カテゴリ : 花・植物

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日中F1.0

2020/10/16

標高の高い高原のコスモスはすでに花を散らしているが、外界ではまだギリギリ愛でることができ、そんな終盤戦のコスモスを日中F1.0で狙う。

朝方は雲が多かったが昼前後に晴れ間が広がり、日向で開放F1.0ではシャッター速度が軒並み1/20000秒とか1/32000秒を叩き出す。

が、フジのカメラはメカニカルシャッターと電子シャッターをシームレスに切り替えてくれるので、メカニカルの上限である1/8000を超えても撮影はそのまま続行可能なのが良い。メニューから電子シャッターに切り替えたり、NDフィルターを付けるなどは結構面倒なものである。

しかし、若干風があってユラユラと花が安定しない状況で、ただでさえF1.0はピンが薄いこともあって、なかなか撮るのは難儀したが、取り敢えずシングルポイントのAF-Cで狙いを定めて歩留まりを上げた。

そう言えば、撮影中にキヤノン使い..レンズはEFだったがボディはR5!..の若いカメラマンに話しかけられたが、XF50mm F1.0は品薄らしいね。

元々そんなに生産数が多いとも思えないが、EOS R5も然り、このクラスの価格帯のプロダクツが売れているということは、言われているほど世の中景気が悪いってことでもないのかねぇ。

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / PROVIA

先日北海道と北東北で今シーズンの初雪が降ったようだ。赤城高原も今朝は5℃となってこの秋最低を更新。

週末は雨模様らしいので、またさらに下がるかもね。

台風14号はこの季節にしては珍しい奇妙な進路を描いて東へ抜けていった。

それ以外にも、事前の予報の時点で進路の予報円がやけに大きく描かれていたため、今ひとつどっちに行くのか判断しかねていたのも事実だ。

で、その原因が世界的な新コロナ禍の影響に依るものだと知って、へ?ってなったのだが、どうやら人々の往来が無くなり民間航空機が飛ばなくなってしまったため、飛行機から得ていた気象データが集まらなくなったのがその理由なんだとか。

知らなかったが、飛行時に得られる気温や風速、特に偏西風のデータは重要らしく、それらのデータが集まらなくなると台風の進路予想にかなりの影響がある..雲の配置だけなら気象衛星の画像でわかるが..らしい。

今のまま新コロナ禍が長引くと気象予報の精度そのものの低下を招くため、由々しき事態ということのようである。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

標高の高い耕作地は上から順に畑仕舞いとなってきているため、人の往来もだいぶ減った感がある。

そんな畑の防獣ネットにミツバアケビが絡まっていて、実がイイ感じになってきていたので近々収穫しようと思っていたが、ここ数日の雨の中、誰かに先を越されてしまった。

誰の仕業かは大体想像はつくが、そう言えば一番奥にコンニャク畑が残っていた..収穫はこれから..よなぁと思いつつ、まあこの手の野のものは人も野生動物も早いものがちだよな。

ロシア極東のカムチャッカ半島沿岸で、ヒトデやタコ、ウニや貝類など大量の海洋生物の死骸が打ち上がっているのが確認されたらしい。

最初は地元のサーファーらが目の痛みなどを訴えたことで発覚。当局が一帯を調査したところ、フェノールや石油製品など基準値を超える有害物質を検出したとこと。

汚染範囲はかなり広範囲に広がっていて、近くの軍の施設に貯蔵していたロケット燃料..そうであればミサイルだろうな..が流出した可能性が高いようだ。

確か夏前にもシベリアで火力発電施設から軽油が漏れ出す騒ぎがあったばかりで、どうにもロシアのこの手の施設の適当さには開いた口がふさがらないな。自国内で収まる状況ならまだしも、海や川を介している時点でロシア一国で済む話ではない。

