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出張先でのPC仕事は、すべからくラップトップPCのモニターサイズに依存する。仕事柄、モニターサイズは大きいのに越したことはないが、それはイコール、PCサイズの大型化を意味する。

基本的に車で移動しているので、ラップトップが大きくとも構わないのだが、それでもバッグ類への収まりを考えるといいとこ17インチであろう。ただ、過去に17インチのラップトップを使っていたことがあったが、その重さには閉口したものだ。

そんな中、携行時はコンパクトだが使用時には大型化するという素晴らしく可搬性に優れた、今までありそうでなかったアイデアを具現化した海外のベンチャーを見つけた。

www.arovia.io www.arovia.io
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24インチモニター相当とのことで、視認性がどの程度担保されるのかは気になるが、近く商品として販売するようなので、実際に試してみたいものである。

20160321

林縁部で小さいキツツキ、コゲラを見つけた。

逃げる様子もなかったので車から800mmを持ってきてしばし撮影。以前記事にした頭部の赤が撮れんもんかと粘ったが、撮影中はやはりよく判らなかった。

が、コマ送りして4Kフォトで切り出してみると、1カットだけ赤が見えるコマがあった。

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今どきのアレ

2015/11/19

いつものことながら、会話の合間に「ところでアレってどう?」などと振られることがある。

アレに該当するものは時節柄いくつか思い浮かぶのだが、クライアントとの会議の話題から想像すれば、今日の場合は先日発売開始されたiPad Proを指すことはすぐに判った。

iPad ProはiPad Airを倍までは行かないまでも、13インチ近くと一回り以上大きいスクリーンを備えたタブレットPCのことである。先日実物をApple Storeで確認したばかりだが、A4の雑誌とほぼ同程度のサイズ感、厚みであった。見た目が大きいので手にした感じでの重量感はあるのだが、実際は9インチ iPad3以前と同等である。

ともすれば何かこうAppleが新しいガジェットを発売すると、やたらすぐに飛び付きたくなる人達がいるのは周知のことなので、そうですねぇなどと会話が続くのだが、どんなにメディアがその新たな試みを讃えてみても、やはりデカイタブレットというのが正直な感想である。

ただ、実際操作した感じでは、かなりサクサクキビキビと反応するのに驚いた。貧弱な我が家の通信環境との違いもあろうが、マップの3Dビューが何のストレスもなく表示されたり、YouTubeサイトでの切り換えもかなり早い印象であった。シングルコアに限定すれば、MacBookより高速だという話も眉唾ではないだろう。

どんなに高性能であってもiOSである限りMacとの比較に意味は無いのだが、Surface Bookの登場などと合わせ見ると、自分の欲する作業のどの程度がPCの代わりになるか、という思いが皆あるのだろう。個人的には外部ストレージを従えた映像編集環境の問題がもっとも大きく、さらにプログラミング用途のIDEが動作しない限り、タブレットPCがメインとなることはあり得ないが。

iOSとOS Xの統合については、AppleのCEOであるティム・クックの言葉をして「どちらのユーザーも満足させることが出来ない中途半端な製品」になる可能性を示唆し、当面出てきそうにないが、市場のニーズが高まれば早晩製品化される可能性はある、と個人的には思っている。そしてそれはまずは統合ではなく、双方がシームレスに切り換えられる的な過渡期を経てのことだろう。

ところで、「ところでアレってどう?」と聞いてきた人はカメラマンであり、どうも撮影時のお供に携行してクライアントへのレビューなどに使いたいらしいのだ。それなら今持っているiPadで十分でしょう、と身も蓋もない返事をしてしまったのが、本音のところは背中を押して欲しかったのは容易に想像がつく。Yさん、iPad Pro是非買ってみて。で、飽きたら私にお下がりよろしく(笑)。

20151119

朝の6時半頃。かなり日の出が遅くなった感あり。もっとも、赤城高原は東に赤城山本体を望む地形のため、そもそも日の出は遅いのだけど..

