よもや昨日の記事を読んだわけではないと思うが、
今日はお昼ごろから雨が降り出した。
それでも終日林内にいたので、ほとんど雨の印象はなかったりする。
ふと足元を見たら、カレー粉をまぶしたような中華まん風のキノコが。
キノコはまったく門外漢なので種類すら不明だが、
時期的にそろそろ山の実りが顔を出す頃合いか。
39.5℃。本日館林で記録された今夏最高気温だ。
もちろん森の中を歩いている時にはそんなことは知らず、
いや、更に熱くなるので知りたくもないが、
わざわざご丁寧にその事実を知らせてくる輩もいたりして、
つくづく友だちとはありがた(迷惑)だと思う(苦笑)。
そしてこう暑いと野外活動では水分補給が大事なわけだが、
普通にペットボトルで可搬するとあっという間にぬるくなるので、
予備ボトルは凍結しているものを選んでいる。
大抵はアクエリアス系を買うのだが、
今朝立ち寄ったコンビニではまだ冷凍庫に入れたばかりだったようで、
選択肢は久々なカルピスしかなかった。
またまた子供の頃の話になるが、
カルピスを自分の好みで希釈して飲むのが普通だった頃、
どこかのだれかのお中元でしかお目にかかれなかったので、
病気になるとか誰かの誕生日でないと、
なかなか口にすることがなかったを記憶している。
濃度が固定とはいえ(笑)、それが今は普通にペットボトルで売られているので、
カルピス商法も変わったんだなと実感する次第。
(だいぶ前からそうだと突っ込まれそうだが)
例のごとく2時間もするとシャーベット状になって冷たく飲み頃。
ヤブ蚊にまとわり付かれながら飲むカルピスは、
子供の頃の好みよりは少し濃いかな、というテイストであった。
その昔、もう40年以上も前のことだが、我々の世代は仮面ライダーに熱狂した人も多かったと思う。
かのシリーズは現在まで続いており、おもちゃ屋とのタッグで、いわゆる戦隊物との区別がつかないシロモノと化しているようだが、もちろん往年のヒーローと言えば本郷猛こと1号ライダーなわけである。
赤いマフラーなびかせて(って言うのはサイボーグ009だっけか)、スズキT20(いわゆるハスラーは新型サイクロン号から)改のサイクロン号で疾走するのに憧れたものだ。
ちなみに変身前に乗っていたのがホンダSL350K1っていうのも、まあマニアックなネタだね(笑)。とまあ何で唐突にそんなことを話題にするのかと言えば、
仮面ライダーはバッタの改造人間だったよね、という設定を思い出したから..
埴沙萠氏。先日の某国営放送をご覧になった方もいるかと思うが、我々の世代にはNPSメンバーの一人として知られている植物写真家。我が家の近くにお住まいで、40年以上も植物たちの営みを記録してきた方だ。
テレビの中の御大は、とても御年82歳とは思えないお達者ぶりに驚くばかりだった。埴先生は、一般的には動かないイメージが先行する植物が、さも動物のようにその営みのさなかに見せるダイナミックな行動を写真に収めている。
私のような凡人だと、せいぜい風に揺れる姿を狙う程度だが、植物の生態を熟知した埴先生の職人芸にかかると、我々の想像をはるかに超えた世界を見せてくれる。
ともすれば派手な生きものばかりに目が行きがちなネイチャーフォトの分野だが、足元の小さな宇宙にもっと目を向けていい、そう思わずに入られない埴先生一流の世界観に感服である。
関東甲信越は史上4番目の早さで梅雨明け。いきなり連日の猛暑で湿った空気が一気に暖められ、視界の周囲あちこちに雲がモクモク湧き上がる。早くも真夏の気配ギラギラだ。
先日はC社ブランニューの70Dをキラーモデル(正確にはその新型AFだが)と持ち上げたが、C社にはもう一つ、そのスジのワイルドライフを撮影する者にとってのキラーモデルがあったのを思い出した。それは出る出る詐欺まがい状態からようやく日の目を見た、EF200-400mm F4L IS エクステンダー 1.4xである。
ワイルドライフ撮影といってもそりゃ千差万別なので、すべてに対応するという意味ではもちろんない。エクステンダー内蔵と言ってもたかだか560mm足らず、とても1km・2km先の天狗様を狙えるわけではない。ここで想定するのは、例えばアフリカやアラスカ辺りで大型獣を撮影するようなシチュエーションだ。
砂塵舞う原野でのレンズ交換が、センサーゴミとして命取りになるというのは、サバンナで撮影したことがあるものなら誰でも知っている。航空会社の荷物預かりの規制が厳しくなって、何本ものレンズ機材を海外に持ち出すことが困難なことは、海外取材に出かけるものにはとって自明の理だ。その昔、70-200にサンニッパとゴーヨンゴをバックパックに詰め込んで、空港のイミグレで右往左往していたのが懐かしい。
EF200-400mmは、N社が先行して同レンジのズームを出しており、フィールドスポーツ系の報道分野で重宝がられているのは業界では有名である。後追いのC社は十分リサーチの上で製品化したとみえ、エクステンダーを内蔵するというギミックを搭載してきた。エクステンダーを内蔵すること自体、実はENGカメラ用の業務用レンズでは特に珍しいことではなく、業務用レンズを多数製造しているC社にとっては、むしろお家芸といってもいい。写真用レンズならその昔、FD1200mm F5.6Lという超弩級レンズがあって、それがエクステンダーを内蔵していたのを憶えている。
レンズ交換することなく、1本でフルサイズ系なら200mmから560mm、APS-Cなら320mmから900mmをカバーできるというのは、そのスジのカメラマンにとっては便利この上ない。画角をクロップできればそれでもいいが、ファインダーが狭くなるなどの弊害もある。MTFを見る限り、エクステンダー組み込みによる画質低下は最小限に抑えられていると見ていい。それどころか、外付けのエクステンダーを別途装着することさえ想定されているのが驚きだ。
久々に欲しい、いや必要なレンズとして、EF200-400mmは目下赤丸急上昇中である。で、問題はその価格。もちろんその焦点域すべてのレンズを揃えるのに比べれば安いもんだが、それでも軽自動車1台が買える値段ともなれば、投資に見合うか否か、よくよく算盤はじいて皮算用しなければ..
