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ソニーの新製品でもう一つ気になるのが、民生品向けハンディカムでは初の4KカムコーダーとなるFDR-AX1だ。デジタルシネマ向けではすでにPMW-F5やPMW-F55などがあるが、何れも業界向けの高価な業務用機器だ。NEX-FS700なら外部レコーダーで4K撮影できるという向きもあろうが、そもそも外付けレコーダーなんてものは過渡期の製品(足らない機能を補うという意味で)であって、私のようにフィールドでワンマン撮影するものにとっては無用の長物である。単体で4K撮影・記録できることに意味があるのだ。

FDR-AX1の解像度はシネマの4096×2160(いわゆる4K2K)ではなく、3840×2160(16:9)である。これは放送を含めテレビでの再生を前提にしているためで、恐らく今後のスタンダードになるだろう。例えばEOS-1DCはシネマカメラに当たるため前者にカテゴリーされる。

FDR-AX1のベースは、細かい仕様の違いはあるがHDR-AX2000らしい。そして4K60p(2160p)の150Mbpsという、それまでの民生動画の世界からは考えられない膨大なデータを転送するのに、ネックとなるのが記録メディアであるが、FDR-AX1では64GBのXQDカードに最高解像度で約50分記録可能とのことだ。

記録フォーマットはXAVCの拡張版であるXAVC Sで、ファイル形式はMP4(MPEG-4 AVC/H.264 Long GOP)となる。これは最近のデジタル機器との親和性を考えてのもので、民生機ならではと言えるだろう。4Kの圧縮コーディックとしてXAVCが業界標準と決まったわけでないが、折しも次世代HDMIとして1本のケーブルで4K/60pを伝送可能とするHDMI2.0が公開された。業界をリードするソニーが民生機にまで手を打ったことで、追随するメーカーがすぐに出てくるであろう。

さて、ニュースリリース読めば判ることをダラダラと書いてしまったが、とにかくFDR-AX1は単体で4K撮影が完結することに意味がある。そしてセンサーは1/2.3型のExmor R CMOS。と、ここまで書けば私と同じ方向性の人にはすぐ判ろう。そう、次に期待するのはレンズ交換可能なモデルだ。どうだソニーさん、それを出してくれたら主義主張を変えてもいいぞ(笑)。

20130906

今年も花豆が良い感じ。収穫は月末くらいかな。県内には花豆のスイーツがいくつかあるが、旧六合村の道の駅六合や、尾瀬の山小屋や大清水の休憩所で販売している花豆ソフトが旨い。六合と尾瀬、濃厚さでは若干尾瀬が上回って、私としては好みかな。

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私はソニーというメーカーはあまり好きではないが、映像に関わる仕事をしているとどうしてもソニーの製品を見て見ぬする訳にはいかず、何とも悩ましいところである。が、そんなソニーが発表した新機軸の製品はなかなか興味深い。

DSC-QX100/10は見た目だけなら小型の交換レンズだが、円筒形のそれ自体だけで撮影可能であり、それ以上のカメラコントロールが必要なら、スマホとペアリングして使えるというシロモノだ。スマホに専用のアタッチメントで取り付け、コンパクトカメラのように使うも良し、離しても近距離ならNFCで制御可能というのは、スマホの利便性をよく活かしていると思う。

リコーにGXRというユニット単位でレンズやセンサーなど交換可能なコンパクトカメラがあるが、いかにもカメラメーカー的な発想であって、市場に広く受け入れられている製品ではない。しかし、ソニーが同じような製品(カメラ側の視点で見ての意)を作ればこうなるという良い見本なのが、今回のDSC-QX100/10だ。GXRは閉じた世界で発展性も将来性も展望が開けないが、DSC-QX100/10が連携するのはスマホやタブレットなど成長著しい分野の製品である。しかもソニーは今のところスマホの国内シェアではトップ(国内メーカーで)であり、センサーなど関係するデバイスの供給元でもあるのだ。

しかも、DSC-QX100/10はすでにベースとなるカメラ専用機が先行して発売されているので、製造コストについてはかなり抑えられると想像できる。ソニーはRX1という35mmフルサイズセンサーのコンパクトカメラを作っているが、センサーはα99やVG900と同じもので、これとて手法としては同様だ。