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ベータの終焉

2015/11/11

先日、ソニーからベータ規格のビデオカセットテープの出荷を終了するというアナウンスがあった。9月にはHDV機器の生産終了の報があったばかりだが、少しずつレガシーな製品が市場から姿を消していく。

ご多分に漏れずうちはVHSだったのでベータには縁がなかったが、当然ながら周囲のソニー贔屓にはベータ派が多かった。それでも市場でのコンテンツの優位性はVHSのほうが上であったため、ソニー好きでもやむなくVHS派または両規格併用派が多かったようだ。

ご存知にように一般家庭へのビデオデッキ普及の影の立役者はAV..もちろんオーディオビジュアルでないほうのAVね..であり、その流通量ではVHSに大きく軍配が上がったのである。それでもウブで若かりし頃、先輩から借りた裏エ◯ビデオがベータだったため、ダンボール一箱を指をくわえて恨めしく眺めていた記憶がある(苦笑)。

ノスタルジックな意味合いで言えば、近頃はレコード盤が復権してきている。レコード盤の場合はその微妙な音のゆらぎなどを楽しむことを目的とするようだが、映像に関してはそれ以前の8mm..フィルム時代の規格..がその役目を負っているので、カセットテープに関して言えばそれはないだろうと推察する。

それよりも、まだまだ世の中に膨大に蓄積されているビデオカセットを、ワンタッチでDVDやBlu-rayディスクに焼きなおす安価な機器の登場を期待したい。うちにも過去に収録した番組など多数残っているのだが、現存するカセットデッキが壊れたらそれでオシマイなので、今回のベータ終了のニュースは、またぞろその問題を喚起することになった。

20151111

蒟蒻掘り狂騒曲も一段落し、畑も残すところホウレンソウの収穫ぐらいになり、赤城高原も農閑期へと向かっている。上州武尊山の山頂部が薄っすらと白くなっているが、根雪になるまでにはまだもう少し掛かる。周囲の山稜が根雪となると同時に、この辺りの露地の収穫シーズンも終わる。

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林檎の新品種

2015/9/12

先日の林檎の新品種、いやAppleの新製品発表では事前の噂通りの品揃えとなった。恒例のiPhone系はともかく、Apple TVなど今回はちょっと気になる新製品もあって色々情報を集めているが、我々のような技術者からするとiOS9への対応が目下の最重要課題である。

そんな中で気になっているのはiPad Proだ。ただのデカイiPadといえばまったくその通りであり、仕事で使うならPCアプリケーションが使えるほぼ同サイズの12インチMacBookのほうが良いし、個人的にも同じコストを掛けるならMacBookのほうを買うだろう。

が、新たに用意された新機能が新製品でしか機能しないとなると、それを手に入れるしか検証の術がないのは確かだ。自分の趣味で使うなら値が下がった頃にでもという判断ができるが、実機テスト用となるとそう悠長なことも言っていられないからね。

そのiPad Proだが、12.9インチのスクリーンで初代iPadとほぼ同じ重さというのは驚き。それに4Kの映像を3ストリーム同時に再生できるパワー..後述するSurface 3よりも高い..も凄い。さすがにスクリーン解像度は4Kない(2732×2048)が、AppleのRetinaディスプレイの美しさは定評があるので、今後想定される出力デバイスとしての地位はかなり高いと見ており、iPadでモバイル中の用事が事足りる人にとっては魅力的な製品だとは思う。

巷での評価はMicrosoft Surface 3との比較になるようだが、それも必然の流れか。Appleも専用のキーボードやApple Pencilなる専用のペンを用意している辺り、市場をかなり意識しているのは確かだしね。ただ、先に拙者もMacBookと比較している通り、基本的にPCであるSurface 3とはそもそも使用用途でニーズが異なる。

しつこいようだがiPad Proはどんなになりがデカくとも、中身はiOS、つまりスマートデバイスなのである。誤解を恐れず極端な言い方をすれば、キャリアサービスでの通話できないだけの巨大なiPhoneなのだ。

対してSurface 3は、タッチスクリーン装備でキーボードレスな使用が可能であっても、中身はいわゆるWindowsであり基本はあくまでPCである。形やサイズ感が似ているからと比べたくなるのは判らないでもないが、両者でまったく同じことができるわけではないので、そこは注意が必要である。

ところでAppleでは、iPad Proはその名の通り業務用途を当初の市場としているようだが、先日満を持して日本に乗り込んできたVODの黒船、NetflixもApple TVに対応しているところを見ると、案内と前述した通り出力デバイスとして人気を博すかもしれない。映像の視聴はリビングでは4Kテレビ、ソファーやベッドでは大型タブレット、そんな時代の足音がちょっと前からしてきているのは確かだからね。