この話、国内ではまったく報道がないが、カムチャッカ半島は千島列島の先に位置し、オホーツク海を介して日本ともつながっている海域なので、流氷が海洋を漂う季節がこれから来ることを考えると、日本に影響が及ばないとも限らないぞ。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO / コナラ

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO / クヌギ

今年は県北のブナがかなり不作である。ちょっと前に県境の北、つまり新潟側も見てきたが、場所によっては凶作と言ってもいいぐらいだ。

そして同様にこの赤城高原でもコナラなどドングリ類が少ない印象で、恐らくこの10年ぐらいのスパンでコナラなどはもっとも不作かも。

こうなるとクマの行動が気になるところ。もちろん必ずしもブナやドングリに依存しているクマばかりではないが、相対的に餌量が不足することで彼らの行動も変化を余儀なくされる。

沼田市内でも最近になって目撃例がポツポツ出てきているので、山以外でもうっかり出会い頭みたいな事故が起きる可能性に注意が必要だ。

連日すったもんだしている日本学術会議の任命問題だが、なんかスダレがやらかした感があるな。

前アレ政権からそのまま引き継いで軽い調子で適当に決めたら、予想外に関係各所と世論の抵抗にあっている模様。

やれ首相に任命権があるとか、前例踏襲の打破とかエクストリーム擁護陣が一生懸命論陣を張っているが、そもそもなぜその6名を任命できないのか理由を説明すれば済む話で、仕組みとか前例云々以前の問題だろう。

が、政府に盾突いた学者、つまりは気に入らないヤツだから任命しないとは今さら言えず、引っ込みが付かない状態なんだろう。一度言ったことは間違っていても訂正しない、そして後戻りもしない、まさに日本政治の悪い見本そのものだ。

エクストリーム擁護の中でとりわけアホらしいのに、「学術会議には10億円もの予算が使われている!」というさも税金の無駄遣いのような批判があるが、900億円近い国民の血税をカビだらけ虫だらけの布マスクに投じてドブに捨てたのはどこのどいつだよ。もう忘れたか!

何度でも書くが、目先の経済のことしか考えず、教育と基礎研究に予算を掛けない国は遠からず必ず衰退するぞ。今まさにノーベル賞の発表が行われているが、日本人が受賞できるのは教育と基礎研究に金を掛けていた時代があったからに他ならない。

それにしても棚からぼたもち政権のくせにやることが姑息と言うか不遜極まりないな。ただでさスダレは自助・共助・公助などと言ってひんしゅくを買っているが、自助の前に排除ときたか。フザけんなよ。

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

FUJIFILM X-T4 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / PROVIA

コスモスと並んで休耕田で目につくのはソバの花で、この時期はいわゆる秋そばになる。概ね10月中には収穫されて、新そばとして市場に出回るのもこの秋そばだ。

あー、旨い新そばをツルッと頂きたいね。

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渦中の花札野郎は曲がりなりにもれっきとした米国大統領なんで、入院ともなればちゃんとお付きの医師団が会見を開いて記者たちの質疑応答に応じている。

それに比べて担当医師の記者会見も無ければ診断書の公開もなく、政権を放り出してとっと辞めてしまったアレはどうなんだって話だ。

しかも新しい薬で元気になったとか何とかで、最近はまたぞろ会食三昧だっていうし、やはり政権運営上何か都合の悪いことでもあって、その追求を逃れるために仮病で逃げ出したんじゃねぇの?という疑惑がフツフツと湧いてくる。

国のトップという同じ立場なのに、我が国のアレのザマは何とも軽いとしか言いようがないな。

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

適当に草刈りやっているせいで、いよいよ庭のコスモスがまともに生えてこなくなってしまった。

秋とは言え例年咲いている花がないのは何となく寂しいので、来年は夏前の草刈り後に種まきせねば。

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ニコンがプロサービス(NPS)のサービス内容を変更するようである。

年会費が無料になるものの、入会金が値上げされ、登録機材の点検も有料になる上に、さらに修理にかかる費用の割引率も下がるということで、頻繁に利用する人には実質的に値上げということになる。

