今宵は月齢15で満月。関東の平野部で月の出が19時少し前なので、赤城山を東に望む標高700mの我が家では、おおよそその40分後が月の出となる。
頃合いを見計らって庭に出ると、ちょうど鈴ヶ岳のやや左肩から月が昇るところであった。夜の月は何か前景がないと芸がない写真になる。また、湿気が多く夕方から少し雲が出ていたため、思っていた以上に色が付いた。
九州のほうがエライことになっているようだが、近年は何やら毎年のように日本のどこかで水にまつわる災害が多いと感じる。
確かに昔から日本は台風による災害は多かったが、梅雨前線の活発化やゲリラ豪雨などという水害はこんなに酷くなかったはずだ。
地球的規模の緩やかな変化に伴う結果というより、明らかに局所的で急激な気候変化を感じるわけで、どこぞの国の花札大統領の寝言はさておき、地球温暖化の影響というのを無視することなどもはやできまい。
停滞する前線に吹き込む湿った空気、というやつの影響なんだろうね。いやはや蒸し暑いのなんのって。
高原野菜の代表代名詞でもあるキャベツと言えば、県内では吾妻の嬬恋村が有名である。我が村も同じく高原野菜の産地として知られてはいるが、どちらかと言えばレタスが主であり、キャベツのそれは嬬恋ほどではない。
近所の農家の話によれば、以前は嬬恋をライバル視していて、定期的に葉の巻き具合をスパイしに行っていたそうだ。なるべく玉は大きくしたいが、嬬恋で出荷が始まってしまうと値が下がってしまうので、嬬恋より数日早く出荷するためにそんなことをしていたらしい。
寄り合いで集まって呑んだ時の一つ話なので、本当かどうか定かではないが、実際のところは標高がかなり違う..300m以上嬬恋が高い..し、同じ県内でも気象も異なるので、出荷時期はそれなりに異なるものだ。
うちでは葉物野菜はほぼ貰い物。レタス、大根と並んで、ここ数日キャベツもボチボチ回ってくるようになった。新キャベなんで回鍋肉が旨いね〜
先日、某所で道脇を低空でドローンが飛んでいるのを目撃した。形状からDJIのMavicとすぐ判ったが、その時点では特に気にすることもなかった。
しばらく車を走らせていると、道脇に先ほどのドローンの操縦者と思われる人を見かけ、こちらも撮影のため..空撮目的ではなかったが..にそこに車を停車させる必要があったため、駐車帯に車を入れた。
ドローンが目の前を飛んでいては絵にならないので、コーヒー飲みながらしばらく車内から操縦者の様子を眺めていたが、どう見ても業者には見えなかった..飛ばし方も微妙に危うい感じだったし..ので話しかけてみると、案の定、飛行に関する法的な問題をクリアしていないないことが判った。早い話が飛行許可を取っていなかったのである。
人口密集地でないので問題ないのではないか?という、当の本人もそういった言い訳をしていたが、そもそもどんな山の中であっても道路上から飛ばすこと自体がアウトだということを認識していなかった。しかもすぐ脇に電柱や売店が建っているにも関わらずだ。
最低でも道路や人工構造物から30m離れて離発着させる必要があるが、件の場所で飛ばすなら、斜面を30m降りる、もしくは登るなりする必要があり、仮にそれができたとしても、どちらも木々に囲まれた環境であるため、飛行自体それは叶わないだろう。
人気のまばらな山間..と言っても車両の通行はあるし人も近くにいる..で飛ばすのであれば良いだろう的な発想だったのは明白だが、ルールがある以上それを守らないと結局は利用者である我々自身の首を絞めることになるので、然るべきルールを守って欲しいものである。
それと関係して、実際に飛ばしている現場を第三者に見られてなくても、そういった映像をYouTubeに流していたりすると、それだけでも罪に問われるケースもあるので注意だ。その映像を撮影するためには許可が必要なはず、という状況証拠を自ら公開していることに他ならないからね。