20150912

利根沼田地方はリンゴの産地である。が、さすがにこの時期は早生でもまだ収穫には早い。写真の品種は新世界だが、実際の収穫期は10月後半になる。

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Win10更新

2015/8/29

以前にも書いたが、業務使用のPCの場合は簡単に最新バージョンのOSを導入する訳にはいかない。さすがにスキャナーなど周辺機器もUSBに変わり、以前ほど神経質ではなくなったが、IT系サービス従事者としては新しいソフトウエアというものは腫れものを扱う気分なのである。

できれば可能な限りトレンドは最後尾に並びたいのだが、Web系の案件に対し、Windows10に関しては悪名高きIEから標準ブラウザの座を取って代わったEdgeでの動作確認が必要となったため、致し方なく1台だけWin10に更新してみた。


20150829

うちはすでにWin専用機は7がインストールされたノートPCの1台だけで、それはとある事情から10には更新できない。そこで普段モバイルに使っているMBAのVMware Fusion内の8.1を10に更新することにした。が、当のFusion6に現れる10へのアップグレード予約画面では、仮想グラフィックドライバの問題か何かで10は実行できない旨のメッセージが表示され、一向に解決される気配がない。ちなみにParallelsのほうは一つ前のバージョン10でも問題ないようだ。

(2015年9月3日訂正 よく見たらParallels 10.2.2 でも同様にアウトであった)

ここ一ヶ月ほど様子を見ていたが、仕事仲間から専用サイトでISOイメージを落としてきて自分でアップデートすれば出来そうだと情報を得たので早速実行、結果から言うとあっさり完了した。補足すると、やはり仮想グラフィックドライバに問題があるようで、最後にFusionが止まってしまう..モニターがブラックアウトしているので動作は不明..ので、頃合いを見計らって強制終了して再起動すると、そのままWin10が起動されたのである。一応、起動後にVMware Toolsを再インストールする必要があった..そうしないとMBA側の共有フォルダを再接続できない..ことも補足しておく。

ここ数日、チマチマと色々テストしてみているが、8.1の時にインストールされていたアプリケーション..例えばOffice2010など..はすべて動作している。当初一番問題視していた、サーバー接続用のターミナルアプリも問題なく動作し、これならモバイル用途でも大丈夫との感触だ。新規のインストールでは提供されない動画再生プレーヤーも、アップグレードだとWindows Media Playerがそのまま引き継がれているのはありがたい。もう使うことはないが、糞IEが残っているのも検証用には助かる。

インターフェイスは巷で言われている通り、8や8.1に比べていくぶん7寄りになっているため、昔のWindowsライクで使える。もちろんタッチインターフェイスでも使用でき、デスクトップが勝手に切り替わることもないので、恐らく過去のバージョン中ではもっとも洗練されているのではないかと思う。

業務での使用を考えるとアプリケーションの動作確認は必須だが、ドライバなどが揃うのは時間の問題なので、パーソナルユースなら無償の内にアップグレードしたほうが懸命だろう。

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先ごろ発掘されたPB540cだが、最近になってようやくHDDの中身をすべてチェックすることができた。まあ、すべてとは言っても320MB..GBじゃないよ!..しかないのだけどね(笑)。

若かりし頃、撮影データやフィールドノートの電子化を試みて作ったファイルメーカーのデータベースなど、サルベージしたいものが色々あった。また、保育園に入る前の上の倅が当時キッドピクスで書いた懐かしい落書きファイルも多数見つかり、どうやら断捨離が得意な我が家人の管理下において、PB540cだけがひっそり生き残った理由はここにあったようである。

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が、目下の懸案事項はそのデータの取り出し方法である。同じAppleのMacとは言え、当時の漢字Talkも現在のOS Xも見た目や操作性は酷似しているものの、中身はまったく別物なのである。ケーブルで直結しようにも漢字TalkにはTCP/IPは載っておらず、通信プロトコルはAppleTalkのみで、それ自体OS XではSnow Leopard(Mac OS X 10.6)で消滅してしまっている。

ではメディアを媒介するかと考えるも、一応サルベージしたアクセサリーにSCSIのCDドライブもあるが、思いっきりCD-ROM..しかも2倍速だぜ(苦笑)..だったりする。