何より修理中の代替え機材の貸し出しが無くなるのは痛いのではないだろうか。都内在住でそれこそ機材を酷使するような状況にでもないと、地方在住で会員であることのメリットはほとんどなくなるな。

まあプロを名乗っていても市井の商業カメラマンにはプロサービスに加入していない人のほうが多いであろうから、今回の変更措置の影響はそれほどはないと思うが、そこに至った経緯というか理由は気になるね。

国内のカメラメーカーではニコンが特に厳しい状況にあるのは間違いないので、そういうことの影響は否めないだろう。

ミラーレス機に主戦場が移りつつある昨今、以前はライバルだったキヤノンが見ているのはもうニコンではなくソニーである。このまま後塵を拝する三番目の地位さえ守り抜けるのか、キヤノンの新製品ラッシュを見ているとそりゃなかなか厳しいだろうなと。

話をプロサービスに戻すが、実はキヤノンの同サービス(CPS)ではすでに会員を高級プロと貧困プロの2種類に分類しており、今回のニコンの変更はキヤノンの貧困プロ..とメーカーが言っているわけではないw..相当ということになる。

以前はNPSは高嶺の花という印象が強く、今でも入会すること自体のハードルはかなり高いことに変わりはないが、こういう一見小さな変更が何かの前触れだったりするから怖い。

何より火のないところに煙は立たないと言うしね..

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO / 深度合成

森で山栗を採集。うちの近所はあらかたはぜて落果しているが、標高の低いところではまだこれからである。

手を伸ばしたら先客がいるのに気が付いたが、ここは遠慮してもらった。

台風など大風が吹いた後は自ずと木々の枝や葉が散乱することになるが、それとは別に何も自然撹乱は起きていないのに、まだ青いドングリが落ちていることがある。

それも必ず葉っぱ付きで。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / 深度合成

先日のクリの毬の話ではないが、夏の終り頃からこの季節にコナラやクヌギの雑木林を歩いていると、不意に頭上からドングリが降ってくるのを見ることもある。

そしてこれはゾウムシの仲間であるハイイロチョッキリという小さな甲虫の仕業である。ハイイロチョッキリの成虫はドングリがまだ青いうちに穴を穿って産卵し、その後に枝ごと切り落とすので、件のような状態になるというわけだ。

下の写真のように、ドングリの帽子..正式には殻斗(かくと)と呼ぶ..やその境目付近に穴が空いていればハイイロチョッキリの仕業である。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro / 深度合成

切り落とすと言えばスパッと短時間という印象を持つが、強力な顎を持つとは言え体長が10mmにも満たない小さな甲虫なので、実際は数時間掛かるという話である。

ではなぜわざわざ大変な労力を強いてまで切り落とすのか?

地面に落ちた後、ドングリはネズミなど他の小動物に採餌される可能性が高いので、樹上に残したままのほうが良い..とは言え何れは落ちるのだけれどね..ように思える。

明確な答えはわからないが、植物が自身が傷つけられた際に出す生体防御のための物質..ハイイロチョッキリから見れば成長を妨げる迷惑な物質..を嫌っているという説もあるようで、そうであれば食物連鎖から見る生態系サービス上の戦いというか、まさに双方の生き残り術という感じになって興味深いね。

人生初めての経験である。何がって?樹上からクリが落ちてきて頭を直撃したこと。しかも毬だったりするw

帽子を被っていたがこれがなかなか痛いもので、しばらく痛痒い?感じで参った。

落ちてきた理由はヒヨドリが飛んできて2羽が激しく争ったから。それで枝が揺れ、ほぼ弾けていた毬が実を巻き散らかしながら落ちてきた次第。

何でクリの木の下にいたのかと言えば、先日来その近くのミズキにエゾビタキが渡りの途中で立ち寄っているので、それを狙っていたから。

人生この歳になってこの季節にクリの木の下に隠れるもんじゃないと悟ったぞw

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

先日最近使ってないと書いたもんだから、じゃ安く譲れと言ってきたヤツがいたので、久しぶりにE-M1Xを持ち歩いている。そもそもちゃんと記事読んでくれよ、手放すかどうかはこの冬のファームアップ次第だぞw

ちなみに写真のクリの実は直撃したやつではない。この近くにもクリの木が数本立っているが、この位置はちょっと離れいるので、誰かが運ぶ途中で落としていったのだろう。

それが人なのかけものなのかは知る由もないが..