携帯電話やスマホにカメラ機能が付いたのは今に始まった話ではないが、スマホに高性能なカメラが装備されれば、写真を撮るしか能のないコンパクトカメラなど、市場から駆逐されてしまうのは明らかだ。写真文化を守るとか何とかつまらないメンツに拘る老舗のカメラメーカー(どことは言わないがCとかNとか、ね)にとって、家電メーカー(ソニーを家電メーカー側に含めるのは語弊があるが)の繰り出す新しい方向性のジャブは、そう遠からずジワジワと効いてくるだろう。

という状況にあって、キヤノンが春先に出したPowerShot Nや、先日発表されたiVIS mini(コンパクトカメラではないが)辺りも、ポストコンパクトカメラを見越した製品といえるかもしれない。

さて、デジタル一眼にもWi-Fiでスマホと連動する機種が増えているが、DSC-QX100/10のほうがGoProなどと同様に色々アイデア次第で遊べそうだ。レンズとセンサーの仕様からしても、十分仕事にも使えそうな気がしている。

20130905

話題にしたのでスマホで撮影した画像でも載せておこう。いまやスマホにまで裏面照射型のセンサーが組み込まれ、こうして見ると用途によってはもう十分というところまで来ている。

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20130903

この夏も結構あちこちでクマ騒ぎがあったが、

久しぶりに出掛けたいつもの林道入口にも注意喚起の看板が下がっていた。

この手の看板は大抵は季節を無視して一年中出しっぱなしなケース多く、

それだとオオカミ少年状態で効果の程はいい加減疑問なのだが、

この地区は割とタイムリーに出したり引っ込めたりしているので、

良く判っている担当者がいるのだろう。ま、何事も慣れが一番怖いのである。

余談だが、この手の絵柄は煮ても焼いても食えないような図案が多いが、

このイラストはなかなかセンスが良いように思う。

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朝PCを起動して異常に気付いた。

ビデオデータを格納している外付けHDDの一つが認識されていない。これは久しぶりに飛んだかと、PC(Win7)をリセットしたところ、何ともう1台も認識されなくなった。暑さのピークはもう過ぎたというのに、何とも面倒な話にうんざり。仕事柄、大量のデータを扱う関係でストレージの数は一般人の比ではない。しかもバックアップする都合上、単純に容量は倍以上必要なのだ。

今回飛んだのは自前のデータだった(人さまのお預かりも大量にある)が、日常的に使用するマスターであったため、即刻復旧に取り掛かる。ただ、飛んだHDDは2台で都合6TBあるため、バックアップからコピーを戻すだけでも二晩は掛かりそうだ。ただ、こんな時Macだと死ぬほど時間が掛かるが、Winなら専用の高速ファイルコピーソフトを走らせられるので助かる。

ところで、面白いことに件の飛んだ2台のHDD、Win7のディスク管理ではフォーマットすら出来なかったのだが、試しにMacにマウントしたら認識してフォーマットも出来てしまった。しかも再度Winに戻してつないだらちゃんとHFS+として認識された。とりあえずHFS+では都合が悪いでので、exFATでフォーマットし直したのだが、結局何事も無く使用できる状態に戻った。

ケチが付いてちょっと嫌な感じは残るが、日常的に使用しているので不都合があればすぐに判ることだろう。Amazonで追加のHDDをカートに入れるまではしてあるが、しばらくは様子見である。

ところで、未だにバックアップをDVDやBru-Rayなどディスクメディアにコピーしている人が世の中には多くいるようだが、経験上それはやめておいた方がいい。ディスクメディアは環境因子の変化が原因で読めなくなることが十分考えられるため、長期間の保管に不適なのだ。そもそも復旧するときには、何十枚もいちいち差し替えつつコピーし直さなければならないので、まったくもって非現実的である。バックアップはまったく同じ容量のHDDを複数用意して、常にミラーリングしておくのがベストである。

ちなみにNASにRAID組んでいるから大丈夫、なんていう人も要注意。RAIDは安全且つ高速にデータを読み書きする仕組みであって、決してバックアップではない。データは別の器(もっと言えば別の場所)に二重化三重化して保存すべし。

