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商業分野に限れば、印刷でもWebでも画像を撮ったまま使用することはあり得ない。現在目にすることのできるあらゆるコマーシャルなイメージ、例えば本屋に並んでいる雑誌や写真集、駅前に貼ってあるチラシやポスター、テレビに流れる映像やポップなど、レタッチされていない画像や映像などどこにもない。ほぼ100%に近いところで、人の手による後処理が加わっていると言っても過言ではない。

そんな画像編集用途に用いられる、まさに元祖的なツールがAdobe Photoshop(通称フォトショ)である。そのPhotoshopの1.0がMacintosh向けにリリース(1990年)されてから今年で25週年。その記念イベントが先日開催され、Photoshopの生みの親であるトーマス・ノール氏が来日して記念講演を行った。

画像処理系のエンジニアや出版・印刷関係、それにカメラマンでPhotoshopを知らない人はいないと思うが、かく言う私も商売上欠かすことができない、画像編集ツールの定番の一つである。現在は販売形態がクラウドに変わったため、表立ったバージョンを意識することはなくなった..常に最新に更新されるので..が、最新はCCの14.0となる。

高価なPhotoshopでなくても、フリーウエアのGIMPのように同等の機能を備えるツールはあるのだが、商売上IllustratorやInDesign、PremiereにAfter Effects、それにDreamweaverなど他の一連のツールも必要となるため、Adobe税の納付は欠かせないのである。各ツールの出来不出来はともかく、Adobe自体は昔から商売方法もサポートも最低でできれば付き合いたくないのだが、何れのツールもクライアントとの絡みもあって、なかなか使わないとは言えない辺りがもどかしい(苦笑)。

カメラメーカーが自社の製品に、RAW現像を主とした画像編集も可能なツールを無料で付属させるのが当たり前の昨今、わざわざサードパーティ製の画像編集ツールを使う意味があるのかと問われれば、一般的には必要ないケースのほうが多いと思うが、かゆいところに手が届かない的なあとちょっとが足らないのがカメラメーカーのツールなのである。Photoshopでなければならない理由は主には前述の通りだが、2.5の頃から使っていてコマンド等を使い慣れているというのが、まあ妥当な理由だろうか。

ちなみにAdobeからは、LightroomというPhotoshopから写真専用..あえて画像とは言わない..の機能を切出し、さらに写真管理まで行えるまさに写真愛好家向けのツールもリリースされている。その発想も使用用途もよく考えられたツールだと思うので、写真家やカメラマンにはおすすめできる。かく言う私も最初は飛びついた口なのだが、写真データは複数のHDDに分散して格納されているため、管理するために専用のデータベースを作成する時点で保守的な私にはアウトだった。

ところで、未だに画像のレタッチを忌み嫌う輩がいるようだが、そもそもデジカメで撮影されたデータがありのままであるという認識が片腹痛いわけで、デジカメ内のA/Dコンバータと画像処理エンジンを通過した時点でもはや電気的に作り出されたイメージであり、それをカメラ内で先にやるか、PCで後でやるかの違いに過ぎないのである。某C社の例で言えば、カメラ内でピクチャースタイルを適用することで、撮影画像の色の傾向を変えることができるが、それは撮影後にPCでやってもまったく同じことである。

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先ごろ発掘されたPB540cにインストールされていたPhotoshopは4.0であった。4.0は1996年リリースなので、少なくてもこのPB540cは1996年まで使われていたことになる。他にIllustrator5.0(最新はCCの18.1)やQuarkXPress3.1(最新は10)もインストールされていたので、当時家人がフリーの編集者..現在はフリーの農夫(笑)..として使っていたと思われる。

ちなみに私個人としては、当時はすでにフリーランスではあったが、Windows95の爆発的な普及に押されて仕事がWin系に移行していたため、もうこの時分はほとんどMacをいじることなかったと記憶している。そう、当時のMacはデスクトップパブリッシング分野でしか、地方では使い道がなかったのだ。

