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今年も電線カッコウの季節がやって来た。例のごとく朝から枕元で「カカカカッコー」「ピョポポポポー」などといやはや何ともやかましいことこの上ない。

そのトケン類の托卵シーンを撮影したいと思って、庭先や隣家の生け垣に巣を構えるモズとセグロセキレイを毎年注意して観察している。しかし、終日監視しているわけにもいかず、GoProやロボットカメラでも仕掛けないと人力ではまず無理だろう。

今日も庭先でモズに追いかけられて右往左往している姿を何度か見かけた。逃げまわっているようでいて、実はそれは雄による陽動であり、そんなタイミングで留守になった仮親の巣に雌が産卵するのがカッコウの作戦のようである。

20160609

誰を狙って、そしていつ任務遂行されるのか、それはカッコウのみぞ知るということか。

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今日はあるものを狙って裏山に上がったのだが、風が強くて撮影は断念。適度な風なら一つのエレメントと言えるが、それも程度の問題。やはり何事も過ぎたるは及ばざるが如しだ。

20160601

恐らくもう2回めの繁殖だと思うが、忙しそうにせっせと巣に餌を運んで目の前を行き交うシジュウカラ。

その動きはランナバウトでトリッキーだが、時々不意に考え事でもするかのように動きを止めることがある。ま、働き過ぎもよくないので、時々は息抜きも大事だよね。

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マルチドリ

2016/5/28

20160528

サトイモ畑に張られたマルチの上を歩くコチドリ1羽。

右に左にとおぼつかない足取りを千鳥足に例えるが、雨上がりのマルチの上をそんな足取りで歩く奴はいない。件のコチドリも、足元しっかり真っ直ぐ畝1列を駆け抜けて行った。

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赤城高原にもようやくホトトギスがやって来た。朝早くから「トッキョキョカキョク、特許許可局」と数ヶ所で盛大に鳴いている。

家人によれば昨日到着とのことで、これでツツドリ、ジュウイチ、カッコウ、ホトトギスのトケン4種他、夏鳥はほぼ揃ったことになる。例年に比べ一週間近く遅い感じだが、まあそんな年もあるということで。

20160526

近所の牧草地もすかり丈が伸びてしまい、キツネの動向を知るのはかなり困難になってしまった。

これらが刈られる頃には一家揃って巣穴を移動してしまうので、今シーズンはこの辺りでお終いということになる。

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一直線に脇目もふらずに歩く甲虫を発見。虫屋ではないが、その紡錘形のシルエットからマイマイカブリであることはすぐに判った。

主にカタツムリを捕食することからその名があるが、特にはその細長い頭部をカタツムリの殻に突っ込む姿を、「マイマイを被っている」と見立ててのことだそうだ。名前はよく知られた昆虫だが、基本的に夜行性なので普段目にする機会はほとんどない。

実際にカタツムリを食べているところを見たことはないのだが、写真や動画で見る限り、相手の家に土足?で踏み込んで襲い、消化液で溶かして食べるというあたり、結構えげつない。ま、動物食の昆虫は総じてそんなものではあるけどね。

それとこれは知らなかったが、本種は分化した亜種が沢山確認されているものの、種としては日本固有種なんだとか。生態からして海外のコレクターとかには人気がありそうな感じだね。

20160522

昆虫少年だった頃の拙い記憶に基づけば、捕まえると結構強烈な刺激臭?を発するのでうっかり手を出せない。レンズを向けると向きを変えて逃げていくので、最後まで正面から撮らせてくれなかった。

以下は忘備録。カッコウが一昨日から赤城高原をうろつき始めた。昨日はほぼ終日鳴いていたので、これで残すはホトトギスだけとなった。

不意にどこからかピッコロ、ピッコロとキビタキのさえずりが聞こえてきた。

仕事場にいて聞こえるということは、当然家の近くにいるということで、家中の窓辺という窓辺を見て回ると、隣家である長老宅の空き地脇の雑木林に黄色い物体を発見、双眼鏡でキビタキであると確認した。近所の雑木林には毎年渡ってくるが、ここまで家の近くに姿を見せたのは初めてのことである。

20160510

早々に記念写真をと思ったが、あいにく長玉はすべてクルマに積みっぱなしで、手元にあるのは300mmのみ。少々厳しいが、ま、辛うじて証拠写真程度にはなった(笑)。

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巣材集め

2016/5/5

山道脇の法面にコゲラがちょこんと張り付いているのを見つけた。しばらく様子をうかがっていると、法面と向かいの雑木林とを行ったり来たりしている。双眼鏡で飛んで行った先の林内を探すと、意外に道に近い枯れ木に巣穴があった。

20160505

まさかコンクリ相手に穴を穿つ気か?と、最初に脳裏に浮かんだそんなわけねーだろ的なシーンは霧消し、巣材用に法面の苔をむしっているところだと合点がいった次第。樹洞性の小鳥によく見られるが、苔は産座に敷くのだろう。

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夏鳥続々

2016/4/27

今朝は、クロツグミが朗々と美しい声でさえずっているのを聞きながらの起床となった。しばらく日本海側に遠征している間に、夏鳥が続々渡来してきたようだ。

その他、オオルリ、キビタキ、サンショウクイ、ヤブサメ、センダイムシクイを一気に初認。これだけ一度に、しかもこの遅さというのは初めてのことである。あとはトケンの仲間だが、ツツドリは先行して某所で聞いている。

20160427

あらよっと言った感じで写ってしまったシジュウカラ。飛ぶ瞬間を狙って、うっかり電子シャッターで切ってしまった。こういう動きのある被写体には、まだまだ電子シャッター..ローリングシャッターであれば尚の事..はダメだね。

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掃除屋

2016/4/25

トビやカモメは、カラス同様に自然界のスカベンジャー(掃除屋)の地位を築いている。アフリカのサバンナにおけるハイエナ..実はそこまで掃除屋ではないというのが専門家の認識だが、ここではあくまでイメージとして..やハゲワシと同じポジションと言えば判りやすいだろうか。

20160425

トビは山の中でも普通に見かける猛禽類の仲間だが、海辺や河川湖沼には特に多い。それだけ水辺には餌となる食べ物が多いわけで、動物の死骸や人の生活圏から出されるゴミを隙あらば狙っている。

死骸やゴミを漁ると聞くとあまり耳障りは良くないだろうが、こういった役割の生きものがいるおかげで、我々は普段から生きものの死骸に接することなく生活できるのである。

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もしスカベンジャーたるトビやカモメ、カラスがその役割を放棄したなら、我々は日夜ロードキルされた野良猫やタヌキ、浜や川岸に打ち上がった魚の腐乱死体の臭いに悩まされることこと請け合いだ。

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青い鳥

2016/4/24

海が近いということで、これまた海無し上州ではお目にかかれない種類の生きものが見られたりする。

イソヒヨドリもその一種で、国内では海岸線の磯など岩場を中心に生息する。姿が似ているという理由でヒヨドリと名に付くものの、分類上はツグミの仲間..単独でイソヒヨドリ属を構成する..である。

また、世界的には3000m級の高山帯に生息する種類であって、何故か日本産は標高の低い海岸線に分布している変わり種なのである。

20160424

青い鳥が幸せを運ぶか否かは、見る人の日頃の行いによるだろうか。ただ、九州で地震の被害に遭われた方々には、まんべんなく幸せを運んで欲しいものである。

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