残る手段は3.5インチFDドライブ!なのだが、そもそもPB540cのこのFDドライブが動くのかという問題と、うちにはもうFDドライブも同メディアもないため、いまさら現行Mac用に新たにドライブを用意する必要があるというのが、いささか悩ましいところだ。いつまでPB540cが動作するのかも未知数なので、どのみち選択肢は他にないのだが。

Appleの過去の資産切り捨て..例えば最近ならFireWireだろう..は今に始まったことではないが、先日も書いたようになまじ操作性や見た目が似ている点でどうにも惜しいと思う。Windowsなら95時代とは今でも互換性があるしね。と言うかWinで同じことをMicrosoftがやったら暴動が起きると思うけど..

まあ、今回の件はSnow Leopardの時点で対策を取れたはずなので、利用者側の落ち度という見方もできる。Appleもいきなりスパッと切り捨てたわけではないしね。レガシーな仕様を引きずることで、技術の革新を阻害するのはIT的にはそちらのほうが問題あるだろうし。

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ただ、業務的にはとっとと切り捨ててほしいものもある。その代表格は何と言ってもIE(Internet Explorer)だろう。SafariはMac OS Xになってからだったし、多分当時のMacならNetscape NavigatorだろうとPB540cの中を見てみたら、何とIE、それも3.0なんてシロモノだった(怖)。

そんな利用者が多いのに大いなる問題児であるMicrosoftのIEだが、WIndows10でMicrosoft Edgeなる新ブラウザに切り替わるとのことで、ようやくその暗黒史に終止符が打たれる。さようならIE、早く来い来いEdge!

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商業分野に限れば、印刷でもWebでも画像を撮ったまま使用することはあり得ない。現在目にすることのできるあらゆるコマーシャルなイメージ、例えば本屋に並んでいる雑誌や写真集、駅前に貼ってあるチラシやポスター、テレビに流れる映像やポップなど、レタッチされていない画像や映像などどこにもない。ほぼ100%に近いところで、人の手による後処理が加わっていると言っても過言ではない。

そんな画像編集用途に用いられる、まさに元祖的なツールがAdobe Photoshop(通称フォトショ)である。そのPhotoshopの1.0がMacintosh向けにリリース(1990年)されてから今年で25週年。その記念イベントが先日開催され、Photoshopの生みの親であるトーマス・ノール氏が来日して記念講演を行った。

画像処理系のエンジニアや出版・印刷関係、それにカメラマンでPhotoshopを知らない人はいないと思うが、かく言う私も商売上欠かすことができない、画像編集ツールの定番の一つである。現在は販売形態がクラウドに変わったため、表立ったバージョンを意識することはなくなった..常に最新に更新されるので..が、最新はCCの14.0となる。

高価なPhotoshopでなくても、フリーウエアのGIMPのように同等の機能を備えるツールはあるのだが、商売上IllustratorやInDesign、PremiereにAfter Effects、それにDreamweaverなど他の一連のツールも必要となるため、Adobe税の納付は欠かせないのである。各ツールの出来不出来はともかく、Adobe自体は昔から商売方法もサポートも最低でできれば付き合いたくないのだが、何れのツールもクライアントとの絡みもあって、なかなか使わないとは言えない辺りがもどかしい(苦笑)。

カメラメーカーが自社の製品に、RAW現像を主とした画像編集も可能なツールを無料で付属させるのが当たり前の昨今、わざわざサードパーティ製の画像編集ツールを使う意味があるのかと問われれば、一般的には必要ないケースのほうが多いと思うが、かゆいところに手が届かない的なあとちょっとが足らないのがカメラメーカーのツールなのである。Photoshopでなければならない理由は主には前述の通りだが、2.5の頃から使っていてコマンド等を使い慣れているというのが、まあ妥当な理由だろうか。

ちなみにAdobeからは、LightroomというPhotoshopから写真専用..あえて画像とは言わない..の機能を切出し、さらに写真管理まで行えるまさに写真愛好家向けのツールもリリースされている。その発想も使用用途もよく考えられたツールだと思うので、写真家やカメラマンにはおすすめできる。かく言う私も最初は飛びついた口なのだが、写真データは複数のHDDに分散して格納されているため、管理するために専用のデータベースを作成する時点で保守的な私にはアウトだった。