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ちょっと前の話になるが、春休みに家人が倅の部屋を大掃除していて、収納庫の奥から懐かしいレガシーガジェットを掘り出してきた。それは引っ越してからろくに開けてもいない引越し屋の段ボール箱から、上の倅が当時集めていたトーマスのプラレール部品と一緒に出てきた。

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永き眠りから目覚めたのは、米Apple Computer(現Apple)のラップトップPC、Macintosh PowerBook 540c 通称『Blackbird ブラックバード』である。

1994年発売ということで、今を遡ることかれこれ21年前のPCということになる。これ以外のMacと、以降に手に入れたWin系のPCはもうすべて廃棄されているが、何故かこれだけ生き残っているのにはそれなりの理由があったがそれはまた後日。

それはそうと、何しろ20年以上前の代物で増設された2基のバッテリーはほぼ死んでいたし、動くか否かは半信半疑であったが、ACアダプタをつないで電源を入れると懐かしきジャーンという和音とともにMacアイコンが表示され、見事に漢字Talk7.5..当時のMacintoshのOSの呼び名..が起動された。ちょっと感動の瞬間だったりする(笑)。

当時のApple Computerは、かの創業者スティーブ・ジョブズを追い出した後、企業存亡の危機にあったわけだが、現在のようなコンシューマ向きではなく、他のPCメーカー同様にビジネス分野を中心に事業を展開しており、どちらかと言えばラップトップよりもデスクトップ向け製品がメインだった。PB540cはそんな当時のラップトップ型のフラッグシップ機である。

Macintosh PowerBook 540c 技術仕様 »

モトローラMC68LC040にVGAモニタ、メモリは12MB..本機は36MBに増設してある..でHDDは320MBなど、突っ込みどころは色々あるが、どの仕様一つとっても20年前のテクノロジーということで懐かしく頷く以外ない(笑)。

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現在出張時に携行している MacBook Air 13インチと並べてみる(写真左)。こうしてみると、コマンドキーの配置、トラックパッドとクリックボタンの位置関係など、ヒューマンインターフェイスのデザイン部分が今と同じ..現行のMacBook系はトラックパッドが一体になっているが..であることが判る。

比較用にMBA13(13.3インチ 1440×900)の方にPB540c(9.5インチ 640×480)のスクリーンショットを表示しているが、モニターサイズと色表現に関しては時代以上の差を感じる部分である。

薄いことがセールスポイントであるMBA13と並べること自体無謀だが、一応お約束で比較写真も(写真右)。もちろん右がPB540cで左がMBA13。ハンデありすぎなのでMBA13にはオマケにiPad 3rdを載せてあるが、それでもPB540cのほうが倍以上の厚さなのにはこれまた時代の流れと技術の進歩を感じる。

ちなみにMBA13は1.35kg、PB540cは3.3kg。PB540cはSCSI含め当時考えうるほぼすべてのインターフェイスを備えており、リチウムイオンバッテリーも2個込なので、今どきの高スペックノートと較べても特に重いわけではない。当時流行りのFAXモデムも装備しているしね。

  MacBook Air 13インチ PowerBook 540c
発売時期 2013年6月 1994年5月
CPU Intel Core i7 デュアルコア2.0GHz モトローラ MC68LC040 66/33 MHz
メモリ 8GB 36MB
ストレージ 512GB SSD 320MB
ディスプレイ 1440×900 数百万色 (最大2560×1600) 640×480 256色
価格 〜¥160,000程度 定価で¥600,000以上した覚えが..

