレンズの性能が抜きん出ており、何よりその性能に見合わず値段が安いと来ているから、コストパフォーマンスにも優れているのである。

ちなみにフジからもXF8-16というF2.8広角ズームのラインナップがすでにアナウンスされており、恐らくこの秋までに登場すると思われる。F4に抑えられたXF10-24も設計に無理がないため、寄れる上にこれまた開放から使える良いレンズだが、セールス的にはやはりF2.8通しで大三元を謳う必要があるので、フジとしてもそこは外せないのだろう。

個人的にはあまり広角域は使わないので、小型軽量なXF10-24で特に不満も問題もないが、フィッシュアイ系を除いて過去に使ったことがある最広角は14mm..某C社のEF14mm F2.8L..なので、フルサイズ換算で超広角12mmの世界というのは一度見てみたいね。

萌黄色の季節

2018/4/20

赤城山麓の標高400〜500m付近はすっかり新緑の萌黄色に染まり、植物が持つ葉緑素(クロロフィル)のグラデーションと遅咲きのヤマザクラが見事なコンビネーションを見せてくれる。

この時期と紅葉の季節に山を眺めると、日本の自然林がいかに多種多様で様々な樹種で構成されているかが一目瞭然だ。こんな情景を愛でながら昼飯を頬張っていると、つくづく日本人で良かったなぁと思ってしまう。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

ここしばらくはPRO Neg.やETERNAなど、彩度を抑えたフィルムシミュレーションを使っていたが、この新緑の情景の前ではやはりガッツリVelviaを使っておきたい。

オートフォーカス(以下AF)の黎明期はフィルムカメラの時代まで遡る。ミノルタのαショックはある年代の人から上の層なら記憶にあるだろう。

当時のAFは文字通り人の手から機械へピント合わせという行為を移譲することだったので、シャッターボタンの押下と連動していたのは自然の成り行きだった。

ただ、今のようにAF測距点が多点でなく中央1点、多くても横並びに5点程度だったので、中央で主題にピントを合わせてからフォーカスをロック(以下AF-L)し、フレーミングし直すという一つ余計な作業が必要であった。

そこで、記憶では最初はC社EOS-1..1989年発売の当時世界最速AFのフィルムカメラ..だったと思うが、カスタムセッティングでシャッターボタン押下とAF動作を切り離し、背面にあったAEロックボタンにAF動作を割り当てられるようにしたのである。

この件は某風景写真の大家が関係しているとかいないとか聞き及んでいるが、何れにせよ該当ボタンがカメラを握った右手親指で押す位置にあったことから、以降この動作を親指AFと呼ぶようになったのである。

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R

うちに現存するC社最後のフィルムカメラであるEOS-1Vの背面。1や1nの時代はAEロックボタンが兼用であったが、1Vから専用ボタン(左側のボタン)に変わった。

親指AFは静物写真である風景の分野で喜ばれたのは言うまでもないが、生きものを撮るカメラマンにもこの動作はすんなり受け入れられた。そしてその後は現在に至るまで、ほぼすべてのメーカーのカメラに独立したAFボタンが装備されている。

ただ、近年その右手親指は色々忙しいのである。最たるものはAF測距点の多点化に伴い用意されたフォーカスレバー的なUIであるが、それ以外にも露出補正やAEロック、フジならばフィルムシミュレーションの選択など、撮影前または撮影時に様々な役割が増えてきているのだ。

それら一連の行為をファインダーを覗きながら一気に行えるのは便利この上ないのだが、それにも増して親指は忙しい。しかもメーカーが異なるとボタンやレバーの位置も違えば役割自体逆のこともあり、ピントを合わせようとして別の機能が呼び出されたりしてしまうことも自ずから増えてきているので厄介だ。

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R

フジのX-Tシリーズにはカメラを握る右手中指の当たる位置に、ファンクションボタンが用意されている。写真はX-H1だがこれはX-T1の時代から引き継がれてきているものだ。

他メーカーにも同じ位置にボタンがあるカメラはあるが、フジの場合ここにカスタムセッティングでAF作動を割り当てることができる。つまり、AF作動を中指の専任担当とし、親指は露出周りの別の仕事に専念させることで、撮影に至る一連のシーケンスを分業化で一気呵成に行えるのである。

EOS時代、AFボタンとサブ電子ダイヤルを行ったり来たりして過労死寸前だった右手親指だったが、フジのXシリーズを使うようになってからはほぼ露出補正担当、時々AF測距点選択他という役割に落ち着いている。

と、こうなるとうちの場合はパナのGH系が異端児化してしまうことになる。GH4以降はほぼ動画専用機と捉えているので問題ないと言えばそうなのだが、正直なところGH5でも中指AFが欲しいのが本音ではあった..