ところで、未だに画像のレタッチを忌み嫌う輩がいるようだが、そもそもデジカメで撮影されたデータがありのままであるという認識が片腹痛いわけで、デジカメ内のA/Dコンバータと画像処理エンジンを通過した時点でもはや電気的に作り出されたイメージであり、それをカメラ内で先にやるか、PCで後でやるかの違いに過ぎないのである。某C社の例で言えば、カメラ内でピクチャースタイルを適用することで、撮影画像の色の傾向を変えることができるが、それは撮影後にPCでやってもまったく同じことである。

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先ごろ発掘されたPB540cにインストールされていたPhotoshopは4.0であった。4.0は1996年リリースなので、少なくてもこのPB540cは1996年まで使われていたことになる。他にIllustrator5.0(最新はCCの18.1)やQuarkXPress3.1(最新は10)もインストールされていたので、当時家人がフリーの編集者..現在はフリーの農夫(笑)..として使っていたと思われる。

ちなみに私個人としては、当時はすでにフリーランスではあったが、Windows95の爆発的な普及に押されて仕事がWin系に移行していたため、もうこの時分はほとんどMacをいじることなかったと記憶している。そう、当時のMacはデスクトップパブリッシング分野でしか、地方では使い道がなかったのだ。

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ちょっと前の話になるが、春休みに家人が倅の部屋を大掃除していて、収納庫の奥から懐かしいレガシーガジェットを掘り出してきた。それは引っ越してからろくに開けてもいない引越し屋の段ボール箱から、上の倅が当時集めていたトーマスのプラレール部品と一緒に出てきた。

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永き眠りから目覚めたのは、米Apple Computer(現Apple)のラップトップPC、Macintosh PowerBook 540c 通称『Blackbird ブラックバード』である。

1994年発売ということで、今を遡ることかれこれ21年前のPCということになる。これ以外のMacと、以降に手に入れたWin系のPCはもうすべて廃棄されているが、何故かこれだけ生き残っているのにはそれなりの理由があったがそれはまた後日。

それはそうと、何しろ20年以上前の代物で増設された2基のバッテリーはほぼ死んでいたし、動くか否かは半信半疑であったが、ACアダプタをつないで電源を入れると懐かしきジャーンという和音とともにMacアイコンが表示され、見事に漢字Talk7.5..当時のMacintoshのOSの呼び名..が起動された。ちょっと感動の瞬間だったりする(笑)。

当時のApple Computerは、かの創業者スティーブ・ジョブズを追い出した後、企業存亡の危機にあったわけだが、現在のようなコンシューマ向きではなく、他のPCメーカー同様にビジネス分野を中心に事業を展開しており、どちらかと言えばラップトップよりもデスクトップ向け製品がメインだった。PB540cはそんな当時のラップトップ型のフラッグシップ機である。

Macintosh PowerBook 540c 技術仕様 »

モトローラMC68LC040にVGAモニタ、メモリは12MB..本機は36MBに増設してある..でHDDは320MBなど、突っ込みどころは色々あるが、どの仕様一つとっても20年前のテクノロジーということで懐かしく頷く以外ない(笑)。

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現在出張時に携行している MacBook Air 13インチと並べてみる(写真左)。こうしてみると、コマンドキーの配置、トラックパッドとクリックボタンの位置関係など、ヒューマンインターフェイスのデザイン部分が今と同じ..現行のMacBook系はトラックパッドが一体になっているが..であることが判る。

比較用にMBA13(13.3インチ 1440×900)の方にPB540c(9.5インチ 640×480)のスクリーンショットを表示しているが、モニターサイズと色表現に関しては時代以上の差を感じる部分である。

薄いことがセールスポイントであるMBA13と並べること自体無謀だが、一応お約束で比較写真も(写真右)。もちろん右がPB540cで左がMBA13。ハンデありすぎなのでMBA13にはオマケにiPad 3rdを載せてあるが、それでもPB540cのほうが倍以上の厚さなのにはこれまた時代の流れと技術の進歩を感じる。

ちなみにMBA13は1.35kg、PB540cは3.3kg。PB540cはSCSI含め当時考えうるほぼすべてのインターフェイスを備えており、リチウムイオンバッテリーも2個込なので、今どきの高スペックノートと較べても特に重いわけではない。当時流行りのFAXモデムも装備しているしね。

  MacBook Air 13インチ PowerBook 540c
発売時期 2013年6月 1994年5月
CPU Intel Core i7 デュアルコア2.0GHz モトローラ MC68LC040 66/33 MHz
メモリ 8GB 36MB
ストレージ 512GB SSD 320MB
ディスプレイ 1440×900 数百万色 (最大2560×1600) 640×480 256色
価格 〜¥160,000程度 定価で¥600,000以上した覚えが..

