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タイトルに深い意味なし。前日に続いて何となくw

でもこのオジロワシのカップル、求愛も済んでとうの昔に夫婦である。降りしきる雪を意にも介さず、ひたすら2羽で仲睦まじく餌を探していた。

日本で繁殖するオジロワシ..大半は大陸から渡ってくる冬鳥である..にとっても、今は求愛期であり、来月になれば造巣行動も頻繁に見られる。

近くの古巣には雪が積もっていたが、これから巣材が運び込まれるようになると、春の雪が巣を覆う日も少なくなる。

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恋ダンス

2017/2/25

サルルンカムイとはアイヌ語で「湿原の神」を現す言葉で、タンチョウの別名でもある。

流氷が北海道の東部に到達したこの季節、まだまだ寒いなれど地軸の傾きはすでに春に向かっている。そんな中、神たちが恋ダンスならぬ鶴の舞を盛んに行っていた。

川の中ほどにあるタンチョウの冬のねぐらを狙う人たちをさらに俯瞰で撮る私。そう、ツルを撮らない私はひねくれもんなんですw。

それにしても、この写真ではすでにまばらになっているけど、今日は今シーズン最多の人出だったとかで、しかもその会話のほとんどは日本語でなかった。

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犯人は誰だ?

2017/2/17

雪上にキジの死体を発見した。最初に見つけたのは番犬としてあまり役に立っていない我が家のワトソン君である。

現場を荒らそうとする駄犬の鼻先を押さえ込み、鑑識の如く現場検証を行うが、様子を眺めていて程なく現場に不自然さを感じた。死体の周囲に犯人の痕跡が一切無いのである。

頭部が持ち去られているので、何者かに襲われたのは明白なのだが、例えばキツネなどのけもの類であれば足跡が、オオタカなど猛禽類であれば翼の跡が残るはずだが、そういった類の痕跡がまったく付いていないのである。

こりゃ謎の密室トリック殺人、いや殺鳥かなどと考えを巡らしていて、思い当たるのはやはりオオタカ辺りの仕業と考えるのが妥当だろうかと見当をつける。

オオタカ犯行説の根拠は、まず雪上に残されたキジの胴体がすっぽり収まる程度の穴と、ちかくの電線に止まってこちらを警戒しているカラスのペアである。

恐らくは、オオタカが獲物を捕獲して運搬中に、カラスに見つかって横取りされそうになり、慌てて落としてしまったというのが想定された筋書きである。

現場写真。実は現場近くのアカマツ林にはノスリの営巣木があり、近所でもよく見かける

ノスリも猛禽類の端くれ?なので、キジを襲うことも十分考えられるが、連中の主食はノネズミであるため、ここはやはりオオタカの仕業というのが妥当だろう。

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視線を感じる

2017/2/13

外から何やら覗かれているような視線を感じる。ブラインドを上げると窓のすぐ向こう側にカケスの姿が。

そろそろとゆっくりゆっくり窓を開け、望遠レンズが出せる程度の隙間ができると、しばし動きを止めて様子を見る。

少し警戒したように見えたが、不思議そうにこちらを見たところをパシャッと一枚。

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と言ったかどうか、ニーニー鳴きながら餌台にやって来る人の良いヤマガラは、いつもシジュウカラに横取りされそうになってあたふたしているのさ。

ヒマワリの種を食べる時、シジュウカラ周囲を突いて端から食べるが、ヤマガラはきれいに殻をむいてから食べる。

もちろんすべての個体が右へ倣えというわけでもないが、同じカラ類でも食べ方に違いがあるから見ていて飽きない。

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と言ったかどうか、そんなシジュウカラくんの口の周りには、バッチリ雪が付いているよと教えてあげたいw

あらゆる水分が凍りつく厳冬期、鳥たちがどこで水分を補給しているのかと言えば、ご覧の通り雪を食べているのである。

我々人間は1日に2,000〜2,500ml程度の水分を補給する必要があると言われるが、そのうち600〜1,000ml程度は食物から摂っている。

しかし、鳥たちが野で食べる植物の種子などでは十分な水分は得られないのか、こうして時々雪を食べているようである。

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ぴょん!

2017/2/4

シジュウカラなどカラ類は、あまり長時間地上をうろつくことはないが、スズメはよく地面に降りて餌を探している。

しかもよく仲間同士でモメて争っているので、注意散漫のところを近所のノラ猫に襲われ、命を落とす個体も多い。

今年はうちのスーたちが少なく、そんな年もあるかと思っていたのだが、ここ数日雪解けとともに数が増え、結局例年より多い20羽前後が庭先をうろついている。

スズメは二足交互に動かして歩くウォーキングでなく、民話の世界の言葉通り、ぴょんぴょん跳ねながら移動する。

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胡麻塩頭

2017/1/31

カケスはよく見かける鳥だが、これが意外に撮影は難しい種類の鳥である。

不用意に近づくと一定の距離を保って逃げていくし、逆に近づいてきたかと思うと、全身をさらすこと無く常に木の幹や枝の陰から覗く感じで、こちらを観察しているように思う。

カラスの仲間なので頭の回転がよく、記憶力も他の鳥よりはあるようで、好物のドングリなどを貯食する習性がある。ま、時々忘れてしまうこともあるようだが、そういった何気ない行動が、森を作る手助けをするわけだけどね。

そんな用心深いカケスが、毎朝うちの餌台にやって来る。滞在時間は一時間もいないのだが、ほぼ毎日姿を見せる。

シジュウカラやスズメを蹴散らしていつも威張っているヒヨドリも、そんなカケスには一目置いているようで、森のワンダラーが訪問している間は離れた梢でジッと見守っているから面白い。

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人懐っこい

2017/1/29

意外だが、この冬一番餌台に来るのが遅かったのはヤマガラだ。正月明けてもなかなか姿を見せなかったので、いつも来ていた個体は落ちてしまったのかもしれない。

小鳥とは言え、野生下でも何事もなければ10年ぐらいは生きると聞いたことがあるが、それとて餌が十分に摂れての話だ。

さらにタカやフクロウなど猛禽類に常に命を狙われるわけで、食う騒ぎの以前に食われる心配をせねばならぬは、野生動物の世の定め。弱肉強食の世界は甘くないね。

同じカラ類でも、シジュウカラはその冬最初に餌台に来た時は警戒心のかたまりだが、ヤマガラはやって来ていきなり警戒心ゼロ。とにかく人懐っこい。

ヒマワリを餌台に補充している側から、ニーニー鳴きながら目の前の枝にやって来て、今か今かと待っている。その内掌からヒマワリを持っていくようになると面白いかもね。

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冬の赤い鳥

2017/1/27

庭の東側から、ヒッ、フッといった独特の短いフレーズの地鳴きが聞こえてきた。

2階の窓辺から外を見下ろし、秋に刈り残してそのまま枯れた法面を探していると、ほどなくベニマシコを2ペア見つけた。餌台の喧騒をよそに、ひっそりと庭の端をうろつくあたりは、なかなか奥ゆかしい鳥である。

毎日は見掛けないでの、うちの庭に居着いているわけではないものの、近くで採餌しつつ越冬しているようだ。

猿のように顔が赤いところから、和名は「紅猿子」と書く。冬羽はピンク色で夏ほどのインパクトはないものの、冬に咲く赤い花のごとく美しい。

本州では冬鳥だが、繁殖地の北海道では夏鳥である。いずれまた夏の原生花園で出会いたいものだ。

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