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以前ほど注目されなくなったとは言えそこはやはりApple、先日のガジェット系ニュースは挙ってiPhone 13を取り上げていた。

そのウラ?でひっそりと発表されていたのがキヤノンのEOS R3。わざわざAppleの新製品発表と同じ日に当てなくてもと思わなくもないが、案の定ほとんど話題はiPhone 13に食われてしまい、一部カメクラ向けニュースでひっそりと取り上げられていた程度だ。

普通に考えて80万もする業務用カテゴリのカメラなので一般消費者には関係ないのだが、フラッグシップ機というのはそのメーカーのオピニオンリーダーでもあるので、少なくてもカメクラ界隈では話題になるように仕向ける必要はあろう。

さてその件のR3だが、最後まではっきりしなかった画素数が約2400万画素となったことで、現行のEOS-1DXの後継機という位置付けがはっきりしたと言える。前述したとおりスポーツ報道向けの業務機..プロ用とも言うが..ということだ。

20年前の拙者なら絶対手に入れていると断言できる性能と意匠だが、もはやR3の性能を必要とする世界に身を置いてないので、手にする可能性は限りなくゼロであるが、仮に今からレンズ交換式のミラーレスカメラを手に入れるのであれば、キヤノンに戻りなおかつR3を手に入れているかもね。

そう、心をくすぐるのはR5よりR3。キヤノンはやはりこうでなくては、R3はそう思わせるプロダクツだ。

ただ、このR3を財布はたいて手に入れて悦に浸っていると、じきにグルーバルシャッター搭載のR1が発表されて足元をすくわれるのが某C社ユーザーの虚しい現実だったりする。しかもR3が80万なら間違いなくR1は100万オーバーコースなので、さらに懐に悲しい現実を突きつけられるのである。

ああ、何ともいと哀れな某C社ユーザーたちよw

FUJIFILM GFX100S / GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR / CLASSIC CHROME

そう考えるとフルサイズ機にこだわるならやはりパナのSシリーズが現実的だな。

R3ほどの飛び道具は出ないにしても、今後も動画性能ではトップクラスにこだわって来るであろうし、何よりコンシューマ向けのマーケティングでパナに80万・100万などという値付けの製品は出せないから懐にやさしいw

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復活の3

2021/6/3

C社の次の新型EOS Rは3になるらしい。EOSで3の型番はフィルムカメラ時代にあったが、20年以上前の話なので復活ということになるのか。

時期的に東京五輪に合わせたみたいに言われているが、本来なら五輪は昨年の予定だったので、このタイミングでの発表はまったく関係ないだろう。

むしろソニーのα1に対する対抗機種という意味合いの方が大きいかもね。ソニーが9をうっちゃっていきなり1を出してきて、そりゃ1の称号に拘りのあるC社にしてみれば面白くもないだろうから、そっちの1にはうちの3で十分、みたいな感じを受けなくもないw

公開されているスペックだけ追えば、同社初のフルサイズ裏面照射積層型CMOSの採用、RAWで秒30コマ、ディープラーニング技術によるAFは人物・動物対応で尚且動画撮影時にも対応、その動画性能はなんちゃって8Kを除けば、Canon Log3対応のオーバーサンプリングの4Kはほぼ5R譲り。

画素数については今のところ非公開だが、8K非対応、秒30コマ、初物の積層CMOSといった情報を鑑みれば2000〜2400万画素ではないだろうか。多くても3000万画素がせいぜいだろう。

バッテリーが1D系と同じLP-E19なので、ボディも縦位置グリップ一体の大柄サイズとなっているが、超望遠レンズ使用前提のスピードスター的な位置付けなので、この辺りは想定の範囲であろうか。

デザインは回帰して初代EOS-1に寄せてきたように見える。EOSの初期の頃はエルゴノミクスデザインに拘っていて、特に1系はたこ入道とか言われていた時代もあるwが、個人的には好みであった。最近は角張ったデザインのカメラばかり使っているせいか、ちょっと心惹かれるものがあるぞw

そしてR3の話題性はなんと言っても視線入力の復活だろう。今から見ればまだAFすらそれなりの時代に見たところにピントが合うという仕掛けは驚いたものだが、個人的に眼鏡使用だったこともあって制度は今ひとつだった印象がある。

さすがに20年以上の時を経ての復活なのでC社としても自信があるだろうから、どこまで使い物になるようになったのかは興味津々である。

RICHO GR1s

昔はバリバリのキヤノン使いだったので、当然のように当時最新のEOS-3も使用していた。露出が1/3アンダーだった当時のキヤノン機において、さらに1/3アンダーだったのが強く印象にある。

