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冬型

2016/11/23

利根の秋も深まり、ようやく冬らしい寒さになってきた。

上越国境は雪雲にまみれて朝からその姿を見せない。上州武尊もまた然り。これから春までこんな感じで季節が進んでゆく。

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月初に北東北で北風に乗って渡って来たツグミを大量に見掛けた。

その後に赤城高原でも何度か見掛けたのだが、どれもまだ南への移動中の個体だったようで、ここ一週間ほどは音沙汰なしであったが、昨日からまたキョキョッという例の鳴き声が家の周囲で響いている。彼らはさすがにもう定着個体だろうか。

さて、今晩から雪の予報だ。いよいよ冬来りなばである。

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先週から一昨日まで、所属するグループ主宰の調査で北東北へ遠征。

彼の地は前線の通過と寒気の南下で連日猛烈な風が吹き、鼻水垂らしながらなかなか観察は厳しい状況にあったが、目的をある程度達成できたのは良かった。

初日の前日に雪が降ったとのことで、調査エリアの高標高地は一面白く覆われていて、今シーズン初の雪道走行となった。

周辺では寒気団に乗ってやって来たと思われるツグミが大量に飛んでおり、シメやマヒワと合わせて今シーズン初認であった。ついでに言うと、東北道築館周辺ではマガンの一群にも遭遇している。

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林道上にノウサギの足跡。天狗様の生息地で見る餌動物の痕跡は嬉しいものだ。

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どんぐり不作

2016/10/29
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今年はどんぐりが不作だ。例年なら農道一面に足の踏み場もないほど落ちているのだが、ここ10年ぐらいでは記憶にないほど少ないと言っていい。

原因はおそらく8月以降の台風の影響だろう。コナラなどはかなり枝が折れてしまっているし、実がまだ青いうちにだいぶ落ちてしまったようだ。

まあ落ちたら落ちたでその恩恵に預かる連中もいるのは確かだが、カケスやリスには残念な話だろう。

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思いっきり曇天逆光だけど、これは別の日に撮ったカケス。

実はこいつ、どんぐりをくわえて飛んできたのだが、何を思ったのかうっかり落としてしまったのだ。

で、拾おうとしたところに人と犬がいるので、さてどうしたもんかと思案している図という状況である。

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エゾビタキ

2016/10/26

渡って来たてのジョウビは警戒心が強く、今日も家の周囲で鳴き声はしているのだが、姿をなかなか見せてくれない。縄張り争いが落ち着くまではまあこんな感じである。

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そんなシャイなジョウビとは違って、旅鳥のエゾビタキは至ってフレンドリーである。一応逃げはするが、ちょっと飛んではすぐ先に止まるを繰り返すので、散歩中の暇つぶしにはありがたい。

エゾビタキとは言うが、実は北海道での繁殖例はない。カムチャッカやサハリンで繁殖して、東南アジアへ渡る途中に日本列島を通過する旅鳥であるため、主には春秋によく見かけるのである。

ただ、赤城高原ではコサメビタキのように春には通過しないようで、今のところ記録しているのは秋のみである。

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昨日の寒さから打って変わっての陽気に、家の窓が逆結露していて驚いた。朝から外気のほうが暖かいのだから参る。

朝、窓から沼田の市街地を見下ろすと、利根川と薄根川に川霧が発生しているのが見えた。中央付近に見える森が真田の城であった沼田城址公園である。

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冬鳥一号

2016/10/25

今朝、ジョウビタキを今シーズン初認。姿はチラッと見ただけだが、演習林他数ヶ所でその声を聞いた。昨日の夕方の時点では静かだったので、夜のうちにやって来たと思われる。

水鳥を除けば、ジョウビタキは冬鳥の中では比較的渡来が早く、例年だと20日前後なのだが、ツグミ次第では今年の冬鳥はちょっと遅いかもしれない。

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今朝は冷え込んだ。7時の時点で寒暖計が0℃だったので、日の出前後は氷点下だったと思われる。庭先の日陰はしばらく白く霜が降りていた。