単純に計算してもメモリは227倍、ストレージは1638倍、ディスプレイ解像度は横2.25倍、CPUとグラフィックス性能は今となっては計算しようがない。

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林檎マークも変わった。以前は6色の虹色であったが、2006年から現在の単色になった。さらに表示の仕方も変わっていて、以前は所有者がモニターを閉じた際に正しく見えるように配置してあったが、現在はモニターを開いた際、相対した相手に正しく見えるように配置され、さり気なくMacを使っていることを主張する意匠となっている。

バブルと呼ばれた今となっては狂気の時代、アナログムーバ片手にこのPB540c..正確にはバブル時代はPowerBook Duo 230だったが..を肩に担いで、全国を飛び回っていた頃が懐かしい。余談だが、当時IT未開の地であった地の果てシリエトクこと知床に、初めてMacを持ち込んだのはかくいう私である。その年のうちに、知床自然センター管理事務所(現在の知床財団の前身)にPBが並んでいたのは言うまでもない(笑)。

そんなことで、もし引越し後に開けたことのない段ボール箱などあったら、タイムカプセルが如く開けてみると面白いかも。貴重?な何かを発掘できるかもしれない。もちろん、昔の思い出もね..

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UKからスコットランドが独立するか否かで世界が注目していた日、一部の平和な人たちは、新型iPhoneを手にすべくAppleストアに並んでいた。私の周りにもコアなAppleファンはいて、当然のように発売日の当日には手にしていたようだ。昨年の5からドコモも取り扱うようになったため、今年は特にiPhoneの話題を耳にする。

人の欲というのは面白いもので、当初はもてはやされた10インチ前後のタブレットも、大きすぎるという理由で7インチ版が登場したり、当初は4インチ程度で登場したスマホも、大きな画面が欲しいというニーズに答えて大画面化したり。ちなみに画面サイズが5インチ以上7インチ未満を目安に、PhoneとTabletを組み合わせたphablet(ファブレット)と呼ばれている。

スマホの大画面化は、ユーザーのニーズというより、Android陣営の中核をなす液晶メーカーでもあるSAMSUNGが、iPhoneとの差別化を図るために仕掛けた戦略と言われている。それ故に大画面化された今回のiPhone6は、ライバルメーカーの後追いと言われても仕方ない、周回遅れの対応なのではないかと揶揄されたりしている。

確かに大画面化は一度に得られる情報が増え、テキストだけでなく写真や動画を閲覧するにも有利である。だた、SAMSUNGのGALAXYもそうだが、大画面化したために片手で操作できなくなった弊害が出ているのも事実である。手の小さい人など、左手で握ったら絶対に右上のアイコンには指が届くはずもなく、握り直すか両手を使う以外に方法はない。そうすると今度は画面サイズが中途半端な大きさだと、両手で操作するのは狭いということになり、iPhone6 Plusのようにさらなる大画面化に向かうことになる。

そんなことを余所に、大は小を兼ねるということで、iPhone6もPlusにその需要が集まったようだ。実際私の周りで乗り換えた人たちはすべて例外なくPlusにしている。が、そのうち何人かは前述の理由で後悔しているようで、両手でメールは打ちやすくなったが肝心の電話が掛けづらいと一様にボヤいている(苦笑)。

だから言うわけではないが、私はわざわざ掌へ収まりの悪い..言い方を変えれば、シャツの胸ポケットに入らない..大きなスマホを欲しいとは思わない。そもそもすべての要求を満たすなど無理があるのだ。仕事柄、大小タブレットを複数持っているせいもあるが、やはり片手で無理なく操作できるサイズに機能を凝縮してこそ、スマートデバイスと呼ぶにふさわしいと思うのである。個人的には理想の大きさはiPhone4Sが上限だろう。

思うにジョブズが存命だった場合、恐らくiPhone6の大画面化はなかったろう。掌に収まるサイズの小型デバイスで、PCと遜色ない情報のやり取りが行え、大量の楽曲を苦もなく持ち運べ、当然のように電話もできる。そんな夢の様なスマートデバイスを世に送り出したのはまさにジョブズの執念のようなもので、大画面化して片手で操作できなくなったスマホの製品化など許すとは到底思えない。

