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百舌鳥

2017/1/12

やけに餌台が静かだと思っていたら。これが居座ってたらそりゃスズメも寄って来ないわな。

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庭ゲラ

2016/12/30

何年か前からテッポウムシにやられて弱っていた庭のブナに、数日前からアカゲラがやって来てはコツコツと穴を広げている。

キツツキが生木に穴を穿つのは繁殖期だけで、採餌は枯れ木や弱った木だとよく聞くが、今回の様子はまさにそんな感じだ。

舌を伸ばして何かを食べている感じはあったが、向こう向きだったのでそこはよく判らず。

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藪の中の山雀

2016/12/28

ミラーレス一眼に手を出したのはパナのGH2が最初。2010年の秋だったので、かれこれ6年ほどこのジャンルのカメラを使っていることになる。

ご多分に漏れず、仕事ではC社の一眼レフカメラを併用していて、当初はGH2は動画撮影用であった。それが今や仕事でもミラーレス一眼がメインとなっているので、このコンサバ親父も変われば変わるものである。

未だに一眼レフにこだわっている人の話に、EVFに馴染めない..どうしても遅延というタイムラグが避けられない..というのがあるが、デジタルカメラ黎明期にDVビデオカメラを使っていたことが幸いして、こちらはそこにはまったく抵抗がない。

それでも、さすがにGH2などミラーレス一眼黎明期のAFはほぼ使い物にならなかったので、動体撮影で、しかも暗所ではかなり無理があったのも事実である。が..

ISO3200、1/60、400mm(換算600mm)、手持ち撮影。

薄暗い林縁の、しかもこんな藪の中でちょこまか動き回る小鳥を捉えることなど、X-T1やGH4など今年前半まで主流のミラーレス一眼では考えられなかった。

恐るべし、X-T2。

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小雪舞う赤城高原。ジュクジュクという鳴き声とともに、風花の妖精が如くエナガの一群が庭先にやって来た。

特に時間帯は決まっていないが、一日に数回姿を見せるので、我が家は彼らの探餌の巡回コースに入っているようだ。

名前の由来はその柄杓の柄のように長い尾羽根だが、正面から見るとその特徴を微塵も感じさせないフォルムが愛くるしい。

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冬型

2016/11/23

利根の秋も深まり、ようやく冬らしい寒さになってきた。

上越国境は雪雲にまみれて朝からその姿を見せない。上州武尊もまた然り。これから春までこんな感じで季節が進んでゆく。

20161123

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月初に北東北で北風に乗って渡って来たツグミを大量に見掛けた。

その後に赤城高原でも何度か見掛けたのだが、どれもまだ南への移動中の個体だったようで、ここ一週間ほどは音沙汰なしであったが、昨日からまたキョキョッという例の鳴き声が家の周囲で響いている。彼らはさすがにもう定着個体だろうか。

さて、今晩から雪の予報だ。いよいよ冬来りなばである。

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先週から一昨日まで、所属するグループ主宰の調査で北東北へ遠征。

彼の地は前線の通過と寒気の南下で連日猛烈な風が吹き、鼻水垂らしながらなかなか観察は厳しい状況にあったが、目的をある程度達成できたのは良かった。

初日の前日に雪が降ったとのことで、調査エリアの高標高地は一面白く覆われていて、今シーズン初の雪道走行となった。

周辺では寒気団に乗ってやって来たと思われるツグミが大量に飛んでおり、シメやマヒワと合わせて今シーズン初認であった。ついでに言うと、東北道築館周辺ではマガンの一群にも遭遇している。

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林道上にノウサギの足跡。天狗様の生息地で見る餌動物の痕跡は嬉しいものだ。