単純に計算してもメモリは227倍、ストレージは1638倍、ディスプレイ解像度は横2.25倍、CPUとグラフィックス性能は今となっては計算しようがない。

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林檎マークも変わった。以前は6色の虹色であったが、2006年から現在の単色になった。さらに表示の仕方も変わっていて、以前は所有者がモニターを閉じた際に正しく見えるように配置してあったが、現在はモニターを開いた際、相対した相手に正しく見えるように配置され、さり気なくMacを使っていることを主張する意匠となっている。

バブルと呼ばれた今となっては狂気の時代、アナログムーバ片手にこのPB540c..正確にはバブル時代はPowerBook Duo 230だったが..を肩に担いで、全国を飛び回っていた頃が懐かしい。余談だが、当時IT未開の地であった地の果てシリエトクこと知床に、初めてMacを持ち込んだのはかくいう私である。その年のうちに、知床自然センター管理事務所(現在の知床財団の前身)にPBが並んでいたのは言うまでもない(笑)。

そんなことで、もし引越し後に開けたことのない段ボール箱などあったら、タイムカプセルが如く開けてみると面白いかも。貴重?な何かを発掘できるかもしれない。もちろん、昔の思い出もね..

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UKからスコットランドが独立するか否かで世界が注目していた日、一部の平和な人たちは、新型iPhoneを手にすべくAppleストアに並んでいた。私の周りにもコアなAppleファンはいて、当然のように発売日の当日には手にしていたようだ。昨年の5からドコモも取り扱うようになったため、今年は特にiPhoneの話題を耳にする。

人の欲というのは面白いもので、当初はもてはやされた10インチ前後のタブレットも、大きすぎるという理由で7インチ版が登場したり、当初は4インチ程度で登場したスマホも、大きな画面が欲しいというニーズに答えて大画面化したり。ちなみに画面サイズが5インチ以上7インチ未満を目安に、PhoneとTabletを組み合わせたphablet(ファブレット)と呼ばれている。

スマホの大画面化は、ユーザーのニーズというより、Android陣営の中核をなす液晶メーカーでもあるSAMSUNGが、iPhoneとの差別化を図るために仕掛けた戦略と言われている。それ故に大画面化された今回のiPhone6は、ライバルメーカーの後追いと言われても仕方ない、周回遅れの対応なのではないかと揶揄されたりしている。

確かに大画面化は一度に得られる情報が増え、テキストだけでなく写真や動画を閲覧するにも有利である。だた、SAMSUNGのGALAXYもそうだが、大画面化したために片手で操作できなくなった弊害が出ているのも事実である。手の小さい人など、左手で握ったら絶対に右上のアイコンには指が届くはずもなく、握り直すか両手を使う以外に方法はない。そうすると今度は画面サイズが中途半端な大きさだと、両手で操作するのは狭いということになり、iPhone6 Plusのようにさらなる大画面化に向かうことになる。

そんなことを余所に、大は小を兼ねるということで、iPhone6もPlusにその需要が集まったようだ。実際私の周りで乗り換えた人たちはすべて例外なくPlusにしている。が、そのうち何人かは前述の理由で後悔しているようで、両手でメールは打ちやすくなったが肝心の電話が掛けづらいと一様にボヤいている(苦笑)。

だから言うわけではないが、私はわざわざ掌へ収まりの悪い..言い方を変えれば、シャツの胸ポケットに入らない..大きなスマホを欲しいとは思わない。そもそもすべての要求を満たすなど無理があるのだ。仕事柄、大小タブレットを複数持っているせいもあるが、やはり片手で無理なく操作できるサイズに機能を凝縮してこそ、スマートデバイスと呼ぶにふさわしいと思うのである。個人的には理想の大きさはiPhone4Sが上限だろう。