余談だが、Information at your finger tips(全ての指先に情報を)と唱えたのはMicrosoftの創業者であるビル・ゲイツであるが、最初に現在のスマホの原型ともいうべきPDA(Personal Digital Assistant)を世に送り出したのはAppleであり、それがNewton Message Padと呼ばれる携帯情報端末である。Newtonはジョブズが一度Appleを追い出された後に製品化されたので、ジョブズとは直接関係はないが、iPhoneのベースとなったiPodはジョブスがAppleに復帰してから開発したものである。

20140921

赤城高原に谷川連峰ビューイングが戻ってきた。ヘイズに邪魔されスッキリ見えることが少ない夏と違い、空気が澄み渡ってくる秋は上越国境の山々を望むに良い季節である。水平に流れて行く雲は、ちょうど片品川の上空辺りを漂うガスだ。

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腕時計を手首に巻かなくなってから久しい。

携帯電話を携行するようになり、その画面に表示される時刻だけで事が済むようになったからだが、汗かきゆえにもともと腕に何かを巻くのは好きではなかった、というのもある。時刻を知るためにいちいち携帯を出すのは面倒だと腕時計派は言うが、そこまで時間に追われる生活をしていない..いや時間は守れよ、とかツッコミはなしね(笑)..ので困ることはない。

もっとも、海外に出た時は腕時計はあったほうが良いとは思うので、それだけ海外に出ていないことの裏返しでもあるのだが。

Appleが噂のあったウエアブルタイプのスマートウオッチ(腕時計型情報端末)を発表した。iWatchでなくApple Watchである点で、何でもかんでも頭にiをつければ良いってもんじゃないという主張なのか、それともApple TVのように別のカテゴリに育てるのか、まあそんな意気込みも感じる。

すでにGoogleやSAMSUNGが同様のスマートデバイスを発売しており、事前のリークも激しくて製品の方向性自体に新鮮味はないのだが、デジタル化して以降消滅していた腕時計のリューズ(いわゆる竜頭)というインターフェイスを復活させた辺り、先行するライバルに比べて逆に一歩先行したように思う。

そもそも小さなスクリーンをスマホのようにタッチ操作するのはどう考えても無理がある。同時に発表されたiPhone6 Plusは、ライバルに追随するスマホを大きくするソリューションだが、手首に巻き付けるスマートウオッチは方向性が異なるセグメントになるので、そこはさすがにApple、レガシーインターフェースをうまく流用したものだと感心する。他のメーカーなら、なんで今さらリューズなんだ、スマートデバイスなんだからタッチとジェスチャーで操作するように考えろ、とか何とか商品検討会議で檄を飛ばされるのは必定だ(苦笑)。

自分の中では趣味性の低い位置づけ..腕時計は車やカメラ同様に実用性と嗜好性が真逆に存在する工業製品だ..であり、最初に書いたとおり腕時計をはめる行為自体が好きではない。その為この手のウエアブルタイプのスマートデバイスを使うことはないが、タブレットPC同様に仕事上で今後関わりを持つことになるのは予感としてある。

ガキの頃、マジックで腕時計の絵を腕に書いて、それを顔の前にかざして、「本部応答してください!」「ラジャー!」などと遊んだことがあるだろう。実際腕時計で会話をするかどうかは別にしても、今まさにそんな時代が到来しつつある。すでにそこに当たり前として存在するのではなく、その途上や過程をつぶさに傍観できるのはつくづく幸せだと感じる今日この頃である。

ちなみに、モロボシダンが腕を顔の前にかざしてしゃべっているのに、チキュウボウエングン本部のモニターには背筋を伸ばした上半身から上が映しだされていた点に、子供ながら鋭いツッコミを入れていたのは内緒の話(笑)。

20140911

天候不順で日中でも気温が上がらないので、今更ヒルガオもないものだが、何故か今頃夏の花が狂い咲き。が、そろそろ道脇の雑草群ともども一掃されそうな気配なので、これはこれで見納めかもしれない。