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渡りの意味

2016/10/1

生きものの渡りという行為は季節移動を現すが、一般的な鳥類では繁殖活動のために移動するケースがほとんどである。

繁殖行為には親も子も相当なエネルギーを必要とするため、高タンパク質な餌を大量に確保できる時期に合わせて移動するのが常である。逆に言えば、自分たちが必要とする餌が、移動先のその時期にそこに大量にあるということでもある。

冬になって寒くなったからという、気候的な理由で移動しているのでは無い。極端な話、冬でも餌が確保できるなら、わざわざ危険を犯してまで長距離を移動するリスクなど負うはずはないのだ。

過酷な3000m級の高山に、通年を通して留まるライチョウの生活史を見れば判る通り、自分の生活圏において、季節に合わせて餌を確保するすべを持つ生きものは季節移動などしなくても済むのである。

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渡りをする蝶として知られているアサギマダラ。我が家周辺だと例年は9月中旬頃に姿を見せるが、今年はやや遅れて到着した。

水鳥のように季節移動する鳥類は、長時間長距離を移動することに長けた種類が多い。しかし、どうにも風まかせでしか飛べないであろう蝶が、一体どうやって方向を定めて飛行するのか不思議なものである。

また、前述の鳥類の例では一年間の移動は必ず春秋で往復するのだが、アサギマダラは移動中に繁殖稼働を行いつつ、冷涼な季節になればその時点で越冬に入り、温暖な季節に羽化を果たして再び戻ってくるという行動を繰り返すのである。

全国的に愛好家も多く各地でマーキングされているので、その不思議な生活史は徐々に解き明かされてきているが、季節移動フェチの視点では尚まだ摩訶不思議な生きものに映る。

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シグマが元気である。製品ラインを松竹梅の3ラインに分ける商法が当たって、業績もなかなか好調なようである。カテゴライズには違いはあれど、松竹梅商法は国内主要メーカーではよくある手法だ。ナイコンの金ライン、オリのProシリーズ、元祖はC社のLレンズなど。

シグマは高級路線のArtラインが好調で、実際その性能もメーカー製を凌駕するものまで登場している。それでいて価格はメーカー製の同ジャンルに比べて半額以下..下手すれば1/3か..だから、妙なブランド意識さえ取っ払えばこれほどコストパフォーマンスに優れた話はない。もちろん、サンデー毎日な高尚な趣味人たちはお高いメーカー製を買えばよろしい。それが日本経済のためになるのだ(笑)。

ただ、シグマに限った話ではないが、ひと頃は交換レンズメーカーには安かろう悪かろうのイメージがついて回っていた。実際、品質が安定せず、同じ商品なのに性能にバラツキがあることが普通であった。それは今でも状況が大きく改善されているとは思わないが、一時のデフレ円高でメイドインジャパンを離れたメーカー製でも似たり寄ったりなので、交換レンズメーカーだからどうだという時代ではもはやなくなったと言っていいだろう。

ちょっと前に発売された50-100mm F1.8などに見られる非常にツボを突いた且つ尖った製品が真骨頂なシグマだが、今回のフォトキナでもその元気さは衰えていない。売れ線の12-24mm F4がArtラインでリニューアルした他、Artラインではないが、500mm F4 DG OS HSM(Sportsライン)がひと際目を引いた。

なんとMTFが曲線でなく限りなく直線なのである。通常、レンズの光学性能は周辺部に近づくに従って落ちてくる。故にそれを数値で表すMTFは左から右へ下がる放物線となるため、それを称してMTF曲線と言うのだが、そのグラフが左から右へ一直線なのである。つまり理論的上はレンズ中心部も周辺部も同等の解像度を持つことになるのだ。いやはやこれは驚き以外の何物でもない。

20160923

駄犬がやたら吠えているので何事かと思ったら、庭先をキジのご一行様が横断中であった。庭木が生い茂ってよく見えなかったが、向かいの畑に出たところでキジ雌が体を伸ばしてこちらを様子見しているのが見えた。

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ワールドワイドでは目新しさがないと揶揄されているiPhone7だが、ネット予約分だけで初回ロットが完売した黒いモデルが話題だ。

