早咲き桜
沖縄・八重山地方の桜と言えばカンヒザクラだが、本州で早咲きと言えばカワヅザクラだ。お馴染みのソメイヨシノに先行すること一ヶ月、静岡や神奈川など暖地では二ヶ月近く早く花を咲かせる。
早咲きではあるが、南関東に比べれば榛名山麓はさすがに一ヶ月遅い。先週の時点ではまだ五分咲き程度といったところ。
フィルムシミュレーションにうっかりVelviaを選択してしまうとけばけばしい感じになってしまって、春らしい淡いパステル調の色合いが台無しなので、春の花にはPRO Neg.かASTIAが良い。
沖縄・八重山地方の桜と言えばカンヒザクラだが、本州で早咲きと言えばカワヅザクラだ。お馴染みのソメイヨシノに先行すること一ヶ月、静岡や神奈川など暖地では二ヶ月近く早く花を咲かせる。
早咲きではあるが、南関東に比べれば榛名山麓はさすがに一ヶ月遅い。先週の時点ではまだ五分咲き程度といったところ。
フィルムシミュレーションにうっかりVelviaを選択してしまうとけばけばしい感じになってしまって、春らしい淡いパステル調の色合いが台無しなので、春の花にはPRO Neg.かASTIAが良い。
同じバラ科でも梅と桜では撮り方に違いがある。
桜は梅に比べて高木に成長し、花も密生して一斉に咲くので、桜の木そのものを撮るのが定番だろう。
その点、梅は幹があまり高く成長せず、どちらかと言うと枝が水平に張り出し、花の密度も桜ほど高くはないので、広がりのある枝ぶりを強調するように撮るのが良い。
これは桜が主に鑑賞目的の園芸種として植えられているの対し、梅は実を収穫する農産物という側面があって、品種改良の結果とも言えよう。
桜を撮るときは、少し距離をとって望遠レンズで木全体を切り取るように撮ることが多いが、梅の場合は懐に入って広角レンズでガバっと写し込む。
XF10-24は開放だと周辺がやや流れるが、F8まで絞り込むと四隅までしっかり解像してキリッとした写りになる。
先週末辺りから庭のロウバイがボチボチ咲き始めた。平野部に比べて2ヶ月近く遅いが、それでも我が家の庭木で最初に花をつけることに変わりはない。
故あって手元に巡ってきたフジのエクステンションチューブMCEX-11を早々に試す。事前に手持ちのレンズをすべて試したが、実用になりそうなのはXF35とXF55-200かな。
ワーキングディスタンスを考えるとXF35(レンズ前約7cmで撮影倍率0.47倍)は使う場面が限定されるが、XF55-200はレンズ前約20cmから約66cmの範囲で撮影倍率0.25倍(APS-C)を維持するので、ちょっとした近接専用のレンズとして使えそうだ。
特にXF55-200は手ぶれ補正が付いているので、マクロ撮影時の歩留まりが上がる。XF50-140とXF100-400も同じように使えなくもないが、レンズ自体が重いので、軽量なXF55-200が一番使い勝手が良い。
今朝はウグイスの今シーズン初鳴きを確認したが、そこそこ上手にホーホケキョと鳴いていたので、本当の意味での初鳴きはもっと早かったと思われる。
と言ってもこれは南関東での話。地元赤城高原における初鳴きは、例年並みならまだ一ヶ月程度先になりそうだ。
それと、拙者は今のところまださほど花粉の影響を受ける状況にないが、今日は風が吹くたびに周囲の杉から花粉が飛散する様が見て取れた。
午後遅くには視界が靄がかかったように白くなって、飛散量の多さを視覚的に体感できた。花粉症の症状がひどい人たちにはまさに目に毒の眺めであったことだろう。
鶯とくれば梅。南関東では梅も今まさに満開である。
朝夕に近所でフクロウの調査を実施中。今は彼らの求愛期なので、割と行動が大胆になっているのだ。
夕方は日が落ちる時間帯を狙って林縁を見て回り、朝は声を目当てに日の出ちょっと前の森の中を歩き回っている。今朝も2ペア4個体の鳴き交わしを確認しており、このうち1ペアはうちのすぐ近所に縄張りがあることは判っている。
谷を挟んだ隣の地区にも2ペアいるっぽいので、こちらは夕方に配り物を届ける..今期は地元の区長なんぞ仰せつかってるもんでね..時にちょっと寄り道して痕跡探しである。
すでに紅葉も終わった標高600m付近の里山で、桜が咲いているのを見つけた。冬桜の一種のようだが、ジュウガツザクラとは花弁の数も付き方も違う。
まあ何れ観賞用の園芸種だとは思うが、それにしてもこの寒空に咲く桜の花というのも不思議な感じがする。
雨上がりに森の中を歩いていて、久しぶりにツチグリを見つけた。キノコを探していたわけではないが、斜面を登ろうとして足元を見て気が付いた。
東北では食べる地方もあるようだが、好んで食するほど美味いものでもないと聞いている。見た目はココア風味のチョコレート菓子のようにも見えるけどね。
湿気を好むのはキノコの仲間と同様で、乾いている時は地面に潜って目立たないが、湿度が高くなると開くようだ。とは言え、白い外皮が広がってなければ、恐らく気が付かずにいただろう。