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Final Cut Pro Xがバージョンアップした。メジャーではないマイナーではあるが、トレンドの4K対応(例の世界一高価なゴミ箱が必要だけど)を始めとしたその変更点は多岐にわたる。

個人的に歓迎なのは、イベントとプロジェクトが一まとまりになった点と、AVCHDをネイティブで扱えるようになったことかな。特に後者は待ち望んでいた編集マンを多いと思う。それまでいちいちProResに変換してから作業していたのが、そのままメディアとして読み込めるのはありがたい。

ディスクメディアを否定するアップルにしてみれば、このままAVCHDを黙殺したかったはずだが、シネマはともかく放送の分野ではかなり浸透してしまっているので、そうも言っていられない事情がある。国内では何とかの一つ覚えのごとくFCPに傾倒する傾向があったが、あらゆるフォーマットをネイティブで扱えるAdobeのPremiereが徐々に市場での地位を築いており、すでにFCPの牙城は崩れているのだ。

うちも取引先のプロダクションからはPremiere指定であるし、クライアントから持ち込まれるデータの9割はAVCHDなので、FCPを使う機会は限定的なのだが、それでもできないよりはできたほうが良いのは自明の理なので、今回のバージョンアップは歓迎だ。


20131220

朝からややみぞれ混じりの湿っぽい雪。すぐ止みはしたが、その後はちょっとガスが巻いて視界不良に。ま、どのみちカンヅメなので関係ないけど(苦笑)。

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WinでもMacでも、OSのバージョンアップはリリース後すぐには行わないのが主義であったが、先日のOS X Mavericksはさすがに先送りできなかった。デュアルモニターのサブ側にも、ようやくメニューバーが表示されるようになったのである。

名前の通りウィンドウ単位でアプリケーションが動作するWinな人たちには?な話..ウィンドウにメニューバーが表示されるので..だと思うが、Macでデュアルモニターにした時、従来のOS Xではサブモニターにはメニューバーが表示されず、メニュー操作のたびにメインモニターまで戻らなければならず、どうにも使いづらかったのだ。特にろくにキーボードショートカットを覚えていないAdobeのアプリケーションなど、サブモニター側で操作しようものなら苦行以外なにものでもない。自ずからサブモニターはParallels(Windows7)の定位置となっていたのが、ようやく解消されたのである。

それともう一つ。デュアルモニターでアプリケーションを最大化すると、もう1台も真っ黒けで使えなかった。これはどう考えても設計ミスだったのだが、これもMavericksで解消された。前述のParallelsなどは常に最大化しておきたい筆頭なので、これもまた待ち焦がれた機能向上の一つである。

20131031

週のはじめに北部山沿いでは確認していたが、赤城高原にも冬鳥であるジョウビタキがやって来た。隣家の植え込みから飛び出してはヒッヒッヒッとゆっくり鳴いて、季節がら干し柿のような特徴的な体型を披露していた。例年だと10月20日前後なので、ちょっと遅い渡来のようである。

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20131026

我が村の空撮映像..というのは冗談。これはPCの基板だ。見りゃ判るって?でもこれだけで機種まで判ったらそりゃ相当のマニアだ(笑)。

実はちょっと前に仕事仲間からノートPC用のDDR3の16GB(8GB×2)メモリを貰った。理由は特に聞かなったが、間違って注文しちまったとか、まあそんなところだろう。

うちのデスクトップPCはどれも32GB積んでいるが、DELLのノートもMacBook Proも上限の8GB積んでいるのでこれまた必要ない、と思って色々調べてみたら、どうもうちのMBP(Late 2011)は16GBまで載せてもOKらしい。一応、スペック上も構成変更もMBPは8GB上限なんだけど。

MBPに重い仕事をさせることはあまりないが、ちょっとした動画の変換とかしつつ、ParallelsでWin7を動かしたりすると結構メモリを使いきってしまうことがあったのも事実。USB3.0化やマルチモニター仕様など周辺機器を増強したこともあって、渡りに船と久しぶりにMacの裏蓋を開いた次第。