思うにジョブズが存命だった場合、恐らくiPhone6の大画面化はなかったろう。掌に収まるサイズの小型デバイスで、PCと遜色ない情報のやり取りが行え、大量の楽曲を苦もなく持ち運べ、当然のように電話もできる。そんな夢の様なスマートデバイスを世に送り出したのはまさにジョブズの執念のようなもので、大画面化して片手で操作できなくなったスマホの製品化など許すとは到底思えない。

余談だが、Information at your finger tips(全ての指先に情報を)と唱えたのはMicrosoftの創業者であるビル・ゲイツであるが、最初に現在のスマホの原型ともいうべきPDA(Personal Digital Assistant)を世に送り出したのはAppleであり、それがNewton Message Padと呼ばれる携帯情報端末である。Newtonはジョブズが一度Appleを追い出された後に製品化されたので、ジョブズとは直接関係はないが、iPhoneのベースとなったiPodはジョブスがAppleに復帰してから開発したものである。

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赤城高原に谷川連峰ビューイングが戻ってきた。ヘイズに邪魔されスッキリ見えることが少ない夏と違い、空気が澄み渡ってくる秋は上越国境の山々を望むに良い季節である。水平に流れて行く雲は、ちょうど片品川の上空辺りを漂うガスだ。

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腕時計を手首に巻かなくなってから久しい。

携帯電話を携行するようになり、その画面に表示される時刻だけで事が済むようになったからだが、汗かきゆえにもともと腕に何かを巻くのは好きではなかった、というのもある。時刻を知るためにいちいち携帯を出すのは面倒だと腕時計派は言うが、そこまで時間に追われる生活をしていない..いや時間は守れよ、とかツッコミはなしね(笑)..ので困ることはない。

もっとも、海外に出た時は腕時計はあったほうが良いとは思うので、それだけ海外に出ていないことの裏返しでもあるのだが。

Appleが噂のあったウエアブルタイプのスマートウオッチ(腕時計型情報端末)を発表した。iWatchでなくApple Watchである点で、何でもかんでも頭にiをつければ良いってもんじゃないという主張なのか、それともApple TVのように別のカテゴリに育てるのか、まあそんな意気込みも感じる。

すでにGoogleやSAMSUNGが同様のスマートデバイスを発売しており、事前のリークも激しくて製品の方向性自体に新鮮味はないのだが、デジタル化して以降消滅していた腕時計のリューズ(いわゆる竜頭)というインターフェイスを復活させた辺り、先行するライバルに比べて逆に一歩先行したように思う。

そもそも小さなスクリーンをスマホのようにタッチ操作するのはどう考えても無理がある。同時に発表されたiPhone6 Plusは、ライバルに追随するスマホを大きくするソリューションだが、手首に巻き付けるスマートウオッチは方向性が異なるセグメントになるので、そこはさすがにApple、レガシーインターフェースをうまく流用したものだと感心する。他のメーカーなら、なんで今さらリューズなんだ、スマートデバイスなんだからタッチとジェスチャーで操作するように考えろ、とか何とか商品検討会議で檄を飛ばされるのは必定だ(苦笑)。

自分の中では趣味性の低い位置づけ..腕時計は車やカメラ同様に実用性と嗜好性が真逆に存在する工業製品だ..であり、最初に書いたとおり腕時計をはめる行為自体が好きではない。その為この手のウエアブルタイプのスマートデバイスを使うことはないが、タブレットPC同様に仕事上で今後関わりを持つことになるのは予感としてある。

ガキの頃、マジックで腕時計の絵を腕に書いて、それを顔の前にかざして、「本部応答してください!」「ラジャー!」などと遊んだことがあるだろう。実際腕時計で会話をするかどうかは別にしても、今まさにそんな時代が到来しつつある。すでにそこに当たり前として存在するのではなく、その途上や過程をつぶさに傍観できるのはつくづく幸せだと感じる今日この頃である。

ちなみに、モロボシダンが腕を顔の前にかざしてしゃべっているのに、チキュウボウエングン本部のモニターには背筋を伸ばした上半身から上が映しだされていた点に、子供ながら鋭いツッコミを入れていたのは内緒の話(笑)。

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天候不順で日中でも気温が上がらないので、今更ヒルガオもないものだが、何故か今頃夏の花が狂い咲き。が、そろそろ道脇の雑草群ともども一掃されそうな気配なので、これはこれで見納めかもしれない。

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