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どんぐり不作

2016/10/29
20161029

今年はどんぐりが不作だ。例年なら農道一面に足の踏み場もないほど落ちているのだが、ここ10年ぐらいでは記憶にないほど少ないと言っていい。

原因はおそらく8月以降の台風の影響だろう。コナラなどはかなり枝が折れてしまっているし、実がまだ青いうちにだいぶ落ちてしまったようだ。

まあ落ちたら落ちたでその恩恵に預かる連中もいるのは確かだが、カケスやリスには残念な話だろう。

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思いっきり曇天逆光だけど、これは別の日に撮ったカケス。

実はこいつ、どんぐりをくわえて飛んできたのだが、何を思ったのかうっかり落としてしまったのだ。

で、拾おうとしたところに人と犬がいるので、さてどうしたもんかと思案している図という状況である。

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エゾビタキ

2016/10/26

渡って来たてのジョウビは警戒心が強く、今日も家の周囲で鳴き声はしているのだが、姿をなかなか見せてくれない。縄張り争いが落ち着くまではまあこんな感じである。

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そんなシャイなジョウビとは違って、旅鳥のエゾビタキは至ってフレンドリーである。一応逃げはするが、ちょっと飛んではすぐ先に止まるを繰り返すので、散歩中の暇つぶしにはありがたい。

エゾビタキとは言うが、実は北海道での繁殖例はない。カムチャッカやサハリンで繁殖して、東南アジアへ渡る途中に日本列島を通過する旅鳥であるため、主には春秋によく見かけるのである。

ただ、赤城高原ではコサメビタキのように春には通過しないようで、今のところ記録しているのは秋のみである。

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昨日の寒さから打って変わっての陽気に、家の窓が逆結露していて驚いた。朝から外気のほうが暖かいのだから参る。

朝、窓から沼田の市街地を見下ろすと、利根川と薄根川に川霧が発生しているのが見えた。中央付近に見える森が真田の城であった沼田城址公園である。

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冬鳥一号

2016/10/25

今朝、ジョウビタキを今シーズン初認。姿はチラッと見ただけだが、演習林他数ヶ所でその声を聞いた。昨日の夕方の時点では静かだったので、夜のうちにやって来たと思われる。

水鳥を除けば、ジョウビタキは冬鳥の中では比較的渡来が早く、例年だと20日前後なのだが、ツグミ次第では今年の冬鳥はちょっと遅いかもしれない。

20161025

今朝は冷え込んだ。7時の時点で寒暖計が0℃だったので、日の出前後は氷点下だったと思われる。庭先の日陰はしばらく白く霜が降りていた。

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渡りの意味

2016/10/1

生きものの渡りという行為は季節移動を現すが、一般的な鳥類では繁殖活動のために移動するケースがほとんどである。

繁殖行為には親も子も相当なエネルギーを必要とするため、高タンパク質な餌を大量に確保できる時期に合わせて移動するのが常である。逆に言えば、自分たちが必要とする餌が、移動先のその時期にそこに大量にあるということでもある。

冬になって寒くなったからという、気候的な理由で移動しているのでは無い。極端な話、冬でも餌が確保できるなら、わざわざ危険を犯してまで長距離を移動するリスクなど負うはずはないのだ。

過酷な3000m級の高山に、通年を通して留まるライチョウの生活史を見れば判る通り、自分の生活圏において、季節に合わせて餌を確保するすべを持つ生きものは季節移動などしなくても済むのである。

20161001

渡りをする蝶として知られているアサギマダラ。我が家周辺だと例年は9月中旬頃に姿を見せるが、今年はやや遅れて到着した。

水鳥のように季節移動する鳥類は、長時間長距離を移動することに長けた種類が多い。しかし、どうにも風まかせでしか飛べないであろう蝶が、一体どうやって方向を定めて飛行するのか不思議なものである。

また、前述の鳥類の例では一年間の移動は必ず春秋で往復するのだが、アサギマダラは移動中に繁殖稼働を行いつつ、冷涼な季節になればその時点で越冬に入り、温暖な季節に羽化を果たして再び戻ってくるという行動を繰り返すのである。

全国的に愛好家も多く各地でマーキングされているので、その不思議な生活史は徐々に解き明かされてきているが、季節移動フェチの視点では尚まだ摩訶不思議な生きものに映る。

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