久しぶりにというのは、昔はMacintoshのバラしはご法度であって、蓋を開けた時点でサポート対象外となる運命だったのである。自分でメモリ1つ交換できないなど、PC-AT互換機の世界では考えられないことだが、私が以前にMacを使っていたのはそういう時代のことだったので、何となく今でもそんな感じでいたのである。

交換後、パリティチェックを行って問題ないことを確認。ノートPCで16GBなんて昔なら考えられない容量にちょっと感動(笑)。試しにParallels起動中にPremiere Pro CCを動かしてみたが、実に快適である。

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iOS7の発表と同時に新型iPhoneも発表されたが、事前リーク通りいよいよガリバーdocomoでも扱われるとのことだ。じっと耐えた人、耐え切れずにMNPしちまった人、悲喜こもごもと思われるが、国内スマホユーザーの半分がiPhoneという話だから、docomoの参入はさらにシェアを押し上げるのだろう。

最近Macをモバイル用途で持ち歩いているせいか、スマホがAndroidであることを不思議がられることが多い。スマホ導入時点でdocomo(アナログムーバの時代からdocomoだ)がiPhoneを扱っていれば、恐らくiPhoneユーザーだったかもしれないが、そういう事情ではなかったので選択肢はAndroidなのである。

ではiPhoneに乗り換えるのかといえば、現時点では答えはノーだ。確かにデスクトップでもMacを使っているが、業務の関係もあって、Appleの提供するクラウドサービスは一切使っていないので、iOSデバイスでなければならない理由が希薄なのである。それに中身についてブラックボックスでよい一般ユーザーならいざ知らず、アプリ開発者の立場で言えば、あらゆる意味で自由なAndroidと違って、iOSは色々制約が多く面倒というのもある。

ちなみにスマホを使う理由は世の中の時流もあるが、Webアプリの開発などで実機テストが必要だからというのもある。Androidは現在使っている4.x系の他、2.x系の検証用に古いスマホも残してある。タブレットは前Nexusを新型Nexus7に移行予定だ。iOSデバイスは検証用にもらった(ことになっている)iPadがあるが、iPod Touchか安いiPhoneは追加で必要かもしれない。

20130911

下界はこれから見頃だが、うちのコスモスはもう終わり。ほとんどが倒れかかってしまって、この週末にでも片付けないと、玄関前が歩けない。

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うちは仕事柄WinとMacが混在する運用環境なので、HDDのフォーマットはexFATで統一している、と言いたいところだが、Macを再導入したのはここ3年程度の話なので、それ以前からあるHDDのうちいくつかはまだNTFSのままだ。

NTFSのままではMacから読めるが書けない状況なので、何かと不都合も多く、HDDを入れ替えるタイミングで少しづつexFATへと移行している段階だ。先日の記事でも書いたが、何せ膨大な容量となるので、なかなか全面移行とはいかないのである。

ビデオ編集をメインとするWin7の64Bit機には、USB3.0で常時Droboをつないで10TBほどを運用している。もう1台のWin7機とiMac(Mid 2012)、それにMPB(Late 2011)にはNAS2台の他、裸族の集合住宅5Bay2台に映像ライブラリ用のHDD(20TB少々)を取っ替え引っ替えして運用する方式をとっている。同じUSB3.0でも、Byond RAIDを採用するDroboよりも裸族のほうがデータコピーが早いのだが、それはあくまでUSB3.0の話で、USB2.0のMBPでは死ぬほど遅くて使う気にならない。

