平地からはヒバリやウグイスの初鳴きが届いているが、小生が徘徊する山間地では、日の当たらない谷筋に入れば雪が残っているなどまだまだ冬が居座っている。
県南で南向きの落広林を徘徊するとよくある光景。新雪ならぬ落ち葉ラッセルを強いられ、音を立てたくないがちょっと無理。
谷筋の間道ではキツネの先客が。
そろそろ周辺の積雪が無くなり始めており、動物たちの足跡という可視化された情報を追うのも難しくなってきている。
小生が引っ越すに当たり、生活に影響のない範囲で雪が積もることを条件で探して今の場所に住んでいるのも、そんなことが理由の一つだったりする。
足跡が消えるそれはつまり春が近いことでもある。
赤城高原では夜な夜なノウサギが森から畑へ採餌に出てくるので、雪上にはおなじみのケンケンパの足跡が残されている。
のだが、よく見てみると時折どうやったら足跡がこの付き方になるのか不思議に思う場合がある。
畑から畑に移動する際は一旦農道を渡ることになるので、上の写真のように素直に電柵の下を通り抜けることになる。
問題はこの写真。農道から来たのは間違いないのだが、道から最初の足跡までが離れているのが気になる。
ノウサギの跳躍力を考えればわけはない距離ではあるが、手前に丁度いい高さで有刺鉄線と電柵が張られているので、そうスンナリ飛び越せるのかという純粋な疑問が。
走ってきて上手い具合に間を通り抜けた考えるべきなのだろうが、それにしてもちょっと不思議な感じではある。
半年前のファイザー2回の時、1回目で腕が上がらなかったぐらいで熱も出なかったので、こんなんで本当に効果あんのかと疑ったものだが、その後は特に何事もなく過ごしていたのでまあそれなりに意味はあったのかね。
で、ブースターなる3回目を打てと村が言ってくるもんだから、そこまで言うならと接種できそうな日を探したところ、すでに4月まで予約がいっぱいとかふざけた話。
どうせ人と会うような仕事はしていないので、面倒だから3回目は無視するかと思っていたところ、県の接種会場で空きがあってすぐに予約取れたので週末に済ませてきた。
県の接種なので今回はモデルナとなったのだが、翌日は少々熱っぽくなって全体的にプチ筋肉痛となって、3回目が一番重い?症状ということになった。個人差なのかモデルナだからなのか難しいところはわからないが、大事をとって2日ほどは大人しくしていた次第。
何か基礎疾患があるわけではないのでワクチン打たずとも問題ないとは思っていたが、打ってないとそれはそれで色々憚る用事も出てきそうなので、まあ仕方ねぇなって感じだ。
どうせ家にこもっていたので関係ないが、先日はそこそこ降雪があった。早速キツネのフットプリントを確認。
毎週のように好天を見計らって出撃す。
県南フィールドはスノーシューが必要になるほどの深雪ではないので、基本的にチェーンスパイクによるツボ足ハイクだが、生きものの痕跡を探して歩くのはいくつになっても面白いのう。
笹藪にカモシカの溜め糞。雪が少ないところはそのままけもの道で、写真のちょっと前に斜面下に本体を発見している。
こちらは県鳥ヤマドリの足跡。少し跡を追ってみたが途中で谷筋へ降りていたので引き返す。
雪上を滑るように駆けるテンもこの時はツボ足だった模様。
無論、本来の目的は天狗様の繁殖確認なので、アニマルトラックは道中の遊びだけどね。
この冬は例年に比べて冷え込む日が多く、毎朝氷点下8〜10℃前後で推移している。日中でも気温が上がらないので外水道は完全に凍結したままで、近年では久しぶりの事態だ。
例年だと餌台にやってくる鳥たちに水場を提供していたのだが、水道が使えないのでこの冬は正月から水場は諦めてもらっている。
積雪は日本海側の地域ほどあるわけではないのでその点は助かっているが、今のところ昨年暮れから地面が白くない日はない程度に積もっている感じ。
先日の気象庁の予報では桜の開花が早い=春が早いということなので、このままこのくらいの降雪で春まで済んでくれることを願いたいものだ。
積雪があるので周辺の農地には動物たちの足跡がよく見られる。
写真は定番のノウサギで、なかなか本体を観ることはないのだが、こうして足跡を確認することでその存在を意識することができる。
森の中を通り抜ける農道を横切る足跡。よく見ると2種類の生きものであることが分かる。
右がノウサギで左がキツネで、どちらも右下から左上に向かっており、キツネは小走り、ノウサギは飛ぶように跳ねて走り抜けているようだ。
両種は狩る側と狩られる側の関係なので、一見するとキツネがノウサギを追いかけているようにも見える。
が、左上でノウサギはそのまま真っすぐ森に向かい、キツネは右へ逸れているのが見て取れるので、両種の行動時間は別々だというのが分かる。恐らくキツネはノウサギの足跡を辿ってきたのだろう。
こんな山間の田舎でも早朝や夜間に車が通ることはあるので、横切る時は一気にという本能的なものはあるだろうが、タヌキやアナグマと違って、キツネとノウサギに関しては轢死体はまったくと言っていいほど見かけない。
ちなみに奥の道沿いに歩く足跡は拙者のもの。フクロウ探しに向かって暗いうちに歩いていたが、その時はこれらの足跡は無かったので、その後夜明けまでの小一時間程度に付いたものと思われる。