フィルムの隅の日付の焼き込みを見ると1枚目が’99 9、2枚目が’99 11とあるが、手に入れたのは同年夏のアラスカ取材に出かける前日だったはず。EOS-3は前年11月の発売。

アンカレッジ行きの大韓航空機内..当時はまだ直行便があった..で取説を読んでいた記憶があって、現地でツンドラを歩くカリブーやグリズリーに視線入力でピンを合わせて遊んでいたのが懐かしい。

インディアンロックでナキウサギを撮っていたらフランス人の写真家に声掛けられ、意気投合してしばらく貸したところ、視線入力と相性が良かったようで、帰国したら絶対に買うと言っていたのをよく憶えている。

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EOS R5の熱問題は熱だけに未だにくすぶっているようである。

海外サイトの検証で、常温での動画撮影時にボディ内の温度が上がって停止するのは実際その通りだが、なんと冷蔵庫内でインターバル撮影を行っても、一定の時間に達すると問答無用で停止してしまうという話である。

当然ながらこの時はボディの温度が高いということもないので、どうやら熱暴走自体とは関係なく、ソフトウエア的にタイマー制御で勝手に撮影を止める、またはできなくしているようだ。

良い意味に捉えれば、熱暴走でハードに負荷がかかって最悪破損するのを防いでいるとも取れるが、穿った見方をすれば上位機..この場合は専用機であるCINEMA EOSだ..に気を使って、必要以上に制限を課しているとも受け取れるな。

自社のラインナップに専用機があるのでそこに忖度するのはわからないでもないが、であればやはり何故に8Kで撮れることを必要以上にアピールしてしまったのか、という素朴な疑問に行き着く。

動画はやらない、写真しか撮らないという人は見て見ぬ振りしているかもしれんが、50万もする高級カメラがまともな製品仕様になっていないのはにわかに信じられんな。

主に海外で騒がれているのは、あちらには写真と動画の垣根なく映像クリエイター的に活動しているコマーシャル系のカメラマンが多く、明らかに国内とは事情が異なることも大きいだろうね。何しろR5はCINEMA EOSと併用するのに適しているとかなんとか喧伝していたので、そこに期待していた人はふつうは怒るよな。

動体に対するAF性能がずば抜けて素晴らしいという評価だけに、動画周りでケチが付いたのは残念だが、現在はどこも入荷未定状態らしいので、何となくセカンドロット..ファーストロットを買った人は人柱だなw..は何らかの対策を施している最中ではないか?と勘ぐっている。

FUJIFILM X-T3 / XF16mm F1.4 R WR / CLASSIC CHROME

月末近くになると細かい仕事が飛び込んでくるので気が抜けない。Web系、デスクトップ系、サーバー系が入り乱れてくると、上手く頭を切り替えないと危険だ。

いざ蓋を開けてみると、これって何で今まで放っておいたのさって思うような案件が多くも、まあこれも新コロナ禍の影響なんだろうなと納得せざるを得ないのは、しがない末端フリーランサーの立場故かw

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今月中に出荷開始されるEOS R5だが、すでに話題沸騰中の8K熱問題同様に、4Kですら問題を抱えているという話で、動画撮影を目的でR5を使うのは地雷になりそうな予感。

初号機のRの諸問題をクリアした上での登場なので、4500万画素35mmフルサイズのスチルカメラとして見れば良い製品であることは間違いないが、こと動画性能だけ見ればスペック十分、実戦不十分といった印象で、まさにスペック番長と揶揄され続けてきたC社の面目躍如であるw

「写真しか撮らないから熱暴走なんて関係ない」「動画を長尺撮らないから問題ない」というユーザーもいるようだが、問題はそこではない。かなり前から搭載スペックをチラ見せするティザー戦略でプロモーションを仕掛け、その過程で8Kをジワリ喧伝してきたのが問題なのだ。

他社でできないことをあたかもできる..現場の実戦で使えるの意ね..と謳ってしまえば、そりゃ皆んな期待するに決まっている。

「制限あってもできないよりはできたほうが良い」という意見には個人的には賛同するが、では今どき満足に動画撮影もできない製品に50万も払うのかっていう話でもあるぞ。

そもそもノンクロップ4K60Pの確実な動作保証の上で、最初から気温24℃で10分までなら8Kでも撮れます、後でファームアップで条件付きながらRAWもできます、ってな感じに留めておけば良かったってこと。