ついでに言うと、バックアップをしたHDDを後生大事に保管している人がいるが、バックアップとマスターは定期的に入れ替えて使用するのがベターである。万が一バックアップが壊れていても、使わなければそれに気付くことはまず無い。マスターを復旧する段階になって初めて問題に気付くことになり、その時点ではもう後の祭りなのである。

バックアップだから使っていけないのでない。中身を確認して問題ないことが認識できて初めてバックアップの意味があるのである。

20130902

赤城高原ではお盆前からススキが穂を広げ始めている。今週は前線の影響でムシムシした日が続くようだが、景色だけ見れば秋もうそこまで来ている。

カテゴリ:ガジェット

ムシムシ

2013/9/1

知人に頼まれ久しぶりに某所にトラップカメラを仕掛けてあったのだが、

結果を確認したら思いっきりケースがくもっていてボツってしまった。

秋雨前線から送り込まれてくる大量の湿気のせいで、

ここ数日やたらとムシムシしているが、その影響が大のようだ。

ちょっと仕掛けカメラは久しぶりだったので、

ケース前面にくもり止めを塗布するのを忘れたのが敗因。

来週再設置してこなければ..

20130901

ジブリの「風立ちぬ」をようやく観てきた。

得意のファンタジーではないのでどんなもんかと思っていたが、

恋愛モノとして観れば良い出来なのではないだろうか。

といっても基本的に恋愛映画を観ることがないので比較のしようもないのだが(笑)。

しかし宮崎駿氏は本当に飛行機が好きなんだなぁと思える作品だと思う。

機体そのものもさることながら、飛行シーンなどの描写は秀逸だった。

主人公のモデルがゼロ戦の設計者(堀越二郎は群馬の藤岡出身)ということで、

先の大戦に触れざるをえないのが葛藤だったと聞いたが、

そこはそれ、飛行機の屍の山を描くことで本人なりに消化出来たのかもしれない。

余談だが、エンディングが我々の世代には懐かしきユーミンのひこうき雲であったが、

当時のレシプロエンジンのプロペラ機だとそんなに高く飛べなかったので、

恐らく飛行機雲を見ることはほとんど無かったと思うぞ..

カテゴリ:季節感

葉月も終わり

2013/8/31

20130831

ろくろく更新もしないうちにはや8月も終わりか。

山にはちょろちょろ出掛けていたのでネタはあったのだが、

夜は業務に忙殺されて自分の更新作業まで手が回らないというオチだ。

されど8月過ぎてなおヒマワリというのも風情がないので、

今日のうちに駆け込みアップ..

カテゴリ:花・植物|タグ:

山は涼しい

2013/8/29

赤城高原では、お盆を過ぎてから朝晩はかなり涼しくなって、タオルケットから夏掛けの薄い布団へと包まるようになったが、折しも接近する台風の影響で、下界はまたぞろ猛暑がぶり返したよう暑さだ。

予定していたアポが来週にずれ込んで、久しぶりにポッカリと体が空いたため、ロケハン兼ね、機材担いで県北の高標高地へ出掛けてきた。

さすがに標高が1400mを超えると、まだ日射しこそ刺すように強いものの、日陰で風に吹かれると寒いくらいで、久しぶりに長袖シャツに袖を通す。山に吹く風はすっかり秋風の様相である。

20130829

午後になると遠い稜線上に雲が湧き上がり、雲に押し上げられるよう天狗様が気持よくソアリングするが、すぐに尾根を超えて視界から消えてしまった。

目の前の谷筋から谷奥の稜線まで舐めるようにスコープで探す。視野の隅には、浮かんでは消え、また飛び込んでは消えるを繰り返す、大量の避暑トンボたち。浅いV字を保って遠目をゆっくり飛ばれると、判っていてもついつい反応してしまってすぐに苦笑いだ。