鳥の糞でも付いているのかと思ったら、ゾウムシの仲間のようだ。ちょっと調べた限り、マダラアシゾウムシ辺りが近いようだが、正確にはよく判らない。
C社の某5の2が先鞭をつけたデジタル一眼カメラでの動画撮影だが、その後はもう百花繚乱状態でなかなか買いどきが難しい状況である。N社のほうが早かったという人もいて実際そのとおりなのだが、アレはN社的には暗黒史としたいところだろうなぁ..
話を戻すが、仕事柄よく機材購入のアドバイスを求められるのだが、黎明期と違って現行機はフルハイビジョン撮影ならもう似たり寄ったりの域に達しており、ハイスピード撮影だの4Kだのと飛び道具を求めない限りは、贔屓のメーカーの製品を買うのがベストだと答えるようにしている。
それまで使ってきたレンズ資産をわざわざ変えてまで、CからNへNからCへ(もちろんSとかPもありね)、などと鞍替えするほどのキラーモデルは無いと言っていいだろう..というのがつい最近までの考えだったのだが、ここにきてその考え方が少々ひっくり返りつつある。
そう、先日発表されたC社中級機ブランニューの70Dだ。サンプル映像を見たが、驚いたのはそのライブビュー撮影時のAF挙動である。液晶にタッチしたエリアに、ほとんど迷いなくスーっとピンが来るのである。あの合わせつ戻りつしながら少しずつピンを合わせに行く挙動が皆無なのである。動画はMFだ!などという古めかしい考え方が一瞬で吹っ飛んでしまったのだ。AFはあくまで補助的なものだを通り越して、AFが使えないならMFで補うという、まさにスチル写真の世界で四半世紀前に起きたαショック(若い人は知らねぇだろうなぁ)的なものを感じた。
スチル写真は一気に素早くピンがくるのが理想だが、動画では全くその必要はなく、どちらかと言えばゆっくりスムーズにピンがくるのが正しい。しかもそこにピンを合わせているという一切の無駄な挙動は必要ないのだ。その点、70Dに搭載された新型AFは、まさに動画撮影には理想的なものと言えよう。これからレンズ交換式のデジタル一眼で動画撮影をしたいがどの機種が良いかと尋ねられれば、今は70D以外ないと答えざるを得ない状況に変わった。
ちなみに件のデュアルピクセルCMOS AFは、ミラーの光束でなくセンサーそのものを位相差式に使うという逆転の発想で、まさに撮像センサーというデジカメの中核をなすキーデバイスを製造するメーカーならではの技術だ。今回はタイミング的に中級機に載せてきたわけだが、当然気になるのはその次の一手だろう。年内には恐らく7Dの後継機が出ると思われ、当然それにも新型AFは乗るだろうが、個人的に予想、と言うか希望はCINEMA EOSへの搭載だ。特にC100の後継機には是非欲しいところ。
CINEMA EOSのC300やC500は、多人数参加型の撮影で使われる機種であり、専任のフォーカスマンやディレクターなどがフォーカスを担当するのでAFは必要ない。使い物になるAFを本当に必要とするのは、ワンマンオペレーションでの運用が想定されるC100クラスなのである。今回の新型AFが、EOSの10万そこそこの中級機に載せられてきたという事実からしても、C100の後継機にデュアルピクセルCMOS AFが搭載されるのはそう無理からぬ想像だと思う。
などと要らぬ夢想をしていると、この春先にXLH1からC100にスパっと切り替えた(切り替えさせた?)うちのビデオマンたちの、恨めしそうな顔が夢に出そうで怖い(苦笑)。
仕事が立て込んでなかなか山に行けない日々が続いており、そろそろ禁断症状が出始めている。ふと林床で鎌首もたげる姿を眺めつつ、は虫類の品揃えも考えなくては..などと考える昨今である。
早朝の柔らかい光の中、ヒバリが天高くさえずる畑の畦で、スギナに付いた水滴がキラキラと輝いて美しい。
この光り輝く宝石のような水の玉は、植物特有の蒸散作用の一つで、日中であれば葉っぱの気孔から水蒸気として放出されるものだ。
それが早朝など気温が低い時間帯であれば、水滴に変わって葉っぱの表面や縁に付着することになる。特にスギナの場合は水穴と呼ばれるそれ専用の穴から排出されたものだ。
一見同じような現象に朝露があるが、あれは降りたと表現されることからも判る通り、日中に蒸発した水分が夜間や早朝の冷気で冷やされ、それが水滴として葉っぱなど地表物に付着する現象であり、植物の蒸散作用とは直接は(間接的にはある)関係がない。
見た目同じように見えるので勘違いしている輩も多いが、前者が植物の表面にしか見られないのに対し、後者は地表物全般に付着することから容易に区別できる。
■蒸散作用の理屈はこちら