今まで黒いカラーリングのモデルが無かった..MacProを除けば近年のAppleプロダクツでは珍しい..ので人気を博しているようだが、黒いスマートフォンならAndroidに沢山あるのに、まあ不思議な話ではある。

そしてイヤホンジャックが無くなったことも渦中の話題だが、音楽など聴く高尚な趣味を持ち合わせない拙者には何ら関係ない話。

日本的にはFelicaに対応したのが一番大きいと思われるが、どこに置き忘れるとも知れないスマホを財布代わりにするなど、とても保守的なオッサンには考えられないし、そもそもそれを使う局面など微塵もないのが田舎暮らしである。

それより外仕事が多いので防塵防滴がありがたいが、それとて、防水機能もお財布ケイタイも、ガラケーと呼ばれる日本の携帯電話がすでに7〜8年前に実現しており、何を今更感が漂うのも事実だ。

などとブツブツ言ってはみるが、目下の懸案はハードウエアのほうでなくiOS10である。フォレストブラウザなど自前アプリもさることながら、過去にうちで開発したいくつかの受託アプリの評価作業が舞い込んできており、何だか今月も月末までスケジュールが埋まってしまったのが悩ましい..

20160917

先月末にはすっかり見かけなくなっていた近所のツバメたちだったが、今朝家の前の電線に止まっているのを発見。

2羽なのでおそらくペアと思われるが、居残っていたのではなく、赤城高原より北で繁殖していた個体が南下の途上で休んでいたと考えるのが自然だろう。

実際、夕方になって家の周囲を双眼鏡でくまなく探索したが、その姿はもう無かった。

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先月お盆の頃より夜はめっきり涼しく、窓は閉めきって寝ている。暑い時期はさすがに開け放っているので、朝採り農家車両の往来で目がさめることしばしば。ま、そこは歳とったせいもあるか(苦笑)。

しばらく前まで、家の周囲にガビチョウが居座って朝は大鳴きして迷惑千万だったのだが、ヒヨドリとモズにいじめられて追い払われたのか、最近は声を聞かなくなって平穏であった。が、それが今朝は閉めきった窓を通してもよく通る声で、隣家からオオヨシキリの鳴き声が盛大に響いてきてビックリ。

オオヨシキリはその名前の由来でもあるヨシ(またはアシ)が大好きで、葦原のあるところなら河口から高地まで割りとどこででも繁殖する夏鳥である。ただ、農地として開墾されてきた赤城高原に葦原はなく、これまでに繁殖例も聞かないので、今朝の個体は渡り途中ではないかと思われる。

一般的に夏鳥が渡去する際は、ひっそりと誰にも気付かれずに移動していくものだが、時々この手の賑やかしがいたりするから面白い。普段なら素通りしていくオオヨシキリも、先日のキビタキではないが、突然歌いたい気分になったのかもしれない。

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どこで鳴いているのか探すまでもなく、オープンで目立つ場所にいたオオヨシキリ。窓から望遠レンズを出して向けると、ピタリと鳴き止んで素知らぬ顔を見せる。

この後しばらくして近くの藪に入って見えなくなったが、もう明日の朝にはいないだろう。

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今、家の周辺で一番目につくのはセキレイの巣立ちっ子だろう。

20160819

周辺ではセグロ、ハク、それにキセキレイと3種が繁殖しているが、その中でも特に見かけるのはハクセキレイで、畑などオープンな場所で日がな一日親と一緒になって餌を探している。

外界に住んでいた頃は「河原の鳥」だとばかり思っていて、とりぱん..知る人ぞ知る鳥を主体にした漫画ね..では「駐車場の鳥」などと揶揄され、ああそうだよねと納得もしていたが、赤城高原では「畑の鳥」で通っているから面白い。

ヒバリなどと同様、よく畑の畦や畝の間で営巣するため、トラクターに踏まれたり土と一緒にすき込まれたりしてしまうのだが、それでも懲りもせずに畑の周辺で生活している。

そういうものだと割り切って織り込み済みなのか、本人たちに聞いてみないと判らないが、餌が豊富に手に入る畑とは今後も共存していくしかないだろう。

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