先行するソニーαに追いつけ追い越せと焦ったか、いかにも技術部が営業部に押し切られてしまった感アリアリな、お粗末マーケティングだったってことに帰結する話だな。

レンズ交換式のスチルカメラに実践的な動画機能を搭載したのはC社なれど、同時にCINEMA EOSを製品ラインに並べている同社にとって、スチルカメラの動画機能のスペック決めは、今となっては明らかに足かせとなっているのは間違いないだろう。

ま、どこかで製品ラインを統合するか、マーケ的に割り切るか、C社は何れ判断せざるを得ないだろうね。

個人的には今回のR5がそういう位置付けになるのかと思っていて、同社特有の押し付けがましさを押さえた振り切った製品であったならEOSに戻ることも検討したが、そこについては期待はずれだったと言わざるを得ない。

FUJIFILM X-T4 / XF16-80mmF4 R OIS WR / Classic Nega.

近所の農家と今年は台風の話を聞かないねぇなどと立ち話をしたばかりだが、どうやら観測史上初めて台風が一つも発生しない7月になりそうだ。

公式発表はまだないが今年はラニーニャっぽい話もあって、今のところ長梅雨で冷夏っぽい雰囲気があるが、そうなると冷夏どころかこの後は暑夏に向かう展開ということになる。

関東の梅雨明けは8月にずれ込みそうだが、その後は猛烈に暑くなるということか..

EOS R5のAFだが、海外の情報を眺めていると、コンティニュアスAFがかなり進化しているという話である。

コンティニュアスAFはAF-Cとも呼ばれているAF動作のことで、風景とかスナップ系の人はほとんど使わないと思うが、スポーツや乗り物、それに生きものなど動体撮影になくてはならないAFである。

キヤノンは以前はAIサーボAFという表記を使っていたが、ミラーレスになって動体予測駆動をする必要がなくなった..露光中もピントを追えるので予測する必要がない..ので、R5ではAIフォーカスAFという呼称に変わっている。

AF-Cは一般的には一番近いそれらしい場所にピンがくるケースが多いが、AIを利用して被写体をオブジェクトとして認識できるようになると、距離に関係なく対象を捕捉し続けることが可能になる。

この辺りの認識性能はソニーαが一日の長があるが、R5でも犬・猫・鳥を全身・顔・瞳でそれぞれ認識できるようになっている。とりわけ鳥は犬猫と違って種ごとにフォルムが異なるので、それこそAIの力を借りないと認識は難しかったと思われる。

さらにR5は撮像面の100%で位相差AFが有効らしく、サンプル映像をいくつか観た限り、画面の端に寄った被写体でも追い続けることができるようで、これはなかなか優れものと言えよう。

オリンパスもE-M1XのインテリジェントAFに鳥認識を追加するとアナウンスしているが、果たしてR5と同じレベルにもって来れるか見ものであるな。

FUJIFILM X-T4 / XF16-80mmF4 R OIS WR / Classic Nega.

最近のカメラは便利になり過ぎてつまらないという意見をSNSで見かけたが、必要なければ便利な機能は使わなければよいだけなので、撮影領域を広げる機能であればドンドンやれば良いと思うぞ。

もちろんそれでコストが跳ね上がるのであれば本末転倒ではあるが、デジタルカメラの場合その機能のほとんどはソフトウェアでカバーできるので、ハードウェアの物理コストにはさほど影響はないはずだ。

カメラ自体が趣味の人もいるので不便さを享受することにこだわるのもありだが、やはりカメラは写真機なので写真を撮ってなんぼ。その手間がギリギリまで自動化されて困ることなど何もあるまいて。

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EOS R5とR6で特筆すべきはミラーから開放されたAFシステムの刷新だ。

一眼レフ時代のF8光束縛りが取り払われ、EV-6.5の低照度でAFが動作する..X-T4もEV-6でAF可能..らしく、なんとF22でもAFが可能とのこと。

R5・R6と一緒に800mm F11・600mm F11などという、何やらニコンのおもしろレンズ工房のような絞り固定の超望遠レンズが同時に発表されたが、これらのレンズでも2倍テレコンのF22でAF使用可というからちょっと驚きだ。