20130829b

そして夏の陰影に照らされる山肌を撮影しようとバックパックを覗きこんで、望遠ズームを詰め忘れたことに気付いて再び苦笑い。

直前に仕事の電話が入ったこともあって、ここで潮時と下山した。

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雑事を振り払い、毎夏恒例の帰省ラッシュをすり抜け、

しばらく食い倒れの街に出張り、文字通り食い倒れていたその間、

あれよあれよと我が郷里の代表校が甲子園で優勝してしまい、

いやはやちょっとビックリ。前橋育英には何の縁もないのだが、

県代表ということもあってそこはやはり賛辞を送りたい。

しかし、イチロー四千本とか他に報道ネタがあったにせよ、

メディアの扱いが妙に淡白なあたりは、さすが知名度全国最下位の群馬だ(苦笑)。

準々決勝あたりから、目指せ東北勢念願の初優勝的なものや、

九州で唯一優勝経験のない延岡学園をクローズアップするやら、

何ともマスゴミの恣意的なものを感じたのは気のせいか..

20130823

優勝と聞けば皆でこぞって飛び込む有名なお堀端だが、

満腹の上州人にそんな勢いはない。

ちなみに群馬県勢の優勝は14年ぶり2回目だ。

カテゴリ:独り言

今夏はカボチャの出来が今ひとつなのに対し、

スイカはそのスジの仕事人のごとく見事な出来栄えにホクホク。

例のごとくほとんど元手は掛かっておらず、

この猛暑と引き換えとしてはまあまあなのである。

20130811

今夏のスイカはさらにひと味ちがうのだ。

例年だと皮が厚くてまあそんなもんかと思っていたところ、

近所の農家に収穫後寝かせておくのが良いと教わって、

その通りにしばらく転がしておいたら、

ご覧のとおり実が詰まって真っ赤に輝いているのにニンマリ(笑)。

もちろん糖度もバッチリで甘いのは言うまでもない。

暑い夏はキンキンに冷やしたスイカが一番美味い!

カテゴリ:独り言|タグ:

夏休み突入となって、世のお父さん同様に多少はレジャーに出かねばと、いそいそ東京見物へ。下の倅も小さい頃なら海だのキャンプだのと騙して(笑)連れ出せたものだが、さすがに知恵がついてくると金のかかる行為にしか納得しなくなるのは世の習いのようだ..

20130801

お父さん世代にはなんとも懐かしいサンダーバード。個人的にはスコットの操縦する1号が好きだったが、プラモデルを組み立ててそのまま風呂場に持ち込んで、デカール(最後に貼り付けるステッカーのこと)が全部剥がれてしまって泣きべそかいたことは内緒(苦笑)。ストーリーの時代設定は2065年とのことだから、番組放送時からするとちょうど100年後の世界を描いていたらしい。しかし、半世紀近く前にすでにこの発想ができていたのは、今見ても驚きの限りだなぁ。

20130801b

もう撤去されたのかと思っていたら、これはまだこんなところに立って、いや建ってたのね。全高約18mの実物大(って言っても実物なんかねぇけど)として間近で見ると結構デカイなぁと思うが、こんな大きな金属の塊が、アニメの世界よろしく機敏に動きまわる時代が来るものなのだろうか。当初の設定では小型の原子炉で動いていたような気がするが、アトム同様、今の時代にはあまりそぐわない設定だよね。

20130801c

対してより現実的なこちらの方は、以前にも増して機敏に動いていてちょっとビックリ。相変わらず中腰姿勢て走り回るのはご愛嬌だが(笑)、人の顔認識なんかもしたりして、知能?もアップしている模様。フル充電で約40分の活動限界は、某汎用人型決戦兵器よりは長持ちだね。

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そろそろ空いている頃合いかと立ち寄ったのは、さらに現実的なご存知東京スカイツリー。地上350mにある展望台までわずか50秒で到達するエレベーターに驚き、さらに周囲には高層の建築物が全く無いため、ほとんど現実味のない高さにはちょっと感動(ま、基本的には田舎もんだからね)。視界が良ければ我が上州赤城山も見えるらしく、東京タワーの眺めとはまさに別次元だ。しかもだ、こんなひょろっと高い棒切れのような建造物が、あの東日本大震災の揺れでも何ともなかったと言うのだから、日本の建築技術は相当スゴイもんだとこれまた感心しきりなのである。

カテゴリ:独り言