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R

それがどうだろう、ユーザーの声が届いたのかどうかは別にして、G9 PROには右手中指の当たる位置にFnボタンが装備されたのである。しかもカスタムセッティングには相当のこだわりがあるパナなので、当然ここにAF作動を割り当てることができる。

FUJIFILM X-T2 / XF10-24mmF4 R OIS

直前まで望遠ズーム付きX-H1で撮影していて、目の前に来たところで首から下げていたX-T2にスイッチしてスローシャッターで流し撮り。右手親指で露出補正しつつ、中指AFでワイドトラッキングAFを使って撮影。露出補正もAF作動も親指だけでは同時にできない例。

とは言え、フジもパナも親指AFはそのまま使えるようにしているので、状況に応じて中指AFと使い分けるようにしている。過去の習慣もあるので今のところ使用率は半々だと思うが、中指AFができるかできないかは、その便利さを知ってしまった今では結構重要な要素になった。

東京で桜が満開となったとのことで、上州の平野部も今週には後に続くだろう。なのでそろそろうちのヒマワリレストランも店仕舞いの頃合いだ。

地元組のシジュウカラとヤマガラは数こそ減ったものの連日朝一番にはやってくるが、越冬組のロシア勢はかなり数を減らし、アトリはハイタカ襲撃後も来てはいるようだがパラパラ程度で、シメの来店は不定期になった。

シメも意外に遅くまで残っていることがあるが、先日赤城の北面では小さな群れにも遭遇しているので、ツグミ同様に南の方から順に北上を始めているのは確かだ。

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR

X-H1のAFは気持ちがいい程良く決まる。先日も書いたが迷いが減った印象はやはりその通りである。

X-H1のAF測距点は最大で325点あるが、位相差AFが有効になるのは中央寄りの169点となり、ほぼ画面中央の50%程度を占める。今どきのデジタルカメラでAF測距点の数が多いのは上を見ればキリがない。それに数が多ければ良いというものでもなく、求められるのは感度の良さと精度の高さだ。

生きものの写真ではトリミングして一部拡大は編集の都合上普通に行われるので、何となくピンが合っているかな程度では困る。高画素の一眼レフ機ではピンが来ているようで来ていないというのを何度も経験しているので、X-H1にしろG9 PROにしろミラーレス機の優秀さには驚くばかりだ。

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ETERNAトーン

2018/3/20

赤城高原は昨晩から冷たい雨。空模様が芳しくない日が続くのは早春ならではといったところか。今週はこのまま少し冷え込むという話なので、既定路線?というかまあ結局花冷えになったようである。

季節の動きを何人たりとも邪魔はできないのだが、月末まで多忙な日々が続くので、桜前線にはまだしばらくジッとしておいてもらいたいのが本音だ。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

片品から引き上げてくる途中、昨年暮れにコミミズク(らしき物体w)を見かけた畑に寄り道。うちの辺りだと子持山がすぐそこという感じだが、この辺りだと上州武尊山がすぐ目の前に迫って見える。もちろんコミミがいると思って立ち寄ったわけではないが、ついつい棒杭の上とかを探してしまう。

昨日のビビッドな色合いから一転して誇張抑え気味にETERNAを使う。以前ならCLASSIC CHROME一択だが、日中ここまで光のない沈鬱な情景だと、CLASSIC CHROMEでは畑土のトーンが潰れてしまうので、ここはダイナミックレンジの広いETERNAがいい感じだ。

Velviaカラー

2018/3/19

日没直後、仕事場の西向きの窓が赤く染まる。開き気味だったブラインドを全開にして外に目をやると、子持山のスカイラインが怪しいほど赤く焼けた西の空に浮かび上がってた。

先だって色鮮やかさは程々にと書いたばかりだが、こんな情景ではフィルムシミュレーションはVelviaと相場は決まっている。とにかくVelviaの赤紫から群青へのグラデーションは秀逸なのである。

他のメーカーのビビッド系ではなかなかこのトーンは出せない。そしてここにもXシリーズを使う明快な理由が存在するのだ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

春先にいい感じで夕焼けが出る要因はヘイズだが、特に今の時期は花粉かPM2.5の影響が大きい。そしてそれを裏付けるようにこの翌日は車が薄っすらと汚れていた。

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