世界に先駆けて積層型回折素子レンズを商品化したものの、後発のニコンにお株を奪われていた感のあるDOレンズをまさかこんな形で使用してくるとは思わなかったな。

保守的なキヤノンにしてはなかなか攻めた仕様のレンズだが、マーケティング的には明らかに東京五輪を狙っていた感アリアリであり、残念ながらそこは不発に終わってしまったということだろう。

それにしても、あえて狙った?と思わせるほどテレコン装着すると超カッコ悪い。絞り固定だし、撮影時は伸ばさないといけないのは仕方ないとしても、レンズ→テレコン→ボディのつながりが黒→白→黒で、しかもEOS Rはマウント部がシルバーなので、黒→白→銀→黒という異様な見た目はどうよw

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO / ハイレゾショット

久しぶりにお天道様が出たな。これで一気に梅雨明けとなって欲しいところだが、今週もまだ引き続き雨模様とのことだ。

例年だと北関東の梅雨明けは20日頃なので、タイミングだけ見ればまだ先の話なのだが、降雨量で言えば今年はもう十分ってくらい降っているからなぁ。

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8K、8Kと熱病に冒されたように8Kを口にする人が多いが、それもEOS R5の登場で少しは溜飲が下がったことだろう。だが、R5を手にしたからと言ってことはそう単純ではないことを思い知るのは時間の問題に思う。

まず、R5の8Kがそもそも実用的なものかという話。やはりすでに熱暴走の噂が出ており、それが事実だとすると8Kで撮れることは撮れるがよくフーフーして使ってねw、みたいな感じになると思われ、昔のソニーα7Sのように一旦ヒートアップすると熱暴走して強制シャットダウンみたいになるのではないか。

R5の意匠をマジマジ見てもどこにも冷却用の排気口やファンは付いてないので、一度熱暴走したら十分冷まさないとすぐに使えないと思われ、8Kに期待する人にはこれはかなり致命的。高ビットレートの動画機に冷却構造が必要なことは、専用の業務機は無論のこと、パナのS1Hやシグマのfpを見てみればその辺りの造作はよく分かる。

50万円で8K RAWが撮れること自体がまあバーゲンプライスと言えばそんなもんだが、本来なら同社のC700のような価格帯まで行く必要があるのは推して知るべしだ。しかもそう遠くない未来に、ソニーα7S3とパナのS1Hの8K版にひっくり返されそうな予感がヒシヒシで、やっぱり某C社はスペック番長だったなというオチかw

そしてさらに問題はデータ量だ。情報ではクロップなしの8K30P DCI RAWを512GBのCFexpressカードに約20分ほど記録できるようだが、ALL-Iにしてその半分だとしても約40分程度ということになり、わずか1日の撮影で1〜2TBの容量を食うことになる。

これは下手すれば毎週のようにSSDとバックアップ用のHDDを買わないとならないことを意味し、4Kの初期の頃にもよく揶揄されたHDD貧乏まっしぐらという事態になる可能性大だ。いや、4Kの頃の比ではないなこれw

しかも8Kの撮れるカメラを買えばそれで終わりと考えている呑気な人が意外に多いが、CFexpressカードは512GBともなると5〜7万と高価で、バックアップまで用意すれば軽く10万超えとなり、その上PC含めモニターや専用のカードリーダーなど周辺機器の買い替えも必要になって、投資総額は馬鹿にならないぞ。

8Kはやらないのか?と商売柄聞かれることもあるが、今のところすぐに手を出す予定はない。8Kのアウトプットは特殊すぎて需要がないので、今のところGH6の仕様待ちである。S1HがあるのでGH6は6Kという予想もあるが、ソニー製の4100万画素センサーを使うとなれば必然的に8Kになる可能性があるので、まあそこは成り行きだなw

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / CLASSIC CHROME

林の方から聞き慣れない甲高い声が2声ほど聞こえた。声のした方向の林縁を探していると、アカマツの隙間から中型の猛禽が飛び出してこちらに向かってくるのが見えた。

最初はいつものノスリか?と思って林数枚撮影したところで、こちらに気が付いて向きを変えて反対の杉林に入って見失ったが、写真を確認したらハチクマの雄であった。盛夏に空高く飛んでいるのをたまに見かけることはあったが、この高さ近さは珍しいな。

ハチクマ(蜂熊)は文字通りハチを食べる習性があり、見た目もクマタカに似ているという点でその名前がある。サシバ同様に夏鳥なので春に南から渡ってきて日本で繁殖し、秋に越冬のため東南アジアへ渡ることで知られている。

クマタカに似ているとは言うが、夏の終りとかに遠い稜線上に陽炎とともにフワフワと浮いてくる姿を見ていると、時々天狗様と間違ってしばらく追ってしまうことがある。

ちなみにクマタカのことを業界用語でKと呼ぶ。それ故にハチクマもハチKと呼ばれて区別されている。ハチK、8Kでお後がよろしいようで..