ただ、うちのMBPにも一応Thunderboltが装備されている。今までは単なる外部ディスプレイ用にしか使ってなかったのだが、先日のHDDトラブルのどさくさに乗じ、BelkinのThunderbolt Express Dockを導入、ここにGigabit Ethernet、FireWire800(これも6TBほどある)、外部モニター(ThunderboltとUSB3.0→DVIコンバータでマルチモニター仕様だ)、それに裸族をつないで、デスクトップPC並みの環境も用意した。実際はiMacがあるので稼働率は低い(MBPはモバイル用だしね)のだが、業務上のバックアップとしては必然の準備である。

ちなみに、裸族の集合住宅5BayをうちのMBPにつなぐとUSB2.0で遅いと先に書いたが、実はこれをBelkinのDockにUSB3.0でつなぐ(MBPとはThunderboltで)と、理論値よりも遅くはなるが、それでもUSB2.0の5倍程度の速度が出るので十分実用的なのである。実際にDockを手に入れるまでは一抹の不安があったが、これで稼働中の全PCで高速データ転送が可能となった。

20130907

栗は今年も豊作。近所の栗もほとんど人が食べることはないので、少しはクマの餌になるか。まああまり目立つところに出てきてもらっても困るけどね。

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朝PCを起動して異常に気付いた。

ビデオデータを格納している外付けHDDの一つが認識されていない。これは久しぶりに飛んだかと、PC(Win7)をリセットしたところ、何ともう1台も認識されなくなった。暑さのピークはもう過ぎたというのに、何とも面倒な話にうんざり。仕事柄、大量のデータを扱う関係でストレージの数は一般人の比ではない。しかもバックアップする都合上、単純に容量は倍以上必要なのだ。

今回飛んだのは自前のデータだった(人さまのお預かりも大量にある)が、日常的に使用するマスターであったため、即刻復旧に取り掛かる。ただ、飛んだHDDは2台で都合6TBあるため、バックアップからコピーを戻すだけでも二晩は掛かりそうだ。ただ、こんな時Macだと死ぬほど時間が掛かるが、Winなら専用の高速ファイルコピーソフトを走らせられるので助かる。

ところで、面白いことに件の飛んだ2台のHDD、Win7のディスク管理ではフォーマットすら出来なかったのだが、試しにMacにマウントしたら認識してフォーマットも出来てしまった。しかも再度Winに戻してつないだらちゃんとHFS+として認識された。とりあえずHFS+では都合が悪いでので、exFATでフォーマットし直したのだが、結局何事も無く使用できる状態に戻った。

ケチが付いてちょっと嫌な感じは残るが、日常的に使用しているので不都合があればすぐに判ることだろう。Amazonで追加のHDDをカートに入れるまではしてあるが、しばらくは様子見である。

ところで、未だにバックアップをDVDやBru-Rayなどディスクメディアにコピーしている人が世の中には多くいるようだが、経験上それはやめておいた方がいい。ディスクメディアは環境因子の変化が原因で読めなくなることが十分考えられるため、長期間の保管に不適なのだ。そもそも復旧するときには、何十枚もいちいち差し替えつつコピーし直さなければならないので、まったくもって非現実的である。バックアップはまったく同じ容量のHDDを複数用意して、常にミラーリングしておくのがベストである。

ちなみにNASにRAID組んでいるから大丈夫、なんていう人も要注意。RAIDは安全且つ高速にデータを読み書きする仕組みであって、決してバックアップではない。データは別の器(もっと言えば別の場所)に二重化三重化して保存すべし。

ついでに言うと、バックアップをしたHDDを後生大事に保管している人がいるが、バックアップとマスターは定期的に入れ替えて使用するのがベターである。万が一バックアップが壊れていても、使わなければそれに気付くことはまず無い。マスターを復旧する段階になって初めて問題に気付くことになり、その時点ではもう後の祭りなのである。

バックアップだから使っていけないのでない。中身を確認して問題ないことが認識できて初めてバックアップの意味があるのである。

20130902

赤城高原ではお盆前からススキが穂を広げ始めている。今週は前線の影響でムシムシした日が続くようだが、景色だけ見れば秋もうそこまで来ている。

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