うちは業務でも飛ばすので、人工物30mルールに関しては許可を取ってクリアしているし、撮影班はチームで運用するので、人口密集地での飛行についても許可..操縦者以外に監視する役目が必要になる等々..は必要な都度事前に申請している。
それに許可を取っていれば万事OKなのではなく、定期的に飛ばすことで訓練も行うようにしている。すでに撮影の為のフライトよりもトレーニングフライトのほうが長いくらいだ。
所管官庁に対し定期的に飛行ルートの報告を求められるので、訓練も含めその手間は馬鹿にならないが、事故を起こしたりそれが元で罪に問われてからでは遅いので、まあそれは仕方のないことと割り切っている。
イッカクは中世ヨーロッパの伝説上の生きものであるユニコーンのモデルで知られるハクジラの仲間で、北極海を回遊しながら生活している。
その特徴は何と言っても雄のみが有するその長い角であるが、実際はシカの仲間の角のような性質のものではなく、上顎の2本の歯のうち左側だけが長く伸びた、いわゆる牙なのである。
まあどちらにせよ、角でも牙でもそれ自体は実用性に乏しく、以前にテレビ番組で観た際には、雄が雌を巡って争う時により高く突き上げる仕草をすることから、繁殖期のシカの角のような役割があると伝えていた。
ところが、上記映像を見る限り狩りの道具として使っている..角で魚を叩いて気絶させて捕食している..のが観て取れ、実用性に乏しいどころから思いっきり道具として有効的に利用しているのが判ったとのことだ。
こんなシーンは陸上からの遠望や船上からでは到底確認することは難しい。長らく謎であったことがしっかり映像として撮れたのも、小型ドローンのお陰であろう。
今日は湿気が地上付近に滞留してなかなか蒸発しない感じで、終日蒸し暑い一日であった。そんなことで、夕方には今シーズン初のカナカナ(ヒグラシ)が鳴いた。
雨は少し前に上がっていて、もしかして西陽が入るかと撤収せずに待機していると、谷間からガスが巻いて立ち昇り、そこにタイミング良く陽が差し込む。神々しいなどとは風景写真家がよく使う言い回しで陳腐だが、現場にいれば言い得て妙ではある。
写真は撮る技術以上にそこに居合わせるという運のようなものも必要だろう。もっと言えばその運を引き寄せる事前の下調べ、それに勘所も必要だろうね。
などと書くと、さも景色を撮っていたように聞こえるが、別に美しい景色を狙っていたわけではなく、天狗様の観察で見晴らしの良い林道に上がっていた結果論だが、実はこの話で本当にグッドタイミングだったのは、一度稜線の向こうに消えていたアノ人が戻ってきたこと。
この時間帯に谷の奥へと入っていくのは大抵ねぐらへ向かうことが多く、ほぼ戻ってくる可能性は低いのだが、目の前の景色が前述のとおりだったこともあって、待機していたことが2つの偶然を生んだことになる。
中央付近の小さな鳥影がアノ人。当然、4K超望遠で動画も楽しい絵を撮らせてもらった。
昨夜は前橋で打ち合わせの後、そのまま飲み会に流れたので今朝は朝帰りとなったが、二日酔いにもならず早くに目覚めたので、赤城山を経由して帰ってきた。
途中撮影でもと考えていたが、思っていたよりは雨脚が強くて撮影意欲が減退。仕方ないので、近くの谷で営巣中のクマタカの様子を見に寄り道したが、合羽も役に立たない土砂降りに見舞われたため、これまた途中で撤退となった。
手持ちの機材がすべて防塵防滴仕様となって、多少の雨は気にならない昨今だが、それはやはり程度によるというもの。撮るにも観るにも視界がなければ話にならないしね。
雨粒を写し止めるには早いシャッタースピードが必要だが、適度に流れていたほうが絵としてはそれらしい。降りの強さにもよるが、このくらいで1/30〜1/60。
ただ、今日のような荒れ気味の日は風も吹いているので、そうなると被写体ブレも発生するので、風が止んだタイミンなど見計らう必要はあるだろう。