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昆虫復活か?

2020/8/29

ジャポニカ学習帳と言えば、我々の世代が小学校に上がる頃に発売されたノートで、当然拙者も使っていた記憶がある。

深緑の装丁に昆虫の写真が表紙というのはうちの倅たちの時代まで続いていたが、昆虫が苦手の子供..の親だろうな..からクレームでも入ったか、近年は花の写真を表紙に使っていたようだ。

販売元のショウワノートの話では、単純に市場の昆虫嫌いの意見を聞いただけでなく、表紙に使えるような昆虫写真そのものの種類が減ってしまってやむを得ない措置だったとのこと。

国内ならアマチュア含め昆虫カメラマンはそこそこいるように思うが、世界まで種を広げるとなると、そこまで手広くやっているカメラマンはそうは多くはない。

大御所の海野先生や、元々ジャポニカ学習帳の写真を担当されていた山口進先生辺りは別格としても、取材費掛けて世界を渡り歩くのは趣味でもなければ難しいだろうね。何しろ昆虫は他の生きものに比べて圧倒的に種が多いw

そんなジャポニカ学習帳だが、今年50周年を期に記念販売で一時的に復活するそうである。

カマキリ先生こと香川照之の奮闘もあってか、最近は昆虫大好き少年少女の復権も見られるとのことなので、是非とも記念販売で終わらせずに花と並行して販売してほしいものだ。

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

アザミで蜜を吸うのはセセリチョウの仲間。ちょっと種名まで怪しいが、オオチャバネセセリ辺りだろうか。

その昔、出版業界に勢いがあった時代、アルバイトしながら食うや食わずで作品を撮りため、編集者に見初められて一気にデビューみたいな夢物語があったのは事実だ。

生きもの系の分野で言えば、当時登竜門とまで言われていた平凡社のアニマなどまさにその一つの例だが、そういった写真を必要としていた肝心のグラビア系のプラットホームが凋落し、時代は一気にインターネットの無料メディアへと変わった。

誰でも作品を世の中に発表できるようになった反面、デジタルカメラの進歩とともに写真撮影の敷居が下がり、同時にライバルも増え、右を見ても左を見ても誰が撮っても同じような、どこかで観たような作風の作品ばかりが量産されているのである。

1億総カメラマン時代の到来で底辺プロの需要が低くなり、それに代わって誰かを模したようなオリジナリティが薄れた作品で業界は溢れているわけだ。

生きもの系の写真の場合はさらに深刻で、シャッターチャンスの数から言えば、在野の研究者や数多のアマチュアカメラマンに分があるのは自明の理であり、各自が自由に自身のコンテンツとしてネットを介して世に発表できる時点で、プロの存在意義がより希薄になってしまった。

デジタルカメラの進歩で写真を趣味にするには良い時代になったが、写真で飯を食うには難儀する時代への変移であり、これはもはや押し留めようもない潮流なのである。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA / Dレンジ優先

涼しいうちにと思って日の出前に山へ入り、少し回り道して支線を辿って里まで降りてきた。

稜線から日が差し込み始めたばかりだが、里山界隈は昨夜の熱気が残っているので、日陰にいてもすでにムッとする感じ。

休耕田脇のあぜ道にタチアオイが咲いていたが、てっきり初夏の花かと思ったけど、この長梅雨で調子でも狂ったかな。