ツチグリで思い浮かべるのが胞子を飛ばすシーン。待っていれば穴が広がって勝手に飛び出すのだろうが、それ待つほど暇ではなかったので、ちょっと指で押してみた。
左手にカメラを構え、横着して手持ちノーファインダーで撮影したので、グダグダの映像になってしまったがw、胞子が飛ぶ様子は判るだろう。
森の中を歩く時、行って来いのコース取りなら、行きは樹冠を見上げつつ周囲に目を配りながら歩き、帰りは逆に目線を下げて林床で探しもの、というのが大抵のパターンだ。
もちろん、光線状態が変わるので帰りも周囲には注意しているが、やはり足元のローアングルな世界も捨てがたい。
ただ、難点はフジノンレンズは総じて最短撮影距離が長く、マクロ撮影的な近接能力が低いので、その場合はマイクロフォーサーズの出番となる。
ブナの森で目線を下げると、当然ながらブナの色々に目が届く。実、落ち葉、枯れ葉、実生、そして倒木などなど。
でも、あまり這いつくばって撮影していると、周囲への警戒が疎かになるので要注意だ。シカはガサガサと賑やかにやって来るが、クマは案外音を立てないので、うっかりばったりは勘弁である。
備忘録的に季節の動きを少しアップしておく。
源流部を除いて、坂東太郎こと利根川の川幅が最も狭くなるのが棚下の綾戸渓谷だ。その標高250m付近が県北では紅葉が見頃になっている。
撮影中にヤマセミがキャラキャラ鳴きながら川面を上流方向に飛び去っていった。
庭のシロツメクサの中にコナラのどんぐりが落果して発芽、その幼木が小さいなりに紅葉中。親木の方はかなり落葉しているけどね。
撮影中にキタテハがシロツメクサの花に寄ってきたが、こちらの動きに敏感で写真は撮らせもらえなかった。昨日に続き今日も暖かい一日だったので、こういう日は昆虫も動きが活発だ。
標高820m付近のいつもの散歩コースもかなり落葉が進んで、農道も隣接する畑も落ち葉で埋め尽くされている。こういった林縁脇の畑は自然の腐葉土ができるので、農家も助かっている。
撮影中にすぐ近くの林内からシカの警戒声が響き、同時にガサガサと数頭が逃げ去っていく姿を見た。
久しぶりにもののけ姫を観た。
史実ではないし、日本列島の地勢を考えると東と西でなかなか考えづらい植生だったりするが、日本のアニメ史上でここまで日本そのものの原生自然を美しく描いた作品はないだろう。
権勢を振るう武士が登場し、蝦夷風の民が主人公に描かれているので、時代的には平安末期辺りかと思えなくもないが、火器が登場する点で室町、それも戦国中期の線が濃そうだ。
主人公が連れているのが馬でなくアカシカと呼ばれるシカの仲間で、これがどう見てもアフリカのウォーターバックそっくりな時点で、フィクションだよなぁと時代考証熱は覚めるけどね。
それと、江戸時代以前ならニホンオオカミがまだ奥山にはいたはずだが、宮崎駿はなぜ山犬をもう一つの主役に置いたのだろうか。
オオカミと山犬は同種だったというのが現在主流の考えらしいが、オオカミと明確に区別する意味で、野生化した犬または野犬と別に考える意見もあるのは事実だ。
シシ神という森の神様が登場し、山犬には物の怪としてそこに仕える?役割を与えているので、神の名を持つ大神では都合が悪かったのかもしれない。
などと、色づくブナの森を歩きつつツラツラ考えていたが、20年も前のアニメなのに未だ影響力があるのはさすが国民的アニメだ。
人の目には華やかに映る錦繍の秋も、ブナの森が今シーズンの店仕舞に入っていることの裏返しだ。秋を愛でつつ冬を待つ、そんな気持ちで森を歩くのは楽しい。
世界最初のデジタルカメラを開発したのが富士フイルムとは、つい先日まで知らなかった。
元記事には1988年のフォトキナで発表とあるが、その当時は当然ながらフィルムカメラの時代。例えばレンズシステムも含めたAFカメラとしてαショックを生み出したミノルタα-7000が世に出たのが1985年で、キヤノンのフラッグシップ機であるEOS-1が発売されるのは翌年の1989年の話である。
デジタルカメラの起源は意外に古く、コダックが開発したものが世界最初(1975年)と言われている。なので富士フイルムで言う世界最初とは、現在では標準となっているメモリーカード(SRAM)に記録する方式では、という話になるようだ。
この後、現在のデジカメの原型となるQV-10がカシオから発売されるのはさらに7年後の1995年のことなので、富士フイルムだけに限った話ではないが、デジタルカメラの開発自体はかなり早くから行われていたことがうかがえる。
何より驚きなのは、富士フイルムのカメラ事業では主力製品だったフイルムの立場を脅かすような製品を、他のどのカメラメーカーよりも早く形にしていたことだろう。
富士フイルムのデジタル一眼カメラ市場への参入は後発と言われているが、Xシリーズの完成度の高さを見る限り、実は満を持しての投入というのが正しい評価と言えよう。
ブナの葉はセルロースが多く硬いために腐りにい。そのためブナの森の土壌はスポンジ状の腐食層が形成されるので、雨水など水分の保水率が高く、緑のダムと呼ばれている。
最後の赤い実はナナカマド。