キヤノンからEOS R5とR6が昨晩公式に発表された。

事前にこれでもかってぐらい情報がダダ漏れ..まあ内部からの意図的なリークだろうけど..だったので、発表された内容に新鮮味は感じられなかったが、業界きっての出し惜しみ番長wの面目躍如で、ようやく本気を出したかってところだな。

詳細はネットにぞろぞろと出始めているので気になった点をいくつか論っておこう。

まずR5はなんと言っても8K30Pが話題だ。コンシューマ機で8Kが撮れること自体は世界初だが、最長20分の時間制限という条件付きであるというのは事実だった。これは何となくソニーのα7S同様に放熱の問題が出てきそうな予感。ま、映像を扱う者としては8Kよりどちらかというと4K120Pのほうが画期的だけど。

両機ともに同社としては初のボディ内手ブレ補正搭載機で、公称最大8段分というから、35mmフルサイズとしてはかなりがんばっている。オリンパスが7.5段なので、常にスペック番長を目指すキヤノンにしてみれば、数字の上だけは何としても超えておきたかったのだろうと推察w

ただ残念なのは公式ページの作例(滝の流水シーン)。RF24-105mm F4で2秒というデータだが、手ブレ補正の作例なのに思いっきりブレているのには笑ったw そもそも最大8段の補正条件は件のレンズとの組み合わせと称しているのに、いくら何でも酷い話だな。と、もう一度確認したらすでに削除されていたw

EVFが576万画素になって、まあここまではパナのS1Rと同じだが、フレームレートが約120fpsと他社平均の倍..X-T4は消費電力とのバーターでフレームレート優先にすると100fpsになる..になっているのは良い。

地味に評価できるのは、事実上の業界標準バッテリーと化しているLP-E6を継承していること。型番は変わって最新型になっているが、旧型も引き続き使えるのは称賛に値する。コロコロとバッテリーを変えるニコンは爪の垢を煎じて飲むべきだな。

R6はちょっと不思議な位置づけだ。R5の少画素数版と思われがちだが、では画素数が少ないからR5より連写数が多いとかそういうスピードに対するセールスポイントがまったくない。映像エンジンが同じなので、連写性能はR5と同じまったく同じで差別化されていない。

1DX Mk3とセンサーが同じらしいので高感度性能が高いのは訴求ポイントであるが、穿った見方をすれば、1DXのセンサーを流用してコストを下げている..R6ではなく1DXのほうね..のではないかということ。ソフトウェアの部分ではR5と同型っぽい印象を与えつつも、実はもっとも部品調達コストの高いキーデバイスのセンサーは1DX Mk3と同じということになる。

せめて1DX Mk2ぐらいメカシャッターの連写速度があればと思わないこともないが、連写番長はいずれ出るであろうR7の役割なんだろうな。

とは言え外装がポリカーボネート製で若干軽いとか、価格を安く設定して発売時期を後ろにずらしているので、こちらを売れ線と考えているのは当たらずとも遠からじか。

市場価格はR5で約50万、R6で約30万というから、そう考えると50万も出すのだから性能が高くないとおかしいという逆説も成り立つかw

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

元キヤノンユーザーとして、いつかまた戻ることがあろうと思わなくもない。一応、CPSには入ったままだし、EFの大三元と5DMk3はまだ持っているので、マウントアダプターを使えば取り急ぎRにも使えるしね。

だがそれにしてもやはり悩ましきは高価格の一途をたどる昨今のデジタルカメラの価格だろう。業務用と考えれば50万・100万の減価償却などすぐに終わるが、今年は新コロナの影響で撮影仕事を絞ってしまっているので、用途としてその計算根拠は乏しいしな。

ま、今すぐ必要な人は月末の争奪戦に加わればよいが、価格が激しく下落した5D Mk4の例もあるので、キャッシュバックキャンペーンをやるであろう年末ぐらいまでは様子見のほうが良いかなって、別に買う気はないぞw

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そしてEOS R

2018/10/26

キットレンズの24-105が装着されていたEOS Rを握った第一印象は、ああEOSだねという感じ。Z7同様、この辺りの握った感がメーカー内で統一されているのは良い。富士Xなんて見事にバラバラだし。

