冬の赤い鳥
2017/1/27
庭の東側から、ヒッ、フッといった独特の短いフレーズの地鳴きが聞こえてきた。
2階の窓辺から外を見下ろし、秋に刈り残してそのまま枯れた法面を探していると、ほどなくベニマシコを2ペア見つけた。餌台の喧騒をよそに、ひっそりと庭の端をうろつくあたりは、なかなか奥ゆかしい鳥である。
毎日は見掛けないでの、うちの庭に居着いているわけではないものの、近くで採餌しつつ越冬しているようだ。
猿のように顔が赤いところから、和名は「紅猿子」と書く。冬羽はピンク色で夏ほどのインパクトはないものの、冬に咲く赤い花のごとく美しい。
本州では冬鳥だが、繁殖地の北海道では夏鳥である。いずれまた夏の原生花園で出会いたいものだ。