ただ、材質はマグネシウム合金だが、相変わらず金属感の無いプラスティッキーな安っぽい感もまんまEOSかなw

Z7で感じた小さ過ぎる感はEOS Rには感じられない。ミラーレスだからと必要以上に意図して小さく作ってないらしいが、逆にこの大きさなのにボディ内手ぶれ補正もなく、メモリのダブルスロットでないのはなぜだ?という疑問が湧くよね、フツウ。

EOS Rの右肩の液晶は最近流行りのドットマトリクス表示パネルを使っているので、電源を切っても情報が表示されてる。ただ、残念なことに一番知りたいバッテリー残量は消えてしまうのはイマイチ。バッテリーの残量を知りたいのに電源を入れるってどうよ?この辺りはX-H1のほうが優秀だ。

新しいUIであるマルチファンクションバーはちょっと触った感じではまだ何とも評価しようがないが、コンサバなオッサンカメラマンには無くても問題ない。それよりとうとう背面からサブ電子ダイヤルが無くなったことは、元EOS使い..まだやや現役なので語弊があるかw..としては感慨深い。

レンズに新設されたコントロールリングは適度なクリック感があって良い。早速そのクリック感を無くすサービスが始まったのには笑ったが、発表後に動画屋からクレームでも入ったのだろう。

相変わらず電源スイッチがあらぬ場所(左肩)にあるのはEOSの伝統だが、電池の保ちが良くないミラーレス機では、他のメーカー同様にシャッターボタン周りに移すべきだろう。

個人的にEOS Rで特筆すべき点はセンサーのカバー機構だ。電源を切るとシャッター幕が閉じて、センサーへのゴミの付着を抑えるという。密閉されるわけではないので完全に防ぐことは出来ないまでも、少しでも可能性を排除できるのは良い。

シャッターは切る前から何となく想像できたが、硬質感のあるパカっとした感じの、まさに握った時の印象そのままである。Z7ほどではないがシャッターショックも大きい。この辺り、やはりセンサーサイズなりのメカショックなのだろうか。

短時間ながらZ7とEOS Rを触ってみたが、フルサイズミラーレスというカテゴライズの上にあぐらをかいた商品という印象はどちらも一緒だ。初号機ということもあってか、両社ともにその本領を発揮するに至っていないと感じてしまうのは、業界の雄たる両社の凄さを知るからに他ならない。

特にキヤノンには、またEOSをメインで使う気になるようなシステムを早く揃えてほしいと思う。と言いながら、来年発売が予定されているLUMIX Sのほうに大いに興味があったりするのは内緒だけどw

FUJIFILM X-H1 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / Velvia

ブナの森の紅葉も終盤に入った。標高が低いところでもそろそろ落葉している木が見られる。

天狗様の観察で奥山の林道をグルグルと徘徊しているが、台風被害の崩落と倒木があって支線は入れないところが多い。林務で植林地の伐採でもしていない限り、時期的に今シーズンはこのまま放置だろう。

雪が積もる前に一度入っておきたい谷筋があったのだが、こればかりは仕方あるまい。以前なら歩いてアプローチもありだったが、なかなかまとまった時間が取れないのでそれも難しい昨今である。

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動画屋としてEF-EOS R ドロップイン 可変式NDフィルター にクラクラしてしまうw もうキヤノンったらホントに商売上手というか、他のメーカーに比べて一枚も二枚も商売が上手だね。

ナイコンのFTZはFマウントレンズが無駄にならないようにするための「タダ」のアダプタだが、キヤノンはアダプタに様々な付加価値を付け、従来のEFレンズ群もまだまだ健在感を醸し出すことに見事に成功している。

RFレンズから新設されたコントロールリング..これなどは新基軸のインターフェイスだがまさにしてやったりだろうね..が、EFレンズでも改造なしで使えるというのも、さすがと言わざるを得ない。

こういう商品企画1つとっても、メーカーの考え方に差があることがよく判る。新しく世に出したものを最高!とアピールするのは良いが、それまでの既存製品の立ち位置をよくよく考えねばなるまい。

新しいもので今までのものをすべて置き換えられない以上、殊更に新製品の優位性をアピールすのは逆効果になりかねないぞ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / ACROS

秋雨前線の影響で朝から天気が優れず。

仕事が立て込んでいてどのみち撮影には出られないので、まあどうでも良いっちゃ良いのだけどね。

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